10月11日、等々力第一サッカー場では川崎フロンターレU-18の日本クラブユース選手権関東予選ノックアウトステージ1回戦、東京杉並ソシオFC U-18戦、川崎フロンターレU-15、関東ユース(U-15)サッカーリーグ、ワセダクラブForza’02戦に続いて、川崎フロンターレU-15の2年生たちの公式戦、メトロポリタンリーグが行われました。
対戦相手は、引き続き、ワセダクラブForza’02。フロンターレのメトロポリタンリーグの戦績はここまで2勝 (TOKYU S Reyes戦は後半途中で雷雨のため中止)。9月27日の東京武蔵野シティFC戦は土屋櫂大、香取武の2ゴールで3-2で勝利しています。
この記事は、日本クラブユース選手権関東予選や関東ユース(U-15)サッカーリーグと同様に、フロンターレに取材を依頼、了解を得て距離に気を配った上で、写真やメモを取りl、書かせていただいています。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs ワセダクラブForza’02】
10月11日(日)午後6時半キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK43太田陽彩、最終ラインは右から7柏村涼太、23山中大輝、22土屋櫂大、26荒井颯太、ボランチは32齊名優太、30矢越幹都、右MF31知久陽輝、左MF38児玉昌太郎、前線には37香取武、41八田秀斗。
フロンターレU-13所属の1年生、柏村が先発に入り、関東ユース(U-15)サッカーリーグの終盤に出場した児玉は連戦となりました。
日もすっかり落ちた等々力第一サッカー場。わずかながら小雨も降るなか、試合開始に。立ち上がりは、Forza’02、前線の47を走らせるようなボールを入れていきますが、フロンターレはそれをしっかり跳ね返していきます。
さらにForza’02は、エリア外左でフリーキックを得ると、8が直接狙いますが、太田がセーブ。
フロンターレは土屋や太田、山中が多くボールに触れ、山中の縦パスをおさめた八田から知久とつながり、矢越を経由して左へ展開。児玉、荒井が高い位置へ顔を出し、両サイドを使いながら前に出ていきます。Forza’02が中央から攻めていく場面では、齊名がス鼻寄せ、それをさせず。ボールを自分たちで動かす時間を増やし、山中が高い位置へ持ち出し、縦に鋭いボールを入れ、香取も下がり目に下りて、ボールをおさめ、攻めの機会をさぐっていきます。
Forza’02もルーズボールを正面へ入れ、揺さぶりにいきますが、フロンターレは土屋が縦につながるようなかたちで対応。山中も、Forza’02の8が左サイドから入れた縦パスに対して、カットするとすぐさま香取につけて、切り替えの良さを示していきます。
なかなかシュートまで行く場面が両チームつくれないなか、15分にはForza’02、最終ラインの38のフィードを右に流れた47がおさめ、47のパスに9が正面でシュートを打ちますが、ワンタッチあり、枠はとらえられず。
コーナーキックをしのいだフロンターレも、矢越、中へ寄った知久とつながり、知久が左サイドを突くパスを送ると、抜け出した児玉が仕掛けていき、左コーナーキックに。知久が右足でボールを入れると、山中が頭でシュートを打ちますが、GK41がセーブ。
フロンターレはさらに土屋や山中、時には太田もエリア外でボールに触りながら、うまく間で齊名が受け、柏村や荒井が高い位置へ上がっていくなどして、相手陣内での時間をつくっていきます。
19分には、左サイド、児玉からエリア外正面やや左に顔を出した知久に渡ると、これに対してForza’02はファール。フリーキックを得たフロンターレ、キッカーの知久は直接シュートを打ちますが、GK41がセーブ。
ここで取られた飲水タイムをはさんで、Forza’02は正面へ27が抜け出し、右サイドを突くパスを出していきますが、齊名がカバー。
そこから左サイド、児玉へつながり、児玉が仕掛けて左コーナーキックに。知久がボールを入れると、遠いサイド、八田がシュート。これはブロックに阻まれ、今度は右コーナーキックに。知久がボールを入れると、ニアで山中が合わせますが、ここはフロンターレにファールがあり、ゴールにつなげることはできず。それでも次々にたたみかけていきます。
フロンターレは、齊名や矢越、時には知久や児玉も中へ寄り、ボールを動かし、右に開いた柏村が正面の八田へ縦パスをつけたり、児玉との連係から正面へ抜け出した知久がスルーパスを出したりするなどしていきます。
31分には、Forza’02、エリア外右でうまく前を向いた39がミドルシュートを打ちますが、太田がセーブ。フロンターレも直後には、下がり目でおさめた八田から正面の知久とつなぎ、知久のエリア左を突くパスに、児玉が抜け出しますが、Forza’02の守備に遭い、シュートは打てず。
Forza’02も前からのプレスで高い位置でボールを奪いにいきますが、フロンターレは失っても距離感よくマイボールに。齊名がセカンドボールをものにするなどして、それをさせず。32分には、正面へ顔を出した荒井のスルーパスに、正面へ八田が抜け出しますが、GK41がセーブ。コーナーキックをしのいだForza’02はカウンターに持ち込み、左から9がクロスを入れていきますが、フロンターレも切り替えの良さを出して、これをクリアしていきます。
33分には、フロンターレ、山中が浮き球を入れると、正面でセカンドボールを拾った香取が前に持ち出し、香取の縦パスをおさめた八田がエリア正面へ仕掛けていきますが、Forza’02はブロック。最後はGK41がセーブしていきます。
Forza’02の攻めをしのいだところから児玉が左サイドに持ち出し、右サイドへ動き出す知久を狙い、パスを送るなどして前に出ていくフロンターレ。しかし、35分、Forza’02は16がエリア右へ抜け出し、太田との1対1に。これを制してシュートを打つと、ゴールへ決まり、0-1。
追いかける展開となったフロンターレは、右に流れた香取が斜めに仕掛け、左サイドの児玉へつなげ、児玉から右の柏村、知久とつないで両サイドから攻めていきますが、シュートにはつながらず。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは児玉に代わり36関田和智、荒井に代わり29加治佐海。左サイドを入れ替えてのスタート。
立ち上がりにはForza’02が正面へ迫るも、これをしのいだフロンターレ。土屋から柏村につなげ、柏村が知久とのパス交換から高い位置へ仕掛けていき、攻めにつなげていきます。4分には、八田から右サイド、知久へ展開。知久が正面へ折り返すと、飛び出した矢越がシュートを打ちますが、Forza’02の守備に遭い、枠へは飛ばせず。
さらに太田から正確に右サイドの柏村へつなげ、柏村のパスに知久が高い位置へ。しかし、Forza’02はブロック。さらに山中のフィードを知久がおさめ、正面へ顔を出した関田につなげ、後ろに戻し、フロンターレはボールを動かしていきます。
一方のForza’02も8分には、45から左へ展開。8が上がっていき、クロスを入れますが、遠いサイドで加治佐がカバー。フロンターレはForza’02に対して、球際に厳しく対応していき、12分には左サイドの高い位置で齊名がボールを競ると、正面へ八田が抜け出しそうになりますが、Forza’02の守備に阻まれ、シュートは打てず。それでも、守備から攻撃へ結びつけるプレーを続けていきます。
13分には、自陣でカットした加治佐が一気に正面へ。Forza’02が阻んだところ、ルーズボールを拾った香取が正面へ迫りますが、ここでもForza’02はブロック。右コーナーキックとなり、知久がボールを入れると、正面で拾った矢越がシュートを打ちますが、左へそれていきます。
フロンターレは14分、矢越に代わり34村瀬悠馬。直後には右サイドを柏村が仕掛けて、スローインを得ると、その流れから正面へ抜け出した香取がシュートを打ちますが、GK41がセーブ。
さらにフロンターレは、太田や加治佐、下がり目に八田も下りて後ろからボールを動かし、前から奪いに来るForza’02に対して、うまく間で村瀬が受けて、そこから右サイドに展開するなどしていきます。
17分には、Forza’02、左コーナーキックを得ると、39は遠いサイドにボールを入れ、正面で拾った39自らがシュートを打ちますが、チームメートに当たり、枠へは飛ばせず。
フロンターレは、左サイドでは加治佐がスピードにあふれた仕掛けで、前に持ち運び、右サイドの柏村がクロスを入れると、左へ流れたボールを関田が拾い、両サイドからゴールをうかがい、村瀬もエリア前に仕掛けて迫っていきます。
21分に取られた飲水タイムをはさんで、フロンターレは香取に代わり39坂本錠。
25分には、Forza’02、ルーズボールを拾い、エリア左でゴール右をとらえたシュートを打ちますが、太田が手1本で止める好セーブを見せていきます。
フロンターレは、直後には、浮き球を八田が競り、拾った坂本が縦に仕掛けるも、Forza’02は2人がはさみ込んでエリア内へは近づかせず。さらに左へ流れた関田がつくったスペースを、加治佐が仕掛けて、一気に正面へ。シュートを打ちますが、GK41がセーブ。
29分には、太田から左に開いた加治佐へ展開。加治佐のパスに、エリア外右へ抜け出した知久がミドルシュート。枠をとらえますが、GK41がセーブ。さらにフロンターレは、セカンドボールを齊名や加治佐、村瀬がよく拾い、山中の縦パスを坂本がおさめ、攻めにつなげていきます。
34分には、中央で村瀬がファールを受け、すばやくリスタート。右サイド、柏村から知久へつながり、知久がクロスを入れると、八田が頭で合わせますが、これは右へ。
一方のForza’02も、直後には、中央の14からエリア右、16へ。16はシュートを打ちますが、これは上に。
フロンターレは、坂本が下がり目でボールを受ける一方で、齊名が前に飛び出し、左サイドでは、関田とのパス交換から加治佐が高い位置へ動き出すなど、最後まで、攻めていきましたが、ゴールを奪うことはできず。試合は0-1でタイムアップとなりました。
Forza’02の守備も堅く、結果にはつながらなかったものの、ここまで出場の機会が少なかった選手も良さを発揮し、連係も深まっているように思えるフロンターレ。これからの試合も楽しみにしています。
前半0-1 後半0-0 計0-1
フロンターレの先発:43太田陽彩、7柏村涼太、23山中大輝、22土屋櫂大、26荒井颯太、32齊名優太、30矢越幹都、31知久陽輝、38児玉昌太郎、37香取武、41八田秀斗
交代:荒井→29加治佐海 児玉→36関田和智 矢越→34村瀬悠馬 香取→39坂本錠
(文中敬称略)
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山中大輝選手のディフェンス力プラス前に積極的に出て行ってゴールを狙うヘディングシュート技術が、観客から見て華やかさは無いけど、守りの大きな力になっている様な感じがしました。
コメントありがとうございます! 攻めにつながるようなボールを前に入れていて、チームの力になっていると思いました。