7月17日、準決勝でFC六会湘南台を6-0で下し、関東少年サッカー大会の出場権を得て、神奈川県チャンピオンシップの決勝へ進出した川崎フロンターレU-12。カルペソール湘南が勝利し、最後まであきらめずに2点を返した六会湘南台の気持ちの強さも光った3位決定戦に続いて、決勝が行われ、バディーサッカークラブと対戦しました。フロンターレは勝てば2015年以来、2年ぶりの優勝、バディーサッカークラブは連覇を狙っての試合となりました。
【川崎フロンターレU-12 神奈川県チャンピオンシップ決勝 vs バディーサッカークラブ】
7月17日(月)午後0時34分キックオフ 綾瀬スポーツ公園 晴れ 20分ハーフ 8人制
フロンターレの先発は、GK1畠山泰輔、最終ラインは3藤野心魂、5由井航太、右サイドが9尾川丈、左サイドは7深澤陽太、中盤に6前野康成、前線には10名賀海月と13岡野一恭平。
正午も過ぎてますます気温が上がる中、始まった試合。立ち上がりはバディーが前へ。前線の10が中盤まで下り、右へ展開すると7が仕掛けていきますが、由井に加えて岡野一も前線から戻ってこれに対応。3分には11が左サイドを突破し、折り返してきますがエリア内のボールは深澤がクリア。さらに左のスローインから20がエリア右へ抜け出すも深澤が戻って最後はラインを割り、シュートにはつなげさせず。
フロンターレもバディーの攻勢をしのぐと、次第に前に出られるように。畠山のキックを左サイドの高い位置で深澤が納め、深澤のエリア内へのパスに名賀が抜け出しますが、ここはバディーの選手がクリア。直後の左コーナーキック、深澤が左足で入れたボールに尾川が飛び込みますが、さわることはできず。それでも藤野が前によく出てボールを奪い、縦へパスを入れて岡野一が前線でキープ。名賀や前野が中盤でよくボールにさわってパスも回せるようになっていきます。
7分にはバディーもセンターライン付近からのフリーキック、22がエリア内へボールを入れると7が合わせますが左へ。さらにエリア外左で得たフリーキック、22が直接狙いますが上に。
フロンターレも名賀から右へ展開。尾川がエリア外右へ。折り返したボール、深澤がエリア左へ進入してシュートに持ち込みますがこれは上に。
クーリングブレークが明け、フロンターレはさらに攻勢に。前野から左へボールが出て、深澤が左クロスをエリア内へ送ると、尾川が抜け出しますがこれはオフサイド。由井や藤野が積極的に前へ出て、名賀が中盤まで下りてよくフォロー。バディーの攻勢にたいしては尾川も自陣まで戻ってボールを奪い取るなどしていきます。14分にはバディーも10のパスに20が右へ抜け出てシュート。これは畠山がよく対応。しかし、16分バディーは20がエリア右へ抜け出しシュート。これが決まり、0-1。先制点はバディーへ。
畳みかけるバディーはスローインの流れから10がシュートに持ち込むなど、さらに追加点を狙いに。フロンターレは19分、ボールを奪ったところから名賀が前へ。カウンターとなり右サイドへ流れて、エリア前の岡野一へボールを送りますが、GK1が前に出て同点とはならず。逆に20分にはバディーが人数をかけて攻めるフロンターレの攻撃をしのいで、カウンターに出ると左サイドからのパスにエリア前へ抜け出した20のシュートが決まり、0-2。前半はここでタイムアップとなります。
後半のフロンターレは畠山に代わって33菊池悠斗がGK、前野に代わって8田中陸人が中盤、深澤に代わって左サイドに14永田滉太朗が入ってのスタート。
フロンターレは後ろからボールを回しつつも、永田や尾川が高い位置に。2分には永田が左サイドを仕掛けて、エリア前の名賀へ。名賀のパスに右から尾川が抜け出しますが、バディーの選手もよく寄せてシュートにはつながらず。バディーも3点目を狙ってカウンターに出ると、11が左サイドから仕掛けてシュートを打つも菊池がこれに反応。最後は永田がクリア。しのいでいきます。
フロンターレは、由井、藤野が開いて、両サイドを高く上げて、時には選手がほとんどワンラインに近い形で並ぶような形になって人数をかけて前に出て行きます。4分にはエリア前でボールを回していくと、最後は藤野がエリア外やや右からシュートを打ちますが、これはGK1が対応。直後にはルーズボールにバディーの前線の20が抜け出しますが、これはシュートにはつながらず。
フロンターレは5分には尾川に代わって2伊藤颯飛が右サイドへ。直後には永田が左サイドから抜け出し右へ展開。名賀のパスに岡野一が抜け出しシュートに持ち込むもGK1が対応。ボールを失ってもバディーの攻めに対しては由井がよくカバーし、フロンターレは切り替えよく攻撃につなげていきます。7分には岡野一に代わって11志村海里が前線へ。8分には左サイドのコーナー付近でフリーキックを得ると、名賀がエリア内へ入れたボールに、エリア右、伊藤が抜け出すも惜しくもさわれず。それでも右サイドに流れたボールをキープしようとするバディーの選手に対して、伊藤が寄せてよくボールを奪い、攻撃につなげていきます。
10分には由井が高い位置でボールを奪って左へ縦パスを入れると、抜け出した永田が一気に前に。エリア左からシュート。これは惜しくもポストを叩いて決まらず。試合はここでクーリングブレークへ。
笑顔で声をかけあい、タッチをかわしながらフロンターレの選手たちはクーリングブレーク明けのピッチへ。フロンターレは菊池のフィードに志村が抜け出したり、伊藤が右サイドでよくマイボールにするなどしてゴールを狙って前に。13分には藤野が前に出てボールを拾って左へパスを出すと、永田がシュートを打ちますが右へ。さらにエリア前へ人数をかけて攻めていくと、14分、藤野のミドルシュートをGK1が弾いたところに詰めた名賀がゴールへ流し込み、ついに1-2。直後にはエリア外左で志村がファールを受けフリーキックを得ると、藤野が直接狙うも枠はとらえられず。
試合の残りは4分。足が止まりながらもバディーも10から左へ展開し11が仕掛けていきますが、ここは由井がよくカバー。直後には藤野の左へのフィードに永田が抜け出してシュート。しかし、これは上に。畳みかけていくフロンターレは、志村がいったん名賀に預けてエリア前へ抜け出てシュートに持ち込みますが、バディーも体を張った守備で枠へは飛ばさせず。さらに名賀のパスにエリア右へ伊藤が抜け出してシュート。しかし、GK1の正面。
最後まで攻め続けたフロンターレでしたが、試合はタイムアップ。1-2。準優勝でこの大会を終えることになりました。
前半0-2 後半1-0 計1-2
得点:名賀海月
フロンターレの先発:1畠山泰輔、3藤野心魂、5由井航太、9尾川丈、7深澤陽太、6前野康成、10名賀海月、13岡野一恭平
交代:畠山→33菊池悠斗 前野→8田中陸人 深澤→14永田滉太朗 岡野一→11志村海里
頂点にはあと一歩届きませんでしたが、最後まで追いつくに違いないと思わされる、切り替えのよい攻守を見せていたことが印象的だったこの日のフロンターレ。この大会で出場権を得た、関東の強豪チームによって競われる関東少年サッカー大会、海外のクラブや日本各地のクラブと対戦する機会もあるU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジなどを通じて、どんなチームになっていくのか、とても楽しみです。
(文中敬称略)
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