6月24日は日立柏総合グラウンドへ。日本クラブユース選手権関東予選は2回戦。東松山ペレーニア戦を3-0で勝利した川崎フロンターレU-15は、柏レイソルU-15との試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 日本クラブユース選手権関東予選2回戦 vs 柏レイソルU-15】
6月24日(土)午前11時キックオフ 日立柏総合グラウンド 晴れ 40分ハーフ
フロンターレの先発はGK16鴨打賢哉、DFは右から5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、ボランチはキャプテン7戸水利紀、34田中慶汰、右MF15横山航大、左MF18平田流衣、トップ下8猪狩祐真、FW10鈴木大登。
晴天に恵まれ、気温も上がっていくなか、始まった試合。3分にはレイソル、右MFの11がエリア右へ抜け出してシュート。しかし、ここはワンタッチあり、決まらず。
フロンターレも猪狩や横山らがよくプレッシャーをかけ、前からボールを奪いに。4分には鈴木大登が高い位置でボールをカットしエリア前へ。猪狩がシュートに持ち込もうとしますが、レイソルの選手はブロック。
レイソルは19との好連係から左SBの6が高い位置に。8分に6が左クロスを上げると、エリア外右で11が流れたボールを拾って折り返したボール、FWの12が受けますが神橋がこれによく対応。レイソルは2列目のインサイドに入った23が中盤の底の15とよくかかわって縦にパスを入れ、中央からの攻めを試みますが、フロンターレは松永や神橋がこれによく対応。戸水や田中慶汰もファールをせずにうまくボールを奪う好守。切り替えよく、攻撃につなげていきます。
11分には松永のフィードに右サイドへ猪狩が抜け出し、内海へパス。内海のクロスはレイソルの守備に阻まれ、これで得たスローインにエリア右へ鈴木大登が抜け出し、折り返すもここもクリアに阻まれてシュートには至らず。レイソルも切り替えよくGK1がコーナーキックのボールをキャッチしたところから攻撃につなげ、11が右サイドから仕掛けて、そのパスにエリア右、12が抜け出しますがここも神橋がクリア。さらに右サイドからレイソルが攻勢に出てきますが、神橋がよく対応。シュートにはつなげさせず。
レイソルの攻勢をしのいだフロンターレも、15分には松永のフィードにエリア左へ鈴木大登が抜け出しますが、GK1が飛び出してクリア。さらに松永が高い位置まで持ち上がって、そのパスに右サイド、高い位置へ内海が抜け出し、シュートに持ち込みますが、ここはGK1がキャッチ。レイソルも6が左サイドの高い位置へ。クロスを上げると、こぼれたボールがエリア内へ。ひやりとする場面でしたが、こぼれ球を拾って縦へパスを入れてくるレイソルに対して、戸水がエリアまでボールを奪ってカウンターに。左へ展開して鈴木大登が抜け出し、リターンを受けた平田がエリア左へ。しかし、GK1がすばやく飛び出しシュートにはつなげられず。フロンターレもレイソルも互いに攻守の切り替えがよく、好ゲームを繰り広げていきます。
フロンターレはさらに内海がカットし、そのパスに、エリア右へ横山が抜け出しますが、ここもレイソルの守備に阻まれて攻撃にはつなげられず。レイソルはそこから縦パスを入れ12から左へ展開。19が左からエリア内へボールを入れますが、鈴木康平が中へよくしぼってボールをクリア。好守でシュートにはつなげさせず。さらに左からのスローインの流れから12がエリア右へ抜け出すも、松永がクリア。選手それぞれが集中したすばらしい対応を見せて、しのいでいきます。
給水タイムを挟み、21分には横山が右サイドの高い位置へ。内海に展開してクロスはエリア内へ。これはクリアされますが、フロンターレは神橋や松永がセンターラインを越えた高い位置に。戸水や田中慶汰がテンポよくパスを回してさらに攻勢に出ていきます。レイソルも24分には高い位置でパスをカットすると、11のパスにエリア左へ12が抜け出しますが、松永がクリア。
27分には左サイドの高い位置でボールを奪うと、平田が枠をとらえたミドルシュートで狙いますが、レイソルのGK1もすばらしい反応。得点とはならず。
フロンターレの攻勢をしのいだレイソルもラインを高くして前に。23がエリア前へ縦にパスを入れてきますが、松永がカット。さらにレイソルは右SB8が高い位置に。しかし、ここも神橋がクリア。フロンターレもレイソルの攻めをしのいだところから、猪狩へボールが渡り、猪狩のパスに左サイド、平田が抜け出すもオフサイド。
さらにレイソルは15から左サイドへ展開。6とのパス交換から19がエリア内へ進入しようとするも、田中慶汰がカット。さらに6がエリア外左から仕掛けてエリア内へボールを入れようとしますが、ここも田中慶汰がブロックしてシュートにはつなげさせず。
さらにサイドからクロスを上げたり、コーナーキックからゴールを狙ってくるレイソルの攻撃を、フロンターレは内海や鈴木康平、エリア内では神橋や松永がよく対応し得点にはつなげさせず。39分には田中慶汰の縦パスを受けた猪狩から右へ展開。内海が仕掛けていきますが、レイソルもこれに粘り強く対応。前半は0-0でタイムアップとなります。
正午近くになってますます気温も上がる中で始まった後半。フロンターレは立ち上がり、鈴木大登がレイソルの中盤に対してプレッシャーをかけたところからマイボールに。戸水がうまく前を向いてそのパスに抜け出した平田が仕掛けエリア左に。うまく切り返しレイソルの選手を翻弄するも最後はブロックされてコーナーキックに。左から鈴木康平が入れたボールはシュートにはつなげられませんでしたが、セカンドボールを田中慶汰が拾い、そのパスにエリア右へ鈴木大登が抜け出すと、レイソルの選手がファール。フロンターレはPKを得ます。しかし、鈴木大登のシュートは、GK1がじれずに止める粘り強い対応を見せて、決めることはできず。
それでもフロンターレは直後にも神橋がフィードを送ると、左サイドで鈴木康平がうまくボールをおさめて前を向き、そのパスに平田が抜け出し、エリア前に。シュートにはつなげられずも、攻めに出ようとするレイソルに対して、戸水がよくセカンドボールを拾って左へ展開。鈴木康平が仕掛けてコーナーキックを得るなど、攻勢に出ていきます。
レイソルも8が右サイドから仕掛けてシュートに持ち込むも神橋が必死に足をのばし、こぼれたボールを拾われますが、鴨打らを中心にこれをしのいでいきます。レイソルはこの際にFWの12が負傷し、交代。3が入ってCBだったキャプテンの4が右SBにスライドし右SBの8が右MFに。最終ラインは右からキャプテンの4、7、3、6。中盤の底は15、2列目は右から8、23、9、19、FWが11に。
直後にはレイソル、4が右の高い位置へ。仕掛けていきますが神橋がクリア。右からのコーナーキックとなりますが、こぼれたボールを拾われたところからレイソルが打ったシュートはしっかり鴨打がキャッチ。フロンターレは、戸水や田中慶汰がよくボールを奪い、横山もセカンドボールを拾うなど前に。レイソルも前半と同様に切り替えがよく、見応えのある攻防が続いていきます。18分には神橋のパスに左サイド、鈴木康平が抜け出して左の高い位置へ。折り返しがエリア右へ流れ、横山がシュートを打つもブロック。
フロンターレは20分、横山に代わり27甲斐翔大が右MFに。直後には戸水がボールを奪って左へ展開。平田がそれを受け、裏を狙ってボールを入れると甲斐が抜け出し1対1に。ゴールネットを揺らしますが、これはオフサイド。
給水タイムを挟んで、レイソルも左右のクロスから攻勢に出ますが、フロンターレは平田がエリア内まで戻ってクリアするなど、いい対応を見せてシュートにはつなげさせず。23分にはエリア外右からのフリーキック、6が左足でエリア内へ入れ、流れたボールをエリア左で19がシュートを打つも猪狩がボールをカットしカウンターに。左へ展開すると松永が一気にボールを持ち上がりますが、レイソルも守備に戻ってこれを防ぐ好守。暑さのなかでも、互いに集中力を保った攻防が続いていきます。
27分には戸水から左へ展開。鈴木康平がクロスを入れるもこれはクリア。さらに攻めに出ようとするレイソルに対して、よくカバーをして守備から攻撃につなげていくフロンターレ。田中慶汰の浮き球に甲斐が抜け出しまたも1対1となりますが、これもまたオフサイド。直後にはレイソルも8が右サイドの高い位置でカット。そのパスにエリア右へ23が抜け出て鴨打もかわしますが、フロンターレもエリア内で必死の守り。ゴールネットを揺らすには至らず。0-0のまま、試合は終盤へ。
29分、フロンターレは甲斐が右サイドの高い位置に。レイソルの守備を振り切って一気に前に出てコーナーキックを得ると、右から鈴木康平が入れたボール、ファーに田中慶汰が詰めますが、惜しくも触ることはできず。一方のレイソルは3のフィードに8が抜け出し、左サイドから折り返しますが、鈴木康平がよくエリア内まで戻ってクリアする好守。しかし、33分、レイソルは左サイドから攻勢に。深い位置からクロスを入れるとエリア内右、4が頭で合わせたボールは、フロンターレが懸命に掻き出そうとするもゴールの中へ。0-1。先制点はレイソルへ。
フロンターレは内海に代わって22高畠捷が右SBに。ピッチに入ると、さっそく松永のフィードに、右サイドの高い位置へ抜け出してクロスを入れ、攻撃の起点となっていきます。
フロンターレは、さらに戸水がレイソルの選手のプレスをうまくかわしながら起点に。高い位置取りを保つ鈴木康平へパスを入れ、鈴木康平が仕掛けクロスを入れるもレイソルもエリア内で集中した守りを見せ、得点にはつながらず。すると、レイソルは8がエリア右へ抜け出し仕掛けていくと、エリア内右でファールがあったと主審が判定を下し、レイソルにPKが与えられます。しかし、9のシュートは鴨打が止める素晴らしいプレー。追加点は許しません。
ピンチをしのいだフロンターレは、高畠と鈴木康平が高い位置に出て攻勢に。39分にはレイソルの選手の寄せをかわし、右サイドを高畠が突破。折り返したボールを鈴木康平が拾ってミドルシュートを打つもレイソルの選手がブロック。さらに高畠が右サイドの高い位置に。クロスを上げるとエリア内、ニアで鈴木大登がシュートを放ちますがレイソルのGK1もこれに素晴らしい反応。さらにフロンターレは戸水から右へ展開。高畠が右サイドから浮き球をエリア内へ入れると、猪狩が抜け出しますが、GK1が前に出て惜しくもシュートには至らず。
フロンターレは、田中慶汰に代えて9戸澤龍人を入れ、戸澤、鈴木大登、平田の3人を前に。左サイドへ展開し、ラインを割りそうになったボールを鈴木康平が懸命に残して縦パスを入れ、戸澤のポストプレーから最後は鈴木大登がミドルシュートを放つと枠をとらえるも、GK1の正面に。最後まで、最後まで素晴らしい攻めを見せていたフロンターレでしたが、試合はタイムアップ。0-1。フロンターレのこの大会は、ここで終わりました。
前半0-0 後半0-1 計0-1
フロンターレの先発:16鴨打賢哉、5内海太瑚、4松永竜之介、3神橋良汰、2鈴木康平、7戸水利紀(c)、34田中慶汰、15横山航大、18平田流衣、8猪狩祐真、10鈴木大登
交代:横山→27甲斐翔大 内海→22高畠捷 田中→9戸澤龍人
全国大会出場はかないませんでしたが、この日のフロンターレの戦いぶりはとても素晴らしいものでした。どちらが勝利してもおかしくはなかった好ゲームだったと思います。まだまだ続いていくシーズン、悔しさを乗り越えてどんなチームになっていくのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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