慶應義塾大U22C – 日本大U22B / インディペンデンスリーグ


5月26日、川崎フロンターレU-18が全国大会の出場権を懸けて臨んだ日本クラブユース選手権関東予選ノックアウトステージ2回戦のあとは、慶應義塾大学の下田グラウンドへ。

関東大学サッカーリーグや各都県リーグに属する大学の多くの選手たちに、出場の機会を与えるために行われている、インディペンデンスリーグがあり、川崎フロンターレU-18出身の選手も試合に臨みました。

【インディペンデンスリーグ2部Bブロック 慶應義塾大U-22C vs 日本大U-22B】
5月26日(土)午後4時57分キックオフ 慶應義塾大学下田グラウンド くもり

対戦カードは慶應義塾大学vs日本大学。慶應の先発は、GK39竹内瑠架、DFは右から2吉田剛、1日川優太、14永澤隆彌、70阿部真吾、ボランチは17長谷川友己、19杉浦博挙、右MFキャプテンの37有本峻、左MF73斎木健将、FW5中村尚稀、52北澤快。

日大の先発は、GK33秋山匠也、DFは右から96八重樫尋人、92森陽平、99深沢優太、90鴨志田勁汰、ボランチは54小林拓海、48仲澤伸治、右MF64倉内巧、左MF77高橋遼太郎、FW95萩原翼、102尾崎喬太。フロンターレU-18出身の1年生、森が右のCBに入りました。

次第に日が陰り始め、過ごしやすい気候の慶應義塾大学下田グラウンド。ピッチの脇では選手の父母らが見守るなか、予定よりもわずかながら早く試合は始まりました。

立ち上がりから慶應も日大もともにコンパクトに、ラインを上げ、後ろから組み立てつつゴールを狙いに。慶應は左SBの阿部がよく前に出て、厚みを加えていきます。4分には後ろでボールを回していこうとする日大に対して、高い位置でプレスをかけた慶應。北澤がエリア前でボールを奪い、シュートを打つも左へ。

一方の日大もGK秋山が蹴ったボールをFWの尾崎が競り、倉内がエリア前に抜け出してシュート。しかし、前に出たGK竹内が防いでゴールとはならず。なおも日大は森の縦パスからエリア前に尾崎が抜け出すなどしていきますが、峻慶應もしっかり対応し、シュートまでは許さず。

マイボールにした慶應はGKの竹内もよくボールにかかわり、日川や永澤が開いて、左サイドの阿部の仕掛けへとつなげていきます。しかし、日大は八重樫が1対1でよく対応していきます。

11分には慶應、右サイドでボールを回し、左へ展開すると阿部が仕掛けたあとのボールを中村がエリア前で拾い、最後は北澤がシュートを打ちますが、上へ。

さらに北澤が縦へと仕掛けていきますが、森がブロック。エリア内へは近づかせず。14分にはエリア右へ斎木が抜け出すもシュートはGK秋山がセーブ。さらにパス交換からエリア右へ有本が進入しますが森が寄せてシュートは打たせず。慶應がゴールに迫る時間を次第につくりだしていきますが、日大は落ち着いた対応を見せていきます。

日大も18分には倉内が中盤に寄り、右へ展開すると八重樫が高い位置へ。最後はエリア外右へうまく抜け出した萩原がループシュート。GK竹内が前へ出ているところをよく狙いましたが、ボールは上へ。21分には左のスローインの流れからうまく前を向いた萩原がエリア外左からシュート。しかし、慶應の選手がブロック。

日大はさらに八重樫が中へ絞ってボールをものにして、小林や仲澤がかかわり、組み立てに。森が尾崎へ縦パスを入れるなど、時には中盤も飛ばす形も交えながら攻撃を試みていきます。

慶應が中村を前に走らせれば、日大は森がうまくカバーするのに対して、日大が尾崎にボールを入れると、慶應は杉浦がうまく体を入れ、ボールを奪い取るなど、試合はともに守備でいい場面が目立ち一進一退に。35分にはうまく左サイドの裏を突いて阿部が抜け出すもクロスはシュートにはつながらず。日大も高い位置で倉内がボールをカットし、エリア左へ。萩原が抜け出すもシュートは打てず。

このままスコアレスでハーフタイムかと思われた45分、日大は高い位置で萩原がボールをカット、エリア左へ抜け出したのは高橋。シュートを放つとこれが決まって0-1。主審の笛がここで鳴り、前半はタイムアップ。ラストワンプレーで日大がゴールを奪い試合はハーフタイムとなりました。

後半日大は深沢に代わり93田中俊丞が入り、右CB、森は左CBに。慶應は立ち上がり、前線へボールを上げ、起点をつくろうとしていきますが、森がしっかり足でおさめ、そこから持ち上がって縦パスを出すなどし、萩原も中盤まで下りて右の裏を突くパスに尾崎が抜け出すなどしていきます。7分には浮き球のパスにエリア内へ萩原が飛び出すもGK竹内が対応。

慶應は最終ラインの日川や永澤がボールによくかかわり、後ろから組み立てに。7分右サイドからエリア前に切れ込む動きで吉田が変化をつけて、ゴールに迫っていくと最後はエリア外から有本が放ったミドルシュートが決まり、1-1。同点に。

直後には日大、左サイドを仕掛けた高橋が折り返すと、ニアで倉内が反応。しかし、うまく打つことはできず。すると、10分エリア前で北澤がファールを受けてフリーキックを得たのは慶應。長谷川が直接放ったシュートは、バーを叩きながらも決まり、2-1。慶應が勝ち越します。

森や田中が後ろでボールを動かしながら小林のスルーパスに、右サイドから斜めにエリア前に入り込む動きで倉内が抜け出そうとするなど、揺さぶりに出る日大。16分にはその倉内に代わり、50市川椋太郎か右MFに。17分には日大、森がスライディングでボールをカット、縦パスにエリア右に市川が抜け出すも慶應はクリア。左コーナーキックとなり、高橋が左足でボールを入れ、こぼれ球を拾い、八重樫がエリア外右からシュートを打ちますが、右へ。

さらに20分にはエリア外左で高橋がファールを受け、日大にフリーキック。高橋が左足で入れたボールにファーで森が反応するもボールはGK竹内がキャッチ。

慶應は斎木に代わり、8渡辺穣がピッチに。

さらに両チームともに選手が交代となり、北澤に代わり、10大薗慶悟、日大は萩原に代わり、80中沢広野が前線へ。27分には慶應、ボランチが長谷川から24佐藤隼人。

八重樫の右クロスにニアで中沢が反応したり、中沢のパスにエリア右へ尾崎が抜け出すなどし、ゴール前に近づいていく日大。32分には中沢の縦パスをエリア外正面で受けた尾崎がファールを受けると、高橋が直接ゴールを狙いますが、枠外に。

日大はここで選手をさらに交代、仲澤に代わり、46山崎真之介。
慶應は37分、高い位置で日大の最終ラインでうまくボールを扱えなかったところで大薗がボールをカット、エリア右へと抜け出しますが森が粘り強く寄せていき、シュートはGK秋山がセーブ。日大はしのいでいきます。

38分、慶應は中村に代わり、45赤間士朗がFWに。すると、交代の間隙を突くように前へ出たのは日大。市川が縦へ仕掛けてうまくエリア左へ。GK竹内が前へ出たところでシュートを打つと、これが決まって2-2。見事な個人技で試合は振り出しに。さらに日大、中沢の縦パスを起点にエリア右から尾崎がシュート。しかし右に。

日大はさらに森が高い位置でボールをカットしたところから前に出るなど厚みを出そうとしていきます。

慶應は阿部に代わり56富澤嘉紀が左SBに。一方の日大も左SBを八重樫から38小林祐太に。ロスタイムは2分。慶應は左サイドのスローインの流れから大薗がシュートに持ち込むもGK秋山が抑え、ゴールとはならず。日大も高橋が縦へ仕掛けてエリア内へ近づくも最後は慶應の守備に阻まれてシュートは打てず。ともに勝ち越しには届かず。2-2でタイムアップとなりました。

前半0-1 後半2-1 計2-2
得点:有本峻、長谷川友己(慶應) 高橋遼太郎、市川椋太郎(日大)

慶應の先発:39竹内瑠架、2吉田剛、1日川優太、14永澤隆彌、70阿部真吾、17長谷川友己、19杉浦博挙、37有本峻(c)、73斎木健将、5中村尚稀、52北澤快
交代:有本→8渡辺穣 北澤→10大薗慶悟 長谷川→24佐藤隼人 中村→45赤間士朗 阿部→56富澤嘉紀
控え:62奥田廉 11青木優斗 9大佐古紘希

日大の先発:33秋山匠也、96八重樫尋人、92森陽平、99深沢優太、90鴨志田勁汰、54小林拓海、48仲澤伸治、64倉内巧、77高橋遼太郎、95萩原翼、102尾崎喬太
交代:深沢→93田中俊丞 倉内→50市川椋太郎 萩原→80中沢広野 仲澤→46山崎真之介 八重樫→38小林祐太
控え:30渡辺颯太

最後まで両チームともに勝利を、ゴールを目指し続けた好ゲーム。そんななかでも、落ち着いて後ろでボールを動かしたり、鋭い縦パスを入れたりと、フロンターレで培ってきたものをピッチの上で表現しているようにも思えた、そのプレーを見られたことが、とても心に残りました。大学で経験を積み重ねて、どんな選手になっていくのか、とても楽しみにしています。

(文中敬称略)

試合に臨む日大の選手たち
円陣を組む慶應の選手たち
円陣を組む日大の選手たち
森陽平選手はCBで先発

縦パスを入れ、攻撃へつながるようなプレーを見せた
先制点は日大へ
森陽平選手
有本峻選手のゴールで慶應が追い付く
日大もエリア前でダイナミックなバイシクルシュートなどで迫った
フリーキックから慶應が勝ち越し
長谷川友己選手が決めた
せめぎ合う両チームの選手たち

日大が追い付く
市川椋太郎選手が決めた
森陽平選手
2-2でタイムアップ

 

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