9月15日は前橋育英高崎グラウンドへ。
プレミアリーグEASTは第14節を迎え、川崎フロンターレU-18は前橋育英との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第14節 vs 前橋育英】
9月15日(日) 午前10時キックオフ 前橋育英高崎グラウンド 晴れ
前節FC東京U-18に1-3、7勝5敗のフロンターレは、開幕から全試合に先発、フルタイム出場を続けてきたCBの4林駿佑がU-17日本代表に選出され、「国際ユースサッカー in 新潟」に臨んでいるため、不在。
先発はGK16松澤成音、最終ラインは右から2柴田翔太郎、キャプテンの5土屋櫂大、29藤田明日翔、15関德晴、ボランチは10矢越幹都、23楠田遥希、右MF14八田秀斗、左MF11児玉昌太郎、前線には9香取武、17恩田裕太郎。
1年生の藤田がプレミアリーグ初出場初先発。
前橋育英は、5勝2分け5敗。
先発は、GK1藤原優希、最終ラインは右から29瀧口眞大、35鈴木陽、4青木蓮人、3牧野奨、ボランチはキャプテンの14石井陽、30柴野快仁、右MF7白井誠也、左MF1黒沢佑成、トップ下10平林尊琉、前線には15佐藤耕太。
今季は、プレシーズンのJ-VILLAGE CUP U-18の決勝では、2-2、PK5-4でフロンターレが優勝、前橋育英は準優勝。
Anker フロンタウン生田で行われた第3節は、香取武の2ゴールで2-1、フロンターレが勝利しています。
◇フロンターレU18 – 前橋育英 / J-VILLAGE CUP U-18決勝
◇フロンターレU18 – 前橋育英 / プレミアリーグEAST第3節
青空が広がり、厳しい残暑の前橋育英高崎グラウンド。
それでも、ピッチ脇に設けられた観客席やその周辺、ピッチを取り囲むネット際には、多くの選手の家族らや、フロンターレのサポーター、前橋育英のファンらが詰め掛け、フロンターレのサポーターも、前橋育英のメンバー外の選手たちも、暑さに負けない、熱のこもった応援を送る。素晴らしい雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりはフロンターレ、ラインを高め、藤田もやや高い位置に。左サイドに展開すると、恩田が高い位置へ動き出していきますが、前橋育英の対応に遭い、前橋育英の右サイドでのスローインに。
前橋育英は、最終ラインで動かしながら、佐藤が背後をとる動き。フィードを引き出し、起点になろうとしますが、藤田・関が対応。
さらに前橋育英が、右サイド、白井が仕掛けて、折り返し。
しかし、フロンターレは香取が自陣の低い位置まで戻り、カバー。
3分には、瀧口のフィードに、佐藤、黒沢がエリア内へ、飛び出していきますが、松澤が対応していきます。
ボールを回し、フロンターレのエリア前に入り込んでくる前橋育英に対し、コンパクトにじれずに対応を続けていくフロンターレも、4分には恩田のプレスバックからボールをものに。前線の選手も献身的にプレーするなどしていくと、5分には、関の浮き球を、香取が競り、左サイドから正面へ恩田が抜け出しそうになりますが、オフサイドに。
直後には、前場育英、鈴木、青木の間に石井陽が顔を出し、右サイドに展開。高い位置へ抜け出した白井は右クロス。しかし、柴田がエリア内をしぼって対応。
前節は失点が重なったフロンターレでしたが、集中したいい守りを見せていきます。
8分には、さらに前橋育英、うまく中央を使い、そこから右サイド、瀧口へ。
瀧口はエリア内への折り返し。決定的な場面でしたが、土屋がライン上をカバーする好守。
すると10分には、フロンターレ、左サイド、児玉が前に持ち出し、そのパスに関が高い位置へ。関が折り返すと、エリア正面、香取がうまく入り込んで、シュート。しかし、左に。
直後には前橋育英、中央に顔を出した平林が右サイドを突くパス。抜け出した白井が折り返すと、正面に佐藤が迫りますが、八田がカバー。
右サイドでのスローインを得た前橋育英は、その流れから柴野がエリア外右へ。
しかし、矢越が対応。鋭く、キレのある動きでしたが、ここでも集中したいい対応を見せていきます。
前橋育英がフロンターレの陣内でボールを動かす時間は続き、12分には、柴野の右サイド、背後を突くパスに、瀧口が抜け出し、クロス。しかし、エリア内で藤田が対応。
なかなか相手陣内へ入り込むことのできなかったフロンターレも、14分には、土屋がボールをカット。右サイド、柴田につなげると、柴田から恩田、恩田から八田とつながり、八田はクロス。前橋育英の対応に遭ったところ、セカンドボールを拾ったフロンターレは、恩田から再び、右サイド、柴田へ。柴田のパスに八田がエリア右へ動き出していきますが、前橋育英の守備の対応に遭い、シュートは打てず。
再び前橋育英は、ボールを間に入れながら、フロンターレ陣内でプレーする時間を作り、18分には、右サイド、流れて受けた白井がいったん平林に預け、受け直してエリア右への仕掛け。
しかし、藤田がブロック。
右コーナーキックとなり、石井が右足で遠いサイドに入れるも、関がカバー。
フロンターレも、前橋育英が右サイドに展開したところ、関が対応。楠田から恩田につながりますが、前橋育英の厳しい寄せに遭い、再び前橋育英の右サイドでの攻勢に。
しかし、香取が自陣の低い位置をカバーしていきます。
21分には、フロンターレ、楠田の縦パスを恩田がおさめ、左サイドに展開すると、児玉が正面への動き出。しかし、瀧口が対応。
22分には、セカンドボールを八田がものにし、そのパスに柴田が右サイド、高い位置へ。これに対して、前橋育英はファール。フロンターレはフリーキックを得ます。
キッカーは柴田。右足でボールを入れると、前橋育英が阻んだところ、セカンドボールを拾ったフロンターレは、再び右サイド、柴田につながると、受けた八田はエリア内へフィード。これを楠田が折り返しますが、シュートにはつながらず。
さらに児玉から関とつながり、関はエリア外左から折り返し。しかし、藤原が対応していきます。
それでもフロンターレは、前橋育英が右サイドに展開してきたところ、楠田がカバー。そのまま児玉につなげ、守備から攻撃へつなげようとしていきます。
厳しい暑さのため、設けられたクーリングブレーク明け、フロンターレは、最終ラインでボールを回し、下がり目の矢越は中央、恩田へ速いパス。恩田から右サイド、柴田につながり、柴田はクロス。ここは前橋育英のクリアに遭い、右コーナーキックに。
右コーナー、キッカーは柴田。ニア、ペナルティエリア角右あたりに入れたボール、土屋がヘディングシュート。しかし、左に。
34分には、前橋育英、フィードに佐藤がエリア外右へ飛び出し、松澤をひきつけ、シュートを打とうとしますが、藤田がカバー。
37分にはフロンターレ、左サイドで児玉がボールをカット。席にいったん預け、高い位置へ持ち込んで、左サイドでのスローインに。その流れから恩田がボールを競りますが、最後は藤原の対応に遭い、シュートにはつながらず。
39分には、藤田が持ち上がり、左サイド、香取から関へ。関は高い位置へ持ち込み、折り返しますが、前橋育英のエリア内での守りがここでも上回り、シュートにはつながらず。
それでも、左サイドに展開してきたところ、八田が出足よくボールをカット。右サイドでのスローインとなり、最終ラインにいったん戻したフロンターレは、藤田から児玉と左サイドでつながり、中央、間で受けた香取は右サイドに展開。柴田がクロスを入れていきますが、藤原が対応。
直後には、前橋育英、右サイドで鋭いターンを見せた平林がエリア右へ。
しかし、藤田が足を粘り強く伸ばし、シュートは打たせず、前橋育英の右コーナーキックに。
石井が遠いサイドに入れると、折り返しから最後は青木がヘディングシュート。枠をとらえますが、土屋がゴール前をカバー。
今度は左コーナーキックとなり、セカンドボールを拾った前橋育英はゴール前に迫りますが、藤田や松澤が最後のところで対応し、シュートは打たせずにしのいでいきます。
フロンターレも45分には、矢越から右サイド、柴田へ。再び間で受けた矢越は、またも右サイド、柴田へパス。流れの中で右サイドの高い位置へ関が顔を出し、人数をかけていくフロンターレですが、前橋育英の守りも粘り強くシュートにはつながらず。
アディショナルタイムに入り、46分には、右サイドでカットした八田がエリア右へ持ち込み、折り返し。これに矢越が飛び込みますが、シュートは打てず。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半、前橋育英は佐藤に代わり8オノノジュ慶吏。
立ち上がりはフロンターレ、左サイドからの攻勢に。関の縦パスを、香取が間で納め、香取は左サイド、背後を突くパス。これに反応した児玉が折り返すと、右サイドへ流れたボールを拾った柴田がミドルシュート。しかし、これは上。
一方の前橋育英は、交代で入ったオノノジュが左サイドに流れて、パスを引き出し、これに対して、フロンターレは土屋が早い寄せ。スローインを得た前橋育英は、右サイドに展開。白井から瀧口につながり、瀧口のパスにオノノジュがエリア外右へ。しかし、藤田がブロック。
右サイドでのスローインを得た前橋育英は、ロングスローに活路を見出しますが、フロンターレの守りも集中しており、最後は松澤が対応。
松澤はすばやくリスタート。最終ラインから組み立てを図るフロンターレは、土屋から右サイド、柴田へつながり、柴田から間で受けた楠田から最終ラインの藤田へ。藤田は関へ受け渡し、関のパスに児玉が高い位置へ持ち込んでいきますが、前橋育英、瀧口が粘り強く対応。
中央に顔を出した黒沢がボールを奪い、右サイドに展開すると、オノノジュがエリア右へ持ち込もうとしますが、藤田が対応。
さらに右サイド、白井がエリア右への仕掛け。しかし、藤田がカット。
前橋育英が後ろからつないでいこうとするところでは、前からプレス。ボールを奪いにいくフロンターレ。しかし、前橋育英のGK藤原も、恩田が粘り強くボールを奪いにいったところ、前線へ正確なボールを供給。抜け出しそうになったオノノジュに対しては、関がカバー。フロンターレの守りが最後は上回りましたが、隙あらばチャンスをつくろうとする。そんな姿勢を見せていきます。
フロンターレは、土屋のサイドチェンジを受けた児玉が左サイドからエリア内へ持ち込もうとしていきますが、前橋育英はファール。
フリーキックを得たフロンターレは、柴田がボールを入れると、セカンドボールを拾い、再び右サイドに展開。残っていた柴田はクロス。さらにセカンドボールを拾い、楠田のパスに柴田が右サイド、高い位置へ。
柴田は仕掛けていきますが、前橋育英は粘り強い守り。
右コーナーキックを得るフロンターレですが、ここでも前橋育英のエリア内の守りが集中しており、シュートには結びつかず。
しかし、セカンドボールを拾い、ボールを握るフロンターレ。
松澤は右サイド、八田に正確なフィード。八田のパスに高い位置へ楠田が抜け出し、これに対して、前橋育英がファール。フロンターレがセットプレーを得る場面が続いていきます。
13分には、前橋育英が、フリーキックをしのぎカウンターに持ち込もうとしたところ、土屋が対応。楠田の浮き球のパスに、恩田が正面へ抜け出しそうになりますが、GKの藤原が対応。藤原がダイレクトで前線へボールを送ると、平林がエリア前に抜け出しそうになりますが、藤田がカバー。
15分にはさらに前橋育英、フロンターレがテンポよくボールを回したところ、中央で奪い、右サイドに展開。オノノジュのパスに、平林がエリア右へ抜け出しそうになりますが、松澤がカバー。
直後には、下がり目で平林のパスに、牧野が高い位置へ。牧野が折り返すと、きわどいボールがエリア前に入りますが、関がカバー。ここぞというところでゴールの前でおびやかすプレーを見せる前橋育英。しかし、フロンターレもいい対応を続けていきます。
フロンターレは、18分香取に代わり38奥田悠真。
直後にはその奥田が右サイドからエリア右へ。決定的な場面でしたが、シュートは藤原がセーブ。
前橋育英が左サイドに展開してきたところでは、八田が厳しく寄せてボールをものにするなどしていくフロンターレ。楠田がうまく中央で受け、そのパスに奥田が高い位置へ動き出すなどしていきますが、前橋育英も最後のところで粘り強い守りで対抗していきます。
21分には、矢越から児玉と左サイドでつながり、児玉のパスに関がエリア左へ。
しかし、瀧口が粘り強くこれに対応。
前半と同様、厳しい暑さのため、取られたクーリングブレーク明け、フロンターレは児玉に代わり11平内一聖、矢越に代わり6齊名優太。前橋育英は、柴野に代わり32竹ノ谷優駕。
29分位は前橋育英、右サイド、高い位置へ展開。オノノジュに対しては、藤田が寄せていくも、うまく入れ替わったオノノジュがエリア右へ。松澤が前に出て防ごうとしたところ、オノノジュはシュート。これが決まり、0-1。先制点は前橋育英へ。
追いかける展開となり、サポーターたちの「まだ時間はある」。励ましの声も受けてプレーするフロンターレ。それに対し、ホームの声援も受け、再び最終ラインに中盤の石井や竹ノ谷もかかわって、ボールを間に差し込み、動かしていく前橋育英。
それでも、フロンターレは八田が足を粘り強く伸ばし、ボールを奪おうとするなど、必死のプレー。
30分には、恩田が高い位置でキープ。左コーナーキックを得たフロンターレ。
柴田がボールを入れると、土屋の折り返しに、エリア正面、齊名が飛び出しますが、前橋育英はブロック。セカンドボールを拾い、高い位置へ瀧口が抜け出しそうになりますが、フロンターレは関が対応。ボールを奪ったフロンターレは、平内が左サイドからエリア左への仕掛け。しかし、折り返しは藤原がセーブ。
右サイド、土屋が持ち上がり、八田につなげ、柴田もかかわって前に出ていこうとするフロンターレ。しかし、前橋育英もコンパクトな集中した守りで対峙。ボールをものにすると、しっかり自分たちで組み立てる姿勢を見せていきます。
フロンターレは34分、恩田に代わり27ステンパールカ大翔。八田に代わり28平塚隼人。
35分には、スルーパスに、ステンパーがエリア正面へ。しかし、前橋育英、鈴木の寄せに遭い、左コーナーキックに。
柴田がボールを入れると、セカンドボールを拾った齊名のパスに、ステンパーが左サイド高い位置へ抜け出しますが、瀧口の対応に遭い、シュートまでは行けず。
直後には、うまく間を突くパスから楠田がエリア外正面へ。ここで前橋育英はファール。フロンターレのフリーキックに。
キッカーは平塚。直接狙うも、前橋育英のブロックに遭い、右コーナーキックに。
右コーナーキック、柴田がボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレ。齊名がエリア正面へ持ち込みますが、前橋育英のブロックに遭い、シュートまでは行けず。
さらに左サイドから楠田が入れたパスに、エリア内、奥田、齊名が飛び出しますが、前橋育英の守りに遭い、最後はフロンターレのファールに。
ゴールに迫りながらも、なかなか決定的なシュートまではいけない時間が続いていきます。
40分には、それでも、平塚から左サイド、関へパスが通ると、関はクロス。前橋育英の守りが阻んで、右コーナーキックに。
ここで前橋育英は白井に代わり6平良晟也。
柴田がボールを入れると、楠田のヘディングシュートは枠をとらえますが、藤原がセーブ。惜しくもゴールとはならず。
終盤に差し掛かり、高い位置でボールをキープ。時間をうまく使おうとする前橋育英。それでも、フロンターレは土屋や藤田、関が粘り強く寄せて、自分たちのボールに。そこから攻撃へつなげていきます。
42分には、土屋のサイドチェンジを、左サイド、高い位置でおさめた平内に対して、前橋育英はファール。フリーキックを得たフロンターレでしたが、これはシュートには結びつかず。
アディショナルタイムは5分。46分にはフロンターレ、関のパスをエリア外正面で受けた奥田がスルーパス。エリア内へ平塚が抜け出しそうになりますが、前橋育英のクリアに遭い、シュートは打てず。
前線へ土屋を上げたフロンターレ。48分には、奥田のスルーパスに土屋がエリア右へ。しかし、オフサイド。
前橋育英は、平林に代わり5山田佳。最終ラインに入れ、守りを固めに。
49分にはフロンターレ、藤田のフィードを、土屋が競り、平塚がエリア内へ飛び出しますが、前橋育英の守りも集中しており、シュートにはつながらず。
試合はタイムアップとなり、0-1。
フロンターレとしては、第11節の横浜FCユース戦、第13節のFC東京U-18戦に続いて、3連敗。悔しい敗戦に。それでも、FC東京U-18戦の時と比べると、粘り強い守りも戻りつつあるフロンターレU-18。
この状況を打開するためには、相手を上回るために自分たちに何が足りなかったのか。それに目を向けて、また次に向かっていくはずです。
前半0-0 後半0-1 計0-1
得点:オノノジュ慶吏(前橋育英)
フロンターレの先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 5土屋櫂大(c) 29藤田明日翔 15関德晴 10矢越幹都 23楠田遥希 14八田秀斗 11児玉昌太郎 9香取武 17恩田裕太郎
交代:香取→38奥田悠真 矢越→6齊名優太 児玉→25平内一聖 恩田→27ステンパールカ大翔 八田→28平塚隼人
控え:19井澤明己 31山川陽平
前橋育英の先発:1藤原優希 29瀧口眞大 35鈴木陽 4青木蓮人 3牧野奨 14石井陽(c) 30柴野快仁 7白井誠也 11黒沢佑成 10平林尊琉 15佐藤耕太
交代:佐藤→8オノノジュ慶吏 柴野→32竹ノ谷優駕 白井→6平良晟也 平林→5山田佳
控え:12西野心陽 16立木堯斗 26大岡航未
(文中敬称略)
写真はかんちさんからもいただきました。ありがとうございます。
◇かんちさん撮影
◇だいち撮影
This work is licensed under a Creative Commons Attribution-NonCommercial-NoDerivatives 4.0 International License.