フロンターレU18 – 前橋育英 / プレミアリーグEAST第15節(監督・選手インタビュー)


 

9月26日Anker フロンタウン生田で行われたプレミアリーグEAST第15節。川崎フロンターレU-18は前橋育英に1-0で勝利。第4節の青森山田戦(○3-2)以来、11試合ぶりの勝利を挙げました。

 

試合後に森勇介監督、決勝ゴールを決めたFW22十河晟央、プレミアリーグ初先発のFW45吉澤映杜、MF38荒井瑞樹に話を聞きました。

 

試合については◇フロンターレU18 – 前橋育英 / プレミアリーグEAST第15節

 

「この勝ちは本当選手にとっては大きいし、

やっぱりやってきたことは間違ってないんじゃないかっていうところも、

もう1回思ってくれたと思うので。良かったかなと思います」

森勇介監督

 

森勇介監督



○今日を振り返って勝因はどんなところでした?


選手が一生懸命、本当に走ってくれて戦ってくれて。 ちょっとラッキーなところもありましたけど。

日ごろやってきたことが少し出たかなって。本当に「勝たせてもらったな、選手に」って思います。



○スタメンは吉澤君(吉澤映杜)とか荒井君(荒井瑞樹)、あとは天海君(全天海)がボランチだと思うんですけど。変化をもたらしたかったのかなって印象ですけど、その意図はどんなところでしょう?


年齢は関係ないので。 いい選手だから。 吉澤もそんなに背は高くないですけど収まるし、走れるし、こぼれ球を拾う勘の良さみたいなのを持っているし。

瑞樹のところは木下(木下勝正)が大学の受験で、集合に間に合うかっていうところだったので。

でも良く練習からもすごく、紅白戦もいいパフォーマンスを見せてくれていたし。

天海は夏からすごく一生懸命やってくれて。何よりやっぱりチームのためにエネルギッシュに、感情を出してくれる数少ない選手の一人なので。

そういう意図で使いました。




○ミスから失点することが多かった中、こうして守れたことは大きいかなと思うんですけど、どうでしたか?

こういうサッカーをやらせなきゃいけない状況に選手たちを追い込んでしまって。

本当はもっともっと相手のプレスの形を見たら、蹴るよりも空いている場所は選手たちも分かってるんですけど、やっぱりどうしても簡単な失点をしたくないっていうところで、ロングボールを少し選択せざるを得ないかなっていうところでした。




○点を取れないなかでの後半でしたけど、ハーフタイムでどんなことを修正しましたか?

相手の攻めた後どういうふうにボールを運んでいくかっていうのだけは少しイメージさせて。

前半でもやれてなくはないんですけど、明らかに空いてる場所があったので。「そこをうまく突いてこう」っていうところは言ったのと。

あとはサイドハーフとサイドバックの守備のところは少し言いました。


○点を取った後にどうしても2点目っていうところあったと思うんですけど、その後の展開はどうですか?

できればチャンスもあったので取りたかったですけど。

選手も焦らず。交代カードも残していたので。少しそういう特徴ある選手をうまく使いながらっていうところは考えていました。



○次節に向けていいきっかけになりそうですか?

まだまだ降格圏ですし、1個勝って全てOKでもないですので。 もう1回火曜日からしっかり練習して。振り返り、反省と褒めるべきところをもう1回あぶり出して、やっていけたらなと思います。

でもこの勝ちは本当選手にとってはやっぱり大きいし、やっぱりやってきたことは間違ってないんじゃないかっていうところも、もう1回思ってくれたと思うので。良かったかなと思います。



○選手それぞれ、吉澤君は春先に比べたらすごい守備をできようになってきましたし、天海君も良さを出せるようになってきました。荒井君も縦じゃなくて中で受けたりして、それぞれ選手はすごい積み上げがあるのかなという感じがするんですけど、どうですか?

吉澤は同年代でやったら、ゆっくりやっていても何でもできるし。今の現代のサッカーだったらやっぱり前からっていうところもそうだし。

当然このプレミアで勝てていない状況で、前が何もしなくて、後ろだけで守ってっていうチーム力もないですので。みんなで(守る)っていうところと。

どこを抑えなきゃいけないってのも、彼も頭がいいので分かっているので。 守備のところは上がってきたし。


天海も本当に夏ですごくタフになったなって。 夏はBチームでやらせることが多かったんですけど。

無茶な注文とかをわざとさせて、そういう中で受けられるように、前を向けるように、ボール奪えるようにっていうところを彼は本当に真摯によくやってくれたので。

やっと花が少し開いてきたかなっていうところと。


瑞樹は中学生時代はウイングで、ただ張っているだけの選手だったんですけど、やっぱりユースに来てすごく中でいいクッションになったりして。

前半もすごく彼の中に入ったところからカウンター、きれいな崩しみたいなのもあったので。 やれる幅が広がってきましたし。

何より「もっともっとうまくなりたい」っていうのが本人から伝わってくる。練習から伝わってくるので。

本当に彼らは一生懸命、「自分に矢印を向けてやってるな」っていう3選手だと思います。



○そういう選手がこういうふうにピッチの上で、結果を出すことはほかに与える影響も大きいですか?

そうですね。 出ていない選手もやっていないわけじゃないですけど。

どうしても勝てていない状況だと何かを変えなきゃいけないっていうのはあるので。

キーパーも岩田(岩田幹太郎)がすごい3年生で一生懸命出て。ゼロで抑えてくれたし。

本当選手はみんな一生懸命、日ごろから手を抜かないし、こっちに矢印を向けたりもしないし、味方に矢印を向けたりもしないし。

こんな勝てていない中でも一生懸命すごくやってくれているので、やっと少しずつ花が開きそうだなっていうイメージです。



○フロンターレのサポーターの方にメッセージをお願いします。

なかなか歯がゆい気持ちばかりだったんですけど。これで勝っても全然まだ状況は変わりませんので、引き続き、次もしっかり勝って、少しでも上に行けるように。

選手が少しでもうまくなって、少しでもいい選手になれるように頑張っていきますので、またその姿を見に来てください。 応援よろしくお願いします。

 

 

「みんな闘争心っていうか。勝ちに持っていくような気持ちが

めちゃくちゃ今日は見えたので。

これで終わらせないで、続けて来週も勝てるように頑張ります」

FW22 十河晟央

 

 

十河晟央選手

 

 

○決勝点、振り返りをお願いします。

瑞樹(荒井瑞樹)がいい感じで右サイドでシュート、打ってくれたので。

「絶対こぼれてくる」と信じてファーに走って飛び込んだらちょうど来たので流し込めて良かったです。

 


○あの瞬間どうでした?


「絶対点決めたい」って試合前からずっと思っていたので。気持ち良かったです。

 


○“バラバラ”、久しぶりにやりましたけどどうでした?

サポーターの方も全然勝っていなかった中ですけど、毎回応援に来てくださって、本当に勝ちを届けたかったですし。勝ってバラバラできて本当に良かったです。

 

○前の選手が吉澤君(吉澤)だったり荒井君だったりフレッシュな顔ぶれだったと思うんですけどコミュニケーションはどうでした?

練習から結構やっていたので。瑞樹もよくやってくれましたし、吉澤は小学校で同じチームで、一緒だったので。仲が良いのでよく話しながらやれたかなと思います。

 

○U-15のころから見ていて、点を取る時ポジショニングが「いつも良いところにいるな」と思うんですけど、考えてることは何かあるんですか?


今日の得点みたいな感じでいったら味方がシュートを打つっていうのはもう多分分かるので。

それでこぼれてきそうなところとか、点を決められるような、ボールがこぼれそうなところに行くっていうのは意識しています。

 

○前からハイプレスをかけてはまっていたと思うんですけどそこはどういうふうに練習しましたか?

うまく中から外にかけるっていうのは練習でもやっていたので、それでみんな運動量を出して、それがうまくできたので良かったと思います。

 

○相手の穴はどこだと見てましたか?

そんなに身長が高くなくて。つなぐのは大切なんですけど、うまくロングボールも使いながら、バランスを見ながらうまくやれてました。

 

○これをひとつのきっかけに変わりそうな雰囲気ありますか?

チームの状態はとても良いですし、みんな闘争心っていうか。勝ちに持っていくような気持ちがめちゃくちゃ今日は見えたので。

これで終わらせないで、続けて来週も勝てるように頑張ります。

 

○さらに今チームで積み上げたいことはあったりしますか?

やっぱり今日は1-0の無失点って部分は良かったと思うんですけど、攻撃陣としては3点以上取りたいところなので。

枠に打つとか得点のところはもっとこだわりたいと思います。

 

○改めて久しぶりの勝利、どうですか?

本当にみんな、多分めちゃくちゃ今シーズンで一番気合が入っていたっていっても良いぐらい、本当に戦っていたと思いますし。

全員、試合に出てるメンバーじゃなくてもそれ以外のメンバーを含めて、全員で本当に戦えたので。本当に勝てて最高だったと思います。

 

○スタメン出場が続いてきてプレミアの基準に慣れてきたところはありますか?

そうですね、最初の途中出場が多かった時よりは強度とか運動量ってところは自分が上げていけたっていうのもあるんですけど。

慣れてきて、得点も取れるようになってきてそこは良いかなと思います。

 

○サポーターの方にメッセージをお願いします。

本当にいつも来てくださって、今日なんか横断幕なんかも出してくださって。本当にサポーターの方と、勝って一緒に喜びたいですし。

来週もまた勝ってまたバラバラできるように自分たちも頑張るので応援お願いします。

 

 

「やっぱりゴールを決めたいですし。シュートも打てていないので、

どんどんシュートを狙っていって、それで決められたらいいですし。

そのこぼれで誰か押し込んでくれたらいいなと思います」

FW45 吉澤映杜

 

吉澤映杜選手

 

○プレミア初スタメンどうでした?

今日は自分自身のプレーとしてはあんまり良くなかったんですけど、チームが勝って良かったです。

 


○良くなかったっていうのはどのあたりが良くなかったんですか?

後ろ向きでボールを受けた時に、すぐに取られちゃったり、あとはシュートも多分0本だったので、そういうところが良くなかったかなと思います。

 

○監督・コーチのどういう期待があって使われたと思ってますか?

足元で受けて、そこからチャンスをつくるところだったり。そういうところだと思います。


○十河選手(十河晟央)とか、川村選手(川村求)とか、荒井君(荒井瑞樹)とか、どんなイメージで話し合って入りました?


瑞樹は去年も一緒にやっていて特長はわかっていて。晟央は小学校の頃も一緒にやっていたので分かっていたんですけど。求君はあんまりやったことはなくて。

特徴は練習で分かってたんですけど、試合中、どういう動きをすればというのは話していたので。ちょっと難しい部分はあったんですけど、やりやすかったです。

 

○プレミアにこれまで出てみて、手応えってどうですか?

ドリブルだったり、相手の逆を取るっていうところはちょっと通用するかなと思います。

 

○“バラバラ”、やってみてどうでしたか?

うれしかったです。 楽しかったです。


○サポーターの人がいっぱい応援してくれてる時に、横断幕を出したりとかしてましたけど、それについてはどういうふうに思ってますか?

やっぱりそういうことをやってくれてる人がいる中で、勝てて良かったです。

 

○だいぶ守備とかもできるようになってきたのかなと思うんですけど、それは自分では実感していますか?

最初よりはできているんですけど、もっと、後ろから言われるんじゃなくて自分からできるようにならないといけないと思います。


○プレミア初スタメンで、次はゴールもっていう気持ちもあると思うんですけどそれはどうでしょう?

そうですね、やっぱりゴールを決めたいですし。シュートも打てていないので、どんどんシュートを狙っていって、それで決められたらいいですし。そのこぼれで誰か押し込んでくれたらいいなと思います。

 

○前回の昌平だったり今日の前橋育英もそうだけど高体連のチームって印象はどうですか?


やっぱり走るっていうところだったり、球際が強いなと思います。

 

○ちょっと学べそうなところもありそうですか?

そうですね、「自分のフィジカルが足りないな」とこの試合で思いましたし、もっと走れないといけないなと思いました。

 


○サポーターの方にメッセージをお願いします。

いつも応援してくださりありがとうございます。 次の試合も絶対勝つので応援よろしくお願いします。

 

 

「一番はゴールを決めたいですけど、チームのために戦うってところとか、チームのためにやるってことが大事だと思うので、自分のゴールも狙いつつチームの勝利に貢献することが一番大事かなと思います」

MF38 荒井瑞樹

 

荒井瑞樹選手

 

 

○初スタメン、どうでしたか?


最初は緊張したんですけど、試合が始まってからは自分の得意なプレーとかで、いつもどおり落ち着いてプレーできたんで良かったかなと思います。

 

○スタメン聞いたのいつですか?

正式に発表あったのは昨日なんですけど、水曜とか木曜から紅白戦とかではスタメンの方でした。

 

○チームが勝てない中でいろいろ期待されてスタメンになったと思うんですけど、その緊張とかプレッシャーとかどうでしたか?


今チームの状況があまり良くないっていう中で「自分がやらなくちゃいけないな」っていう緊張感とかあったんですけど。それでも自分やるしかないので。そこは良かったかなと思います。

 


○今日結構ハイプレスで相手の陣内でボール奪ってチャンス作ったりとか結構いいプレーあったと思うんですけど、手応えどうでしたか?


プレミア、相手が強いんですけど、それでも関係なく自分のいいプレーを出せるように意識してたので、そこは結構今日出せたかなと思うので。 続けていきたいです。

 


○ここまでユースでやってきて、夏休みを終えて成長したところはどこですか?


ひとつは技術面。 ずっと積み重ねてきていて、技術は自主練でやってきているところで。 あとは守備面とか走り切るところはずっとチームでも課題だったので。そこは続けてきて成長したかなと思います。


○監督もさっきあの、前はウイングで張ってるだけだったけど、今はいろんなことできるようになったって言ってたけどそこはどうですか?

夏前までは結構ウイングで張って自分のドリブルとかで仕掛けるってタイプだったんですけど。

夏から内側で受けてっていうのも意識しながら、なるべく自分のできることを増やそうって意識して積み重ねてきました。

 


○荒井君のシュートが得点につながったと思うんですけど、振り返ってもらってもいいですか?

ずっと、そこをどこかで狙いたいなと思っていて。 チャンスだなと思ったのでもう思い切って出て。それが結果的にゴールにつながったってところなので。

そこは自分としては良い判断だったかなと思います。

 

○スタメンになって多分次はゴールもっていう気持ちもあると思うんですけどそれはどうですか?

やっぱり一番はゴールを決めたいですけど、でもやっぱりチームのために戦うってところとか、チームのためにやるってことが大事だと思うので、自分のゴールも狙いつつチームの勝利に貢献することが一番大事かなと思います。


○アップの時にサポーターがああいう風に幕を出してくれましたけど、それについては見た時はどう感じましたか?

全く勝てない苦しい期間の中で、ずっと負けても応援してくださってるサポーターのみなさんの力が本当に自分たちの力になっていて、それで今日も「絶対勝たないとな」というサポーターのみなさんのためにもいいサッカーをして絶対勝つって気持ちがあって、みんな今日は一丸となって戦えていたので良かったかなと思います。


○次に向けての意気込みを。

次は絶対自分でもゴール決めたいって気持ちがあるので。そこは狙いつつもアシストとかほかのプレーでもチームの勝利に貢献できるようなプレーを出来るように頑張りたいです。

 

○サポーターの方にお願いします。

いつも温かいご声援ありがとうございます。 苦しい期間が続いた中で今日やっと勝ち点3を取ることができたので、ここから後期全部勝っていくのでこれからも応援よろしくお願いします。 

 

 

◇

第5節の前橋育英戦から第14節の昌平高校戦まで10試合勝利がない状況が続いたフロンターレU-18。

それでもそうした苦しい時期にも選手それぞれが取り組んできたこと、積み重ねてきたこと、さらに夏にチームで力を入れてきたことが今につながっていると感じさせられます。

プレミアリーグEASTでは11位、降格圏と苦しい状況は続きますが、こうしてこれまでの積み重ねが勝利というひとつのかたちになったことは本当に大きなものだと感じさせられます。

 

また1週間、取り組んで迎える第16節の横浜FCユース戦もまた大切な一戦。

どういった試合になるのか。とても楽しみにしています。

 

 

(文中敬称略)

 

 

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