関東学院大 – 専修大 / 神奈川県知事杯争奪戦

2月に入り、天皇杯の神奈川県予選につながる、県内の大学が競う「第64回神奈川県知事杯争奪戦」が行われており、川崎フロンターレアカデミー出身の選手たちが出場しています。

2月23日関東学院金沢八景キャンパスサッカー場では、関東学院大と専修大が対戦。

関東学院大は、川崎フロンターレU-15→鹿島学園のDF佐々木輝大、フロンターレU-18出身のMF川口達也、専修大はフロンターレU-18出身のFW久保田大吉、フロンターレU-15→成立学園高のGK新渕七輝が試合に臨みました。

なお、当日は川崎フロンターレU-18、神奈川県クラブユースリーグ上位トーナメント決勝、湘南ベルマーレU-18戦のあとだったため、会場に着いたのは10分ほどが経過してから、となります。

【第64回神奈川県知事杯争奪戦代表決定戦関東学院大 vs 専修大】
2月23日(日・祝)　午後6時半キックオフ　関東学院大金沢キャンパスサッカー場　晴れ

勝者が神奈川県の天皇杯予選「第30回神奈川県サッカー選手権大会兼天皇杯JFA第105回全日本サッカー選手権大会神奈川県代表決定戦」の出場権を得るという一戦。

関東学院大の先発は、GK1齋藤朝陽、最終ラインは右から18佐藤未来也、3佐々木輝大、キャプテンの5石川穂高、4黒澤光成、ボランチは28鈴木楽維夢、24岡田生都、右MF19野嶋圭介、左MF25川口達也、トップ下10滝澤天、前線には17吉田遥汰。

新4年の佐々木、新3年の川口はいずれも先発。またフロンターレU-18出身の新2年FW岡田泰輝はメンバー外。

専修大の先発は、GK1新渕七輝、最終ラインは右から22岡本大和、3日隈裕大、2柳生将太、20三木喬貴、ボランチは6岡田海人、10戸田大翔、右MF23久保田大吉、左MF9那須奏輔、トップ下7河野修和、前線には13山下基成。

新4年の久保田、新2年の新渕がいずれも先発に名前を連ねました。

ネット越しに多くの選手の家族らが集まり、またゴールの裏のスペースでは多くの関東学院大の部員たちが声援を送るなか、始まった試合は、3分に滝澤天のゴールで関東学院大が先制。

10分には、さらに関東学院大。右サイドに展開し、折り返し。専修大は久保田がカバーに戻るも、防ぐことはできず、滝澤が押し込んで、2-0。関東学院大が突き放します。

追いかける専修大は、中央で戸田、岡田がボールを動かし、右サイドに展開。久保田が動き出していきますが、関東学院大はこれにしっかり対応。

専修大は最終ラインの日隈が中央につけていきますが、関東学院大は鈴木や岡田が厳しく寄せていきボールを奪い、下がり目に顔を出した川口がうまくボールをキープ。

守備に回っても、エリア前では佐々木や石川が厳しく対応。川口も自陣の低い位置まで戻り、球際に強くいくなどしていきます。

再びボールをものに前に出ていく関東学院大。石川から再び中央につけていくと、左サイド、開いた川口が正面へ持ち込む動きを見せ、右サイドに展開。高い位置へ動き出した佐藤にはつながりませんでしたが、関東学院大が球際の強さや前への推進力も見せながら、専修大の陣内でプレーする時間をつくっていきます。

19分には、川口の斜めのパスに、滝澤がエリア左へ。ここで専修大にファールがあり、関東学院大のPKに。

キッカーは佐藤。これを決めて、3-0。関東学院大が突き放します。

GKの新渕が声をかけ続け、最終ラインの日隈や柳生、中盤の岡田もかかわってボールを動かしていく専修大も、29分には右サイド、高い位置で久保田がキープ。
高い位置へ上がった岡本へつなげると、岡本の折り返しを正面で山下が押し込み、3-1。1点を返します。

しかし、流れはなおも関東学院大へ。石川のフィードを高い位置で吉田がおさめ、クロス。これを専修大が阻んで、右コーナーキックを得るなどしていきます。

32分には、右サイドに展開。クロスにエリア内、うまく飛び込んだのは川口。専修大はかき出そうとするもゴールが認められ、4-1。
川口のゴールで関東学院大が突き放します。

専修大も、直後には中央でカットし、エリア外正面でミドルシュート。しかし、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
コーナーキックのセカンドボールを拾った専修大は、ゴールネットを揺らす場面をつくりますが、オフサイドがあったとの判定。

38分には、さらに専修大、山下が高い位置でキープし、左サイドに展開。折り返しに久保田が正面へ飛び出しますが、関東学院大の守りに遭い、シュートには至らず。
しかし、いい飛び出しを見せていきます。

関東学院大も、黒澤がうまく中央へ持ち上がり、左サイド、川口へ。川口は遠いサイドにクロス。これはシュートにはつながらず。

さらに最終ラインの佐々木が少し前に持ち上がり、右サイドを突くパス。抜け出した野嶋がエリア外右へ持ち込み、シュート。
ポストを叩き、ゴールとはなりませんでしたが、再び関東学院大がゴールへ迫っていきます。

すると44分には関東学院大、川口から黒澤とつながり、黒澤がクロス。これに飛び込んだ野嶋が押し込み、5-1。関東学院大がさらに突き放します。

さらに緩まず前に出るのは関東学院大。吉田のキープから右サイド、滝澤につながり、滝澤の折り返しに、正面で吉田がシュート。しかし、新渕がセーブ。

専修大も高い位置でボールをカットし、左サイドに展開していきますが、石川がカバー。石川は右サイドに展開。
細かくパスを回し、最後は滝澤がシュートを打ちますが、これは左に。

前半は5-1でタイムアップとなります。

後半専修大は、日隈に代わり4橋本清太郎。

立ち上がりには、専修大、両サイドを使いながら、ボールを動かし、関東学院大の陣内で時間をつくっていくと、3分にはエリア外正面で戸田がミドルシュート。
しかし、齋藤がセーブ。

4分には、いったん右サイドに展開し、エリア外右で受け直した久保田がミドルシュート。齋藤に阻まれましたが、専修大がチャンスをつくっていきます。
すると5分には専修大、関東学院大のエリア前での組み立てを狙い、ボールをカット。那須がシュートを打つとこれが決まり、5-2。
専修大が1点を返します。

関東学院大は、佐々木のフィードを吉田が競り、野嶋が右サイドからエリア右への動き出しを見せるなどして、再び専修大のエリア前に迫っていくと、7分には、右サイドからエリア外正面右へ持ち込んだ鈴木に対し、専修大のファールがあり、フリーキックに。

キッカーは川口。遠いサイドに入れていきますが、新渕がセーブ。

専修大は再び柳生や橋本、中央、間で岡田がうまく受けるなどし、ボールを動かしていきますが、関東学院大は、フィードに対しては佐々木が対応。
さらにセカンドボールを拾った岡田の縦パスを佐藤がうまくカットするなどし、再び最終ラインに戻し、佐々木やGKの齋藤、石川もかかわって組み立てを図っていきます。

すると13分には関東学院大。中央、空いたスペースを岡田が前に持ち上がると、専修大は戸田がファール。戸田はここで退場。
専修大は10人に。

専修大はここで久保田に代わり11松本皐誠。

関東学院大は、17分には佐々木に代わり27鹿島光稀、鈴木に代わり11内山純、川口に代わり15飯島雄聖、吉田に代わり23赤須真登。

数的不利となった専修大も、22分には右サイドに展開すると、山下がカットインからシュート。関東学院大の体を張った守りが阻み、右コーナーキックに。
専修大のコーナーキックをしのいだ関東学院大は、そこから正面へ展開。しかし、新渕がカバー。新渕はすぐさまリスタートし、ボールを前線へ。
攻撃にはつながりませんでしたが、3点差にも次のゴールを狙う姿勢を見せていきます。

関東学院大は、GKの齋藤に、最終ラインの石川、鹿島、中央で岡田、飯島がうけるなどしながら、組み立てに。
しかし、なかなかゴールに迫ることはできず。

専修大は、29分河野に代わり9伊澤壮平、山下に代わり18仲本隼翔。

新渕が右サイドに正確なボールを送り、関東学院大の陣内で時間をつくろうとする専修大。

33分には、高い位置で伊澤がおさめ、そのパスに仲本が正面へ。しかし、関東学院大はコンパクトに、タイトな守りで対抗。

関東学院大は、中央で飯島がうまくキープ。GKの齋藤、最終ラインの石川、佐藤も中央に顔を出しながら、再びボールを動かす時間をつくり、35分には、左サイドに展開。
内山がカットインからシュート。しかし、上に。

関東学院大は36分滝澤に代わり30山岡亮太。専修大は岡田に代わり8橋本燦。

それぞれメンバーを入れ替える中、さらに前に出ていくのは関東学院大。
40分には、左サイドに展開すると、クロスから右サイド、佐藤がシュートを打つとこれが決まり、6-2。関東学院大が突き放します。

突き放された専修大も、42分には、右コーナーキックを得ると、遠いサイドで橋本がシュート。しかし、枠はとらえられず。
さらに柳生から右サイドに展開。クロスを入れるなど、関東学院大の陣内でプレーする時間をつくりますが、得点にはつながらず。

アディショナルタイムに入り、47分には関東学院大。

エリア外正面左で内山が枠をとらえたミドルシュート。しかし、新渕の好セーブで得点とはならず。

さらにスルーパスに、赤須が正面へ。しかし、新渕が前に出てこれを阻む好守。

試合はタイムアップとなり、6-2。勝利したのは関東学院大となりました。

前半5-1 後半1-1 計6-2

得点：滝澤天2、佐藤未来也2=PK1、川口達也、野嶋圭介(関東学院大)　山下基成、河野修和(専修大)

関東学院大の先発：1齋藤朝陽　18佐藤未来也　3佐々木輝大　5石川穂高(c) 4黒澤光成　28鈴木楽維夢　24岡田生都　19野嶋圭介　25川口達也　10滝澤天　17吉田遥汰

交代：佐々木→27鹿島光稀　鈴木→11内山純　川口→15飯島雄聖　吉田→23赤須真登　滝澤→30山岡亮太

控え：21野島佑司　22新井生

専修大の先発：1新渕七輝　22岡本大和　3日隈雄大　2柳生将太　20三木喬貴　6岡田宇海人　10戸田大翔　23久保田大吉　19那須奏輔　7河野修和　13山下基成

交代：日隈→4橋本清太郎　久保田→11松本皐誠　河野→9伊澤壮平　山下→18仲本隼翔　岡田→8橋本燦