5月14日、好天に恵まれた等々力陸上競技場ではJ1ファーストステージ第12節、川崎フロンターレvsヴィッセル神戸を前に、フロンターレの創立20周年を記念したOBたちによるドリームマッチが行われました。
【川崎フロンターレ OBドリームマッチ2016 チーム誰かに合わせてくるぞvsチームソルト】
5月14日(土)午後1時5分キックオフ 晴れ 等々力陸上競技場 20分ハーフ
集まったOBは前日富士通スタジアム川崎での練習に参加した12人を含め31人。
初めてフロンターレがJ1への昇格を決めた1999年に指揮を執った松本育夫監督の「チーム誰かに合わせてくるぞ」が、GK1浦上壮史(1997~04年在籍)、31鈴木洋平(02~03年)、DF4小松崎保(97~99年)、3佐原秀樹(97~07、10年)、5ジェシ(12~14年)、2高田栄二(97~01年)、MF14中西哲生(97~00年)=cap、21石塚啓次(03年)、28岩本輝雄(99年)、24大橋正博(07~08年)、25鈴木達矢(06~08年)、15土居義典(97~01年)、18飛弾暁(03~07年)、26村上和弘(07~09年)、FW11向島建(97~01年)
武田信平社長(現特別顧問)とともに強化本部長としてチームづくりに力を注いだ福家三男監督の「チームソルト」は、GK21吉原慎也(01~06、08年)、DF2伊藤宏樹(01~13年)=cap、13寺田周平(99~10年)、5箕輪義信(00~08年)、29森川拓巳(99~00年)、32大久保将人(05~07年)、32神崎亮佑(01~04年)、25吉田勇樹(08~11年)、MF4アウグスト(03~05年)、24塩川岳人(00~04年)、26玉置晴一(01~03年)、20長橋康弘(97~06年)、15原田拓(05~08年)、19森勇介(05~10年)、FW10ジュニーニョ(03~11年)、31西山貴永(04~07年)
印象に残ったのは子供たちとともに入場をした選手が多かったこと。フロンターレにいた頃にはまだ若く、結婚もしていなかった選手たちが夫になり、父親になって等々力へ帰ってきたことに感慨深いものを感じます。
前半はジュニーニョと西山貴永の2トップを中心にゴールへ迫ったのはチームソルト。しかし、チーム誰かに合わせてくるぞはGK浦上壮史が好守を連発してゴールを割らせず。ただ、好セーブを見せるだけではなく、攻撃につながるキックやスローで、指導するフロンターレU-18をはじめとしたアカデミーにプレーでお手本までも示します。
一方のチーム誰かに合わせてくるぞも岩本輝雄や向島建らを起点に攻勢に出ますが、チームソルトもGK吉原慎也が1対1になった大橋正博のシュートを止めるなどこちらも好守でゴールを守ります。その前には箕輪義信、寺田周平、伊藤宏樹の川崎山脈の姿も。
前半は99年、04年と2度のJ1昇格時の守護神のそれぞれの活躍で0-0でタイムアップとなりました。
後半コーナーキックを獲得したのはチームソルト。場内アナウンスで突然流れた「誰かに合わせてくるぞ!」の松本育夫監督の声を振り切るように豪快なヘディングで合わせたのは箕輪義信。ゴールネットを揺らして0-1。チームソルトが先制点を奪います。
一方のチーム誰かに合わせてくるぞも村上和弘がエリア内左へ進入しゴールを狙いますが吉原慎也の粘り強い対応でコーナーキックに。そのコーナーキックからジェシがシュートに持ち込むと最後はこぼれ球を鈴木達矢が押し込んで1-1。
しかし、次の1点を奪ったのはチームソルト。ジュニーニョがエリア左からシュートを放つと、反応した鈴木洋平はさわることはできず。1-2。天に向かって指を示すお馴染みのポーズ。そして、アウグストがおんぶをされる懐かしい場面も。
さらに直後には西山貴永がゴールを決めて1-3。試合終了間際にはエリア外左でチームソルトの吉田勇樹がファールをすると、チーム誰かに合わせてくるぞ、岩本輝雄がフリーキックで狙いますがこれはネットを揺らすことはできず。
年齢を重ねても持ち続ける熱さを見せた選手たちの試合は、たくさんの笑顔と拍手を生んでタイムアップとなりました。
30周年を迎えたときにも、フロンターレでずっとプレーをしてくれた選手、さらにはほかのクラブへ移籍して現役を終えた選手たちも等々力へ帰ってきて、再びサポーターの声援を受ける。そんな試合を見たいものです。
前半0-0 後半1-3 計1-3
得点:鈴木達矢(チーム誰かに合わせてくるぞ) 箕輪義信、ジュニーニョ、西山貴永(チームソルト)
(文中敬称略)
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.