4月に開幕した関東大学サッカーリーグや各都県の大学サッカーリーグ。4月下旬からは、多くの部員に出場機会を与えることを目的としたリーグ戦、インディペンデンスリーグも始まりました。関東の多くの大学が参加し1、2部の10ブロックが設けられているこのリーグ戦には、多くのフロンターレU-18出身の選手も登録メンバーに入っています。
5月1日は日本体育大健志台キャンパスへ。この日の対戦カード、日本体育大U-22B vs 関東学院大U-22では、大学4年目のシーズンを迎えた日本体育大のMF25金子俊志、関東学院大の2年生、MF32道本大飛がそれぞれインディペンデンスリーグの初戦を迎えました。
【インディペンデンスリーグ1部Bブロック 日本体育大U-22B vs 関東学院大U-22】
5月1日(火)午後4時27分キックオフ 日本体育大健志台キャンパスサッカー場 晴れ
日本体育大の先発はGK12村田怜穏、最終ラインは右から27加藤颯人、38秦秀斗、20山寺優作、キャプテンの22渡辺祥真、ボランチは59椿洸人、32杉山俊、右MF25金子俊志、左MF54加藤遼佑、FW78武井夏彦、16瀧本高志。板倉滉(ベガルタ仙台に期限付き移籍中)や三好康児(コンサドーレ札幌に期限付き移籍中)とともにフロンターレで育った金子が先発に。
関東学院大の先発はGK1高山颯斗、最終ラインは右から77吉田元樹、57鈴木友也、6稲川碧希、49佐藤幹太、ボランチは20梶野航平、42菅野裕介、右MF64井上恵武、左MF65宮川瑞希、FW15村木睦、54玉城裕大。道本はサブでのスタート。
朝から好天に恵まれ、気温も上がり、多くの日本体育大のサッカー部員が、チャントやコールでにぎやかに選手たちの後押しをするなか、始まった試合。
日本体育大は立ち上がりから後ろでボールを回しながらも右SBの加藤颯人が機を見て高い位置取りに。金子もうまく間で受けて、加藤颯人を走らせるなどしていきます。2分にはエリア外右から金子がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。
関東学院大は中盤の菅野や梶野がよくボールホルダーにアプローチにいきますが、日本体育大がボールを保持する時間帯が続き、7分には中盤に下りた武井が前を向いてスルーパスを出すと、瀧本が抜け出すもオフサイドに。
なおも日本体育大は、ボランチの杉山や椿も積極的に前へ出て、厚みのある攻撃に。9分には左コーナーキック、杉山が左足でボールを入れると、加藤遼佑がエリア内でボレーシュートを打とうとしますが、ミートしきれず。
それでも日本体育大の攻勢は続き、10分には武井のスルーパスに瀧本がエリア右へ抜け出しシュート。しかし、左へ。直後には左サイドの渡辺が入れたパスに、うまくエリア左へ抜け出した武井がGK高山と1対1という場面をつくりだしますが、ここでもまた高山の粘り強い守備の前に決めることはできず。
直後には金子が高い位置でボールをカットし、エリア前に下りてきた武井へ。エリア右に空いたスペースに展開すると、抜け出した加藤颯人が左足でシュートを打つと、関東学院大の選手の手に当たり、ハンドの判定で日本体育大がPKを得ます。
キッカーは金子。しかし、シュートはGK高山の好セーブに阻まれて、先制点とはならず。直後には関東学院大も高い位置で梶野がボールを奪うと、エリア外正面で宮川がシュートを打つも上に。
日本体育大はCBの秦や山寺が多くボールにさわり、ピッチを幅広く使い、揺さぶりに。関東学院大はうまくブロックをつくって、パスコースを消すように対峙。日本体育大は、前線へ動き出す瀧本や武井を狙ってフィードも入れていきますが、なかなかシュートには結び付かず。18分には関東学院大も菅野のスルーパスにエリア外左へ佐藤が抜け出して仕掛けていきますが、日本体育大も粘り強く対応。シュートにはつながらず。
なおも日本体育大がエリア外左から渡辺がミドルシュートを打ったり、杉山のボールカットから瀧本を経由して加藤颯人が高い位置へ上がるなどしていきますが、なかなか決定機とはならず。28分には左サイドから渡辺が出したパスをうまくエリア左で受けた武井が前を向いてシュートを試みますが、関東学院大の体を張った守備に阻まれていきます。
直後には関東学院大。右サイドから中盤を経由して左へ展開し、ゴールへ迫るとパス交換からエリア内へ抜け出した菅野が倒され、今度は関東学院大がPKを得ます。キッカーは宮川。これを決めて、0-1。先制点は関東学院大へ。
勢いにのった関東学院大は高い位置でボールを奪ってショートカウンターへ持ち込んだりするなど、さらにゴールをおびやかしに。40分には村木が右サイドの高い位置でボールを奪い、エリア右へ菅野が抜け出しますが、GK村田が前へ出てシュートは打たせず。
一方の日本体育大も42分にはエリア外左でマイボールにした武井が、高山が前へ出ているのを見て、ロングシュートで狙いますが、高山が戻り、枠をとらえたシュートを防いで同点にはならず。
44分には関東学院大、菅野のパスにエリア左へうまく抜け出した宮川がシュート。しかし、GK村田が弾き出し、追加点とはならず。
日本体育大も金子が武井にボールを預けると、武井のパスにエリア内へ金子と加藤遼佑が飛び出しますが、触ることはできず。前半は0-1。関東学院大がリードしてハーフタイムとなります。
次第に日が暮れていき、やや涼しさも感じられるなか、始まった後半。
日本体育大は金子、加藤遼佑がそれぞれのサイドに開いてGK村田も前へ出て後ろから組み立てていくのに対して、関東学院大はCBに加えて、吉田、佐藤もしぼり気味にして瀧本や武井を警戒しての立ち上がりに。3分には山寺のフィードを起点に瀧本がエリア前に抜け出したのをしのいで、関東学院大が攻撃へと転じると、エリア前にうまく玉城が抜け出しますが、惜しくも決定的なシュートは打てず。
日本体育大も加藤遼佑に縦パスを入れ、椿が前へ飛び出したり、金子とのパス交換から加藤颯人が前へ出たり、武井のサイドチェンジから加藤颯人がエリア右へ仕掛けたりとゴールへ近づいていきます。10分には杉山俊の縦パスに渡辺がエリア左へ抜け出してシュートを打つも、GK高山がセーブ。関東学院大もそこから切り替えて、エリア左へ菅野裕介が抜け出してシュート。しかし、こちらもGK村田が弾き出し防いでいきます。
14分には日本体育大、金子がうまく間で受けてエリア左へ。加藤遼佑が抜け出すも関東学院大は粘り強く対応。さらに左へ開いた瀧本がうまくボールを受けてエリア左へ仕掛けていくも、ここでも関東学院大がよく対応し、シュートにはつながらず。さらに左サイドの加藤遼佑から受けた渡辺が左クロスを入れると、エリア内へ瀧本が飛び込みますが、GK高山が防いでシュートには至らず。
日本体育大は17分武井と加藤颯人を下げ、28寺下裕貴、19小畑達也がピッチへ。小畑が右SB、寺下が左MF、加藤遼佑が右MF、金子は前線に。
日本体育大は左サイドの渡辺が高い位置で攻撃参加する場面が増え、19分には渡辺が左サイドへ開いてエリア内へ抜け出した金子を狙ってパスを入れるもGK高山が防ぎ、21分には寺下が左からエリア前へ仕掛け、リターンを受けた椿がミドルシュートを打ちますが、GK高山のセーブでゴールとはならず。
関東学院大も選手を交代。玉城に代え、60中川海が前線へ。ラインを高め、梶野がよくフォローしつつ、前線からの連動したプレスで打開を図りに。日本体育大の動きにやや陰りが見え、30分には梶野が出足よくボールをカットしたところか、ミドルシュートを打つも右へ。さらにエリア左へ宮川が抜け出してシュートを打ちますが、右へ。
日本体育大は杉山に代えて、ボランチに18長島巧、加藤遼佑に代えて右MFに57今野滉也を入れ、動きの落ちたところにてこ入れを図っていきます。すると34分長島の縦パスからエリア前の椿を経由してエリア左へ抜け出した瀧本がシュートを打つと、これが決まって1-1。同点に。
ここで関東学院大は宮川に代わり、32道本大飛が左MFへ。
畳み掛ける日本体育大は、金子や長島、椿らがボールを動かしながら瀧本がよくボールをキープしてゴールに迫りに。42分には金子らの前からのプレスでボールを奪うと、エリア外で前を向いた瀧本がシュートを打つもブロック。
関東学院大も道本や中川がこちらも高い位置からプレスをかけて、ゴールに迫りに。
ロスタイムは3分。46分には金子がうまくエリア前で前を向いてスルーパスを送ると、今野がエリア内へ抜け出しますがオフサイドに。試合はともに勝ち越し点を奪うには至らず。1-1でタイムアップ。勝ち点1を分け合うことになりました。
前半0-1 後半1-0 計1-1
得点:瀧本高志(日本体育大) 宮川瑞希=PK(関東学院大)
日本体育大の先発:12村田怜穏、27加藤颯人、38秦秀斗、20山寺優作、22渡辺祥真(c)、59椿洸人、32杉山俊、25金子俊志、54加藤遼佑、78武井夏彦、16瀧本高志
交代:武井→28寺下裕貴 加藤颯人→19小畑達也 杉山→18長島巧 加藤遼佑→57今野滉也
控え:91長谷川海斗 37波塚勇平 44山本剛嗣
関東学院大の先発:1高山颯斗、77吉田元樹、57鈴木友也、6稲川碧希、49佐藤幹太、20梶野航平、42菅野裕介、64井上恵武、65宮川瑞希、15村木睦、54玉城裕大
交代:玉城→60中川海 宮川→32道本大飛
控え:31細川修造 28長島大輝 46小野凌弥 79森野実
PKこそ止められはしましたが、うまくボールを受け、そこから好機をつくりだした金子のプレーも、短い時間ながら攻守に懸命にプレーをする道本の姿も心に残るものがありました。それぞれをまた、見てみたいものです。
(文中敬称略)
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