日本大 – 国士館大 / 「アミノバイタル®」カップ準決勝


6月28日味の素フィールド西が丘で行われた「アミノバイタル®」カップ準決勝。第1試合の明治大 vs 慶應義塾大に続いての第2試合は日本大 vs 国士館大。

日本大は川崎フロンターレU-18出身のMF田中慶汰、FW五木田季晋が試合に臨みました。

 

第1試合で先発した川崎フロンターレU-18出身、明治大のGK濱﨑知康選手から話を聞いていたため、前半途中からではありますが、書かせてもらいます。

 

【「アミノバイタル®」カップ準決勝 日本大 vs 国士館大】
6月28日(金) 午後6時キックオフ 味の素フィールド西が丘 雨 182人


4回戦で拓殖大に1-1、PK6-5。総理大臣杯出場権を得ると、準々決勝では東京国際大に1-0で勝利した日本大。

先発は、GK1木村凌也、最終ラインは右から23石川晴大、19山内恭輔、右に32中川広土、左に8大久保帆人、ボランチは10熊倉弘貴、キャプテンの5植木颯、2シャドーに14田中慶汰、11熊倉弘達、前線には9五木田季晋。

関東大学サッカーリーグ1部第9節流通経済大戦で初先発。その後の「アミノバイタル®」カップの3試合も先発に名前を連ねていたMF浅倉心魂=フロンターレU-15→SC相模原ユース=はメンバー外。

昨年の「アミノバイタル®」カップ王者である国士館大は、4回戦は流通経済大に0-0、PK4-3。準々決勝は筑波大に3-2。

先発は、GK21千田和廣、最終ラインは右から29近藤優成、2平松直也、3畑橋拓輝、5加藤史也、ボランチは7加藤雅久、6小西慶太郎、右に10中村晃大、左に23川原良介、前線にはキャプテンの11東川続、9本間凜。

 

五木田季晋選手


筆者が西が丘の中へ戻ったのは前半20分ほど。

右サイド高い位置でフリーキックを得た日本大は、正面へグラウンダーのボール。大久保がシュートを打とうとしますが、国士館大はブロック。
セカンドボールを拾った日本大は田中慶汰から、右サイド高い位置、熊倉弘達へ。熊倉弘達は鋭い切り返しから枠をとらえたシュート。しかし、千田がセーブ。


左コーナーキックとなり、熊倉弘貴が左足でボールを入れると、ルーズボールを国士館大が拾ったところ、田中慶汰がカット。そのパスに五木田が右サイド、高い位置へ動き出していきますが、国士館大の守りが阻んでいきます。

日本大の攻勢は続き、26分には、右サイド、高い位置へ流れて引き出した五木田はエリア右へのパス。抜け出した中川がシュートを打ちますが、千田がまたもセーブ。

これで得た右コーナーキックはシュートには結びつきませんでしたが、セカンドボールを拾い、前に出ていく日本大。石川の縦パスに田中慶汰が左サイドからエリア左へ。

またも日本大の左コーナーキックとなり、今度はショートコーナーを選択。
ボールをつないでいき、最後はエリア外正面で山内がミドルシュート。しかし、これは国士館大の本間が頭でブロック。
脳震盪が心配された本間でしたが、ピッチへ戻りプレーを続行。

 

32分には国士館大、中村がカット。左サイドに展開すると、折り返しに本間が正面へ。しかし、植木がカバー。本間のファールとなり、本間にはイエローカートを提示。

日本大も直後には、高い位置で田中慶汰がカット。植木から右サイド、高い位置へ抜け出した中川へつながり、中川はクロス。しかし、これは上に。

GKの木村も加わり、組み立てを図る日本大。植木が最終ラインの間に顔を出し、田中慶汰は右サイドでボールを受けるなどして回していくと、36分には、右サイド、下がり目で受けた熊倉弘達がスルーパス。エリア右、抜け出した五木田がシュート。しかし、千田がセーブ。

国士館大も東川が下がり目でおさめ、本間もかかわって左サイドに展開。加藤史也のパスにエリア外左、抜け出した小西がミドルシュートを打ちますが、これは上。


すると38分には日本大、中央で植木がボールをカット、そのパスに熊倉弘達が右サイド、高い位置へ。エリア外右で受けた中川がカットインからシュートを打ちますが、これは左。

下がり目に下りた五木田がボールをキープ。最終ラインに熊倉弘貴、正確なボールを供給するGKの木村もかかわってボールを回していく日本大。
境のフィードに、田中慶汰が右サイド、高い位置に抜け出すなどしていくと、42分には、左サイドでのスローインの流れから山内がクロス。
ニアに飛び込んだ五木田がヘディングシュート。しかし、これは右。

直後には、国士館大もエリア左に加藤史也が抜け出しますが、これをしのいだ日本大は木村が五木田に正確なフィード。しかし、これに対して国士館大はボールをカット。
下がり目で受けた本間から右へ展開すると、中村のクロスに遠いサイド、東川がヘディングシュート。しかし、これは上。


44分には日本大も、大久保が前に持ち込んで、右サイドに展開すると石川のクロスのこぼれ球を拾った熊倉弘達が正面でシュート。しかし、国士館大はブロック。左コーナーキックとなり、ショートコーナーを選択。熊倉弘貴がクロスを入れますが、千田がセーブ。

するとアディショナルタイムには国士館大、左サイドに展開すると、折り返しに反応した東川がtシュート。
これが決まり、0-1。最後の最後でチャンスを生かしたのは国士館大。
前半は0-1でタイムアップとなります。

 

先制点は国士館大へ

 

 

いったんは止んだかに思われた雨が再び強さを増す中での後半。
立ち上がりには日本大、スローインの流れから中川が右サイド、高い位置へ。しかし、国士館大は川原が低い位置まで戻りブロック。
さらに日本大は、4分には、GKの木村が前線へ五木田を走らせるフィード。セカンドボールを拾い、右サイド、下がり目の熊倉弘貴から田中慶汰とつながり、田中慶汰はエリア右へスルーパス。国士館大の守りが阻んだところ、スローインを得た日本大は、中川や植木、中央に田中慶汰が顔を出しながらボールを回し、田中慶汰は右サイドに展開。
石川がクロスを入れると、エリア内、熊倉弘達が迫りますが、国士館大の守りに阻まれ、シュートにはつながらず。

しかし、日本大がボールを持つ展開は続き、うまく左サイド、高い位置へ抜け出した大久保がクロスを入れるなどしていくと、7分には、左サイド、石川のクロスにエリア右、熊倉弘達がシュート。国士館大の守りが阻んだところ、ルーズボールは東川が拾いますが、植木がカット。そこから左サイド、大久保が高い位置へ。
大久保の折り返しはシュートにはつながりませんでしたが、日本大がたたみかけるように、相手陣内でプレーする時間を増やしていきます。


日本大は中川に代わり6猪野毛日南太。
大久保が右サイド、猪野毛が左サイドに。


13分には、下がり目で受けた田中慶汰が間を突くパス。エリア右、熊倉弘達が抜け出しますが、ファールがあり、シュートにはつながらず。

日本大はここで五木田に代わり17平尾勇人を準備。

しかし、直後には日本大、スルーパスにうまくエリア右へ抜け出したのは五木田。ゴール前にボールを送ると、これに反応したのは猪野毛。シュートが決まり、1-1。
ついに日本大が追いつきます。

 

五木田季晋選手がパス
猪野毛日南太選手が決めて1-1に

 

交代は取り消しとなり、五木田はそのままプレーを続行。

14分には、間を縫うように仕掛けた猪野毛がエリア左へ。シュートを打ちますが、これは左。
さらに下がり目でおさめた五木田のパスに熊倉弘達が高い位置へ。国士館大の守りが阻むも日本大の攻勢が続いていきます。

15分には高い位置でボールをカットした日本大。田中慶汰から大久保とつながり、最後はエリア外右、熊倉弘達がシュート。しかし、サイドネット。


なかなか後半は前に出られなかった国士館大も、17分には、左サイドから右サイドを突くパス。抜け出した東川が折り返しますが、これはサイドネット。

22分には、負傷者があり、ドロップボールで再開したところ、国士館大は右サイドに展開。右クロスに、エリア左、畑橋がヘディングシュート。しかし、これは上。

 

すると再びうまくスペースへ飛び出す動きを見せ、日本大は前に。植木が左サイド、高い位置へ飛び出したり、五木田のパスに熊倉弘達が高い位置へ顔を出すなどしていき、
国士館大が中央へ展開しても、熊倉弘貴が対応。さらに田中慶汰も自陣の中央でマイボールにするなどしていきます。

 

国士館大は、中村に代わり26諸墨清平。

なおもうまくボールを動かしていき、相手陣内で時間をつくっていく日本大。五木田がおさめ、右サイド、大久保のパスにエリア右へ抜け出した猪野毛がシュート。
GKの千田の好守に遭ったものの、チャンスをつくっていきます。


28分には、熊倉弘貴から左サイドに展開。クロスを入れると、ごkチアが飛び出しますが、ここでも千田がセーブ。
国士館大は東川に代わり28村上竜規。

30分には、さらに日本大、GKの木村から正確なボールがうまく間に顔を出した熊倉弘達につながり、熊倉弘達のスルーパスに、五木田がエリア正面左へ。
五木田はシュート。国士館大の体を張った守りに阻まれましたが、素晴らしい連係を見せていきます。

31分には日本大、縦パスを受けた田中慶汰がうまく中央へ持ち出し、植木から右サイド、石川へ。石川のクロスを遠いサイドで植木が折り返しますが、国士館大は体を張り、ブロック。

こぼれ球を拾った国士館大は、村上から右サイド、高い位置へ抜け出した本間につながりそうになりますが、山内がカットしていきます。

攻勢が続く日本大。34分には、高い位置で熊倉弘達がカット。そのパスに田中慶汰がエリア左へ。これは国士館大の守備に遭い、左コーナーキックに。
熊倉弘貴がボールを入れると、エリア外正面、こぼれ球を拾った大久保のシュートは枠をとらえますが、国士館大はライン上で阻む好守でしのいでいきます。

日本大は山内に代わり27國枝蒼空。

国士館大も左サイド、高い位置でボールを動かし、日本大の陣内でプレーする時間をつくると、37分にはエリア左、抜け出した本間がシュート。決定的な場面でしたが、木村がセーブ。さらに右サイド、高い位置へ村上が流れてボールを引き出していきますが、日本大はカット。高い位置へ動き出した五木田へパス。
自分たちのスローインにつなげていきます。

熊倉弘達がうまく間で受け、パス交換から高い位置で折り返すなどしていく日本大。国士館大も42分には、日本大にファールがあり、エリア外右でのフリーキックに。
諸墨が左足でニアに入れると、本間がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。


すると45分、日本大は右サイド、スペースを突くパス。間で受けた熊倉弘達はエリア右へ持ち込んでシュート。GKの千田は反応するもゴールへ決まり、2-1。ついに勝ち越したのは日本大。

勝ち越しのゴールは日本大へ

 

アディショナルタイムは4分。日本大は猪野毛に代わり16長谷川皓哉。

国士館大はロングスローからシュートを打ちますが、日本大は体を張りブロック。

さらに日本大は交代。大久保に代わり18アピッチ輝。


最終ラインでボールを動かし、ロングボールからゴールを狙う国士館大。しかし、日本大はエリア内で対応。最後は木村が対応していきます。


すると50分日本大は高い位置でボールをカット。熊倉弘達がシュートを打つとこれが決まり、3-1。
最後に突き放した日本大。決勝への進出を決めました。

 

2ゴールの活躍を見せた熊倉弘達選手


交代前ラストか、と思われたプレーでアシスト。その後もよくボールをおさめ、前への推進力も見せ、貢献した五木田。
また、さまざまな局面に顔を出し、決定的なパスを出すなどチャンスも演出した田中慶汰。フロンターレU-18出身の2選手も、大きな力を見せた試合となりました。

 


前半0-1 後半3-0 計3-1

得点:猪野毛日南太、熊倉弘達2(日本大) 東川続(国士館大)

日本大の先発:1木村凌也 4酒井優希 19山内恭輔 23石川晴大 5植木颯(c) 10熊倉弘貴 32中川広土 8大久保帆人 14田中慶汰 11熊倉弘達 9五木田季晋
交代:中川→6猪野毛日南太 山内→27國枝蒼空 猪野毛→16長谷川皓哉 大久保→18アピッチ輝
控え:21ドゥーリ―大河 3平賀禎大 7永田亮輔 29石橋鞘 17平尾勇人

国士館大の先発:21千田和廣 29近藤優成 2平松直也 3畑橋拓輝 5加藤史也 7加藤雅久 10中川晃大 23川原良介 9本間凜 11東川続(c)
交代:中川→26諸墨清平 東川→28村上竜規
控え:1高橋拓輝 22岡英輝 25林禮蒼 8吉岡優希 14新堀陽斗 17篠崎遥斗 20日高駿佑

 

30日に行われた明治大との決勝は、3-1。田中慶汰は先発しフル出場。明治大が2点をリードした後半9分にゴールを記録。
また、ベンチスタートの五木田は、後半8分から出場しています。

7月半ばに再開となる関東大学サッカーリーグ。そして、総理大臣杯。
この日はメンバー外だった浅倉心魂=フロンターレU-15→SC相模原ユース=も含め、どんな活躍を見せていくのか、とても楽しみにしています。

 


(文中敬称略)

 

五木田季晋選手
田中慶汰選手

エリア近くに顔を出し、仕掛けていくプレーも見せた田中慶汰選手
日本大の中川広土選手
田中慶汰選手
五木田季晋選手

田中慶汰選手
五木田季晋選手

先制点は国士館大へ

雨脚が強まるなか、後半へ

田中慶汰選手
五木田季晋選手がパス

猪野毛日南太選手が決めて、1-1

田中慶汰選手

 

五木田季晋選手

 

 

 

田中慶汰選手

熊倉弘達選手が決めて2-1

熊倉弘達選手が決めて3-1

 

 

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