冬のU-15年代の全国大会、高円宮杯全日本U-15サッカー選手権大会の関東予選、高円宮杯全日本U-15サッカー選手権大会関東大会は、11月12日、3回戦を迎え、川崎フロンターレU-15は、横河武蔵野FC U-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 高円宮杯全日本U-15サッカー選手権大会関東大会3回戦 vs 横河武蔵野FC U-15】
11月12日(土)午前10時半キックオフ 埼玉スタジアム第三グラウンド 晴れ 40分ハーフ
2回戦で浦和レッズジュニアユースに2-1で勝利したフロンターレ。
先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から6関徳晴、28山川陽平、キャプテンの5林駿佑、3陶山響、ボランチは4楠田遥希、18平内一聖、トップ下8新堀翔、右に11恩田裕太郎、左に7ステンパールカ大翔、前線には9小野口天。
2回戦でバディージュニアユース横浜に2-0で勝利した横河武蔵野。
先発は、GK21藤本怜、最終ラインは右から6本山拓也、4氣島大悟、キャプテンの3伊東晋平、5肥田木拓海、ボランチは7萩原佑太、8瀧口眞斗、右MF18白田絢大、左MF11谷口昊成、前線には9加藤瑛汰、10牧野奨。
浦和レッズの阿部勇樹の引退試合が予定されており、はやくから多くの浦和のサポーターたちが行き交う埼玉スタジアム周辺。
第三グラウンドのピッチ脇に設けられた芝生席には、フロンターレも、横河武蔵野も多くの選手の家族らが集まり、見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、前に出てくるのは横河武蔵野。
1分には右コーナーキックを得ると、牧野が左足で入れたボール、遠いサイドで伊東が折り返そうとしますが、さわることはできず。
なおも、ラインを高め、中央でボールをものにすると、サイドを突くボールを入れてくるのは横河武蔵野。
3分には、萩原から右サイド、白田へ。白田が仕掛けて、折り返すと、ボールはゴールへ向かっていきますが、ライン上で関がクリア。
さらに中央からのパス交換で、瀧口が正面へ。首都は枠をとらえますが、松澤がセーブ。
6分には、フロンターレにオフサイドがあり、横河武蔵野が自陣の左サイドでフリーキックを得て、伊東が前にボールを送ると、エリア外左で谷口がミドルシュートを打ちますが、右に外れていきます。
なかなか前に出られなかったフロンターレは、松澤や林、山川が後ろから丁寧にボールをまわし、次第に中盤でもボールを受けられるように。
8分には、中央、楠田のパスが、右サイド、恩田へ通り、恩田はエリア右へ仕掛けていきますが、横河武蔵野のブロックに遭い、シュートにはつながらず。
横河武蔵野もボールを持ってから前に出てくる動きの良さを見せ、10分には、瀧口が高い位置でボールをカット、右の白田へ。白田から牧野とつながり、牧野のパスに萩原がエリア右へ。
シュートは枠をとらえますが、松澤がセーブ。
フロンターレも、関のパスに、右サイドで恩田がうまく入れ替わり、前に行く姿勢を見せたり、右サイドでのパス交換から間で新堀が受け、そのパスに、平内が高い位置へ抜け出し、仕掛けていったりするなど、相手陣内での時間を増やしていきます。
14分には、新堀のパスに、平内が右サイドの高い位置へ。横河武蔵野の選手に当てて、右コーナーキックに。
陶山が左足でボールを入れると、エリア左、山川がボールをおさめ、最後はエリア外、小野口がシュートを打ちますが、藤本がセーブ。
15分には横河武蔵野、高い位置で牧野がカット。そのパスに、エリア左へ谷口が迫りますが、山川がカバー。
そこから攻めに転じたフロンターレは、恩田が右サイドの高い位置へ。そのスルーパスに、関がエリア外右へ抜け出し、シュートを打ちますが、ボールはサイドネット。
中央でボールを奪い合う展開が続き、18分にはフロンターレ、平内がボールをカット。そこから左サイド、ステンパーを狙い、浮き球のパスを出しますが、横河武蔵野はカット。
横河武蔵野も中央で瀧口が持ち上がり、右へ展開。序盤から意欲的に仕掛けていた白田へつながり、白田はクロスを上げますが、シュートにはつながらず。
フロンターレは、中央で平内や楠田がボールをものにする場面が増えていき、19分には楠田が右サイド、恩田へ浮き球。横河武蔵野はこれを奪うも、中央で平内が奪い返し、そのパスに関が右サイドの高い位置へ。折り返しに、エリア右、小野口がシュートを打ちますが、藤本がセーブ。
横河武蔵野はすぐさま攻撃へ転じ、本山の浮き球に、白田が高い位置へ動き出しますが、陶山が粘り強く体を入れ、ゴールキックに。
守備でもしっかり体を張り、横河武蔵野に向き合っていきます。
飲水タイム明け、平内が左サイド、ステンパーを狙い、裏を突くパスを出したり、高い位置でボールをカットされても、すぐさま平内がカバし、奪い返したりするなど、マイボールの時間を重ねていくフロンターレ。
関が中央を斜めに持ち出し、左のステンパーから高い位置、駆け上がった陶山につなげ、両サイドを使いながら前に出ていきます。
横河武蔵野も左サイドでボールを回し、サイドを変え、右サイドの白田へつなげ、白田のクロスのセカンドボールを拾い、最終ラインの氣島の縦パスも交え、中央から攻めに持ち込む時間をつくっていきます。
31分には、エリア外左で谷口昊成がカット。そのパスに加藤瑛汰がエリア左へ。シュートを打ちますが、右へ。
横河武蔵野に対し、自陣に選手が戻り、コンパクトにして対応していくフロンターレ。
32分には下がり目で小野口がボールをおさめ、受けた楠田のパスにステンパーが高い位置へ。エリア左へ仕掛けていきますが、横河武蔵野の守りに遭い、シュートまでは行けず。
それでも、再び自分たちでボールを動かす時間をつくり、恩田から関、関から平内と右サイドでつながり、平内が高い位置へ仕掛ける場面をつくっていきます。
34分には、右サイドで、関、恩田、平内がボールを動かし、右に流れ、ボールをおさめた小野口がエリア右へ仕掛けていきますが、横河武蔵野の守りに遭い、シュートまではいけず。
36分には横河武蔵野、本山のパスに、瀧口がエリア外右へ抜け出し、角度のないところからシュートを打ちますが、左に。
37分にはフロンターレ、楠田のスルーパスに、左サイド、抜け出したステンパーがエリア正面右へ持ち込み、シュート。しかし、上に。
フロンターレは、最終ラインの山川から右の関、関から平内、平内から恩田とつながり、恩田の右サイドを突くパスに、小野口が高い位置へ抜け出しそうになるなど、うまく連係しながら前に出る時間をつくっていきます。
39分には、楠田のパスに、小野口が右サイドの高い位置へ。小野口が仕掛け、クロスを上げると、エリア内にステンパーが迫りますが、さわることはできず。
さらに山川が出足よくボールをカット。そこから右サイドでの攻めにつなげ、平内がクロスを上げると、遠いサイド、ステンパーが迫りますが、シュートは打てず。
フロンターレは、さらに間で小野口や新堀がうまく受け、そこから右サイドに展開。関がエリア右へ抜け出す場面をつくりますが、横河武蔵野はクリア。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、立ち上がりには横河武蔵野、白田が高い位置へ抜け出しそうになりますsが、陶山がうまくカバー。そのままステンパーへつなげていきます。
横河武蔵野も、うまく間で牧野が受け、左サイドを突くパスを出していきますが、山川が足を伸ばし、粘り強くカバー。
2分には、さらにGKの藤本から左サイド、肥田木へ。肥田木は、加藤瑛汰とのパス交換からエリア左へ進入しますが、山川がカバー。
フロンターレは、集中して守っていきます。
さらに中央に浮き球を入れ、そこから攻めにつなげようとしてくる横河武蔵野。しかし、フロンターレは中央で楠田が競ってマイボールに。中央で受けた平内が左サイドを突くパスを出し、ステンパーが動き出し、守備から攻めへつなげようとしていきます。
3分には横河武蔵野、瀧口のパスに、右サイド、加藤瑛汰が抜け出し、折り返し。しかし、平内がカバー。シュートは打たせず。
すると4分にはフロンターレ、右サイドでのスローインの流れから、恩田がエリア外右へ。ここで横河武蔵野にファールがあり、フリーキックに。
フリーキックのセカンドボールを拾い、さらにステンパーや恩田が高い位置で奪い返し、前に出ていくフロンターレ。最後は、正面で楠田が縦パスを入れますが、シュートにはつながらず。
7分には、中央で楠田がボールをカット。そのパスに、恩田がエリア右へ。シュートがブロックに遭ったところ、自ら拾った恩田はさらにシュートを打ちますが、藤本がセーブ。
右コーナーキックとなり、陶山がボールを入れると、正面で小野口がセカンドボールをものにし、右へ展開。
陶山はクロスを入れていきますが、藤本がセーブ。
そこから横河武蔵野が人をかけ、前に出てくる時間をつくりますが、フロンターレはコンパクトに、小野口も下がり目でボールをおさめるなどして、うまく対応していきます。
攻めに転じたフロンターレ、左サイドで陶山、ステンパー、高い位置へ流れた小野口がボールをキープし、そこからサイドを変え、右へ。
関の右クロスは左へ流れ、拾った陶山が左クロスを入れると、エリア内、飛び込んだ平内がヘディングシュートを打ちますが、横河武蔵野はクリア。
横河武蔵野も右サイドから左サイドへボールを動かし、肥田木のパスに、加藤瑛汰がエリア左へ。シュートを打ちますが、山川が体を張って、阻んでいきます。
横河武蔵野はここで白田に代わり17小松崎蒼空。
13分にはフロンターレ、左サイド、下がり目でステンパーがボールをおさめ、受けた楠田は右サイドを突く浮き球。
これに恩田が抜け出しますが、オフサイドに。
横河武蔵野も15分には、本山のサイドチェンジを、右サイド、高い位置で小松崎がおさめ、仕掛けていくと、フロンターレにハンドがあり、フリーキックに。
エリア外右、瀧口は遠いサイドにボールを入れていきますが、ラインを割りシュートには結びつかず。
フロンターレはここで新堀に代わり38奥田悠真、平内に代わり14藤井漣祐。
横河武蔵野はサイドから攻勢を強め、本山がクロスを入れる場面をつくっていきますが、フロンターレはコンパクトに。自陣のエリア近くでステンパーがクリアするなど、粘り強く対応していきます。
藤井や楠田がセカンドボールを拾い、そこから間にパスを差し入れ、攻めにつながる場面をつくっていくフロンターレ。
中盤での競り合いでも、楠田がしっかり競り、そこから藤井につなげ、藤井が左サイドを突くパスを出し、ステンパーが動き出す場面につなげていきます。
18分には、中央やや左、藤井がスルーパス。エリア外左で小野口がワンタッチではたき、奥田がエリア左へ迫りますが、横河武蔵野はクリア。
20分には再び藤井がスルーパス。これを小野口が見送り、エリア左へ奥田が抜け出し、角度のないところに持ち込み、シュート。しかし、上に。
飲水タイム明け、横河武蔵野は、谷口昊成に代わり15原島世凪、萩原に代わり14谷口悠成。
23分にはフロンターレ、横河武蔵野が攻勢に出たところ、自陣で小野口がボールをクリア、中央で楠田が拾い、楠田の右サイドを突くパスに恩田が抜け出していきます。
しかし、エリア外右へ持ち込んだ恩田の折り返しは、エリア内でクリア。
横河武蔵野も直後には、谷口悠成が右サイドの高い位置へ。クロスを入れていきますが、フロンターレはしっかりカバー。そこから右サイド、高い位置へ関が飛び出していきますが、横河武蔵野の肥田木のカバーに遭い、前にはいけず。
それでも、フロンターレは中央で藤井が粘り強く体を入れマイボールにするなど、球際に強く、選手それぞれが戦っていきます、。
27分には、楠田のパスに、奥田が正面へ。奥田は左に展開。陶山がクロスを上げると、エリア内、恩田が迫りますが、横河武蔵野の守りに遭い、シュートまでは行けず。
さらにフロンターレは右サイドで恩田、小野口、藤井が関わり合い、関が高い位置をうかがう場面をつくっていきますが、エリア内へはいけず。
攻めに転じた横河武蔵野は、サイドを変え、小松崎が右サイドの高い位置へ。しかし、陶山が粘り強く対応。最後は小松崎に当ててゴールキックにしていきます。
横河武蔵野はさらにサイドに展開し、クロスを入れていきますが、関が頭で対応。
34分には、左に流れた牧野のパスに、加藤瑛汰が仕掛けていき、シュート。こぼれ球にエリア右、加藤瑛汰が詰めますが、林の好カバーでしのいでいきます。
横河武蔵野のサイドからの攻めに、コンパクトに対応し、藤井がステンパーを走らせるようなパスを入れ、そこから攻めに持ち込もうとしていくフロンターレ。
37分には下がり目で小野口がボールをおさめ、奥田から正面へ上がった楠田とつながり、楠田のパスに奥田が高い位置へ抜け出しますが、横河武蔵野の守りに遭い、シュートまではいけず。
フロンターレはここで恩田に代わり15佐々木雄基、ステンパーに代わり27小川翔太。
38分には中央の陶山から右へ。佐々木が粘り、右サイドでのスローインに。
その流れから、仕掛けた佐々木がクロスを入れると、エリア左、小川翔太が迫りますが、シュートまえではいけず。
さらに中央、楠田のスルーパスに、エリア内、小野口が飛び出しますが、オフサイドに。
アディショナルタイムは4分。
最終ラインでボールを回し、左サイド、陶山が小川翔太を走らせ、左サイドでのスローインを得るなど、相手陣内に人数をかけていくフロンターレ。
しかし、42分、横河武蔵野は中央で谷口悠成がボールをカット。受けた瀧口が中央へ。松澤が前に出ているところを突いて、距離のあるところからシュートを打つとこれが決まり、0-1。
先制点は横河武蔵野に入ります。
追いかけるフロンターレは、小川翔太のパスに、陶山が高い位置へ。陶山の浮き球に対して、横河武蔵野にワンタッチあり、左コーナーキックに。
松澤もエリア内へ上がり、ゴールを狙いに行きますが、ボールはラインを割り、シュートにはつながらず。
44分には、センターライン付近で横河武蔵野にファールがあり、今度はフリーキックに。
ふたたび松澤もエリア内へ上がり、ゴールを狙いにいくフロンターレ。藤井が右足でボールを入れると、林のヘディングシュートは枠をとらえますが、藤本がセーブ。
試合はここでタイムアップとなり、0-1。フロンターレの高円宮杯関東大会は、ここで終わることになりました。
夏に続いての全国大会出場権には届きませんでした。
大きな舞台でこのチームのサッカーを見られないことを、とても残念に思います。
それでも、なかなか勝ち点を得られないところから、盛り返し、終盤に勝利を重ね、関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aで2位に入ったことなど、チームがたどってきた軌跡はけして色あせることはないと思います。
このフロンターレU-15にとって最後の試合となる、関東ユース2部B2位との湘南ベルマーレU-15との昇格決定戦を、笑顔で終えることができますように。
そう強く願って言います。
前半0-0 後半0-1 計0-1
得点:瀧口眞斗(横河武蔵野)
フロンターレの先発:1松澤成音 6関徳晴 28山川陽平 5林駿佑(c) 3陶山響 4楠田遥希 18平内一聖 8新堀翔 11恩田裕太郎 7ステンパールカ大翔 9小野口天
交代:平内→14藤井漣祐 新堀→38奥田悠真 恩田→15佐々木雄基 ステンパー→27小川翔太
控え:16井澤明己 2柏村涼太 13佐藤壱隆 22榎本司 10平塚隼人
横河武蔵野の先発:21藤本怜 6本山拓也 4氣島大悟 3伊東晋平(c) 5肥田木拓海 7萩原健太 8瀧口眞斗 18白田絢大 11谷口昊成 9加藤瑛大 10牧野奨
交代:白田→17小松崎蒼空 谷口昊成→15原島世凪 萩原→14谷口悠成
控え:1山下蓮 23川上竜輝 13大澤眞斗 16加藤照太 25下田和弥 20稲垣瑛太
(文中敬称略)
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