川崎フロンターレが大分トリニータとのアウェーゲームを0-1で終え、自力での優勝決定とはならなかった11月21日夜、等々力第一サッカー場では、川崎フロンターレU-15の2年生たちがメトロポリタンリーグ、ヴァンフォーレ甲府戦に臨みました。
この記事はフロンターレに取材を依頼し、距離に気を配り、マスクをつけたうえで写真やメモを取り書かせていただいています。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs ヴァンフォーレ甲府U-15】
11月21日午後6時2分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK43太田陽彩、最終ラインは右から7柏村涼太、25田所莉旺、22土屋櫂大、27柴田翔太郎、ボランチは34村瀬悠馬、30矢越幹都、右MF36関田和智、左MF38児玉昌太郎、前線には31知久陽輝、41八田秀斗。
すっかり日も落ち、かわしん杯の行われていた朝とは打って変わって、肌寒さを感じるなか、始まった試合。立ち上がりは甲府がラインを高めながら、サイドに展開しそこからの攻めを試みますが、それをしのいだフロンターレは、田所や太田、土屋らが左右にボールを動かしながら、こちらもラインを押し上げ、次第に前に。
八田が高い位置でボールをおさめ、左サイドに展開すると、柴田が児玉との連係から高い位置へ仕掛けるなど、一気に相手陣内へ入り込む速さを見せ、村瀬が最終ラインの間に下り、両サイドを高くしながら前に出ていきます。
6分には、土屋が左サイドの裏を突くパスを出すと、柴田が抜け出し仕掛けていきますが、甲府はクリア。さらに田所のフィードに八田がエリア左へ。ボールをおさめますが、オフサイドに。フロンターレは、甲府の前からのプレスも、右に開いた村瀬がうまく外し、関田へ縦につけるなどしながら、ボールを回していきます。
9分には、高い位置で児玉がカット。一気に前に持ち出し、エリア外左でミドルシュートを打ちますが、上に。
甲府も10分には、エリア外左でフリーキックを得ると、16が遠いサイドにボールを入れていきますが、太田が飛び上がり、セーブ。次第に甲府も中央でボールを動かしながら、うまくサイドに展開。フロンターレのゴールへ迫る場面をつくり、12分には、コーナーキックのこぼれ球を拾い、エリア外右で枠をとらえたミドルシュートを打ちますが、太田が手を伸ばして防ぐ好セーブ。
さらに前線の13の動き出したところを浮き球を入れてくる甲府。しかし、フロンターレは土屋がしっかりクリア。前にいかせずに対応。さらに10が左から中央へ切れ込んでいきますが、矢越や村瀬が中央を締めて、前にいかせず。
再び攻めに転じたフロンターレは、八田が下がり目でおさめ、柴田がエリア左を突くパスを出し、児玉が高い位置へ仕掛けていったり、村瀬のパスに柏村が高い位置へ上がり、右サイドに流れた村瀬に展開したりするなどし、サイドからの攻めを試みていきます。
18分には柴田のフィードに、八田がエリア内へ飛び出しますが、甲府の守備が阻み、シュート間ではいけず。フロンターレはさらに高い位置で、八田や関田が囲い込みマイボールのスローインにするなど、相手陣内で時間をつくり、中央で知久や関田、矢越らがボールを回し、チャンスをうかがっていきます。
21分には村瀬のパスに、八田が抜け出しエリア左へ。シュートを打ちますが、GK1がセーブ。22分にはエリア外正面で矢越がカット。知久とのパス交換からエリア内へ。シュートを打ちますが、GK1がセーブ。一方の甲府も直後には、6のパスに10がエリア左へ。しかし、フロンターレは土屋がカバー。ここぞというところでゴールをおびやかす甲府に対して、しっかり対応していきます。
25分には、フロンターレ、中央で前を向いた知久のパスに、柴田が左サイドの高い位置へ。エリア内へ仕掛ける姿勢を見せ、左コーナーキックを得たフロンターレ。柴田が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾った矢越がエリア左へ。シュートを打ちますが、甲府も体を張り、阻んでいきます。
直後には甲府も16がエリア前にフィードを入れて揺さぶりますが、田所が村瀬につながるように対応。村瀬は右サイド、関田に展開。切り替えの速さを出していくのはフロンターレ。ボールをカットしたところから10に展開し、フロンターレのゴールの前に迫る場面でも、戻りが速くエリア内でカバーするなど、守備への切り替えの良さも見せていきます。
後ろでボールを動かしながら、ときには田所のフィードを右サイドに流れた八田がおさめるなど、長いボールも交えながら、前に出ていくフロンターレ。中央で矢越や村瀬がボールに多く触れながら、試合を進め、前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、フロンターレは村瀬に代わり32齊名優太が入ってのスタート。
立ち上がり、フロンターレはラインを高め、ボランチの齊名もエリア内への動き出しを見せるなどしながら、前に。柏村が右サイドでカットしたボールを受けた八田がエリア内へ向かい仕掛けていったり、柴田のパスに児玉は高い位置へ上がり、エリア左へ仕掛ける姿勢を見せたりしながら迫っていきます。
2分には、田所のフィードに、八田がエリア内へ抜け出しそうになりますが、甲府も集中した対応を見せ、シュートは打てず。さらに柴田のパスに児玉がエリア左へ抜け出しそうになりますが、甲府の守備に阻まれていきます。
甲府も6分には中央で6がボールをカット。左サイドを突くパスを出すと、抜け出した10が仕掛けて、折り返しますが齊名がブロック。さらに左サイドから中央を経由して右へ展開。17が仕掛けていきますが、柴田が阻み、エリア内へはいかせず。
ここから甲府がセカンドボールをものにする場面が目立ち、フロンターレはなかなか前にいけない時間が続けていきますが、フロンターレは最後のところで体を張り、齊名がしっかりブロックしたり、甲府の8の前線の7を狙った浮き球を太田がセーブしたりするなどして、防いでいきます。
フロンターレも最終ラインの左に下りた矢越のパスに柴田が高い位置へ上がり、柴田との連係から児玉が高い位置へ仕掛けたり、フィードを八田がおさめ左に展開、児玉がエリア左へ仕掛けたりするなど、再び相手エリア前で時間をつくれるようになっていきます。
14分にはフロンターレ、柴田のパスに児玉がエリア左へ抜け出しますが、甲府の守備に遭い、シュートまではいけず。一方の甲府も17分には右サイドの高い位置へ抜け出した13が仕掛けて、そのパスにエリア内、10がシュートを打ちますが、太田がセーブ。
甲府のコーナーキックとなり、その前からのプレスで前にいけない場面が続いていくフロンターレ。20分には関田に代わり23山中大輝が入り、右のCBに。田所がボランチ、知久が右MF、矢越がトップ下に。
直後には、エリア外右の知久から正面外左に開いた矢越へつながり、矢越のパスに児玉が正面へ抜け出しますが、甲府の守備が阻みシュートまではいけず。22分には、浮き球を八田がおさめ、右へ展開。柏村が高い位置へ上がり、クロスを入れますが、甲府はクリア。
フロンターレのゴール前での場面は続き、柴田が左サイドから中央へ運び、エリア左へ縦パスが入ると齊名が飛び出しますが、ここでも甲府が体を張り、守りに。甲府も24分には右サイドの高い位置へ13が抜け出し、エリア内へ仕掛けていきますが、柴田が体を入れ、粘り強く守っていきます。
フロンターレはさらに中央の矢越が、エリア内、八田に浮き球を入れたり、児玉が左サイドからエリアへ向かい仕掛けたりするなど、ゴールの前で時間をつくり、甲府に高い位置でボールをカットされても、土屋がすぐさまカバーし、前にいかせず。
さらにフロンターレは間でうまく矢越が受け、最終ラインの山中や土屋、田所や齊名がボールを左右に動かしながら、前に。知久が右サイドの高い位置へ上がり、仕掛けてコーナーキックを得るなどしていきますが、なかなか決定機にはならず。
32分には甲府、高い位置でカット。左サイドからの折り返し、エリア内、ニアで13がシュートを打ちますが左へ。直後にはエリア外左でフリーキックを得た甲府。16が左足で狙いますが、太田がセーブ。
再び攻めに転じたフロンターレは、34分には児玉が左サイドの高い位置へ。エリア左へ向かい仕掛けていきますが、折り返しは甲府がブロック。左コーナーキックに。キッカーの柴田がボールを入れるとニアで田所が合わせますが、GK1がセーブ。
さらに右サイドから柏村が仕掛け、柴田のボール奪取から児玉がドリブルでエリア内へ向かうなど、フロンターレがゴールへ向かう時間が続いていきましたが、ゴールには至らず。試合はタイムアップ。0-0。フロンターレは苦しい時間帯にも、太田の好セーブも出るなど、最後のところでやらせない粘り強さを見せ、勝ち点1を甲府と分け合うことになりました。
前半0-0 後半0-0 計0-0
フロンターレの先発:43太田陽彩、7柏村涼太、25田所莉旺、22土屋櫂大、27柴田翔太郎、34村瀬悠馬、30矢越幹都、36関田和智、38児玉昌太郎、31知久陽輝、41八田秀斗
交代:村瀬→32齊名優太 関田→23山中大輝
(文中敬称略)
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