11月21日、等々力第一サッカー場で行われたかわしん杯ジュニアサッカー大会。準決勝に続いて、決勝と3位決定戦が行われ、川崎フロンターレU-10はミキFC-Bとの3位決定戦に臨みました。
この記事は準決勝と同様に、フロンターレに取材を依頼した上で、マスクをつけ、距離に気を配ったうえで写真やメモをとり、書かせていただいています。
【川崎フロンターレU-10 かわしん杯ジュニアサッカー大会3位決定戦 vs ミキFC-B】
11月21日(土)午前10時キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 15分ハーフ 8人制
フロンターレの先発は、GK1小村風人、最終ラインは右から5望月楓矢、キャプテンの4庄司瑛人、8土肥瑠星、中盤は10中野大虎、右に6狩野十和、左に3笠原宏仁、前線には9安達一平。
準決勝のときと同様に、青空が広がるなかで時折強くやや冷たい風が吹き抜けるなか、始まった試合。フロンターレはキックオフとともに、センターサークル付近から安達がシュートを放ちますが、GK1がセーブ。さらに右に開いた安達がボールをキープ。中央の中野のパスに狩野が右サイドの高い位置へ。折り返しはGK1がセーブしたものの、相手ゴールに立て続けに迫る立ち上がりに。
1分にはさらに左サイド、土肥の縦パスに抜け出した笠原が一気にエリア左へ。シュートを放つとボールはポストに。直後には左サイドのスローインから安達がエリア左へ。シュートはミキFCの選手がブロック。
フロンターレはさらに後ろで庄司や小村、土肥が左右にボールを動かし、狩野が縦に持ち出しながら、ゴールへ向かいに。
一方のミキFCも、3分には、中央の28から右へ展開。正面へパスが入ると28が抜け出しそうになりますが、庄司が体を張り防いでいきます。
すると4分、フロンターレは中央に寄った狩野からエリア外右を突くパスが通ると、抜け出したのは安達。シュートを打つとゴール左に決まり、1-0。先制点はフロンターレに入ります。
フロンターレは中央を庄司が持ち上がり、縦パスをつけ、狩野が前に持ち出す姿勢を見せ、ラインを高めながら前に出ていきます。ミキFCも7が左から仕掛けていきますが、庄司がカバー。安達に浮き球を入れ、守備から攻めにつなげようとし、高い位置でボールをカットされても中野がカバーし、ゴールキックにするなどいい対応を続けていきます。
ところが8分、ミキFCは右サイドの高い位置へ抜け出した10が持ち出してシュートを打つとポストをたたきながらも決まり、1-1。ミキFCが同点に。
追いつかれたフロンターレ、直後にはセンターサークル付近から安達がシュートを打つも上に。さらに庄司の浮き球を安達がおさめ、左へ展開。高い位置で笠原が粘り、受けた中野がパス交換から高い位置へ飛び出しますが、ミキFCも粘り強く寄せに。
それでもフロンターレはうまくサイドを突いて、攻めに持ち込み、10分には、狩野から右サイドの高い位置へ流れた安達へつながり、安達のクロスにエリア内へ望月、狩野が飛び込みますが、さわることはできず。さらに左にサイドでのスローインから安達が正面へ。そのパスにエリア外正面、狩野がミドルシュートで狙いますが、GK1がセーブ。
12分には、望月の浮き球のパスに狩野がエリア前に飛び出し、ミキFCが阻み、右コーナーキックに。望月が右足でボールを入れると、エリア左、拾った狩野が仕掛けていきますが、ミキFCの寄せに遭い、ゴールキックに。それでも相手エリア前でフロンターレは時間を重ねていきます。
そして、13分、フロンターレはエリア外正面で笠原がボールをカット。そのまま縦に仕掛けて、シュートを放つとこれが決まり、2-1。勝ち越しのゴールを奪います。
再びリードしたフロンターレは、小村が縦につけたボールをうまく狩野が間で受け、右サイドの裏を突くパスに、望月が飛び出すなど、さらにエリア近くへ。15分には、いったん庄司から右サイド、望月へつないで、中野を経由して左サイドからの攻めに。笠原が高い位置へ仕掛けて折り返すと、エリア正面やや左で安達がシュートを放つと、これが決まり、3-1。フロンターレが突き放して前半はタイムアップとなります。
後半フロンターレは、GK小村、最終ラインは右から13新堀隼、庄司、笠原、中盤は狩野、右に14笠倉蓮央、左に望月、前線には中野。2人を入れ替えてのスタートに。
立ち上がりにはミキFC、28から左サイドを突くパスが出ますが、笠倉がカバー。そこから左サイドに展開し、望月が左サイドの高い位置へ。折り返しはシュートにこそつながりませんでしたが、守備から攻めへの切り替えの速さを見せていきます。
2分には、庄司が高い位置でボールを奪い、そのまま持ち上がり、エリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが左へ。
フロンターレはさらに、ミキFCの左サイドを突くパスに対して、笠倉がカバー。新堀に縦につけて、新堀から左寄りで受けた中野が中央へ切れ込みシュートを打ち、ミキFCの守備が阻み右コーナーキックに。望月がボールを入れると、遠いサイド、拾った狩野のクロスは、ミキFCがクリアし今度は左コーナーキックに。望月がボールを入れると、遠いサイド、庄司が飛び込みますが、合わせきれず。
6分には、小村から笠原へつなぎ、笠原は中央へ持ち出し、右へ展開。新堀から中央の中野へ。中野のスルーパスに正面へ望月が飛び出しますが、オフサイドに。
7分には、狩野の縦パスに、中野がエリア左へ抜け出しますが、ミキFCの守備が阻んでいきます。
それでもフロンターレはうまく間で受けて高い位置へ仕掛けてゴールへ向かうプレーを続けていきます。8分には笠原が左サイドを仕掛けて、正面へボールを送ると、中野がシュート。ボールはゴール左に決まり、4-1。ついにフロンターレが突き放します。
フロンターレは9分、望月に代わり11上野煌士郎。10分にはルーズボールを拾った上野がエリア左へ抜け出しますが、シュートは左へ。
ミキFCも11分には、28から左へ展開。10が仕掛けていきますが、笠倉がカバー。さらに正面へ28が抜け出しそうになりますが、新堀がしぼってカバー。そのまま縦につなぎ、中央の中野へ。中野が持ち上がりスルーパスを出すと、エリア右へ抜け出したのは上野。GK1をかわしてシュートを打つとこれが決まり、5-1。フロンターレのリードが広がります。
13分には、上野が左サイドを仕掛けていき折り返すと、正面で中野が放ったシュートが決まり、6-1。止まらないフロンターレ、14分には高い位置で上野がカット。GK1をかわしてエリア右へ。ミキFCも必死に戻るも、上野は倒れ込みながらもシュートを打つとこれが決まり、7-1。フロンターレが立て続けのゴールで突き放します。
15分には、ミキFCも左サイドから中央へ7が切れ込み、そのパスにエリア右へ抜け出した10がダイレクトでシュートを打ちますが、右へ。試合はここでタイムアップとなり、7-1。
フロンターレは3位となりました。
3位決定戦と同時刻に行われた決勝は、中野島FCWが2点を先行するも、同点に追いつき、試合終了間際に決勝点を決めたFCパーシモンWが勝利し、優勝。フロンターレはもちろんのこと、ほかの3チームもまた、すばらしい戦いぶりを見せたかわしん杯となったと思います。
これからのジュニア年代の2年間で、そんな好チームたちとフロンターレがどんな試合を見せていくのか、楽しみにしています。
前半3-1 後半4-0 計7-1
得点:安達一平2、笠原宏仁、中野大虎2、上野煌士郎2
フロンターレの先発:1小村風人、5望月楓矢、4庄司瑛人(c)、8土肥瑠星、10中野大虎、6狩野十和、3笠原宏仁、9安達一平
交代:安達→14笠倉蓮央 土肥→13新堀隼 望月→11上野煌士郎
(文中敬称略)
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