フロンターレU18 – ガンバユース / クラブユース選手権グループステージ第3節


アルビレックス新潟U-18に1-0で勝利したフロンターレU-18は第2節ではヴァンフォーレ甲府U-18と対戦、2点を追いかける終盤に瀬川ヤーシャの2試合連続ゴールで反撃したものの、1-2で敗戦。フロンターレの属するHグループはガンバ大阪ユースも含めた4チームが勝ち点4、得失点差+0で並び、フロンターレU-18は総得点がもっとも少ないため4位。予選を突破する上位2チームに入るには勝つしかない状況で最終節を迎えました。

U-15からフロンターレで育ってきた3年生にとっては中学3年のときのクラブユース選手権準々決勝で3-4で敗れている相手。はたして今回は。

【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権グループステージ第3節vsガンバ大阪ユース】
7月25日(土)午前11時半キックオフ 晴れ 前橋市石関公園サッカー場 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK名良橋、DFは右から原島、武田、伊従、島崎。ボランチは田中と村田。右MFに藤井、左MF三笘、トップ下はゲームキャプテン岸、FWに渡邉。メンバーに大きな変更はないものの、普段は右MFの渡邉とFW藤井の位置が入れ替わりました。

試合を前にした選手たち
試合を前にした選手たち

前橋市の予想最高気温は37度。さすがにそこまでは…とは思うものの、非常に厳しい日差しの中でのキックオフ。

立ち上がりのフロンターレ。左のコーナーキックをとると岸がマイナスに蹴ったボールにエリア外左で合わせたのは三笘。枠内をとらえたかにみえたシュートは惜しくもバーに弾かれ、決めることはできませんでした。

ガンバ大阪は10分に右SB2番山中海斗がマイナス気味に送ったクロスに20番食野亮太郎が走り込んで合わせたもののこれは枠外。

フロンターレもガンバもやや荒れた芝に苦労し、中盤での攻防が続いた19分、試合が動きます。ボールの奪い合いから岸がマイボールにし、左へ開き、右を駆け抜けた三笘へパス。さらにエリア外左で三笘とのパス交換から岸が右足でミドルシュート。これがゴール右へ突き刺さります。暑さも吹き飛ばす見事なゴールで先制はフロンターレ! 1-0

直後に試合は給水タイムへ。再開を前に「ここを締めてくぞ!」と名良橋。武田、伊従のCBコンビも身ぶりを交えて再びポジションへ。

ここからセカンドボールはガンバが多く拾い、9番高木彰人や10番岩本和希がミドルシュートを狙ってきますが、武田や伊従が体を張ったディフェンスて対処。セットプレーにも名良橋がしっかり対応していきます。13番大原俊輔、20番食野亮太郎や両SBの仕掛けから押し込まれましたが、時に藤井や三笘も最終ラインまで下がり体を張ったディフェンスで対処。

39分には左コーナーキックにファーサイドで3番川浪龍平に合わされますが、右へ外れて同点とはならず。フロンターレがリードして前半は終わりました。

後半の立ち上がりの決定機はガンバ。大原の縦パスから11番武田太一がエリア正面からシュート。枠内をとらえられますが、名良橋がこれを横っ飛びで弾き出す好守!

一方のフロンターレは田中がセカンドボールを拾い、前線の渡邉へわたると右から仕掛けてシュート。これはコーナーキックに逃れられますが、渡邉が持ち味のスピードでガンバのゴールをおびやかしていきます。11分には左へ流れた渡邉からボールを受けた岸がエリア外左からシュートを放つもこれはGK1羽野匡哉に防がれて追加点とはなりません。

するとガンバは14分、縦パスを受けた食野亮太郎がエリア外やや左で前を向き、決定機。武田が懸命にシュートコースを切りにいきますが、右足を振り抜くと名良橋も見送るしかない、反応できない見事なミドルシュートがゴール左へ決まってしまいます。1-1。

ここでフロンターレは村田に代わり栗脇がボランチに。さらに給水タイムをはさんで藤井に代わって瀬川が入り、右MFに渡邉、左MFに三笘、トップ下に岸、FW瀬川といったふうになりました。

26分のフロンターレはセンターサークルややガンバ陣内寄りでフリーキック。田中がエリア内へ送ったボールはGK羽野にいったんは防がれますが、これをこぼしたところに詰めたのは伊従。頭で押し込みネットを揺らします。オフサイドか、とも思われましたが、ゴールは認められて2-1! 勝ち越したのはフロンターレ!

さらに32分のフロンターレは三笘の縦パスから岸がGKと1対1に。しかし、シュートは前へ詰めた羽野の好守に防がれてしまいます。

一方のガンバも選手を入れ換えて同点を狙いますが、フロンターレの各選手が球際の激しさを見せてこれに対処。とくに前半はサイドの攻防に苦しんだ島崎が何度も1対1を制し、好プレーを見せてチャンスの芽を積んでいきます。

38分には渡邉に代わって柴原が右MFに。

ロスタイムのセットプレーも名良橋が防いでいき、試合は終わりました。サポーターへあいさつにくる選手たちの後ろからベンチの選手たちも駆け寄って抱きついたり握手をしたり水を掛け合ったりして喜びを分かち合っていきます。

甲府と新潟が引き分けたため、フロンターレは4位から1位に上がって決勝トーナメントへ。

素晴らしい戦いぶりでした。

前半1-0 後半1-1 計2-1
得点:岸晃司、伊従啓太郎(フロンターレ)食野亮太郎(ガンバ)

先発:1名良橋拓真 7原島亨太 5武田太一 26伊従啓太郎 3島崎竜 18田中碧 32村田聖樹 23藤井柾人 10三笘薫 9岸晃司=cap 8渡邉啓太郎 
交代:村田→25栗脇拓人 藤井→11瀬川ヤーシャ 渡邉→6柴原周平
リザーブ:16新居俊介 24川崎晶弘 34小川真輝 14猪狩和真 

試合を終えた選手たち
試合を終えた選手たち
決勝トーナメントへ!
決勝トーナメントへ!

川崎フロンターレU-18の日本クラブユース選手権ラウンド16の対戦相手は大宮アルディージャユース、26日(日)午前11時半キックオフ 試合会場は前橋総合運動公園です。
(文中敬称略)

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す