「まずは関東リーグに出てゴールを決めるというのが目標で。このままトップで出て。ゴールとアシストをできたらなと思っています」 / MF加治佐海


 

7月12日東京国際大坂戸キャンパス第1グラウンドで行われた関東大学サッカーリーグ新人戦、東京国際大 vs 桐蔭横浜大。桐蔭横浜大は川崎フロンターレU-18出身、MF加治佐海(1年)が先発。同点ゴールを決め、3-2でのチームの勝利につながる活躍を見せました。

 

試合の記事は◇東京国際大 – 桐蔭横浜大 / 関東大学サッカーリーグ新人戦

 

試合後に加治佐海から話を聞きました。

 

 

加治佐海選手


〇お疲れさまでした。まずは試合を振り返ってみて、感想などを教えてもらってもいいでしょうか。


チームとしては先制することはできたんですけど、逆転されて。でも、その中でまた逆転できたことは、チームとしてすごい良かったと思います。

でも、個人としては点は取れたんですけど。もう少しゴール前での冷静さというのを出して。

アシストとか結果をもっともっと自分の中で出していきたいという試合でした。


〇大学に入って、ユースでやってきたことはだいぶ通用しているような感じですか?

そうですね、だいぶ。ユースの頃から、守備の強度というのは長橋さんからも求めてもらっていたので。

そういうのはすごい生きていて。そういう守備の基準があるから試合に絡めてきているので。

あとはもっとフロンターレで、攻撃でできていたことが、大学に入ると相手が守備とかも強くなってきて通用しないことが多いので。

守備では最低限できるけど、攻撃でもう一個違いを出せていければ、という感じですね。

 

〇去年最後の試合が終わって、確かボルトを抜く手術をして、という話だったと思うんですけど。それは大丈夫ですか?

12月の、憲剛さんの引退試合 (2024年12月14日) があったじゃないですか。

あれの前日にやって。そのまま退院して、次の日憲剛さんの引退試合を見たんですけど。次の日には歩けるような感じだったので。

手術はうまく行って。違和感とかももうなくなって。そこから徐々に。4月ぐらいからパフォーマンスは完璧に戻った、という感じです。


〇今日は左サイドハーフでしたけど、普段はどっちが多い?

基本は右が多いです。

 

〇やりにくさとかはありますか?

最初はあったんですけど。フロンターレは左サイドは仕掛ける、という感じですよね。ボール持ったら。ドリブルは得意なので。仕掛けるっていうのはやれるので。

左サイドでの良さは出ていると思います。

右よりは仕掛けやすいかな、っていう感じですね。

 

〇最初は社会人(関東サッカーリーグ1部、桐蔭横浜大学FCの選手として出場していた )だったと思うんですけど、やってみてどうでした?


社会人もめちゃめちゃ相手が強くて。例えばJ1からレンタルされているVONDSにいる橋本丈さん(横浜FCからVONDS市原FCに期限付き移籍)がいるんですけど。

そういう人とか、JFLとかJ3とかを経験した人たちとマッチアップをして。すごい足りないものがあるって気づかされた期間でしたし。

もう本当に成長できた期間でした


〇そのあと、関東大学サッカーリーグでも出ましたけど (5月31日、第10節の慶應義塾大戦、△3-3で初めてメンバー入り。6月8日、第11節の流通経済大戦、〇3-1で初先発初出場) それはどういう経緯で?


1回社会人をやりながら、トップのベンチに入ったんですけど。慶應戦でベンチに入ったんですけど。そこでは出場機会がなくて。

次の日の社会人のところで調子が良くて。(6月1日、関東サッカーリーグ1部第6節、東京23FC戦、●1-2、1アシストを記録した)

そこからいきなりトップのスタメンで。次の週使われたという感じです。


〇トップでのプレーはどうでした? やってみて。

守備のところでしか良さは出なかったんですけど、正直。でも、守備のところはトップで出ても通用したので。そこは自信になりました。


〇しばらく中断期間になりますけど、トップのほうではこれからもやれそうな手ごたえがある?

はい。そうですね。9月に全国大会 (総理大臣杯) があるんですけど。そこのときに出れてればいいなという。

あとはフロンターレのトップチームと練習試合をする機会があって。

そのときに出て、活躍してアピールしたいなって思っています。


〇相手に土屋君もいるかもしれないですね。

麻生でやると思うので。本当に楽しみです。土屋とやるのも。


〇大学1年目の自分なりの目標は?

まずは関東リーグ(関東大学サッカーリーグ)に出て、ゴールを決めるというのが目標で。

1回社会人に行ったので、今年1年出場機会は難しいかなと思っていたんですけど。

でも、夏前から絡めたので。ここまで来たら社会人に戻されることなく、このままトップで出て。ゴールとアシストをできたらなと思っています。

 

〇大学を通じてこういう選手になりたいというのがあれば。

今、伊藤達哉選手。ああいうキュンキュンになりたいなって思っていて。


〇キュンキュンですか。

プラス、守備できる選手になりたいって感じています。


〇伊藤達哉選手、得点センスとかすごいですよね。

すごいです。フロンターレに移籍してから初めて見たんですけど。

びっくりしました、本当に。あのプレーは、目指すべき選手だなって見たときに思いました。本当に。


〇フロンターレの同期の選手と対戦する機会は?

先週、武(香取武、東洋大)と対戦して。(7月6日の関東大学サッカーリーグ新人戦で対戦)

あとは知久(知久陽輝、日本大)や叡志さん(江原叡志、日本大)とマッチアップして。(4月13日、関東サッカーリーグ1部第2節で日本大学 N.と桐蔭横浜大学FCが対戦、△1-1)

やっぱり相手にいたら、すごいいやな選手でした。

 

〇確か武君は決勝ゴールを決めていましたよね。

はい、決められて。PKだったんですけど。

たぶん、武がPKを取って。武が決めたんですけど。さすがに、ちょっと悔しかったですね。本当に。武には決められたくなかったので。


〇じゃあ、今度対戦するときは自分が?

やり返したいと思います。


〇高井君が移籍が決まって。聞いたときにはどういう気持ちがしました?

すごい遠い存在。もともと、遠い存在でしたけど。

改めて、すごい遠い存在になっちゃったなって感じていて。

ああいう選手でも、どんどんチャレンジしていくんだなっていう思いがあるので。

ああいう舞台でやっている人がいるので、自分はもっともっと大学サッカーでトライして。

やれることを増やしていきたいなって思います。

 

〇また、フロンターレのサポーターの方にメッセージをいただいてもいいですか?

昨年まで、ユースにいたときには、本当に応援ありがとうございました。

時々会場にも来てくださっているので。

関東リーグでの試合っていうのはまだ見せれていないんですけど。必ず出て、ゴールやアシストを決めるので。

ぜひ、声かけてほしいなっていうのはあります。

必ずみなさんの前でプレーできるように、成長して戻ってくるので。ぜひ、それまで応援お願いします。

 

 

加治佐海選手

 

 

川崎フロンターレU-18の長橋康弘監督 (現・フロンターレ、ヘッドコーチ) から求められていた守備の基準が、今にもつながっていると語ってくれた加治佐海。

JFLやJ3での経験も豊富な選手も出場する関東サッカーリーグ1部の試合で成長の機会を得ながら、大学のトップチームでのプレーにもつなげています。

この夏の期間で大きくアピールして、9月の総理大臣杯や、そのあとに続く関東大学サッカーリーグ1部で多くの出場機会を得て、さらなる成長につなげていきますように。

これからも活躍をとても楽しみにしています。

 

 

(文中敬称略)

 

 

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