5月26日は日立台人工芝グラウンドへ。日本クラブユース選手権関東予選ノックアウトステージは2回戦。1回戦でRio FCに12-0で勝利した川崎フロンターレU-18は全国大会の出場権を懸けて、FC町田ゼルビアユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 日本クラブユース選手権関東予選ノックアウトステージ2回戦 vs FC町田ゼルビアユース】
5月26日(土)午後0時半キックオフ 日立台人工芝グラウンド くもり
フロンターレの先発は、GK19川合我空、DFは右から17宮本ディアウ勇守歩、キャプテンの4高吉正真、2栗田悠巨、3島崎元、ボランチは6小川達也、32山内日向汰、右MF11有田恵人、左MF9山田新、FW18宮城天、10宮代大聖。
FC町田ゼルビアの先発は、GK1市橋知弥、DFは右から10鈴木琉、3川俣杜夢、16小山田賢信、4野呂光希、ボランチはキャプテンの6鈴木舜平、7佐藤陸、右MF17金澤空、左MF9齊藤滉、FW13菊池陸斗、19前田陸斗。
柏レイソルU-18がSC相模原ユースに5-0で勝利し、日本クラブユース選手権の出場権を得た第1試合に続いての試合。フロンターレもゼルビアも多くのサポーターが声援を送るなか、キックオフに。
立ち上がりはゼルビア。左から齊藤が縦へ仕掛け、攻勢に。しかし、フロンターレは宮本がしっかり体を入れ、エリアへは近づかせず。
なおもゼルビアは前田がサイドに流れ、よく裏を取り、セカンドボールも拾い、フロンターレの陣内に。フロンターレは宮城が中盤に下り、フォローにいきますが、鈴木舜平、佐藤がよくボールをものに。
4分には浮き球にエリア右へ前田がうまく抜け出しますが、栗田がうまく体を入れ、シュートには持ち込ませず。さらにゼルビア、齊藤が左サイドからエリア前に斜めに仕掛ける動きでフロンターレのゴールをおびやかしますが、宮本がついていき、最後にはラインを割り、シュートには結び付かず。しかし、フロンターレはなかなか前を向くことができず、苦しい時間が続いていきます。
6分には最終ラインでのボールを齊藤がカット。高吉がうまくボールをカット。そこからフロンターレはカウンターへ。左サイドの高い位置へ山田が抜け出すと、折り返しにエリア右から入り込んだ有田が反応。しかし、GK市橋がブロック。
直後にはゼルビア、高い位置で再びマイボールにし、左サイドの高い位置から齊藤が折り返すと、エリア右でシュートを打たれるも川合がセーブ、最後は有田がクリア。苦しみつつも、好守でゴールは許さず。
さらに9分には鈴木舜平が右サイドの裏を突くパスを出すと菊池が抜け出るも栗田がブロックし右コーナーキックに。右から野呂が左足でボールを入れ、セカンドボールを拾い、野呂のクロスや金澤の右サイドからのドリブルでエリアの近くに。フロンターレは宮城も自陣まで下がって体を張り、対応。さらに山田も左から仕掛けてくる齊藤に対応しに、自陣の深い位置まで戻るなどしていきます。
ゼルビアがサイドの裏を突くパスに、齊藤が動き出すなどする時間帯はさらに続き、フロンターレは18分には左MFを宮城、FWを山田と入れ換え。すると19分には宮代が中盤まで下りて縦パスを受け、山内に預け、山内のパスにエリア外右へ有田が仕掛けていくも、シュートには結び付かず。しかし、さらに左サイドで宮城と島崎がボールを回し、リターンを受けた小川のパスにエリア左へ山田が抜け出すなど、高い位置でようやくプレーできるようになっていきます。
19分には左サイドのパス交換からエリア左へ宮代が抜け出るもオフサイドに。
直後にはゼルビア。エリア前でパスを回していくと、リターンを受けた野呂の、エリア外正面からのミドルシュートは枠をとらえますが、川合がセーブ。こぼれ球をエリア右で拾った前田のシュートはわずかに左へ。
フロンターレは川合、高吉と後ろでパスを回し、宮代も下りてボールを受けたところからサイドへ展開しようとしていきますが、ゼルビアの出足が速く、なかなか畳み掛けられず。24分には宮代がエリア外正面でファールを受けると、すばやく山内がリスタートし、左へパスを出すと島崎が高い位置へ仕掛けていきますが、鈴木瑠にうまく体を入れられ、エリアへは近づけず。
すると29分、ゼルビアは左スローインの流れからエリア外右から佐藤がミドルシュート。これがゴールネットを揺らして、先制点はゼルビアへ。
フロンターレは再び左MFを山田、宮城を前線へ入れますが、ゼルビアの攻勢は続き、野呂の左クロスにエリア右へ金澤が抜け出すなど、シュートには至らないまでもフロンターレはゴールをおびやかされていきます。
39分にはフロンターレ、左サイドのパス交換から宮城がエリア左へ仕掛けていくも、ゼルビアはうまくボールをカット。そこから前線へボールを送ると、エリア右へ金澤が抜け出すも栗田がクリア。守備から攻撃にしっかりつなげてくるゼルビアに苦しみながらも、対峙。直後にはフロンターレ、山内のパスに、エリア左でうまくボールをコントロールした宮代がシュートに持ち込もうとするも、ゼルビアは寄せが速くブロック。
コーナーキックのセカンドボールを拾ったところからフロンターレは高い位置に。42分には宮本が高い位置から折り返すと、エリア内で宮代がシュート。しかし、ここでもゼルビアの体を張った守備に遭い、最後は市橋がキャッチ。
さらに高吉が高い位置まで持ち上がり、縦へパスを入れようとしていくフロンターレでしたが、なかなかいい形をつくれず。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは宮本に代わり、右手の骨折のため離脱していた14古岡佑斗が入り、左SBに。島崎が右SBへ。
立ち上がり、左サイドのパス交換から古岡が高い位置へ顔を出すなど、いい形で試合に入ったようにみえたフロンターレでしたが、2分エリア右へ抜け出した金澤に、古岡が守備に戻った際に負傷。ピッチの外へ出て、ユニホームを脱いで治療をすることに。
10人になったフロンターレ。そこを突くようにして5分にはゼルビア。野呂が左サイドの高い位置からクロスを入れると、エリア右へ飛び込んだ菊池が頭で合わせてボールはゴールの中へ。0-2。
フロンターレは右腕を負傷しながらも再びピッチに戻った古岡に代えて22松永竜之介が入り、右SBに。再び島崎が左SBへ。
10分には山田がうまくエリア外左へ抜け出してクロスを入れると、有田が飛び込みますが、GK市橋と交錯。フロンターレは川合もエリアの外に出て、小川が最終ラインに下り、島崎を高い位置へ押し出して、攻勢に。高吉の縦パスを山田が受けて、左サイドの島崎へつなげるなど、前を向いていく場面をつくりだしていきます。
しかし、14分、フロンターレの攻勢をしのいだゼルビアは齊藤がエリア前正面へ。ここでファールがあり、フリーキックを得たゼルビア。野呂が左足を振り抜くと、ゴール右へ決まり、0-3。フロンターレは突き放されてしまいます。
さらにゼルビアは高い位置でのボールカットからエリア右へ展開すると、菊池がシュートを打つもここは川合がセーブ。川合がすばやく右サイドの高い位置へボールを送ると、有田がエリア外の右へ。GK市橋が前へ飛び出してシュートにはつながりませんでしたが、点差が開いたなかで、フロンターレは切り替えの良さを出せるようになっていきます。
小川を中盤の底に据えて、山内がパス交換から右サイドの高い位置へ上がるなど、厚みのある攻めを見せていくフロンターレ。17分、エリア右へ山内が進入しゴールの前にボールを送ると、抜け出した島崎が押し込み、1-3。攻勢実り、反撃の1点をフロンターレはものにします。
ゼルビアは菊池に代わり、5北野拓海が入り、左MFに。齊藤が前線へ。
なおもラインを高くして攻勢に出るフロンターレ。21分には栗田のフィードをエリア外左で受けた島崎がクロス。シュートにはつながりませんでしたが、ゴール前でのプレーを続けていくフロンターレ。宮城が中盤に入って山田、宮代が前線へ入るなど、ポジションを入れ換えて揺さぶりに。
すると24分宮代が中盤まで下りてボールをおさめ、宮代からボールを受けた山内がスルーパスを送ると、エリア内へ抜け出した宮城がゴールへ流し込み、2-3。1点差に。
ゼルビアは佐藤に代わり、28杉本裕哉を入れ、最終ラインを右から鈴木琉、川俣、小山田、杉本、野呂と5バックにして、フロンターレの攻めに対して打開を図りに。
さらにフロンターレは高吉のフィードにエリア内へ宮代が抜け出すなど、ゴールに近づく時間帯が続き、山内がエリア右へ仕掛けていくなど、押し込んでいきます。29分には右から宮城がクロスを入れると、エリア内へ山田、島崎が飛び出しますが、ゼルビアはクリア。
ゼルビアは齊藤に代わり25関口陽大がピッチへ。31分にはフロンターレ。小川が右サイドへ浮き球を入れると、右クロスに山田が反応、ゴールへ押し込みますが、フロンターレにハンドがあり、ゴールとはならず。
ゼルビアはさらに選手を交代、鈴木琉に代わり11大塚拓哉が入り、右MFに。北野が右SBに。
フロンターレはゼルビアにボールが渡りそうになっても小川がフォローし、うまくボールを回収したところから攻撃へとつなげ、中盤まで下りた宮城のスルーパスに、エリア内へ山内が抜け出すなどしていきます。
37分にはゼルビア、エリア右へ前田が抜け出しますが、高吉がカバー。コースを消しにいき、シュートはサイドネットへ。
39分にはフロンターレはさらに選手を交代、島崎に代わり、24鈴木大登が入り、左MFに。最終ラインを松永、高吉、栗田と3バックに。鈴木が左からエリア前に斜めに動き出し、有田が高い位置からクロスを入れるなどし、さらにゴールの前に。
44分には高吉のフィードに山田が右サイドへ抜け出してコーナーキックを得ると、ショートコーナーから有田が上げた右クロスに高吉が飛び込むもGK市橋の前にシュートは打てず。さらに最終ラインからのフィードに左サイドからエリア前右に鈴木が抜け出すと、ゼルビアの選手のファールに遭い、フリーキックに。ロスタイムはここで提示され6分。
キッカーは宮代。右足を振り抜くと、シュートはゴール左をとらえますが、GK市橋が横っ飛びで反応し、左コーナーキックに。左から宮城が送ったボールに高吉が頭で合わせますが、ゼルビアのブロックの前に決めることはできず。さらに栗田の縦パスを受けた宮城がうまく前を向いて、エリア右へ抜け出す山田へつなげるなどしていくフロンターレ。
50分、コーナーキックのセカンドボールを拾い、エリア内の高吉へクロスを入れるとゼルビアの選手はファール。フロンターレはPKを得ます。キッカーは宮代。しかし、ゴール左をとらえたシュートは、市橋が反応。決めることはできず。さらにコーナーキックからゴールに迫るフロンターレ。しかし、試合はタイムアップ。2-3。あと1点及ばず、フロンターレは全国大会の出場権を得ることはできず。敗者復活戦へ回ることになりました。
前半0-1 後半2-2 計2-3
得点:島崎元、宮城天(川崎) 佐藤陸、菊池陸斗、野呂光希(町田)
フロンターレの先発:19川合我空、17宮本ディアウ勇守歩、4高吉正真(c)、2栗田悠巨、3島崎元、6小川達也、32山内日向汰、11有田恵人、9山田新、18宮城天、10宮代大聖
交代:宮本→14古岡佑斗 古岡→22松永竜之介 島崎→24鈴木大登
控え:21青山海 15道間雄生 13古屋雄帆 8上野綜太
FC町田ゼルビアの先発:1市橋知弥、10鈴木琉、3川俣杜夢、16小山田賢信、4野呂光希、6鈴木舜平(c)、7佐藤陸、17金澤空、9齊藤滉、13菊池陸斗、19前田陸斗
交代:菊池→5北野拓海 佐藤→28杉本裕哉 齊藤→25関口陽大 鈴木琉→11大塚拓哉
フロンターレは、6月2日午後1時半、千葉県旭市の東総運動場で行われるSC相模原ユースとの試合へ臨みます。勝てば翌3日午後0時、同じく東総運動場で行われる試合で、栃木SCユースvsヴァンフォーレ甲府U-18の勝者と、日本クラブユース選手権の出場権を懸けて対戦することになります。
後半のように、攻守にらしさを出せば、目指すものを勝ち取れるはずです。この日を糧に、笑顔のフロンターレの選手たちを見られることを、多くのサポーターが願っています。
(文中敬称略)
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