「昔はこうだったと思うよりも、言われたことをしっかりと吸収して、実践しながら毎日繰り返しています」 / GK濱﨑知康


2022年初参戦で、プレミアリーグEAST優勝、2023年は最終節まで優勝を争った川崎フロンターレU-18。

2シーズンにわたり、同期のGK菊池悠斗と切磋琢磨しながらゴールを守り、23年にはキャプテンも務めたのがGK濱﨑知康。

フロンターレU-18を卒団後は、明治大へ進学。関東大学サッカーリーグでも多くの試合でメンバーに入ると、U-20全日本大学選抜にも選出され、マレーシアで行われたアジア大学サッカートーナメントでは2試合に出場。

そして、6月28日味の素フィールド西が丘で行われた「アミノバイタル®」カップ準決勝、慶應義塾大戦では大学のトップチーム初出場。2-0での勝利でデビュー戦を飾りました。

◇試合の記事は明治大 – 慶應義塾大 / 「アミノバイタル®」カップ準決勝

 

「アミノバイタル®」カップ準決勝、慶應義塾大戦で明治大でのトップチームデビューを果たした濱﨑知康選手

 

試合後に大学でのこれまでとこれからなどについて、話を聞きました。

 

 

濱﨑知康選手

 

〇今日は初スタメンということで、それはいつ言われたんですか?

昨日言われて。自分も全然、出るっていう感じがトレーニングではなかったので。びっくりしましたけど。

言われた時から、やっぱり「自分がやってやるんだ」って思いを持ちながら、できたかなと思います。

 

〇実際にプレーしてみて、どうでした?

そうですね。自分の力でクリーンシートができたわけじゃなくて。先輩たちが、自分が初スタメンだったので。

いい声掛けをたくさんしてくれたので。自分もあまり緊張することなく、プレーに臨めたかなと思います。

 

〇明治は、かつてプレミアリーグで対戦した選手たちもいたりして、その選手たちが今はチームメートというのはどんな感じですか?

そうですね。同期だったら、けっこうプレミアリーグEASTでやったりとか、代表で一緒にやっている選手とかもいて。

すごく仲良く、高め合いながらできているのかなと思います。

 

〇大学入って。まだ少しですけど、こういうところが伸びたとか実感するところってありますか?

榎本(達也)GKコーチのもとで、半年間やってきて。自分には足りないところだらけだった、ですし。基礎のところだったりとか、ビルドアップのところも明治はけっこう求められるので。

そういうところが最初は全然できていなくて。回数こなしていくうちに、トップチームでやらせていただいているうちに、自分のなかでうまくいく感覚だったりとかそういうところを見つけながらできているので。全体的に自分のなかではレベルアップできているんですけど、まだまだかな、と思います。

〇フロンターレでやってきたことにプラスするというような感じ?

そうですね、上乗せという感じですね。ただ、自分でこうだと思っていたことが、「そうじゃないよね」っていうことが何個かありましたし。

そういうのも、チームのキーパーコーチに言われることをやれば、そのチームで求められていることっていうのをやれば、試合に絡めてくると思うので。

プライドを捨てて、じゃないですけど、「昔はこうだった」と思うよりも、言われたことをしっかりと吸収して、それを実践しながらっていうふうに毎日繰り返しています。

そういうところで、また自分がレベルアップしているなって感じます。

 

〇U-20の全日本選抜でマレーシアにも行きましたけど、それはどうでした? 確か2試合に出て。

そうですね、最後決勝は出られなかったんですけど、

他大学の人たちとコミュニケーションを取りながら。ただキーパーコーチがいなかったので。成長はできたんですけど、吸収するものは明治にいたほうが吸収できるとは思ったんですけど、海外の選手とかいろんな環境でやるなかで、コミュニケーション取りながら、成長できたかなと思います。

〇また大学の選抜に選ばれたいとかそういった気持ちも?

そうですね。そこも目標ですけど、やっぱり明治での出場で高めていければ、必然的に選ばれていくと思うので。

また19の代表(U-19日本代表)もあると思うので、そこに向けて、今日の試合でいいアピールできたかなと思います。

〇けっこうフロンターレの同期の選手、試合に出ているじゃないですか。それはどう見ています?

そうですね。やっぱりハルト(菊池悠斗)も出ていたりとか、トラ(岡崎寅太郎)とか。オガジョー(尾川丈)も、今ちょっと怪我していますけど、出ていたりとか。

ただ自分が出れていないなってちょっと思いながら、悔しい思いをしながら、刺激をもらいながら、できていたので。

今日デビューできたので、良かったかな、と思います。

 

〇プレミアの結果とかけっこう気にしたりしています?

気にしています。

〇どう感じます?

そうですね。自分たちの1個上の代でプレミア上がって、負けられないっていうメンタリティーでやっていると思うんですけど。

そのなかでも上位にいて。1個下も、2個下も力あると思っていたので。今1位ですよね?

〇暫定で1位ですね。

なので、自分たちが成し遂げられなかった、自分たちの代はEAST優勝、1個上の代はファイナル優勝を成し遂げられなかったので。

そこを全部達成してほしいなって思います。

〇注目する選手は?

そうですね、やっぱりキーパー陣、松澤と山本とか、1年生も幹太郎(岩田幹太郎)とかもいますし、身近で見ていてけっこう、力あるって思っていたので。

やっぱりそこに注目してもらいたいなって思います。

〇フロンターレのサポーターにメッセージなどをいただいていいですか?

見てもらっているか分かりませんが、いつも応援ありがとうございます。ユース時代、いろんなサポートをしていただいて。

そのなかで自分たちが成長することができたので。そこに恩返しするためにも、しっかり、この明治での日々を大切にして、しっかり成長して、みなさんの前でプレーする日が来れば、と思っているので。これからも追っかけてくれればいいかな、と思います。

 

プレミアリーグEASTで競うなどした同期の選手たちと、仲良く、そして高め合いながら大学での日々を送っているという濱﨑知康。

デビュー戦にも、緊張しないように声をかけてくれる。そんな先輩たちの存在もあり、勝利でデビュー戦を飾ることができた、と明かしてくれました。

明治大でのここまでの半年には、それまで思っていたことと違ったこともあり、それを受け止めて、吸収。自らの成長につなげようとしているということが心に残るものがありました。

大学での日々を通して、さまざまなものを吸収して、どんななGKになっていくのか。とても楽しみにしています。

 

(文中敬称略)

 

CC BY-NC-ND 4.0 This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.

コメントを残す