10月8日、川崎フロンターレがベガルタ仙台を等々力陸上競技場に迎え、ルヴァンカップ準決勝第2戦に臨むのを前にかもめパークへ。プリンスリーグ関東は第15節。
前節東京ヴェルディユースに勝利し、勝ち点を27までのばした川崎フロンターレU-18は桐光学園との一戦に。10月14日に開幕するJユースカップ前の最後の試合となります。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第15節 vs 桐光学園】
10月8日(日)午前11時キックオフ かもめパーク 晴れ
フロンターレの先発は、GK1早坂勇希、DFは右から27森璃太、34高吉正真、3新井秀明、11デューク・カルロス、ボランチはゲームキャプテンの15池谷祐輔、7桝谷岳良、右MF37有田恵人、左MF13大曽根広汰、トップ下10村田聖樹、FW24宮城天。18宮代大聖はインドで行われるU-17ワールドカップのため、今節から不在。神奈川県が優勝を飾った愛媛国体から戻ってきた2選手のうち、宮城が先発に入り、23島崎元はサブに。
桐光学園の先発は、GK1丸山拓郎、DFは右から8今井海斗、3加藤優太、5望月駿介、6渡辺大智、ボランチは2矢口聖真、23五味悠里、右MF9倉持快、左MFキャプテンの7田中雄大、FW24田中彰真、31鷲塚蓮。
好天に恵まれ、季節外れの暑さに蝉の声も遠くで聞こえるかもめパーク。両チームの選手の家族や控えの選手など多くの人々が見守る中、試合は始まりました。立ち上がり、ゴール前に迫ったのは桐光学園。1分右からスローインを得ると、矢口がロングスローを入れ、右へ倉持が抜け出して仕掛けていくも、池谷が戻ってシュートは打たせず。フロンターレは、池谷や桝谷がボールを触って中央からの組み立て。6分には桝谷のスルーパスに宮城が動き出すもこれはシュートにはつながらず。さらに左サイドで宮城、大曽根、村田が関わって攻勢に出ていき、最後はリターンを受けた池谷がミドルシュートを打ち、DFに当たって軌道が変わるもこれは桐光学園のGK丸山が対応。決定的なものとはならず。
新井や高吉がセンターライン付近までボールを持ち上がり、コンパクトに。池谷や桝谷がボールに多く触り組み立てていくフロンターレ。桐光学園は長身のFW鷲塚がロングボールによく競り勝ち、そのこぼれ球を拾ったところから打開を図っていきます。10分にはエリア前で桐光学園のフリーキック、田中雄大が入れたボールにエリア内、加藤が合わせますがこれは左に。フロンターレは途中から宮城が左MFに、大曽根が前線にと配置を入れ替え。13分には左サイドでファールを受けると、桝谷のフリーキックにエリア内、デュークが飛び込みますが、触ることはできず。さらに大曽根が左サイドのデュークを走らせるスルーパスを出したり、新井も持ち上がってエリア内へパスを出したりと攻撃を試みていくフロンターレ。右サイドへ流れて仕掛けてくる田中彰真に対してはデュークがしっかり対応し、マイボールに。
18分には池谷の縦パスにエリア正面へ有田が抜け出しますが、桐光学園の守備もねばり強くシュートは打てず。さらに桝谷のスルーパスに大曽根が抜け出し、これは桐光学園の守備につぶされたものの、こぼれ球を拾った村田がパス交換からエリア内左へ。シュートを打つもブロックに阻まれて決めることはできず。これで得たコーナーキックから、高吉が枠をとらえたシュートを打ちますが、GK丸山が好セーブを見せ、そこから桐光学園は切り替えよく前へボールを送り、右サイド高い位置へ抜け出した倉持の折り返しに、田中雄大が合わせますが、ここは早坂がしっかり対処。
ところが、この際にフロンターレにバックパスを手で扱ったという反則があったとの判定で、桐光学園にエリア内正面で間接フリーキックが与えられます。全員がエリア内に戻って守りきろうとするフロンターレ。しかし、渡辺に最後はゴールネットを揺らされて、0-1。先制点は桐光学園へ。
フロンターレも23分には桝谷のパスにエリア右へ宮城が抜け出すもシュートは桐光学園の選手に当たり、枠をとらえられず。森璃太やデュークがさらに高い位置取りで同点を狙いに。27分にはパス交換から有田がエリア外左へ流れて左へ展開。デュークが高い位置へ進入、エリア内へボールを入れようとするもブロックされシュートにはつながらず。33分には新井がセンターラインよりも前に持ち上がり、ミドルシュートを打つも左へ。34分には桝谷、大曽根と中盤でパスを回して左へ展開。宮城に渡り、さらに高い位置へデュークが抜け出して仕掛けていくも、桐光学園の守備にエリア内へは入ることはできず。桐光学園も最終ラインからのボールにエリア前へ鷲塚が抜け出すも、早坂がよくカバー。
39分にはエリア前で細かくパスをつないで桐光の選手たちを引きつけ、大曽根から右サイド高い位置の森璃太へ展開。森はクロスを上げるもシュートにはつながらず。高い位置でフロンターレの攻勢。宮城のリターンを受けた大曽根から左へ。デュークが抜け出してクロスを入れるもブロックされてこれもシュートにはつながらず。桐光学園のカウンターに対しては桝谷が切り替えよく戻り、倉持からボールを奪い取るなど良い対応をしていき、44分には桝谷、大曽根と縦へパスを続け、村田とのパス交換から大曽根がシュートを打つもGK丸山の攻守で決めることはできず。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半、桐光学園は鷲塚に代わって11阿部龍聖がピッチへ。前半は鷲塚へロングボールをつけるところから攻撃を試みていた桐光学園でしたが、一転してラインを上げてしっかりパスをつなげ、田中雄大や倉持がよく仕掛けゴール前への場面を増やしていきます。2分には田中雄大が左サイドからエリア前へ仕掛け、右へパスを出すと、倉持が抜け出すもここはデュークのねばり強い守備。フロンターレも桝谷や池谷に大曽根が絡んで中央からパス交換。4分には村田の浮き球にエリア右へ、有田が抜け出すも渡辺大智に阻まれてシュートにはつなげられず。直後には桐光学園。再び左サイドへ田中雄大が抜け出し仕掛けていくも新井がよくカバー。フロンターレは、細かくパスをつないで人数をかけて前に。デュークが村田のパスに抜け出したり、森が高い位置へ仕掛けていくなど、両サイドからゴールを狙いにいきますが、なかなか決定的なものにはつなげられず。
13分には桐光学園、田中雄大がエリア外左でファールを受けてフリーキックを得ると、田中雄大のボールに望月が飛び込むも触ることはできず。15分フロンターレは大曽根に代わって26横田大祐が入り右MF、有田がFWへ。なおも田中雄大や阿部のドリブルなどで追加点を狙いにくる桐光学園に対して、新井や高吉らがよくカバーして対応していくフロンターレ。切り替えよく前へつないで村田のパスにデュークが高い位置へ抜け出すも、桐光学園はこれをクリア。コーナーキックをしのいで桐光学園もカウンターを仕掛けてきますが、フロンターレはまたも新井が好カバー。マイボールにしていきます。23分には桝谷、横田と縦へつないで右へ展開。最後は宮城がシュートを打つもブロック。
桐光学園も直後には阿部がエリア前へ抜け出していきますが、池谷と高吉が挟み込むように対応。
気温が上がったため、取られた給水タイムを挟んで、森璃太やデュークが高い位置へ上がり、ゴール前に攻勢に出ていくフロンターレ。28分には有田のパスにエリア内右へ横田が抜け出しますが、桐光学園の厳しい守備でシュートは打てず。倒れた横田に対しては、ファールを誘ったとの判定で警告が与えられまず。32分には有田が左サイドへ流れて折り返すと、宮城がシュートを打つもまたもブロック。さらにデューク、村田と左サイドで攻めに出て、村田の折り返しにエリア左、有田がダイレクトでシュートを打つも上にそれて枠はとらえられず。
37分には桐光学園、エリア外左でフロンターレにハンドがあり、得たフリーキック、田中雄大が狙うもここは早坂がセーブ。39分にはフロンターレは、有田に代わって8奥山璃空が入りボランチに。桝谷が左MF、宮城がFWに。しかし、直後に次の1点を得たのは桐光学園。左サイドでのパス交換からエリア左へ抜け出した渡辺がシュートを放つとゴールネットを揺らして0-2。フロンターレは突き放されてしまいます。
44分、桐光学園は阿部に代わって10西川潤が前線に。なおも渡辺に田中らが絡んでゴールを狙いに。左サイドから折り返されるもフロンターレは桝谷がクリア。ロスタイムに入り、さらに桐光学園は五味に代わって12山形修平。さらに田中彰真に代わって19大場隆充と選手を入れ替え。フロンターレは、奥山がよくボールに触って前に。村田がファールを受けてエリア正面でフリーキックを得ると、宮城が右足で直接狙いますが、枠はとらえられず。ボールがラインを割ったところで、主審が笛を吹き、試合は0-2でタイムアップとなりました。
前半0-1 後半0-1 計0-2
得点:渡辺大智2(桐光学園)
フロンターレの先発:1早坂勇希、27森璃太、34高吉正真、3新井秀明、11デューク・カルロス、15池谷祐輔(c)、7桝谷岳良、37有田恵人、13大曽根広汰、10村田聖樹、24宮城天
交代:大曽根→26横田大祐 有田→8奥山璃空
控え:16安福祐一 4伊従啓太郎 23島崎元 35中島大成 36黒川海翔 9山田新 20上野綜太
桐光学園の先発:1丸山拓郎、8今井海斗、3加藤優太、5望月駿介、6渡辺大智、2矢口聖真、23五味悠里、9倉持快、7田中雄大(c)、24田中彰真、31鷲塚蓮
交代:鷲塚→11阿部龍聖 阿部→10西川潤 五味→12山形修平 田中彰真→19大場隆充
プリンスリーグ関東はこの結果、8勝3分け4敗、勝ち点27で3チームが並び、フロンターレは得失点差で前橋育英、三菱養和SCユースに続いて3位で中断期間へ。プリンスリーグの後半戦はここまで一進一退という印象のフロンターレ。Jユースカップでの試合を通して、2017年の終盤に向かっていくチームが力を高めていくことを楽しみにしています。
(文中敬称略)