3月3日は、横浜FCLEOC トレーニングセンターへ。
関東ユース(U-15)サッカーリーグは、開幕を迎え、川崎フロンターレU-15生田は、横浜FCジュニアユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15生田 関東ユース(U-15)サッカーリーグ1部第1節 vs 横浜FCジュニアユース】
3月3日(日)午後0時キックオフ 横浜FC LEOCトレーニングセンター 晴れ 40分ハーフ
昨年2部Aブロックで優勝し、高井幸大や松長根悠仁らがいた2019年以来、5年ぶりの1部での戦いに挑むフロンターレ生田。先発は、GK1植木琉斗、最終ラインは右から37荒井瑞樹、5笹倉拓真、2對馬羽琉、13田中瑛登、ボランチは3坂井暉絃、6加藤昊、右MF8小田脩人、左MF11木村風斗、トップ下キャプテンの10全天海、前線には9十河晟央。
荒井瑞樹、對馬と2人の2年生が入り、昨シーズンも多くの試合に先発した小田脩人、十河が名前を連ねる構成に。
昨年は1部3位の横浜FC。
先発は、GK16西方瑛太郎、最終ラインは右から2橋見奏風、4尾方啓太郎、5泉晴行、20永井琉、ボランチは6土井聖也、7蛸島颯、右MF37古谷のかぜ、左MF11金澤桜雅、トップ下キャプテンの10池田顕太、前線には8宮崎泰史。
好天に恵まれ、青空の広がった横浜FC LEOCトレーニングセンターは、羽織るものもいらないような春めいた陽気に。
ネット越しに設けられた観戦者向けのスペースから、多くの両チームの選手の家族らが見守るなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりはフロンターレ生田。加藤昊の浮き球のパスに、全がエリア左へ。
これを粘り強い対応でしのいだ横浜FCは、いったん右に振って、左サイドに正確なサイドチェンジ。これに抜け出した金澤がエリア左へ仕掛けていきますが、荒井瑞樹が粘り強く対応。
左コーナーキックとなり、キッカーの池田が左足でボールを入れると、セカンドボールを拾った横浜FCは、左サイドに展開。残っていた池田につながりますが、小田脩人が体を粘り強く入れ、シュートは打たせずに対応していきます。
さらにGKの西方やCBの尾方、泉に蛸島がかかわって、間にボールをつけ、前に出ようとする横浜FC。しかし、フロンターレ生田もコンパクトにして対抗。
うまくボールを間で奪い取り、坂井から右サイドの荒井瑞樹へ。荒井瑞樹が高い位置から入れたクロスは、西方の対応に遭いましたが、フロンターレもしっかり選手それぞれが連係して、前に出る場面をつくっていきます。
5分には、横浜FC、中央で受けた池田から土井とつながり、土井の縦パスに抜け出した金澤が、正面へ折り返すと、これを池田がおさめますが、笹倉がカバー。
さらに後ろから組み立てていこうとする横浜FCに対して、前から十河や全らが声を掛け合いながら、うまく連動してプレス。そこからマイボールにしていくフロンターレ生田。
互いに攻守の切り替えの速さを見せる時間帯が続いてきます。
ラインを高く保つ横浜FCに対して、笹倉や對馬が開き、間に加藤昊、坂井、全も最終ラインに時には下りて、ボールを回していこうとするフロンターレ生田。
左サイドでは田中、木村との連係から、加藤昊が高い位置へ飛び出そうとするなど、うまくかかわりあって、前に出る場面もつくっていきます。
横浜FCも、池田が間に何度も顔を出して起点となり、12分には、そのパスに抜け出した金澤が左サイドを仕掛けていきますが、ここでも荒井瑞樹が対応していきます。
14分には、對馬のフィードを、十河がおさめ、そこから小田脩人につながり、小田脩人から右サイド、高い位置へ抜け出した荒井瑞樹につなげようとしていきますが、これには横浜FCも集中した守りを見せ、パスをカット。
さらに田中から左サイド、下がり目で受けた全、木村とつながり、木村はエリア左への仕掛け。ここは横浜FCの橋見が粘り強く対応し、シュートは打たせず。
互いに、熱のこもった場面が続いていきます。
16分にはフロンターレ生田、田中のフィードを、全が競り、十河がエリア外正面右へ仕掛けていきますが、これに対して横浜FCはファール。
フリーキックを得たフロンターレ生田は、田中がエリア内へ合わせるような浮き球を入れていきますが、横浜FCの西方がしっかりセーブ。
西方はすぐさまリスタート。右サイドに展開すると、古谷がエリア外右へ。クロスに対しては、對馬が対応。
エリア内で混戦となりますが、フロンターレ生田も、シュートは打たせずに、粘り強い対応を見せしのいでいきます。
全が低い位置に顔を出し、加藤昊や田中らとかかわって、ボールを回す場面を増やしていくフロンターレ生田は、19分には中央、全のパスに、木村が左サイドの高い位置へ。
仕掛けた木村がクロスを入れると、エリア外正面、こぼれ球を拾った坂井がミドルシュート。左にそれましたが、セカンドボールにもしっかり詰めて、シュートまで持ち込んでいきます。
21分には、右サイドでのスローインの流れから、十河がエリア外右へ。これに対して、横浜FCはファール。
フリオ―キックを得たフロンターレは、田中が直接左足で狙いますが、ボールはクロスバー。
すぐさまリスタートした横浜FCは、西方の浮き球に、宮崎がエリア外右へ。
1対1になりそうな場面でしたが、植木が飛び出してカバーする好判断。
23分には、さらに横浜FC、池田から左サイドに展開すると、金澤が仕掛けていきますが、これには笹倉が対応。
左サイドでのスローインとなり、うまく左サイドで受けた池田が仕掛け、ゴール正面へ折り返し。しかし、對馬が対応していきます。
立ち上がりから、何度も仕掛ける場面をつくり、強みを発揮していた横浜FCの左サイドからの攻めは続き、26分には、蛸島の縦パスを間でおさめた宮崎から左サイド、金澤へ。金澤は斜めに速いパスを入れていきますが、荒井瑞樹がしぼってこれに対応。
フロンターレ生田の粘り強く、集中した守りがここでも続いていきます。
すると、27分にはフロンターレ、笹倉から間で小田脩人が受け、右へ展開。小田脩人から、荒井瑞樹、荒井瑞樹から再び小田脩人とつながり、これに対して、横浜FCの守りがあり、右サイドでのスローインに。
フロンターレはその流れから左サイドに展開。全から木村、木村から加藤昊につながり、加藤昊は左サイドからクロス。
右サイドでセカンドボールを拾ったフロンターレ生田は、エリア内へクロスを入れると、こぼれ球をおさめたのは全。
倒れ込みながらもシュートを打つと、クロスバーを叩きながらも決まり、1-0。
先制点はフロンターレ生田へ。喜びをあらわにするキャプテンの全。そして、フロンターレ生田の選手たち。大きなゴールがフロンターレ生田に入ります。
28分には、横浜FC、右サイド、流れて受けた池田の仕掛けに対し、フロンターレ生田はファール。
フリーキックを得た横浜FCは、池田が左足で直接狙いますが、これは左に。
フロンターレ生田も、直後には相手陣内で木村がカット。そのパスに十河がエリア左へ。横浜FCの守りも粘り強く、左コーナーキックとなり、小田脩人が右足でボールを入れると、坂井が飛び込みますが、尾方と接触。
2人の治療のため、少し時間を挟んで、再開された直後の37分には、横浜FC、またも左サイドからの攻勢に。うまく裏を突いたパスに、抜け出した永井がクロスを入れると、エリア内、おさめた宮崎がシュート。しかし、フロンターレ生田は体を張り、これをブロック。こぼれ球を拾った池田もまたシュートを打ちますが、ここでもフロンターレ生田は体を張った守り。
39分にはさらに、横浜FC、再び永井が高い位置へ抜け出し、仕掛けていきますが、ここでは荒井瑞樹が粘り強く体を入れ、ゴールキックにしていく対応をみいs定期ます。
互いに、ボールをつなぎ、うまくスペースを突きながら、前に出ようとしていくフロンターレ生田と横浜FC。
40分には、横浜FC、古谷が右サイドから中央へ。エリア内へ縦パスを入れていきますが、これをしのいだフロンターレ生田。坂井や荒井瑞樹、小田脩人がボールを動かしていくと、41分にはいったん横浜FCにボールが渡ったところ、中央で小田脩人がカットし、エリア正面へ、小田脩人はシュートを打ちますが、西方の好守に遭い、惜しくもゴールとはならず。
横浜FCもしっかり最終ラインから組み立てていき、43分には、左サイド、抜け出した池田がクロス。こぼれ球を拾った横浜FCは、古谷が右サイドで切り返し、左足でのクロス、しかし、これには植木が対応。
前半は1-0。フロンターレがリードして、ハーフタイムへ。
ともに交代はなく、始まった後半。立ち上がりには、横浜FC、最終ラインの泉から蛸島へうまく間にパスが通り、蛸島のスルーパスに、左サイド、金澤が抜け出し、仕掛けちえきますが、荒井瑞樹が対応。最後は金澤のファールに。
さらに横浜FCが、最終ラインでボールをつなぎながら、フロンターレ生田が組み立てを図る場面では、ラインを高め、前からプレス。
それでも、フロンターレ生田は、對馬が相手に当て、ゴールキックにするなど、いい対応を続けていきます。
4分には、さらに横浜FC、中央で受けた池田から左サイドを突く好パス。これに抜け出した金澤は、エリア外左へ、シュートを打ちますが、これは右に。
フロンターレ生田も、十河のプレスバックからセカンドボールを拾い、ボールをしっかり動かしていき、笹倉や加藤昊、中央に小田脩人も顔を出しながら、ボールを回し、木村が高い位置へ仕掛けていく場面もつくり、間に入れてくるパスに対しては、坂井がカット。そこから加藤昊や笹倉、對馬がボールを回す時間をつくっていきます。
それでも、エリア近くでの場面をつくるのは横浜FC。7分、間で受けた蛸島から左サイド、永井へ。永井から金澤とつながり、金澤は左サイドからの折り返し。
しかし、笹倉が対応。
8分には、池田のスルーパスに、宮崎がエリア左へ。しかし、ここは對馬がカバーしていきます。
横浜FCは、金澤に代わり15松本翔が入り、そのまま左サイドへ。
9分には、さっそくその松本が左サイド、仕掛けていきますが、これには荒井瑞樹が対応。
すると10分には、フロンターレ生田。全が中央で前を向き、左サイドを突くパス。これに抜け出したのは木村。高い位置へ持ち込んでクロスを入れると、エリア内、頭で合わせたのは十河。ヘディングシュートが決まり、2-0。
昨季も、2年生ながら、関東ユースの多くの試合で、FWとしてピッチに立ち続けた十河の今季初ゴールで、フロンターレが突き放します。
11分にはさらにフロンターレ生田。植木の浮き球を中央で坂井がおさめ、最終ラインの對馬へ。對馬の縦パスを中央で受けた十河は左サイドを突くパス。
これに木村が抜け出しますが、オフサイド。
すると13分には横浜FC、池田がエリア外右へ持ち込み、ミドルシュート。枠左をとらえますが、植木が手をのばし、これを阻む好セーブ。
さらに攻勢は続き、右サイドから池田が持ち込むと、最後はエリア外正面、土井がミドルシュート。しかし、これは上に。
横浜FCの攻勢に対し、コンパクトに、粘り強い対応を続けていくフロンターレ生田。
15分には、中盤でボールをカットし、左サイド、木村へ。木村から加藤昊とつながり、そのパスに全がエリア外正面へ。
全はミドルシュートを打ちますが、西方がセーブしていきます。
18分には横浜FCのコーナーキックをしのいだフロンターレ生田、セカンドボールを拾い、加藤昊の縦パスに抜け出した十河が高い位置で粘り、右コーナーキックに。
キッカーは田中。そのキックは枠をとらえそうになりますが、これは上に。しかし、昨年キッカーを務めた長崎亘佑と同様、その左足がチームにとって、大きな武器になる。
そんな予感を漂わせるような場面をつくっていきます。
一方の横浜FCも最後尾からの組み立てから、うまく左サイドにつなげていくと、19分には、左サイド、松本へ。
松本はエリア外左に持ち込み、シュート。これはクロスバーに。
20分には、泉のフィードに、古谷がエリア内へ。これには、田中がカバー。セカンドボールを拾った横浜FCは、蛸島から右サイドを突くパス。
しかし、對馬が対応。
すると22分には、フロンターレ生田、笹倉のインターセプトから全につながり、全のパスに抜け出した十河は、エリア右へ。
粘り強く、力強く相手をはがした十河は、エリア内への折り返し。これに全が飛び込みますが、西方がセーブしていきます。
ボールを左右に動かし、高い位置からのクロスや折り返しで迫る場面をつくっていく横浜FC。
フロンターレ生田はコンパクトに、粘り強く守っていきます。
しかし、25分、横浜FCは、左サイド、仕掛けた松本が折り返すと、エリア正面、池田がシュートを決めて、2-1。
横浜FCが1点を返します。
さらに続く横浜FCの攻勢。26分には、左サイド、高い位置でうまく松本が入れ替わり、仕掛けていくとこぼれ球を正面で拾った金澤はシュート。
これはフロンターレ生田が体を張り、阻んで左コーナーキックに。
フロンターレ生田はここで荒井瑞樹が治療のため、外へ。
一時10人となったフロンターレ生田に対し、続いていく横浜FCの攻勢。29分、右サイドから正面へ仕掛けた蛸島から左サイドに展開すると、パスを受けた池田が仕掛けて、正面への折り返し。これがフロンターレ生田のオウンゴールを誘い、2-2。ついに試合は同点に。
フロンターレ生田は荒井瑞樹がピッチに戻り、さらに加藤昊に代わり18西川航雅が入り、前線へ。
全が右MF、小田脩人がボランチへ。
再び自分たちでボールを動かしながら、前に出ていくフロンターレ生田。しかし、横浜FCもそれにしっかり対応。
32分には、カウンターに持ち込んだ横浜FC、正面へ持ち込んだ池田のミドルシュートは枠をとらえますが、植木がセーブ。
33分には、さらにフロンターレ生田のパスをカット。池田がエリア外正面やや右へ持ち込み、ミドルシュート。しかし、これは左にそれていきます。
荒井瑞樹や笹倉、對馬、全も下がり目に顔を出し、左サイドでは田中や木村が関わってボールを回していくフロンターレ生田。
しかし、なかなかシュートまではいけない時間が続いていきます。
横浜FCは、古谷に代わり13小吹好正がピッチへ。
フロンターレ生田は、坂井に代わり7武内勇人が入り、右MF。全がボランチに。
勝ち越しを狙い、前に出てくる横浜FCに対し、最後のところで對馬が対応。すぐさま前を向いた對馬のフィードを、西川がおさめ、そこから再び前に出ていこうとするフロンターレ生田。
下がり目でボールをおさめた西川から武内とつながり、武内から受けた全が左サイドを突くパス。これに木村が動き出すなどしていき、39分には、笹倉が持ち上がり、左サイド、高い位置を突くパス。これに木村が抜け出しそうになりますが、橋見がカバー。
40分にはさらに西川から十河とつながり、キープした十河のパスに、全がエリア正面へ持ち込み、シュート。これは横浜FCのブロックに遭い、左コーナーキックに。
キッカーの小田脩人は直接枠をとらえそうになるボールを入れていきますが、上にそれていきます。
アディショナルタイム、フロンターレ生田は木村に代わり22草野心音が左MF、横浜FCは土井に代わり24大塚迪生。
互いに、うまくスペースを突くパスからチャンスを作り出そうとするフロンターレ生田、横浜FC。1対1の局面では、守備側が上回りチャンスにはつながらない時間が続いていきます。
43分には、横浜FC、泉から間で受けた池田が高い位置へ持ち込んでいきますが、對馬が粘り強く対応し、右コーナーキックに。
このコーナーキックは得点機にはつながらず。
試合はタイムアップとなり、2-2。
フロンターレ生田としては、「1部の舞台でもできる」という手ごたえと、チームが、選手がもっと強くなるために、もっと必要なものもあるということを感じ取った試合だったように思いました。
『No Challenge No Change(Chance)挑戦なくして進化なし』というスローガンのもと、始まったフロンターレ生田の204年シーズン。そのスローガン通り、選手が、チームが挑戦し、そして進化を追い求める姿を見ていくことを、とても楽しみにしています。
前半1-0 後半1-2 計2-2
得点:全天海、十河晟央(フロンターレ生田) 池田顕太、オウンゴール(横浜FC)
フロンターレ生田の先発:1植木琉斗 37荒井瑞樹 5笹倉拓真 2對馬羽琉 13田中瑛登 3坂井暉絃 6加藤昊 8小田脩人 11木村風斗 10全天海(c) 9十河晟央
交代:加藤昊→18西川航雅 坂井→7武内隼人 木村→22草野心音
控え:16加藤直介 17藤間貴洋 20小田浩資 14沓野楓 15渡部真己 25徳本櫂斗
横浜FCの先発:16西方瑛太郎 2橋見奏風 4尾方啓太郎 5泉晴行 20永井琉 6土井聖也 7蛸島颯 37古谷のかぜ 11金澤桜雅 10池田顕太(c) 8宮崎泰史
交代:金澤→15松本翔 古谷→13小吹好正 土井→24大塚迪生
控え:1菊地晴人 3古沢來煌 26土也恭平 17都瑛也 9大沼錬士 32菱沼京佑
(文中敬称略)
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