7月17日、綾瀬スポーツ公園で川崎フロンターレU-12が準優勝となった神奈川県チャンピオンシップ決勝のあとは、おじいちゃんやおばあちゃんでにぎわう巣鴨の街へ。とげぬき地蔵とは大きな道を挟んで反対側にある三菱養和会巣鴨スポーツセンターのグラウンドで、川崎フロンターレU-13が関東ユース(U-13)サッカーリーグに臨みました。対戦相手は同グラウンドを拠点とする三菱養和SC巣鴨ジュニアユース。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ vs 三菱養和SC巣鴨ジュニアユース】
7月17日(月)午後5時半キックオフ 三菱養和会巣鴨スポーツセンター 晴れ 30分ハーフ
フロンターレの先発はGK16福田開人、DFは右から20空閑俊汰、5由井航太、3松長根悠仁、2オウイエ・ウイリアム、ボランチは14大瀧螢、8茅野直希、右MF13五木田季晋、左MF17中村荘太、トップ下4戸田将、FW11山下陽生。
空も明るく、昼間の暑さでたまった熱が人工芝の地面にもまだ残っている中、試合は始まりました。
立ち上がりから、福田や高井、松長根に茅野や大瀧がかかわってフロンターレは後ろからボールを回していきます。1分には大瀧から左サイドの高い位置のオウイエへパスが通ると、オウイエがクロスをエリアの中へ入れますが、これはGK18がキャッチ。
フロンターレは、中村や五木田、戸田も時折中盤まで下りて近い位置でプレー。三菱養和巣鴨も左MFの30や右MFの14がよく仕掛けて攻勢に出ますが、フロンターレは人数をかけて挟み込むような守備で取り返し、6分には中盤からのパスに、14がエリア前へ抜け出しますが、高井がうまくボールを奪い取る好守。
フロンターレもマイボールにしたところから切り替えよく前にパスを出すと、右へ流れた山下が抜け出して仕掛けていくも、三菱養和巣鴨もCBの13がねばり強く対応。直後には、エリア左へ30が抜け出しますが、松長根がしっかり寄せて、最後は相手選手のファールに。
9分にはフロンターレ、オウイエの縦パスを受けた山下から左へパスが出ると、戸田がエリア外左へ。仕掛けていき、最後は折り返しますがシュートにはつながらず。
直後には三菱養和巣鴨、32がうまくエリア内へ抜け出しますが、高井と松長根がうまく挟み込んでシュートは打たせず。
前から連動してプレスをかけてくる三菱養和巣鴨に対して、フロンターレは福田がエリア外へ時には出て、高井と松長根の間に入り込むような形で、大瀧や茅野に縦パスを入れるなどして後ろから落ち着いて組み立て。ボールを失っても五木田が自陣まで戻ってしっかり寄せるなど各選手が攻守に切り替えてよくプレーしていきます。
14分には左サイドのスローインから、三菱養和巣鴨がエリア内へクロス。しかし、大瀧がエリア内へ戻ってクリアする好守。ラインを高くして三菱養和巣鴨はコンパクトにしてセカンドボールを拾っていきますが、決定的な形にはつながらず。
15分に取られた給水タイムが明け、フロンターレも茅野から五木田、五木田から右へパスが出ると、空閑がクロスを上げ、これにファーで中村が迫りますが、三菱養和巣鴨の選手にクリアされてシュートにはいたらず。さらに三菱養和巣鴨のフリーキックを跳ね返し、ルーズボールを、三菱養和巣鴨の陣内で拾った戸田が頭でうまくボールをコントロール。前に運んでエリア前へ抜け出しシュート。しかし、これは左へ。
五木田が下りて、空閑が高い位置に上がりながら前に出ていくフロンターレ。23分にはオウイエからのサイドチェンジを右サイドの高い位置で受けた空閑がエリア内へボールを入れると、中村がこれに迫りますが、三菱養和巣鴨も集中した良い守り。シュートにはつながらず。さらに茅野がボールを奪って前にパスを出すと、右から五木田が抜け出しますが、ここも三菱養和巣鴨の選手が対応。
25分には、三菱養和巣鴨も32から左へパスが出ると、20がエリア左へ抜け出しますが高井が寄せてシュートは打たせず。27分には20がエリア左へ抜け出してシュートを放つも、ボールは福田が落ち着いてキャッチ。
フロンターレは三菱養和巣鴨の中盤に対してうまく寄せ、セカンドボールもよく拾っていきますが、前半はタイムアップ。0-0で折り返しとなります。
後半立ち上がり、フロンターレは高井、茅野と縦へパスを入れて山下が仕掛けていくも、シュートにはつながらず。それでも三菱養和巣鴨にボールが渡ると、五木田や山下が連動して前からプレスをかけ、1分には三菱養和巣鴨の右SB23のパスにFWの32が抜け出してゴール前へ迫られますが、松長根がしっかり寄せていきます。
フロンターレは前半と同様に高井、松長根に福田、大瀧や茅野がかかわって後ろから組み立て。失っても戸田がよくボールを取り返していくのに対して、三菱養和巣鴨も中盤の34や24がよく寄せ、こちらもいい距離感に。6分には縦パスに14が右から抜け出しますが、オウイエがねばり強く対応。さらに左サイドからの攻勢にたいしては空閑が戻ってシュートには持ち込ませず。
フロンターレも五木田が右サイドでマイボールにしたところから前へ仕掛けてエリア前へ。エリア左へパスを出すと、戸田が抜け出しますがクリアされてシュートにはいたらず。さらに左から戸田が仕掛けて右へ展開。エリア外右の五木田のパスに、エリア内へ山下が抜け出しますが、クリア。また、福田がボールをキャッチし、すばやく前線に送ると左サイドに流れた山下がこれを受けるなど、切り替えの良さをさらに見せていきます。
12分にはエリア外右でフリーキックを得ると、戸田の入れたボールを高井が折り返すもシュートにはいたらず。
FWの32が起点となって三菱養和巣鴨もゴールに迫りますが、大瀧がエリア前へ戻ってボールを奪うなど、シュートには持ち込ませず。13分には茅野の縦パス、右へ空閑が抜け出し、折り返すと最後はこぼれ球を拾った大瀧がシュート。しかし、左へ。
14分にはフロンターレは空閑に代わって9松尾凜久が入りFW、山下が右SBへ。戸田に代わって10城田優がトップ下に。18分には三菱養和巣鴨の攻めをしのいだところから、高井が前に。浮き球がエリア前へ出て、松尾が抜け出しますが、これはオフサイドに。
三菱養和巣鴨もエリア前で34や28がボールを奪って人数をかけて攻めてきますが、フロンターレは五木田や中村がよく戻ってコンパクトに。ボールを奪い返して、シュートにはつなげさせず。
23分には中村に代わって15金山尚生がピッチへ。終盤にさしかかっても、ともに切り替えよく対峙していくフロンターレと三菱養和巣鴨。27分には城田のパスが右へ通って、五木田からエリア内へパスが出るも、抜け出した松尾の前に、三菱養和巣鴨の選手にボールをとられてシュートには至らず。さらに金山が左サイドの高い位置へ。リターンを受けたオウイエのクロスに五木田が頭で合わせますが、枠はとらえられず。
ロスタイムは3分。三菱養和巣鴨は右のスローインに、エリア前へ14が抜け出しますが、高井が倒れ込みながらもシュートをブロックする好守。フロンターレも茅野のパスにエリア左へ松尾が抜け出しますが、こちらも三菱養和巣鴨の選手がブロック。ともにゴールを決めることはできずに試合はタイムアップ。
しかし、互いに最後までひたむきにプレーを重ねた、見応えのある好ゲームとなりました。
前半0-0 後半0-0 計0-0
フロンターレの先発は:16福田開人、20空閑俊汰、5由井航太、3松長根悠仁、2オウイエ・ウイリアム、14大瀧螢、8茅野直希、13五木田季晋、17中村荘太、4戸田将、11山下陽生
交代:空閑→9松尾凜久 戸田→10城田優 中村→15金山尚生
(文中敬称略)