3連休中日の11月22日。等々力第一サッカーでは川崎フロンターレU-18がプリンスリーグ関東第6節、前橋育英戦に臨みました。
フロンターレはここまで2勝1分け2敗。一方の前橋育英は3勝2敗。フロンターレは日本クラブユース選手権、前橋育英は全国高校サッカー選手権と、ともに全国大会の出場はならず。残りの公式戦はこのプリンスリーグのみ、という状況での対戦となりました。
なお、この記事はフロンターレに取材を依頼、マスクをつけ、距離に気を配ったうえで写真やメモをとり、書かせていただいています。
【川崎フロンターレU-18 プリンスリーグ関東第6節 vs 前橋育英】
11月22日(日)午後1時半キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ
フロンターレの先発は、GK1青山海、最終ラインは右から2高畠捷、ゲームキャプテンの3松永竜之介、13田鎖勇作、2神橋良汰、ボランチは8田中慶汰、31大関友翔、右MF11鈴木大登、左MF7平田流衣、前線には18五十嵐太陽、9田中幹大。
前橋育英の先発は、GK31小野関龍成、最終ラインは右から19村田迅、28篠塚颯吾、4稲村隼翔、8相川陽葵、ボランチは7新井悠太、ゲームキャプテンの6熊倉弘貴、右MF9熊倉弘達、左MF18両角開、前線には10中村草太、20鈴木雄太。
青空の広がった等々力第一サッカー場、強い風が吹き抜けるなか、始まった試合。立ち上がりは前橋育英が右サイドに展開し折り返していきますが、これをクリアしたフロンターレ。
前からのプレスでボールを奪いにくる前橋育英に対して、松永や田鎖、大関や田中慶汰が左右にボールをうまく動かしていくと、3分には大関のパスに鈴木がエリア右へ。鈴木が切り返して、正面の田中幹大へパスを入れると、エリア内へ五十嵐が迫りますが、前橋育英はクリア。さらに右サイドで受けた鈴木がエリア内へボールを入れると、田中幹大が飛び出しますが、ここでも前橋育英の守備が阻み、シュートまではいけず。
さらにフロンターレは右サイド、高い位置で鈴木がゴールへ向かう動きを見せ、そのパスに五十嵐がエリア右へ抜け出しますが、前橋育英はブロック。右コーナーキックとなり、高畠が右足でボールを入れると、神橋が折り返し、正面で平田がシュートを打ちますが、ここでも前橋育英は体を張り、ブロック。
フロンターレはさらに青山が右に開いた高畠へ正確にボールをつけるなど、高い位置でプレーを重ねていくと、7分には、高畠の浮き球に鈴木が右サイドの高い位置へ飛び出し、そのパスにエリア外右で大関がファールを受け、フリーキックに。高畠の入れたボールはシュートにはつながらなかったものの、セカンドボールを鈴木が拾い、右へ展開。平田が高い位置へ仕掛け、クロスを入れると遠いサイド、攻め残っていた神橋が頭で合わせますが、上に。
8分にはフロンターレ、大関から左へ展開。平田へつながり、平田のパスに五十嵐が正面へ抜け出しシュートを打ちますが、左へ。フロンターレがゴールに迫る時間が続いていきます。
前橋育英もサイドチェンジを交えて攻めに持ち込もうとしていきますが、フロンターレはそれにしっかり対応。そこから攻めに。高畠のフィードに鈴木がエリア内へ飛び出すなど、相手をおびやかすようなプレーを重ねていきます。12分には、持ち上がった田中慶汰の縦パスを、受けた平田が左から中央へ持ち出して、右へ展開。受けた鈴木がエリア右へパスを出すと、田中幹大が飛び出しますが、シュートは打てず。
さらに田鎖が右サイドへ浮き球を入れ、前橋育英のクリアミスを誘うなどして、フロンターレは相手陣内で時間をつくっていきます。
13分には、田鎖から左へ展開。開いた神橋のパスに平田がエリア内へ仕掛けていきますが、前橋育英はブロック。さらに中央で鈴木がカット。右へ展開すると、高畠が高い位置で折り返しますが、GK小野関がセーブ。
一方の前橋育英も右サイド、村田が遠いサイドを狙いクロス。フロンターレはこれをクリアし、左コーナーキックに。新井が右足でボールを入れると、正面へこぼれたボール、拾った稲村がシュートを打ちますが、松永がブロック。18分には正面でボールをカットした新井がエリア外右へ持ち込み、ニアを狙いミドルシュートを打ちますが、青山がセーブ。
さらに中央で熊倉弘貴がカット。エリア正面へ新井が抜け出しますが、フロンターレは戻りが速く、最後は神橋がブロック。しのいでいきます。
さらに速いボールをエリア前に入れてくる前橋育英に対し、高畠が対応、田鎖につなげ、そこから左に展開していくフロンターレ。平田が神橋から受けて高い位置へ。平田のパスに田中慶汰がエリア左へ抜け出しますが、小野関がセーブ。シュートまではいけませんでしたが、一気にエリア内へ持ち出す速さを見せていきます。
さらに長短のパスを交えながら、前に出ていくフロンターレ。21分には、田中慶汰の浮き球のパスに、田中幹大がエリア内へ抜け出しますが、オフサイド。前橋育英はここで両角に代わり22青木大和。
前橋育英もここから選手間の距離感が良くなり、22分には右に開いた村田のパスを間で熊倉弘達が受け。左へ展開。高い位置で相川がクロスを入れますが、松永がクリア。さらに中央で受けた中村から左へ展開していきますが、鈴木や高畠が寄せていき、左に開いた熊倉弘達の折り返しは青山がセーブ。25分にはエリア外左でフリーキックを得た前橋育英、新井が右足で直接狙いますが、左へそれていきます。
飲水タイムが明けて、27分には前橋育英。正面右へ中村が抜け出しますが、田鎖が対応。フロンターレも直後には青山のフィードを神橋が競り、エリア左へ五十嵐が抜け出しますが、シュートは前橋育英がブロック。セカンドボールを鈴木が拾い、左へ展開。シュートまではいけませんでしたが、いいかたちで2次攻撃へフロンターレはつなげていきます。
前橋育英の中村の左サイドを突くパスにも高畠が平田へつながるようにして対応し、守備から攻めに転じる姿勢を見せていくフロンターレ。松永のフィードに、鈴木がエリア内へ仕掛けていったり、セカンドボールを拾った大関が、エリア内へ動き出す田中幹!を狙いスルーパスを出したりするなど、攻めにつなげていきます。
39分には左サイドでのスローイン、五十嵐が受けて、そのパスに平田がエリア内へ。然し、前橋育英はブロック。さらに平田から正面の大関、大関のパスに五十嵐がエリア内へ飛び出しますが、前橋育英はブロック。
前橋育英も43分には左サイド、相川のクロスをフロンターレがブロックし、右コーナーキックを得ると、熊倉弘貴が左足で入れた左足で入れたボール、稲村が合わせますが、ワンタッチあり、決定機とはならず。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半前橋育英は、熊倉弘貴に代わり14櫻井辰徳がピッチへ。立ち上がりにはフロンターレ、田中幹大が浮き球を競り、右サイドの高い位置で拾った五十嵐のパスに高畠が仕掛けていきますが、前橋育英はブロック。
一方の前橋育英も、正面で前を向いた櫻井がパス交換からエリア前に。シュートを打ちますが左へ。
さらに4分には、前橋育英、櫻井が最終ラインの間に下り、稲村の縦パスを中村がおさめ、左サイドの高い位置へ青木が仕掛け、鋭い縦パスを入れていきますが、エリア内へ戻った鈴木がブロック。さらに左サイドから斜めに縦パスを入れていきますが、平田が正面でマイボールに。
押し込まれる場面を跳ね返したフロンターレも、青山から田鎖、田鎖から平田と中央でつながり、平田が縦に仕掛けていきますが、前橋育英はファール。さらに左に開いた神橋のパスに、うまく抜け出した平田がゴールへ向かい、平田のパスに田中幹大がエリア前に。前橋育英の守備が阻んだところ、拾った五十嵐がシュートを打ちますが、前橋育英はブロック。
セカンドボールを拾ったフロンターレは、大関がエリア左へ縦に仕掛けていきますが、前橋育英はクリア。
さらにフロンターレが田鎖から左の神橋、神橋から田中慶汰を経由して右サイドの高畠と左右にボールを動かしてゴールへ向かう場面を続けていきましたが、9分には、前橋育英がボールをカット、左サイドからの攻めに。中村が左から折り返すと、エリア内でフロンターレが処理しきれなかったこぼれ球を拾った鈴木が押し込み、0-1。先制点は前橋育英へ。
直後にはフロンターレ、中央で平田が前を向き、右へ展開。鈴木が前に運んでクロスを入れますが、小野関がセーブ。さらに右サイドに展開、高畠がクロスを入れると、エリア左へ神橋が迫りますが、うまくボールをおさめられず。
12分には、左サイドの高い位置へ神橋が上がり、神橋のパスに五十嵐がエリア外左へ。仕掛けて折り返すと、ニアに田中幹大が迫りますが、シュートには至らず。
フロンターレはさらに松永や田鎖、田中慶汰がボールを後ろで回し、田中慶汰のサイドチェンジを右サイドで鈴木がおさめ、そのパスに五十嵐がエリア外右へ。前橋育英も相川が1対1の強さを見せて、シュートには至らなかったものの、フロンターレが相手エリア近くへ持ち込む場面が続いていきます。
前橋育英は15分、村田に代わり35棚橋勇斗。直後にはフロンターレ、左サイドの神橋が斜めに入れたパスに田中慶汰がエリア左へ飛び出しますが、前橋育英はクリア。左コーナーキックに。コーナーキックをしのいだ前橋育英は新井が右サイドを仕掛けてカウンターに持ち込もうとしますが、平田が寄せ、フロンターレボールの左サイドでのスローインに。攻めを許さず再び攻撃に転じていきます。
18分にはフロンターレ、松永から右へ展開。鈴木につながり、鈴木からやや下がり目で受けた田中幹大が仕掛けて右サイドでのスローインに。ボールを受けた五十嵐がエリア右へ仕掛けてシュートを打ちますが、小野関がセーブ。
前橋育英も19分には、セカンドボールを拾った櫻井から右サイドに開いた中村へ。中村のパスにエリア外右へ抜け出した鈴木がシュートを打ちますが左へ。前橋育英もここぞというところで、フロンターレのゴールをおびやかしていきます。
22分には、さらに前橋育英、新井が浮き球をエリア内へ入れると、鈴木が迫りますが、田鎖が対応。さらにセカンドボールを拾った前橋育英に対して、中央で五十嵐がプレスバック。拾った田中慶汰はエリア内、田中幹大を狙いスルーパスを出しますが、シュートにはつながらず。ここで後半の飲水タイムへ。
飲水タイム明け、フロンターレは田中幹大に代わり15入江流星が入り右MFに。鈴木が前線へ。前橋育英は青木に代わり11安藤優人。
前橋育英の攻めに対して、クロスを青山がセーブするなど、しっかり向き合っていくフロンターレ。29分には、五十嵐が中央の下がり目で前を向き、左へ展開。神橋へつながり、神橋のパスに抜け出した平田が左サイドの高い位置へ。スルーパスに正面へ五十嵐が抜け出し、さらに左へ展開。平田が折り返しますが、前橋育英はブロック。
フロンターレは31分、田鎖に代わり25松長根悠仁が入り左SB、神橋がCBに。
前橋育英の球際の厳しさに苦しみながらもさらに前に出ていくのはフロンターレ。33分にはフロンターレ、右サイド、高畠のパスに入江がエリア外右へ。倒れ込みながらもシュートを打つと、ゴール左をとらえますが、小野関が手を伸ばして阻む好セーブ。
左サイドでのスローインとなり、松長根が折り返すと、正面へ鈴木が抜け出しますが、ここでも前橋育英はブロック。ゴールに迫りながらも最後のところで、前橋育英が上回っていきます。
38分にはさらにフロンターレ、前橋育英のフリーキックをしのいで大関が前に持ち出し、そのスルーパスに平田がエリア左へ。平田は折り返しますが、小野関がセーブ。39分にはさらに正面で大関が縦パスをカット。そのパスに左サイドから斜めに中央へ抜け出した平田が縦に運び、エリア右へパスを出すと入江が抜け出しますが、前橋育英の厳しい守備に遭い、シュートは打てず。そこから速攻に持ち込んだ前橋育英は、左サイドを新井が仕掛けて左コーナーキックに。新井がボールを入れると、棚橋が正面で合わせますがこれは右へそれていきます。
直後には左に流れた鈴木のパスにエリア左へ五十嵐が抜け出しますが、ここでも前橋育英は体を張り、阻止。さらに右に開いた高畠がエリア内、鈴木を狙いスルーパスを出しますが、反応しきれず。フロンターレがゴールに迫りながらも最後のところで、なかなかシュートにいけない場面が続いていきます。
前橋育英は、43分、熊倉弘達に代わり17清水翔汰、鈴木に代わり27安藤蒼馬。
44分にはフロンターレ、平田のスルーパスに鈴木がエリア外正面やや左へ。前橋育英はこれに対してファール。フリーキックを得たフロンターレはここで、大関に代わり22徳久湧大。フリーキック、フロンターレのキッカーは神橋。左足で直接放ったシュートは枠をとらえますが、小野関がセーブ。
五十嵐をトップ下に。徳久湧大が左MFに。左に展開し、徳久翔大が斜めにエリア内へ向かう動きを見せるなどして、攻めに持ち込んでいくフロンターレ。47分には、高畠のフィードに左サイドからエリア内へ徳久翔大が仕掛けていきますが、前橋育英はクリア。
さらに左サイドからの圧力を高めるフロンターレ。49分、中央で五十嵐がうまく前にパスを出すとエリア内へ抜け出したのは平田。稲村の前にうまく入り込み、小野関との1対1に。前に出て小野関が阻もうとしたところ、右足でうまく浮かせてシュートを打つと、これが決まり、1-1。試合はここでタイムアップ。1-1。最後の最後でフロンターレは追いつき、勝ち点1をつかみ取りました。
前半0-0 後半1-1 計1-1
得点:平田流衣(フロンターレ) 鈴木雄太(前橋育英)
フロンターレの先発:1青山海、2高畠捷、3松永竜之介(c)、13田鎖勇作、2神橋良汰、8田中慶汰、31大関友翔、11鈴木大登、7平田流衣、18五十嵐太陽、9田中幹大
交代:田中幹大→15入江流星 田鎖→25松長根悠仁 大関→22徳久湧大
控え:21宮地健輔 6岡崎玄 29浅岡飛夢 30川口達也 32大瀧螢 35五木田季晋
前橋育英の先発:31小野関龍成、19村田迅、28篠塚颯吾、4稲村隼翔、8相川陽葵、7新井悠太、6熊倉弘貴(c)、9熊倉弘達、18両角開、10中村草太、20鈴木雄太
交代:両角→22青木大和 熊倉弘貴→14櫻井辰徳 村田→35棚橋勇斗 青木→11安藤優人 熊倉弘達→17清水翔汰 鈴木→27安藤蒼馬
控え:12牧野虎太郎 42石井滉人 43粕川大輝
(文中敬称略)
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