12月29日は日産自動車追浜総合グラウンドへ。27日からJリーグのアカデミーや神奈川県内外のクラブ、計12チームのU-10年代によって競われる第25回 プリンシパルホーム F・マリノスカップ U-10が行われており、この日は大会最終日。
28日まで行われた予選リーグでは、フロンターレは横浜F・マリノス追浜、柏レイソル、ヴァンフォーレ甲府、SCH FC、レジスタFCと同じグループBに入り、3勝2分け、首位に。各グループの1位、2位によって競われるトーナメントへ進み、準決勝ではグループAの2位バディーSCと対戦しました。
【川崎フロンターレU-10 マリノスカップ準決勝vsバディーSC】
12月29日(金)午前11時25分キックオフ 日産自動車追浜総合グラウンド 15分ハーフ 晴れ 8人制
フロンターレの先発はFPの7柏村涼太が背番号1のユニホームでGKに。FPは最終ラインは右から5関徳晴、6楠田遥希、3陶山響、中盤は11平塚隼人、右に8榎本司、左に4佐々木雄基、FWキャプテンの10新堀翔。
年の瀬も差し迫ったことを思い起こさせる寒さはあるものの、雲もほとんど見当たらないような青空の日産自動車追浜総合グラウンド。選手の家族など多くの人々が見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がりから陶山が持ち上がるなど、厚みのある攻めを試みていくフロンターレ。新堀が中盤まで下り、パスの出し手にもなり、空いたスペースに平塚や佐々木、榎本が入り込んで攻撃の機会をうかがっていきます。
バディーも2分には9が左から仕掛けてニアにクロスを入れるも、柏村がクリア。コーナーキックに。ここからバディーのコーナーキックが続き、9にバーを叩くシュートを打たれるも、フロンターレはそれをしのいで自陣から佐々木が一気にドリブルで前へ。エリア前右へ持ち込んでシュートを打つもGK12がこれには対応。ともに切り替えが速く、見ごたえのある攻防が続いていきます。
しかし、最初のゴールを得たのはバディー。エリア外正面やや距離のあるところでフリーキックを得ると、9が左足で蹴ったボールが直接ゴールネットを揺らします。0-1。
フロンターレも5分には平塚の縦パスから右へ。新堀がエリア右へ抜け出してシュートを打つも左に。なおもエリア前へ人をかけて迫るフロンターレでしたが、9分右サイドからバディーが攻勢に。いったんは柏村が枠をとらえたシュートをよく防いだものの、こぼれ球を拾われ、10がゴールネットを揺らして、0-2。突き放されてしまいます。
フロンターレは関や楠田がラインを高く上げてコンパクトに。榎本が中盤にも下り佐々木も中寄りでプレー、ポジションチェンジも交えながらゴールをうかがっていきます。しかし、バディーもゴール前でしっかりとした守りを見せてなかなかシュートを打つことはできず。
11分にはエリア外左からエリア前へ切れ込みながら関がミドルシュートを打つもGK12がしっかりキャッチ。12分には佐々木がボールをカットし、新堀がエリア前へ抜け出してシュートを打つも右へ。
直後にはバディーもカウンターに。10が右から仕掛けてシュートを打つも上に。さらに10がエリア前へ迫りますが、関がカバーしマイボールに。佐々木も後ろへ下がり組み立てにかかわり、打開を図りにいきます。
14分にはすばやいリスタートからエリア外右へ新堀が抜け出してファールを受けると、平塚が左足で狙いますが、枠をとらえたシュートはGK12がいい反応を見せて弾き出す好守。ゴールとはならず。さらにコーナーキックからゴールを狙うフロンターレでしたが、得点には至らず。前半は0-2でタイムアップとなります。
後半、フロンターレはGKが陶山、最終ラインは右から柏村、楠田、佐々木、中盤は平塚、右が榎本、左が新堀、FWは関と位置を入れ替えてのスタート。立ち上がりからラインを高くしていい距離感で、パス交換から柏村が右サイドの高い位置へ顔を出すなど、ゴール前へ迫っていきます。
バディーも前線の10を起点にゴール前へ迫るも柏村が1対1でしっかりボールを奪い返し、シュートには持ち込ませず。
4分には陶山が前線へ浮き球を送ると左サイドの高い位置へ新堀が抜け出し、リターンを受けた佐々木から右へ展開。最後は柏村がエリア外右からゴール左隅をとらえたシュートを打ちますが、GK12がわずかに触りゴールとはならず。直後のコーナーキック、左から平塚が左足でボールを入れると、こぼれ球を拾った新堀がミドルシュートを打つも枠はとらえられず。
バディーも6分にはボールを奪ったところから攻撃に移り、9がシュートを打つも陶山がしっかり止めて、追加点とはさせず。
直後にはフロンターレ、左サイドから新堀が仕掛けて、エリア右へパスを出すと関がシュートを打ちますがまたもGK12の好守に阻まれ、得点には至らず。
バディーの前線の10や18などに対して、柏村や楠田がしっかりいい距離感で対処、切り替えよく攻撃につなげていくフロンターレ。関が前線でボールを受けると積極的に仕掛けてゴールへ迫りますが、守備に人を割くバディーをなかなか崩すことはできず。シュートまではなかなかいけない場面が続いていきます。
8分フロンターレは榎本に代わり13奥田悠真が右サイドに。直後にはフロンターレのフリーキックをしのいだバディーがカウンターへ持ち込むも自陣で奥田がマイボールにして右サイドからエリア前へ一気に仕掛け、左へ展開。新堀が左サイドの高い位置へ抜け出して折り返しますがクリアをされてシュートには持ち込めず。
バディーも9分、GK12が前線へ送ったボールに10が抜け出してシュート。これはポストを叩き、こぼれ球を拾いさらにバディーがシュートに持ち込むも陶山が止めて追加点とはならず。しのいでいきます。
フロンターレは平塚に代わり9ステンパールカ大翔が入り最終ラインの左、新堀が中盤へ。ステンパーが関とのパス交換からエリア左の高い位置へ抜け出すなどし、ゴールを狙いにいきます。
12分、フロンターレは中央から新堀が縦パスを入れてパス交換からエリア前へ抜け出しシュートを放つとついにゴールネットを揺らして1-2。ようやく攻勢が実ります。
なおも前へ出るフロンターレ。左から佐々木がクロスを入れ奥田がこぼれ球を拾い右へ展開。関がエリア前へ仕掛けてシュートを打つも左へ。さらに柏村がボールをカットし、エリア前へ。ミドルシュートを打つもわずかに左へそれて枠はとらえられず。
楠田がボールをカットしたところからボールを持ち上がり、前へ顔を出すなど同点を狙いにいくフロンターレでしたが、試合はタイムアップ。1-2。フロンターレは3位決定戦へ回ることになりました。
前半0-2 後半1-0 計1-2
得点:新堀翔
フロンターレの先発:7柏村涼太、5関徳晴、6楠田遥希、3陶山響、11平塚隼人、8榎本司、4佐々木雄基、10新堀翔(c)
交代:榎本→13奥田悠真 平塚→9ステンパールカ大翔
(文中敬称略)
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