3月11日は保土ヶ谷公園サッカー場へ。新人戦の準決勝で横浜F・マリノスユースをPK戦の末に下した川崎フロンターレU-18は、決勝を迎え、横浜FCユースとの一戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 新人戦決勝 vs 横浜FCユース】
3月11日(土)午後1時半キックオフ 保土ヶ谷公園サッカー場 晴れ
フロンターレの先発はGK1早坂勇希、DFは右から5小川真輝、4伊従啓太郎、34高吉正真、3新井秀明、ボランチは15池谷祐輔、8奥山璃空、右MF9山田新、左MF7桝谷岳良、トップ下キャプテンの10村田聖樹、FW13大曽根広汰
横浜FCユースはGK1加茂剛、DFは右から7橋本健人、3伊藤柾、2山口翔大、15藤本裕也、ボランチは6白川浩人、25井上惇、右MF8三木結斗、左MF17西原貴史、トップ下23平松功輝、FW11高田稜平
今季も同じカテゴリーのプリンスリーグ関東に属する両チーム。昨年フロンターレは横浜FCユースに対しては1分け1敗。
よく晴れたもののどこか冷たい空気で肌寒い気候の保土ヶ谷公園サッカー場。発生から6年を迎えた東日本大震災の犠牲者へ黙祷をささげた後、主審のキックオフを告げる笛が鳴りました。
立ち上がり、サイドからの攻撃でフロンターレのゴールへ迫ってきた横浜FC。1分には藤本が左から速くいい軌道のクロスを上げますが、これは早坂がキャッチしてシュートにはつなげさせず。
フロンターレも8分にはコーナーキックを得ると、左から小川が入れたボール、ニアで伊従が合わせますが、ファールがあり、得点には結びつけることはできず。
さらに9分には右サイドでのスローインを山田が受けて、村田へボールが渡ると、村田は左サイドへ展開。桝谷から新井へとつなぎ、エリア外左へドリブルで駆け上がった新井がエリア内へ折り返し、このボールに山田が迫りますが、ここは横浜FCユースの選手に阻まれてシュートを打つことはできず。
直後には横浜FC、橋本が抜け出してエリア右からシュートを打つもここは新井が体を張った守備。12分には右からのコーナーキック、三木のボールに高田が合わせますが、左へ。さらにカウンターから高田がエリア右へ抜け出してシュートを打ちますが上へ。
横浜FCはボールを持つと、伊藤と山口がよくボールを触って後ろからの組み立てを図っていくのに対して、フロンターレは最終ラインを高く上げてコンパクトに。大曽根や村田、山田らが連動してプレッシャーをかけていきます。
19分にはルーズボールがフロンターレのエリア前へ出ると、平松が抜け出しますが、ここは早坂がすばやく前へ出てシュートにはつなげさせず。さらに白川がボールを前へ運び、エリア右へボールを出すと三木がシュートを打ちますが、これは上へ。しかし、次第にうまくポジションをとってドリブルで前へボールを運んでくる横浜FCがゴール前へ顔を出す場面が続き、それに対して、フロンターレは高吉や新井らがブロックで防いでいきます。
28分にはフロンターレも左サイドからクロスを上げるとエリア内、村田が抜け出しますが、ここは横浜FCのGK加茂が前へ出てキャッチ。直後には横浜FCが左サイドから西原がドリブルで仕掛けてエリア左へ。しかし、小川がねばり強く対応し、最後にはボールを奪い取る好守。
村田が中盤まで下がって、奥山や池谷、伊従や高吉らとパス交換をして組み立てていくフロンターレ。池谷や新井、伊従らがよくブロックで横浜FCのシュートを防いでいきますが、なかなか前へ人数をかけた攻撃につなげることはできず。41分には桝谷の左クロスのこぼれ球をエリア右で山田が拾いますが、これもシュートにはつなげられず。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半のフロンターレは山田に代えて18宮代大聖、伊従に代えて11デューク・カルロスが入り、DFは右から小川真、伊従、高吉、デューク、右MFに大曽根が移り、FWは宮代として臨みます。
立ち上がりから攻守に切り替えよく、奥山や池谷らがよくボールを拾いフロンターレは、次第にペースを握っていきます。6分には右サイドから宮代、村田、大曽根がいい距離感でパスを回して崩し、コーナーキックを得ると、右から小川が入れたボールを拾って村田がエリア右からシュートを放ちますが、GK加茂が対応。
直後には横浜FCもカウンターに持ち込むと、橋本のクロスに白川がエリア内で合わせますが左へ。
フロンターレは9分には、桝谷とデュークの左サイドからの連係でエリア前へ。桝谷がエリア左からエリア内へボールを入れると、これに大曽根が合わせますがシュートは右へ。横浜FCも直後には左サイドへ展開し、西原がクロスを入れますがここは高吉がブロック。互いにゴール前へ迫る場面が増えていきます。
12分には横浜FCは高田に代えて30斉藤光穀が入ってFWに。直後には前から圧力をかけてボールを奪うと、右サイドからボールをエリア内へ入れて、これに平松が迫りますが、高吉がここもクリア。シュートには結びつかせず。
15分にはフロンターレ、人数をかけて攻勢に出ると、エリア右、こぼれ球を拾った小川がシュートを放ちますが、これはブロック。さらに畳みかけて、桝谷もシュートを放ちますが、ここもブロック。さらに村田や宮代がエリア内ボールを拾いますが、横浜FCも山口や伊藤が粘り強く対処。ゴールに結びつけることはできません。
攻勢をしのいだ横浜FCも白川がうまく中盤でボールを運びエリア前へ抜け出ると、エリア右へ斉藤が抜け出しますが、これには早坂が反応。さらに斉藤が左サイドからドリブルで仕掛けてゴールへ迫りますが、ここも高吉がよく対応し、シュートは打たせず。横浜FCはさらに平松や斉藤がエリア前へよく仕掛けて、フロンターレのゴールへ迫りますが、新井や高吉らがよく対応し、決定機には結びつかせません。
21分には横浜FCは山口、白川、西原を下げ、5神山京右、フロンターレU-15出身の14安永玲央、10飯澤良介が入り、神山がCB、安永がボランチ、飯澤が左MFとなります。
交代直後の横浜FCを突くように22分、フロンターレはスローインの流れから、村田がエリア前へ抜け出ると、最後はパスにエリア左へ抜け出した桝谷がシュートを打ちますが、これは右へ。
25分には横浜FCは井上に代えて18川野太壱を入れて右SBに。橋本がボランチへ。26分には横浜FCのカウンター、安永からエリア左へパスが出ると、斉藤が抜け出しますが、またも高吉がカバー。さらに左からボールを入れて川野がエリア前、ボールを拾いますが、桝谷がカット。28分にはさらに右から三木のクロスがエリア左、飯澤の足元へこぼれますが、ここは小川がクリア。押し込まれる時間が続いていきますが、それぞれ集中したよい守備を見せていきます。
29分には奥山に代わって26横田大祐が入り左MF、桝谷がボランチに。31分には高吉のフィードが左サイドへ。受けた宮代を経由してデュークがエリア左まで仕掛けて折り返しますが、これはGK加茂がキャッチしシュートにはつながらず。
村田が中盤まで下りて池谷や桝谷らとかかわり、左サイドの横田がよくボールをおさめるなどするフロンターレでしたが、なかなか厚みのある攻撃にはつなげられず。平松が中盤からエリア前へうまくドリブルで運んでくる横浜FCをつかまえられなくなり、次第に攻勢を受ける時間帯に。35分には平松から右へ展開し、斉藤が抜け出ますがここはデュークが粘り強い守備。さらに高い位置でボールを拾った伊藤からエリア左へボールが出ると、橋本が抜け出しますが、ここも新井らがよく対応。しのいでいきます。
しかし、40分左サイドからエリア内へ斉藤がドリブルで仕掛けると、最後はこぼれ球に詰めた三木に押し込まれてしまい、0-1。先制点は横浜FCへ。
フロンターレはここで大曽根に代わって20上野綜太。横浜FCは藤本に代わって4平本元気が左SBに。
同点を狙って人数をかけて前へでていくフロンターレ。新井が高い位置でボールをカットして前へパスを入れていくなどしますが、横浜FCも人数をかけてよく守り、なかなかシュートにはつなげられず。ロスタイムには右サイドの高い位置でボールを受けた小川がエリア内へ迫りますが、シュートにはつなげられず。試合は0-1でタイムアップ。この結果、この大会を準優勝で終えることになりました。
前半0-0 後半0-1 計0-1
得点:三木結斗(横浜FC)
フロンターレの先発:1早坂勇希、5小川真輝、4伊従啓太郎、34高吉正真、3新井秀明、15池谷祐輔、8奥山璃空、9山田新、7桝谷岳良、10村田聖樹(c)、13大曽根広汰
交代:伊従→11デューク・カルロス 山田→18宮代大聖 奥山→26横田大祐 大曽根→20上野綜太
控え:16安福祐一 2養日幹大 23島崎元
横浜FCユースの先発:1加茂剛、7橋本健人、3伊藤柾、2山口翔大、15藤本裕也、6白川浩人、25井上惇、8三木結斗、17西原貴史、23平松功輝、11高田稜平
交代:高田→30斉藤光穀 山口→5神山京右 西原→10飯澤良介 白川→14安永玲央 井上→18川野太壱 藤本→4平本元気
控え:21斉藤彰太
試合後には、悔し涙を流す選手もいたフロンターレ。シーズンが本格化するのはこれから。4月から始まるプリンスリーグ関東で勝利を収めて、「あの時勝てなかったからこそ、こういう試合をできた」と思える日が来ることを願っています。
(文中敬称略)
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