秋分の日の9月23日は、等々力第一サッカー場へ。
川崎フロンターレU-13が、FC東京U-13むさしとの関東ユース(U-13)サッカーリーグに臨みました。
この記事は、フロンターレに取材をお願いし、了解を得て、書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部A第7節 vs FC東京U-13むさし】
9月23日(金)午後4時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもりのち雨
ここまで3勝2分け、勝ち点11で2位のフロンターレ、4勝1分け、勝ち点13で首位のFC東京むさしとの首位攻防戦。
フロンターレの先発は、GK51加藤直介、最終ラインは右から24土屋瑛大、22藤間貴洋、キャプテンの4坂井暉絃、ボランチは14沓野楓、5今廣遥碧、右MF8小田脩人、左MF13武内勇人、前線には11徳本櫂斗、9全天海。
蝉の声が絶えた一方で、秋の気配を感じさせる虫たちの声があちらこちらから聞こえる等々力第一サッカー場。空は雲が垂れ込め、今にも雨が降り出しそうな天候に。
両チームの選手の家族らが見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ゴールに迫るのはFC東京むさし。
4分には、9が中央を持ち上がり、そのパスに10がエリア左へ。決定的な場面でしたが、加藤直介が粘り強くコースを消していき、また土屋も寄せ、最後は加藤直介がセーブ。
好守でピンチをしのいでいきます。
さらに15のフィードに、7がエリア内へ抜け出しますが、オフサイド。
6分には、高い位置で14がボールをカット。エリア左へ仕掛けていきますが、今廣が体をうまく入れる好カバー。
FC東京むさしがラインを高く保ち、中盤でうまくボールを差し込みながら、前に出てくる時間は続き、8分には中央の7から14へ。14が間を縫うようにして運んで、右に展開。
12がエリア外右からエリア内へ仕掛け、クロスを入れていきますが、土屋が頭でクリア。ここでも素晴らしいカバーを見せていきます。
フロンターレも直後には、坂井のフィードが右サイド、小田脩人に通り、前に持ち出した小田脩人はクロス。ニアに徳本が飛び込みますが、GK1がセーブ。
FC東京むさしは、すぐさまリスタート。9が一気にエリア左へ。シュートを打ちますが、加藤直介がセーブ。
さらに右サイドに展開。8がクロスを入れていきますが、エリア内で沓野がクリア。
右コーナーキックとなり、14が右足でボールを入れると、7が合わせましたが、左へ。
13分には、右サイド、11がうまく間で受け、反転。縦に仕掛けていきますが、草野がカット。
直後には、左へ流れた14がクロスを入れると、こぼれ球を拾った7がエリア正面やや右へ。シュートは枠外。
FC東京むさしがラインを高め、ボールを失っても前から厳しくプレスにいき、フロンターレはなかなか自分たちでボールを動かせない時間が続き、15分には、右コーナーキックを加藤直介がセーブ。
加藤直介はすばやくリスタートするも、正面で9がカット。正面やや左へ持ち込み、シュート。枠はとらえられなかったものの、FC東京むさしがゴールに迫る時間が続いていきます。
すると飲水タイム明け、18分、FC東京むさしは、中央で7から14へつながり、14は巧みにターン、マークを剝がして、正面へ。
ループシュートを打つとこれが決まり、0-1。先制点はFC東京むさしへ入ります。
さらにゴールを目指し、ラインを高め、中央をうまく運び、サイドに展開して、フロンターレの陣内で時間をつくるFC東京むさし。
20分には、左サイド、10が折り返すと、ニアの14を経由して、ボールはエリア右へ。12がシュートを打ちますが、上に。
フロンターレは、23分、下がり目でおさめた全が右サイドを突く浮き球のパス。小田脩人が抜け出し、仕掛けて折り返すと、ニアに徳本が迫りますが、GK1がえーぶ。
直後には左サイドから右へ展開し、ボールはふたたび小田脩人へ。小田脩人が後ろに戻すと、エリア外右、土屋がミドルシュート。しかし、上に。
24分には、FC東京むさし、左に14が流れ、そのパスを9が正面で受け、間を縫うようにして仕掛けていきますが、今廣がカバー。
攻撃に転じたフロンターレは、全がおさめ、ボールは最終ライン、坂井へ。坂井は左に展開。草野が縦に仕掛けていきますが、FC東京むさしのファールがあり、エリア外左でのフリーキックに。
キッカーの武内は右足でエリア内へボールを入れていきますが、GKがセーブ。
次第に間で武内や小田脩人らが受けられるようになり、沓野や今廣も時には前に出るなどして、ゴールを目指していくフロンターレ。
27分には、右サイド、高い位置へ飛び出した沓野が右クロス。ニアで全が合わせますが左に。
28分にはFC東京むさし、14のスルーパスに、7がエリア内へ。シュートを打ちますが、フロンターレは体を張って守っていきます。
守備から攻めに転じたフロンターレは、ラインを高め、いったんはFC東京むさしにボールが渡るも、右サイドで沓野がカット、沓野から徳本、徳本からエリア右、全へとテンポよくつながり、全はシュート。
しかし、わずかに左。惜しくも得点とはならず。
さらに中央で小田脩人がボールをカット。徳本、今廣を経由して、左の武内につながるなど、相手陣内で時間をつくり、前半はタイムアップ。0-1でハーフタイムへ。
後半、フロンターレはGKが加藤直介に代わり50植木琉斗、全に代わり15十河晟央が前線へ。
立ち上がり、前からうまく連動し、追い込んでいくフロンターレ。1分には、小田脩人がボールをカット。そのパスに十河が正面へ迫りますが、GK1がクリア。
さらに最終ライン、藤間がフィードを入れると、いったんFC東京むさしがボールをカットするも、今廣が奪い返し、そのパスに、小田脩人が右サイドの高い位置へ。
クロスを入れますが、GK1がセーブ。
間にボールをうまく差し込んで、ピッチの左右へ動かしていくフロンターレ。
FC東京むさしは、4分には、左SBの15が中央へ斜めに持ち出し、受けた7のパスに、10が左サイドの高い位置へ。ライン際を仕掛けようとしていきますが、土屋が厳しく寄せていき、フロンターレボールのスローインに。
受けた十河は高い位置へ仕掛けていき、右サイドからクロス。GK1がここでもセーブしたものの、フロンターレがエリア近くに迫る時間をつくっていきます。
FC東京むさしが、攻めていく時間では、コンパクトに。十河も下がってカバーするなどしていくフロンターレ。
坂井のフィードに、十河が正面へ抜け出しそうになるなど、長いボールも交え、ゴールを目指していきます。
7分には、中央で武内がカット。そこから右に展開。小田脩人がクロスを上げると、遠いサイド、十河が迫りますが、GK1がセーブ。
フロンターレは、さらにセカンドボールを拾った沓野から藤間が受け、藤間から右サイド、土屋、小田脩人へテンポよくつながるなどし、高い位置でプレーする時間が続いていきます。
10分には、中央で武内がボールを奪い、スルーパス。正面へ十河が抜け出しますが、GK1が呼応セーブ。
ところが12分、次のゴールはFC東京むさしへ。左コーナーキック、14が右足でボールを入れると、4のヘディングシュートが決まり、0-2。
直後にはフロンターレ、左サイドでボールを奪い、そこから前に出ていくも、奪い返したFC東京むさしは、14がサイドを変え、左サイド、交代出場の17へ。仕掛けた17がエリア左へ、進入。折り返すと9が押し込み、0-3。
立て続けの得点で、フロンターレは突き放されてしまいます。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは小田脩人に代わり18渡部真己。
畳みかけるFC東京むさし、16分には中央、7から14へ。14は右へ展開。12が右クロスを入れるもワンタッチあり、左コーナーキックに。
コーナーキックのセカンドボールを拾ったFC東京むさしはふたたび左へ展開。14の折り返しからシュートを打ちますが、植木がセーブ。
フロンターレはここで徳本に代わり10木村風斗。沓野に代わり6加藤昊。
ラインを高め、タイトな寄せからボールをものにし、ふたたびフロンターレ陣内でプレーする場面をつくるFC東京むさし。
フロンターレは、コンパクトに、粘り強く対峙していきます。
22分には、武内がカット。そのスルーパスに抜け出した十河が仕掛けて、エリア左へ。そのパスに木村が正面へ。
しかし、FC東京むさしの守備に遭い、さらにこぼれ球を拾った今廣がシュートを打つも、ここでも体を張った守備でゴールとはならず。
次第に雨脚が強くなり、また、FC東京むさしが高い高い位置でボールを動かしていくなか、セカンドボールを加藤昊が拾い、そこから右の渡部につなげるなどして、自分たちでボールを動かしていこうとするフロンターレ。
25分には、渡部が右サイドでボールをカット。そのパスに、十河が正面やや右へ仕掛け、折り返し。ニアに木村が迫るも、FC東京むさしはブロック。
セカンドボールを拾った土屋が、エリア外右でミドルシュート。しかし、GK1がセーブ。
フロンターレは、ここで土屋に代わり20オビオラ クリスティアン チノンソ龍。
27分には、正面へ抜け出した十河。それに対してFC東京むさしにファールがあり、フリーキックに。
キッカーの武内が右足で、ゴールの前にボールを入れていくも、交代で入ったGK16がセーブ。
フロンターレは、下がり目に十河が下り、受けた加藤昊から右に展開。渡部へ。そこからオビオラが追い越していきますが、つながらず。
それに対して、FC東京むさしは、最終ラインの3や4も前に持ち出すなどして、パスを差し入れる時間を重ねていきます。
コンパクトに対峙し、プレスをかけていくフロンターレでしたが、なかなか攻撃へ転じることはできず。試合は0-3でタイムアップとなりました。
点差はつきましたが、自分たちでボールを動かしていく時間を、後半立ち上がりにはつくったフロンターレ。
次の1点をものにできていたのがフロンターレであったのならば、また違う展開もあったかもしれない、とも思わされる試合でした。
この結果を踏まえ、また、練習を積み、どんな試合をしていくのか。
また、これから先何度も対戦するであろうFC東京むさしと、どんな試合を重ねていくのか。
この日は出場することのなかった選手を含め、どんなフロンターレU-13になるのか。
とても楽しみにしています。
前半0-1 後半0-2 計0-3
フロンターレの先発:51加藤直介 24土屋瑛大 22藤間貴洋 4坂井暉絃(c) 3草野心音 14沓野楓 5今廣遥碧 8小田脩人 13武内勇人 11徳本櫂斗 9全天海
交代:加藤直介→50植木琉斗 全→15十河晟央 小田脩人→18渡部真己 徳本→木村風斗 沓野→加藤昊
(文中敬称略)
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