4月30日は多摩川沿いの北見方サッカー場へ。川崎市のジュニア年代のチームが競う斎藤旗争奪川崎市春季少年サッカー大会は、前日に予選リーグが終わり、36チームによる決勝トーナメントが始まりました。
予選リーグではAブロックに入り、7勝2分け、勝ち点23、得点36、失点2で首位となった川崎フロンターレU-12は決勝トーナメントのシード権を得て、2回戦から戦うことになりました。
【川崎フロンターレU-12 斎藤旗争奪川崎市春季少年サッカー大会決勝トーナメント2回戦 vs さぎぬまSC】
4月30日(月)午前11時35分キックオフ 北見方サッカー場 晴れ 20分ハーフ 11人制
年間を通じて行われるリーグ戦も兼ねた予選リーグは、8人制で行われますが、決勝トーナメントは11人制に。
フロンターレの2回戦の相手は、FC JUNTOSに勝利したさぎぬまSC。
先発は、GK1太田陽彩、最終ラインは右から15関徳晴、3山中大輝、5田所莉旺、7荒井颯太、ボランチは6五十嵐将、キャプテンの10齊名優太、右MF9加治佐海、左MF8山下耀翔、FW2仲谷俊、11香取武。
朝からゴールデンウィークらしい晴天に恵まれた北見方サッカー場でしたが、やや強く冷たい風も吹き抜けるなかでのキックオフに。
フロンターレは後ろからボールを組み立てていこうとするものの、ラインを上げてコンパクトに押し上げてくるさぎぬまSCの前になかなか、ゴールへ迫れない立ち上がりに。2分にはさぎぬまSCがスローインの流れからエリア前で6がシュートを打つも上に。4分にはさぎぬまSCが右コーナーキックを得て、11がボールを入れるとニアで8が合わせ、最後は15がシュートを打つも右へ。
フロンターレの縦パスに対しては、さぎぬまSCが出足よくカットする場面も続いていきますが、加治佐が中央に寄るなど、選手間の距離を縮めて、次第にボールを握れるように。山中、田所に五十嵐がかかわり、仲谷が中盤まで下りて、そこから右サイドの加治佐へ展開するなどしていきます。10分には中盤でマイボールにして、右へ。加治佐がエリア外右へ一気に仕掛けてシュート。GK21にキャッチはされましたが、ようやくシュートまでいけるように。
なおもさぎぬまSCの人数をかけた攻めに対しては、すばやく戻っていい距離感で対峙していくフロンターレ。11分自陣の左サイドで山下と荒井の連係からボールを奪い、荒井が前へ仕掛け、エリア前の仲谷へ。仲谷のパスにうまく香取が抜け出して、シュートを打つと、ボールはゴールの中へ。1-0。フロンターレが先制します。
ラインを上げてフロンターレのゴール前に迫るさぎぬまSCに対して、田所がボールを奪って前の仲谷へ入れ、そこから齊名へ戻すなどして守備から攻撃へとつなげようとしていくフロンターレ。
しかし、さぎぬまSCも機を見て、高い位置でのプレーを見せ、15分には右サイドのスローインからエリア外左の15のミドルシュートにつなげるなどしていきます。
フロンターレは後ろからの組み立てでボールを保持しつつ、追加点を狙いにいきますが、さぎぬまSCは前からの連動したプレスで対抗。18分には高い位置でボールをカットし8がエリア外右から折り返し。これは太田がキャッチし、シュートにはつなげさせなかったものの、19分エリア前でボールをカットし8が1対1に。シュートは決まり、1-1。ほとんどラストプレーでさぎぬまSCが同点に追い付きます。
相変わらず風が強いなか、始まった後半。浮き球に対しては山中が競りつつ、関もカバーするなどして、うまく対応していくフロンターレ。2分には左サイドから荒井が仕掛け、縦パスを受けた仲谷がエリア外左でうまく前を向いてシュートを打とうとしますが、さぎぬまSCはブロック。コーナーキックのセカンドボールも拾い、さらにゴールへ迫っていきます。
4分にはゴールの前でのルーズボールに詰めた仲谷がエリア正面やや左からシュートを打つとボールはポストに。香取が詰めますが、さぎぬまSCはクリア。クリアされたボールにエリア外左へ4が抜け出すも田所が寄せ、エリアへは近づかせず。
フロンターレは6分、山下に代わり18佐々木雄基が左SB、荒井が左MFへ。
ボールを奪われても五十嵐がカバーするなど、前半と比べていい距離感で試合を進め、7分には加治佐が右サイドから仕掛けて、高い位置の仲谷へ。仲谷がクロスを入れると、エリア外左で荒井が反応。しかし、GK21が阻み、勝ち越し点とはならず。
直後には右サイドのスローインを香取が受け、うまく前を向いて左へ。荒井が前へ仕掛け、左コーナーキックに。左から齊名がエリア内へ入れると、こぼれ球を田所が競り、ゴール左へ向かったボールを山中が押し込み、2-1。勝ち越しの1点はフロンターレへ。
なおも香取が時折中盤に下りてパス回しにも加わりつつ、追加点を狙いにいくと、9分には右の加治佐、中央の香取とつなぎ、左の荒井へ。荒井のリターンを受けた五十嵐がエリア外正面からミドルシュート。しかし、クロスバーを叩いて惜しくも決まらず。
12分にはエリア外やや左で五十嵐がファールを受けると、荒井が左足で低く速いボールをニアに入れ、香取が反応しますが、惜しくも触れることはできず。14分には、佐々木が出足よくボールをカットし縦へパスをつけると、仲谷が仕掛けてエリア外左へ。さぎぬまSCのクリアに阻まれましたが、攻勢は続いていきます。15分には五十嵐の縦パスを香取がワンタッチでさばいて、エリア正面から仲谷がシュートを打つも左へ。
さぎぬまSCも直後には人数をかけた攻めに。16分にはエリア外右でファールを受けると、8が直接ゴールを狙いますが、枠はとらえられず。
しのいだフロンターレは田所がボールをカットし、左サイドへ流れた仲谷へ展開し、そこから加治佐のシュートへつなげるなど、切り替えよく攻撃へ。18分には関の浮き球を香取がエリア前で競り、仲谷が抜け出してシュートを打ちますが、上に。
フロンターレは、高い位置でゴールへ向かう姿勢を見せながらのプレーを続けていくと、19分、中盤の齊名のエリア左を突くパスに、仲谷が抜け出してシュート。これが決まって、3-1。試合はまもなくタイムアップ。3-1で勝ち進むことになりました。
前半1-1 後半2-0 計3-1
得点:香取武、山中大輝、仲谷俊
フロンターレの先発:1太田陽彩、15関徳晴、3山中大輝、5田所莉旺、7荒井颯太、6五十嵐将、10齊名優太(c)、9加治佐海、8山下耀翔、2仲谷俊、11香取武
交代:山下→18佐々木雄基
決勝トーナメントから11人制となり、前線で得点に絡むプレーを仲谷が見せたように、これまでとは違った一面も見られるのではないか、という楽しみも広がる試合となりました。
斎藤旗争奪川崎市春季少年サッカー大会は3日に3回戦が行われ、フロンターレは午前9時20分、等々力補助競技場で南百合丘SCとの試合に臨みます。
(文中敬称略)
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