20周年を記念したOBたちが集ったOBドリームマッチ、さらにはトップチームが3-1でヴィッセル神戸に勝利をおさめた翌5月15日は等々力第一サッカー場へ。
関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部はひととおりの対戦を終えて第12節に入り、川崎フロンターレU-15は開幕戦では3-4で敗れた前橋FCと対戦しました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部第12節vs前橋FC】
5月15日(日) 等々力第一サッカー場 晴れ 40分ハーフ
フロンターレは7戦未勝利が続いたあと、第8節で初勝利を挙げると3連勝。第11節では鹿島アントラーズノルテに敗れて、3勝4分け4敗で12チーム中、7位。対する前橋FCは消化した試合が少なく6勝1分け2敗で、5位。
フロンターレの先発はGK1安福祐一、DFは右から5森璃太、8小澤星夜、20澤田泰大、37平田流衣、ボランチは14山内日向汰、28浅倉廉、右MF11有田恵人、左MF18佐藤聖真、トップ下6黒川海翔、FW9ディアウ勇守歩。キャプテンの10宮城天を怪我で欠き、CBもボランチで出場することが多かった2選手。平田は二年生でそれ以外にもベンチに多くの二年生の選手が入る陣容で臨みました。
ゲームは立ち上がりにいきなり前橋FCが先制。開始1分たつか、たたないかのうちにエリア前でフロンターレが連係ミスからボールを前橋FCに渡すと、エリア右から前橋FCが放ったシュートはゴール左すみへ決まり、0-1。
その後も攻勢に出たのは前橋FC。3分には再びエリア内、8番に進入されシュートに持ち込まれますがここは有田がブロックする好守。7分には左クロスにエリア正面、8番がダイレクトでシュートを放ちますが、安福がこれを上へ弾き出す好セーブを見せて追加点は許しません。
安福が守るゴールの後ろにはフロンターレU-15の二年生たちが並び、サポーターがトップチームへ送るようにチャントやコールでピッチの選手たちを励まします。
フロンターレは山内が最終ラインまで下りて、両SBが高い位置に出てボールを回していきますがなかなかいい形はつくることができず。出足のよい前橋FCの攻撃に苦しむ時間帯が続きます。17分にはさらに前橋FC、スルーパスに8番が抜け出して放ったシュートがポストを弾くひやりとする場面も。
22分には黒川のパスにディアウが抜け出してエリア内左からシュートを放つもこれはGK1番の正面。さらに28分には左サイドで有田がうまくターンをして相手をかわし、エリア前の黒川が縦パスを受けてシュートを打ちますがこれもGKに。前半は0-1でタイムアップとなりました。
後半は人数をかけた攻めに出ることができるようになったフロンターレ、立ち上がりには森の右クロスが左へ流れて、前半はあまり前へ出る場面はなかった浅倉がこれを拾って左サイドを仕掛けるとドリブルで相手をうまくかわし、エリア左へ進入、角度のないところからシュートを放つもサイドネットに。
2分にはエリア正面で山内がミドルシュートを放ち、エリア内へこぼれたボールに詰めた佐藤のシュートはポストを叩きますが、さらに詰めたディアウが押し込み1-1。ボールを拾い上げたディアウはセンターサークルへ。二年生たちのバスケットケースの歌声が響くなか、勝ち越しを狙いにいきます。
7分には縦パスに山内が抜け出してエリア左からシュートを放つもブロック。さらに右クロスにディアウがバイシクルシュートで狙いこぼれ球を拾った山内がミドルシュートを放つなど攻勢に。
9分にはエリア外右で森のクロスが前橋FCの選手の手に当たり、フリーキックを得ると山内のボールにエリア内右平田が頭で合わせますが、バーを叩き惜しくも決まらず。
さらに11分には山内のパスにエリア左から抜け出した佐藤がシュートを放つも左へ。黒川や山内らがボールに多く触り、いい距離感で攻撃にかける人数も多く、フロンターレの時間帯が続いていきます。前橋FCも13分にはエリア外正面でフリーキックを得ますが8番のシュートは枠をとらえられず。
14分にはディアウ勇守歩に代わり二年生の29鈴木大登がFWに。16分には有田に代わり7中島大成。25分には山内の浮きだまに佐藤がエリア左から抜け出しシュートを放つもGKに。中島や平田が積極的にドリブルで仕掛けるなどしてさらに前橋FCのゴールへ迫っていきます。
30分には中島からのボールに鈴木が抜け出してシュートを放つもGKに。
ここでフロンターレにさらに交代、佐藤に代わり13安田捷人が左MFに。34分には前橋FC、縦パスに28番が抜け出すも澤田が体を寄せてシュートには持ち込ませず。直後には左コーナーキック、安福が飛び出したもののうまく触れず、いったんゴールを空けてしまいますが、ここは素早く戻った安福がこぼれ球には対処してしのいでいきます。
35分には平田に代わり2山崎健翔が左SBに。直後には右クロスから鈴木がシュートを放つもこれは防がれてコーナーキックに。「レッツゴー、レッツゴー!」のコールと手拍子のなか、右からボールを入れるとエリア内左へ流れてきたボールを拾った安田がシュートを放ち、さらにこぼれ球を拾った小澤が角度のあまりないところから放ったシュートがついに決まって2-1。ゴール裏の二年生がこの日二度目のバスケットケースを歌うなか、ピッチの選手たちは小澤に抱きつきついには倒して喜びを爆発させます。
終盤には前橋FCの監督が退席となり、退場者も出るなどしてロスタイムが長くなりますが、セットプレーをしのいだフロンターレ、試合は2-1でタイムアップ。選手を多く欠くなか、交代で入った選手も得点に絡んでの見事な逆転勝利となりました。
これで4勝4分け4敗、得点24、失点21、得失点差+3に。次節は5月22日午後1時、等々力第一サッカー場にて湘南ベルマーレジュニアユースとの対戦となります。当日は午後3時半から二年生たちの公式戦、メトロポリタンリーグも予定されています。
お時間のある方はぜひとも等々力第一サッカー場へ。30周年をフロンターレが迎えたときに等々力で声援を受けている選手たちがそこにはいるかもしれません。さらに10年、20年を重ねて、OBとして等々力へ迎えられる選手もいるかもしれません。
(文中敬称略)
前半0-1 後半2-0 計2-1
得点:ディアウ勇守歩、小澤星夜
フロンターレの先発:1安福祐一、5森璃太、8小澤星夜、20澤田泰大、37平田流衣、14山内日向汰、28浅倉廉、11有田恵人、18佐藤聖真、6黒川海翔、9ディアウ勇守歩
交代:ディアウ→29鈴木大登 有田→7中島大成 佐藤→13安田捷人 平田→2山崎健翔
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.