フロンターレU18 – 横浜F・マリノスユース / 県リーグ 第1節


6月24日は等々力第一サッカー場へ。前日のプリンスリーグ関東第6節を2-1で勝利した川崎フロンターレU-18は横浜F・マリノスユースとの神奈川県クラブユースリーグに臨みました。

【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユースリーグ第1節 vs 横浜F・マリノスユース】
6月24日(日)午前10時15分キックオフ 等々力第一サッカー場 雨のち曇り 40分ハーフ

フロンターレの先発は、GK19川合我空、DFは右から38高畠捷、34田中慶汰、15道間雄生、30岡崎玄、ボランチは20澤田泰大、39秋葉拡人、右MF14古岡佑斗、左MF23常安澪、FW13古屋雄帆、8上野綜太。U-15の高畠、田中慶汰、秋葉が先発に名前をつらね、マリノスジュニアユース出身の岡崎は、かつてのチームメートたちとの試合となりました。

マリノスの先発は、GK21加藤陽向、DFは右から32植田啓太、キャプテンの4小林海也、28岩崎真波、18岩井龍翔司、ボランチは14吉尾虹樹、23粟飯原央統、右MF24松田詠太郎、左MF22石井宏育、FW35中村翼、27中村斗星。

前日に続き、雨が人工芝を濡らす等々力第一サッカー場。両チームの選手の家族やサポーターらが見守り、プリンスリーグに出場した選手たちがタッチを交わして、先発メンバーを送り出し、試合は始まりました。

立ち上がり、ゴールに迫ったのはフロンターレ。右から攻勢に出ると、エリア外右から古岡がシュート。クロスバーを叩き、惜しくも決まりませんでしたが、いい形で試合へ入っていきます。

一方のマリノスも後ろから組み立てをフロンターレが図るところを狙ってゴールの前に。3分には中村翼がエリア前でボールを奪いシュート。しかし、枠はとらえられず。

フロンターレは雨水がたまった芝に苦労しながらも、エリア前で人数をかけた攻めを試み、常安が中央に寄り、秋葉や澤田と近い位置でプレーしボールをものに。古岡も守備に戻り、ボールを拾って川合へ戻し、マイボールの時間をつくっていきます。

10分には、古屋のパスに反応した常安が、左サイドの高い位置へ抜け出すも、ファールを受け、シュートには至らず。それでも上野や古屋が前からうまくプレスをかけ、球際に厳しく対峙。道間や田中慶汰も縦パスを入れ、最終ラインから攻撃へつなげようとしていきます。16分には右サイドの高畠からエリア前にパスが通ると、上野がゴールに迫りますが、雨水に足をとられ、うまくおさめることはできず。

18分を過ぎるとマリノスが次第にサイドを突いて、攻勢に出る時間帯が続きますが、松田の右クロスを常安がブロックしたり、松田を追い越してエリア外右から迫る植田に対しては道間が厳しく寄せ、エリア内へは近づかせず。古岡も自陣まで戻り、コンパクトに対処。古屋が田中慶汰の浮き球をおさめるなどして、再びボールを動かす時間をつくっていきます。

26分にはエリア外左へ常安が抜け出しボールは右へ。右サイドから斜めに入り込む動きで、エリア右に古岡が抜け出しますが、マリノスの寄せも速くブロック。一方のマリノスも粟飯原が中盤でボールをうまく奪い、縦パスを受けた中村斗星からエリア左へ。中村翼がシュートを打つも、川合が好セーブを見せ、ゴールとはならず。

続いてのコーナーキックやフリーキックをしのいだフロンターレ、32分にはうまく中盤でボールを受けた古岡が前を向き、パス交換からエリア外正面へ顔を出した秋葉へボールが渡り、ミドルシュート。左へ外れましたが人をかけた分厚い攻撃を見せ、古岡も高い位置から激しく寄せ、前からボールを奪う姿勢を続けていきます。

しかし、34分、マリノスのコーナーキックに対応しようとしたところでフロンターレにハンドがあり、PKに。キッカーの中村斗星のゴール左を狙ったシュートには川合が反応したものの、止めることはかなわず。0-1。先制点はマリノスへ。

フロンターレは左サイドの高い位置へ常安が抜け出し、エリア外右の古岡へ展開するなど、両サイドがよくかかわりゴールの前に。澤田もボールを預けたところから前に飛び出すなどして、同点を狙いに。39分前から連動してプレスにいき、高い位置でボールをものにしたフロンターレ。エリア外右から古屋が放ったループシュートがゴールネットを揺らして、1-1。

畳み掛けるフロンターレは、直後には秋葉のパスにエリア左へ古屋が抜け出しシュート。しかし、これにはGK加藤が足で止める好セーブで対抗。勝ち越しとはならず、前半は1-1でタイムアップとなります。

後半マリノスは中村斗星、粟飯原が下がり、15日隈雄作、37長島大が入り、日隈が右SB、植田がボランチ、長島は前線へ入ってのスタート。

立ち上がりには縦パスにうまくエリア内へ長島が飛び出しますが、岡崎がうまくカバーしシュートは打たせず。さらに吉尾や植田の中盤でボールを動かしながら浮き球を交えてフロンターレのゴールに迫るマリノス。3分には植田のパスにエリア右へ松田が抜け出しますが、オフサイドに。

しのいだフロンターレは8分、秋葉、上野と縦にテンポよくパスが通り、エリア外右の古岡へ。古岡がエリア正面へうまく切り返しミドルシュートを打つとゴールネットが揺れ、2-1。見事な形でフロンターレが勝ち越し点をものにします。

フロンターレはさらに前から常安らがうまくマリノスの最終ラインへ寄せにいき、秋葉が高い位置でボールをカットするなどし、守備から攻撃へつなげに。常安が中央に寄り、マリノスの選手を引き付けたところを岡崎が高い位置へ上がり、エリア外左へ顔を出すなど、攻勢を強めていきます。

11分にはマリノスも長島大とのパス交換からエリア外右に松田が上がるも道間が寄せ、折り返しに反応。シュートは打たせず、しのいでいきます。

直後にはフロンターレ。上野が中央でボールを受け、前を向いて右へパスを入れると、古岡がうまく切り返してエリア外右からミドルシュート。GK加藤が弾いたところに上野が詰めますが、オフサイド。

フロンターレは18分にも上野がセカンドボールを拾ったところから前を向き、エリア外左へ。古屋が仕掛けていくもマリノスの選手のファールに。これで得たフリーキック、岡崎が左足で直接狙いますが、枠はとらえられず。さらに19分にはエリア外左へうまく抜け出した古屋がエリア前にボールを送ると、上野がシュートを打つもまたも加藤がセーブ。こぼれ球に古屋が詰めますが、シュートは打てず。しかし、前の選手がよくかかわってマリノスのゴールに迫っていきます。

マリノスも直後にはエリア外右でフリーキックを得ると、植田が直接ゴールを狙いますが、川合が弾き出し、セカンドボールを拾って入れたロングボールには田中慶汰が対応。さらに左サイドから斜めに仕掛けてくる長島には田中慶汰と高畠が囲い込むように対処。

マリノスは松田に代わり、右MFに36米山尊が入り、日隈の右サイドの裏を突くボールに米山が抜け出そうとするなどして揺さぶりに。フロンターレは岡崎がうまく寄せ、対峙していきます。

28分には澤田が縦パスをエリア前に入れ、こぼれ球をエリア前左で拾った古屋が仕掛けていくも、マリノスも粘り強く守り、シュートは打てず。直後にはマリノス。右コーナーキックを得ると、岩崎の頭で合わせたシュートが決まり、2-2。同点に。

追い付かれたフロンターレは田中慶汰の縦パスをおさめた古屋が左へ振り、抜け出した常安が高い位置へ仕掛けていくなど、ゴールの前に。岡崎もよくオーバーラップをし、人数をかけた攻めを見せていきます。31分にはエリア前でボールを受けた古岡が右足で枠をとらえたシュートを打つもGK加藤がセーブ。

32分にはエリア外左で秋葉がファールを受け、フリーキックを得ると、岡崎が入れたボールに道間が反応しますが、触ることはできず。

マリノスはこの際に岩崎が手を負傷し、29木村恵風がCBに入ります。

攻勢を強めるフロンターレは34分、コーナーキックのこぼれ球をエリア外右で拾った古岡がクロスを入れるもGK加藤がまたも反応。さらにコーナーキックを得て、ショートコーナーを選択し、岡崎がクロスを入れたり、古屋がすばやく戻ってセンターサークル付近でマイボールにするなどし、エリア外右から斜めに古屋が仕掛け、エリア前の上野にボールを入れるなどして迫りに。

39分には古岡のパスを起点に古屋からエリア外右へ。秋葉が飛び出しますが、マリノスの選手の寄せに遭い、シュートは打てず。

さらに岡崎、古屋に常安がかかわりゴールに迫っていくフロンターレでしたが、40分左サイドのカウンターからエリア右にこぼれたボールを米山が押し込み、2-3。勝ち越し点はマリノスへ。

試合はタイムアップとなり、2-3。マリノスが勝利、という結果となりました。

前半1-1 後半1-2 計2-3
得点:古屋雄帆、古岡佑斗(川崎) 中村斗星=PK、岩崎真波、米山尊(マリノス)

フロンターレの先発:19川合我空、38高畠捷、34田中慶汰、15道間雄生、30岡崎玄、20澤田泰大、39秋葉拡人、14古岡佑斗、23常安澪、13古屋雄帆、8上野綜太

マリノスの先発:21加藤陽向、32植田啓太、4小林海也(c)、28岩崎真波、18岩井龍翔司、14吉尾虹樹、23粟飯原央統、24松田詠太郎、22石井宏育、35中村翼、27中村斗星
交代:中村斗星→37長島大 粟飯原→15日隈雄作 松田→36米山尊 岩崎→29木村恵風

結果としては敗戦となりましたが、選手個々からゴールを決めたい、勝利につなげるようなプレーをしたいという気持ちの感じられることが印象に残る試合となりました。プリンスリーグや日本クラブユース選手権といったこれからの試合に必ずつながっていくものになる。そう思います。

(文中敬称略)

 

試合を前にした選手たち
全員で円陣を組む
先発メンバーをタッチで送り出す

川合我空選手
田中慶汰選手
高畠捷選手
道間雄生選手
澤田泰大選手
古屋雄帆選手
上野綜太選手
常安澪選手
かつてのチームメートとの対戦となった岡崎玄選手
澤田泰大選手
古岡佑斗選手
古岡佑斗選手
秋葉拡人選手
川合我空選手
中村斗星選手が決め、マリノスが先制
古屋雄帆選手
シュートを放つ
1-1に

ハーフタイム。もう一度円陣を組む

後半へ
常安澪選手
古岡佑斗選手がシュートを打つ

2-1に

秋葉拡人選手
古岡佑斗選手
岡崎玄選手
古屋雄帆選手
岩崎真波選手が決め、2-2
澤田泰大選手
古屋雄帆選手
常安澪選手

岡崎玄選手

常安澪選手
米山尊選手が決め、2-3
2-3でタイムアップ
家族やサポーターのもとへ

 

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