2023年最終節までプレミアリーグEASTの優勝を争った川崎フロンターレU-18。
そのなかで18ゴールを決め、得点王に輝いたのが岡崎寅太郎。
フロンターレU-18卒団後は、関東大学サッカーリーグ1部の桐蔭横浜大に入学。開幕戦の東京国際大戦で途中出場するなど、ここまでリーグ戦3試合に出場。1年目から出場の機会を得ています。
5月18日、桐蔭学園多目的グラウンドで行われた第5節の東洋大戦(〇3-2)でもメンバー入り。
出場の機会はありませんでしたが、90+4分に落合遥斗の決勝ゴールで今季リーグ戦初勝利を挙げた桐蔭横浜大をベンチから支え、そして喜びを分かち合いました。
試合後に、大学での現在とこれからの目標などについて聞いてみました。
〇お疲れ様です。大学ここまでどうですか?
最初のほうは強度の高さだったり、フィジカル面のところで。今もフィジカル面のところは苦労しているところですけど。
そういうところに適応するのがすごく難しくて。少しずつ、少しずつプレーの強度を上げているところです。
〇何試合か出ていますけど、それで自分のプレーに手ごたえなどはつかめています?
そうですね。最初に出させてもらった東京国際戦で、けっこう自分の良さを出せたので。自分の武器というところは自分で通用するところはあるかなと思うんですけど。
まだゴールが、まだだということと、FWとして守備のところの強度が求められているので。そこはもっともっと迫力出したいと思っています。
〇見ていると桐蔭横浜、つなぐサッカーもしていて、それもあっているのかなという感じはします?
そうですね、フロンターレとはまた違うところもあるんですけど、つなぐっていってもフロンターレは、ディフェンスラインから全部つないで。
しっかりボランチが関与してっていうのが多いんですけど。
こっちに来てからは、まずは前から見て。前に送ってマイボールにしてから、そこからつなぎ始めるっていうところが。最初はボランチを少し端折るところがあるので。
少し違いはあると思います。
〇桐蔭横浜は前にプロになる選手もいて。それも参考になるのかなと思うんですけど、それはどうですか?
さっきちょうど通っていたレンジくん、肥田野蓮治君とかがすごい自分の中で、すごい自分に無いものを持っているなっていう先輩で。
自分でゲームメークできる選手なのに。ポストプレーとかもめちゃくちゃうまくて。フィニッシュもすごい上手なので。けっこう参考にしています。
〇渡邊啓吾選手(湘南ベルマーレ加入内定)もプロになることが決まっていて。身近で見ていて感じるものってあります?
迫力がすごいです。プレーの強度だったり、守備の部分で、本当に自分まだまだ足りないなって、思わされます。
〇1年目の目標ってなにかありますか?
まずは1年目は、今はまだできていないですけど、試合に少しでも多く絡んで、得点をあげるというところで。
ほかのチームで出ている1年生より、多く結果を出すというのは、頭に入れてやっています。
〇プレミアの結果とかって気になったりしています?
けっこうチェックしていて。今日も来る途中で見ていたんですけど、今日は流経に負けちゃっていたんですよね。
でも自分がいたときよりも球際だったり、プレー強度、すごく高くなっていて。
〇練習が結構厳しくなったという話が…
そうですよね。そういった話で、LINEとか、ごはんとか行ったりしているんですけど。
自分たちがやっていたときも強度高いなって思っていたんですけど。それが比にならないって言われたので。すげえなって思って。
〇個人的に期待する選手っていますか?
2人いるんですけど。一人は自分の背番号9番を引き継いでやっている武 (香取武)。
ここまでプレミア、今日始まるまでがトップだったと思うんですけど。
もとから自分がいるときからフィニッシュワークがすごいなって思っていたんですけど。
より得点感覚というのが磨かれているのかなって思って、見ています。
〇あともう一人は?
もう一人はハーフなんですけど、自分とは違うんですけど、知久陽輝選手で。
彼は去年おととしと、プレーについて話す機会が多くて。けっこう苦労人で。
去年1年間、やっているなかで、もがいていたと思うので。こないだ初ゴール決めたのを見て。「良かったな」って思いましたし。
まだまだできると思うので。「こんなもんじゃない」って自分は思っているので。
もっとやってほしいですね。
〇ありがとうございます。サポーターの人にメッセージなどをいただけますか?
いつも応援ありがとうございます。自分は1回フロンターレから離れて4年間、桐蔭で頑張るっていうふうにやっているところなんですけど。
フロンターレで学んだことが大学でどこまで通用するかっていうのを今模索しているところで。
フロンターレでやっていることが自分のベースになって。自分の特長になって。生かせているので。
そこはまた自分が大学サッカーの顔になっていけるようになれば、また皆さんにお目にかかれる日が来ると思うので。
日々頑張ります。
◇
試合後にも、杉本英誉(青森山田)や舩木大輔(横浜F・マリノスユース)といった昨年プレミアリーグEASTで競い合い、新たにチームメートになった選手たちと長い時間ボールを蹴りあっていた岡崎寅太郎。話を聞く前には、グラウンドを訪れた小さな子供としばらくボールを蹴りあっていた姿も、とても楽しそうで、それが心に残るものがありました。
新たな環境で、新たな仲間も得て、お手本になる先輩たちから多くを学んで、フロンターレで得たものをベースに、きっと大きな飛躍を遂げるのではないか、と思わされるものがあります。
これからの活躍をとても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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