8月28日は西が丘へ。U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジは最終日。川崎フロンターレU-12は前日の準々決勝でマンチェスターシティを山田新己、茅野直希のゴールで2-1で下し、準決勝へ駒を進めました。対戦相手はかつてフロンターレのトップチームとも何度も対戦した経験のある森田浩史監督が指導する大宮アルディージャジュニア。今年はダノンネーションズカップ in Japanの準々決勝で対戦しており、その際は0-0、PK2-3で大宮アルディージャが準決勝へ進んでいます。
この試合の前に行われた準決勝の最初の試合ではFCバルセロナが4-0で東京ヴェルディジュニアに勝利し、決勝へ。ヴェルディは3位決定戦に回ることになりました。
【川崎フロンターレU-12 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジvs大宮アルディージャジュニア】
8月28日午前11時20分キックオフ 味の素フィールド西が丘 くもり 25分ハーフ 11人制
フロンターレの先発はGK19長田澪、DFは右から11山下陽生、キャプテン5高井幸大、3松長根悠仁、7塩澤延有、ボランチは4戸田将、30山田新己、右MF18名賀海月、左MF8茅野直希、トップ下10城田優、FW9松尾凛久
アルディージャの先発はGK1長谷川皓亮、DFは右から22面田凌、2高野光陽、キャプテン14多久島良紀、3勇内山遥海、中盤の底に12根津元輝、二列目は右から7馬場卓未、6大高颯斗、10阿部来誠、11本間翔太、FWは9前澤拓城
立ち上がりは、ボールを握るフロンターレに対して、大宮は前澤を起点にカウンターへ持ち込む展開に。1分には松尾を起点にフロンターレがゴールへ迫りますがシュートを打つには至らず。大宮は前澤が長田にプレスをかけてボールを奪いますが、長田は冷静に対応してシュートは打たせず。ボールを後ろからつないでいきます。
フロンターレは最終ラインに山田や戸田が下りて高井や松長根と組み立てにかかわり、山下や塩澤が高い位置に上がって攻勢に。高井も縦パスを入れたところからオーバーラップをして、攻撃に厚みを加えていきますが、大宮の守備もよく、なかなかシュートを打つことはできません。
大宮は10分には前線でボールを奪いリターンを受けた大高がエリア前右でミドルシュートを打ちますが、枠外に。こちらもなかなか決定的な場面をつくることはできず。
14分に取られた給水タイム直後には一転して大宮も人数をかけて前へ出てきますがシュートには至らず。フロンターレも攻守の切り替え速く、しのいでいきます。
その後も山田、戸田に城田がかかわってボールを支配するフロンターレ。中でボールを回したところから押し込んでいきます。22分には山田がエリア外正面右からミドルシュートを打ちますがこれはGK長谷川がキャッチ。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、立ち上がりの大宮はエリア左阿部が飛び出しチャンスになりかけますが、長田がすばやく飛び出しシュートは打たせず。高井、松長根の連係もよく大宮の攻撃にうまく対応するフロンターレがボールをじっくり回していく展開は変わらず。山田が最終ラインから前線までいろんな局面に顔を出して打開を図っていきます。しかし、大宮もこれに対して人数をかけて守り決定機はつくらせず。あくまで相手を崩しきることにこだわっているようにもみえたこの日のフロンターレはなかなかシュートを打つには至りません。
11分には大宮、馬場に代わり13有竹翔吾。フロンターレは15分には山下に代わり6北村健が入り左SB、塩澤が右SBに。
16分には城田が相手にプレッシャーをかけてボールを奪い、そこから茅野がエリア前へ進入しますが大宮の選手のブロックにあい、シュートを打つことはできず。
一方の大宮も中盤でボールを奪ったところから一気に前へ出て本間がエリア外左からシュートを打ちますがこれは左へ。さらに積極的にクロスをいれてゴールを狙うも長田がしっかりキャッチし、決定的な場面をつくらせず。
大宮は20分には前澤に代わり再び馬場を入れ、有竹を前線に。フロンターレは城田に代えて2前田陽向を入れともに打開を図りますが、ゴールをこじ開けるには至らず。
ダノンネーションズカップの対戦時と同じく勝ち上がるチームを双方3人によって行われるPK戦で決めることになります。
先行のフロンターレは一人目の松尾がきっちり決めて1-0。大宮はキャプテンの多久島が決め1-1。二人目はフロンターレは山田。ゴール上を狙いすぎてしまったのかこれはクロスバーをたたいて決まらず。大宮は阿部が左へ決めて1-2、フロンターレはリードを許すことに。
三人目、フロンターレは北村、ゴール左隅を狙ったシュートにはGK長谷川が反応しますがこれは決まって2-2。しかし、大宮の最後のシュートには長田は反応したもののこれを止めることはできず。決勝への進出を決めたのは大宮アルディージャジュニアとなりました。
前半0-0 後半0-0 計0-0 PK2-3
フロンターレの先発:19長田澪、11山下陽生、5高井幸大、3松長根悠仁、7塩澤延有、4戸田将、30山田新己、18名賀海月、8茅野直希、10城田優、9松尾凛久
交代:山下→6北村健 城田→2前田陽向
アルディージャの先発:1長谷川皓亮、22面田凌、2高野光陽、14多久島良紀=cap、3勇内山遥海、12根津元輝、7馬場卓未、6大高颯斗、10阿部来誠、11本間翔太、9前澤拓城
交代:馬場→13有竹翔吾 前澤→馬場
【川崎フロンターレU-12 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ3位決定戦vs東京ヴェルディジュニア】
午後2時10分キックオフ
3位決定戦の対戦相手は菅原智監督が指導する東京ヴェルディジュニア。フロンターレはダノンネーションズカップ in Japanの決勝リーグで対戦しており、その際は松長根悠仁のゴールで1-0と勝利をおさめています。
フロンターレの先発は準優勝と同じくGK長田、DFは山下、キャプテンの高井、松長根、塩澤、ボランチは山田、戸田、右MF名賀、左MF茅野、トップ下城田、FW松尾
ヴェルディの先発はGK1石井波友、DFは3池田智紀、4内田幹太、32宮城善、ボランチは5武田絢介、6新鉄平、右にキャプテン7江口逢寿、左に8岩崎壮真、トップ下10小高大知、FWは33西谷亮、34根本鼓太郎
試合は立ち上がりからボールを回そうとするフロンターレに対して、ヴェルディが切り替え速く、出足もよくボールを奪ったところから攻勢をかける展開に。先に準決勝を終えたヴェルディの選手たちのほうが動きもよかったという印象。
7分には中盤で奪ったところから西谷へボールが渡り、エリア右からミドルシュートで狙いますが長田がキャッチ。
フロンターレは山田、戸田に城田がかかわって組み立てていきますが、根本や西谷らが戻ってプレスをかけてくるヴェルディに囲まれてなかなか攻めにつなげることはできず。
ヴェルディの攻勢に対しては、フロンターレも自陣まで戻ってしのいでいきますが、そこからなかなか攻撃に転じることができず苦しい時間帯が続いていきます。
18分にはようやく城田や茅野が左サイドでパス交換をしてエリア前へ迫りますがシュートを打つことはできず。
24分にはヴェルディ、岩崎のリターンを受けた江口がエリア外正面からミドルシュートを打つとこれはバーに。ひやりとする場面もあって、前半は0-0でタイムアップとなりました。
後半のヴェルディは池田に代わり14大山愛笑が入り、DFは右から江口、内田、宮城、岩崎、中盤の底に武田、その前に大山と新、トップ下に小高、FWは根本と西谷というような並びに。
ヴェルディの出足のよさは後半も変わらず、2分には左サイド深い位置から岩崎がクロスを上げるとこれに大山が合わせてゴールネットを揺らします。0-1。先制点はヴェルディへ。
前半と同様に山田や戸田を中心にボールを回そうとするフロンターレでしたが、二人に対してヴェルディは根本や西谷もプレスをかけて時間をつくらそうとせず。なかなか決定的な場面にはつながりません。
フロンターレは茅野、城田に代えて北村、前田を入れ、二列目は右から前田、名賀、北村に。しかし、ヴェルディはさらに西谷らが積極的にシュートを放ちフロンターレのゴールを目指していきます。
17分には西谷がエリア外からループシュートで狙いますがこれはバーに。18分にはフロンターレは名賀に代えて13岡野一恭平。20分には入ったばかりの岡野一を起点に右裏へボールが渡り、前田が抜け出しますが、ヴェルディの宮城にうまくボールを奪われ、シュートには繋がらす。
ここでフロンターレはさらに長田に代えて1中山智稀が入りこの日サブに名前を連ねた選手全員が出場することになります。
23分にはエリア内、ヴェルディの西谷が中山と1対1になるもシュートは中山が反応して止める好守。しかし、直後に大山からのパスを受けた西谷が再びエリア内へ。今度はゴールネットを揺らされてしまい0-2。ヴェルディはここで新に代わり9平嵩矢。
フロンターレはなかなか最後まで良さを出すことはできず。試合は0-2でタイムアップとなりました。
前半0-0 後半0-2 計0-2
得点:大山愛笑、西谷亮(ヴェルディ)
フロンターレの先発:19長田澪、11山下陽生、5高井幸大、3松長根悠仁、7塩澤延有、4戸田将、30山田新己、18名賀海月、8茅野直希、10城田優、9松尾凛久
交代:茅野→6北村健 城田→2前田陽向 名賀→13岡野一恭平 長田→1中山智稀
ヴェルディの先発:1石井波友、3池田智紀、4内田幹太、32宮城善、5武田絢介、6新鉄平、7江口逢寿=cap、8岩崎壮真、10小高大知、33西谷亮、34根本鼓太郎
交代:池田→15大山愛笑 新→9平嵩矢
フロンターレはこの結果、この大会を4位で終えました。優勝したFCバルセロナと好勝負を演じ、決勝トーナメントでもマンチェスターシティに2-1で勝利、大会の終わりのあいさつでは「力で勝ちきった」と評されるなど、普段は対戦したことのない相手に対し、堂々とプレーをして、そして、大きな経験を積んだのではないでしょうか。
(文中敬称略)
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いつもありがとうございます🎵
こちらこそ、いつも皆様に暖かく迎えていただき、ありがとうございます!