「悔いの残るサッカー人生ではあったんですけど、サッカーを通して自分を形成することができたっていうところでは、本当に悔いは全くないです」/MF城田優


 

10月31日、横浜国立大フットボール場で行われた関東大学サッカーリーグ東京・神奈川1部の最終戦、第22節、横浜国立大 vs 日本大文理学部。

日本大文理学部は、MF10城田優(4年)=フロンターレU-15→日大藤沢=がゲームキャプテンとして先発しました。

 

城田優選手

 

 

ボランチに入った城田は何度もボールに触れ、鋭い縦パスや背後を狙った浮き球のパスなどでチームを牽引。

終盤には前線へ上がり、何度も動き出しを繰り返すなど、最終戦での勝利を目指す中、最後まで足を止めずに走り続けました。

 

 

 

試合は0-2。横浜国立大が勝利。

2014年にフロンターレU-10の選手としてフロンターレのアカデミーに入り、2019年にフロンターレU-15を卒団後、日大藤沢を経て、4年間日本大文理学部でプレーを続けた城田優にとっては、大学サッカーでの最後の試合となりました。

 

試合後に城田優に話を聞きました。

 

 

城田優選手

 

○試合を振り返ってみていかがですか?

横国(横浜国立大)は、前期(第11節、△1-1)もそうですけど、シンプルに蹴って、フォワードが競ってくるサッカーなので。

それは理解はしていたんですけど。うちのこの1年間通しての課題だったんですけど、センターバックが跳ね返しきれないっていうところだったり。やっぱり1回で競り勝てないっていうのが、1年間通して見えた課題でもあったので。

そこは注意していたんですけど、やっぱり「そこを突かれて失点して負けてしまったな」っていう。試合を通して振り返ると、そこが一番、ピックアップされるとは思います。

 

○今日の自分のプレーについては?

中盤でボールを受けることは、できたはできたんですけど、やっぱり引かれた分、パスをスパーンって通せるシーンは何個かあったんですけど。

あれだけブロック、引かれるとどうしても前でプレーはできませんでしたし。最後の残り20分ぐらいはちょっとマンツーマンで付かれて。

なかなか自由にさせてもらえなかったので。「思い通りのプレーはできなかった」っていうのが正直なところです。

 

○今年1年振り返ってみて。今年はどういう目標を立てていました?

最初は5位以上っていう、「去年の記録 (2025年は7位) を超えよう」っていうところは話して。

まずはそこを目標に取り組んではいたんですけど。

やっぱり、正直なところ、「去年の引退した4年生たちが能力的にも強かったな」っていう印象は最初から持っていて。

「苦しいシーズンにはなるんだろうな」とは思ってましたけど。

ここまで勝ち点が積み上がらない。勝っていても、同点に追いつかれる。先制される。なかなかフロンターレの時でも感じたことのない試合運びというか、展開だったので。
苦しいシーズンでした。

 

○立場としては、今年はキャプテンもやりましたけど、どうでしたか?

1年生から出させていただいて、ある程度チームをまとめる立場っていうところで。

監督がいないっていう多分本当に他のところからしたら、あり得ないようなチームなので。

僕たち4年生がメンバー選考するっていう、なかなか珍しいチームだと思うんですけど。

そこは本当にいい経験になったかなって。

「社会に出て、何かいい経験になるよ」っていうふうに、他の人からも言われますけど。本当に誰かをまとめるっていうところだったり。

自分が率先して、背中で見せるっていうところも本当に「社会に入ってから力になるだろうな」と思いながら、この1年間過ごしました。

 

○これでサッカーは一区切りですか?

はい。

 

○振り返ってみてどうですか?

ジュニアの時は試合に出させていただいていて。本当に順風満帆なサッカー人生ではあったかなと思うんですけど。

中学の時に怪我をして、本当に腐ってしまって。中学の時は試合に全然出られずに。

全国区でできる最後のチャンスが高校だったっていうところで、日大藤沢に入って。

最後っていうところもあって、サッカーに本当に集中して取り組むことができて。

実際、なかなか試合には絡むことはできなかったんですけど。最後選手権のベンチ入りっていうところまで、入ることができて。

高校の時は「やりきったな」っていうところはあったんですけど。

大学でもサッカー、離れることはできなかったので。この文理学部のサッカー部に入って、サッカーを続ける選択をしたんですけど。

4年間通して、レベルの部分でいうと絶対にフロンターレの方が高いですし、日藤の方が高いですし、そこはもう絶対に100%、誰がどう見てもそうだったんですけど。

他の私生活のところだったり、人との関わり方っていうところでは大きく成長できたっていうところで。

サッカー人生としては、悔いの残る。正直、悔いの残るサッカー人生ではあったんですけど、サッカーを通して自分を形成することができたっていうところでは、本当に悔いは全くないです。

 

○大学までサッカーを続けてきて「良かった」と思うことの方が多い?

そうですね。「サッカー選手になる」っていう目標がなくなった分、「サッカーに対して向き合えなくなるのかな」とは思っていたんですけど。

よりサッカーに対して、「今を全力で楽しもう」と思えるようになったっていうことが。

1試合1試合。試合に出ているっていうことももちろんありますけど。

練習のところでも本当に楽しみながらサッカーをすることができましたし。

いい意味でも悪い意味でも競争というところがなくなったので。よりサッカーを、純粋に心から楽しむことができたのかなと思います。

 

○これから社会人になると思うんですけど、今後どうなりたいですか?

ここまで僕がサッカーをできたっていうのは本当に両親のおかげですし。

フロンターレも、簡単に海外遠征に行ける環境でしたけど。

他の人から見たら、うらやましがられる環境では絶対にあるので。

自分の息子だったり娘だったりにそういう環境を整えてあげられる父親になりたいですし。

それを社会人の第一の目標とすることで、父の背中を追うじゃないですけど。本当に一言で言うと「父のようになりたい」っていうところがあるので。

そういう社会人になりたいです。

 

○同期のフロンターレの選手はプロでやっている選手もいます。それについてはどう感じていますか?

同期だと高井(高井幸大)が、トッテナムに行ったり。(現在はシントトロイデンに期限付き移籍)

松長根(松長根悠仁)が、天皇杯に出たり。(2回戦、栃木SC戦、○3-1で先発)

Jリーグも途中から出たり。本当に他の人よりは、ちょっと細かく見させていただいてて。

本当に頑張ってほしいですし。

「一緒に頑張る」じゃないですけど、「どこで頑張るか」だと思うので。

高井とか松長根が自分たちを代表してサッカー選手として頑張ってくれてる分、僕たちが一般の社会人として頑張っていけたらなと思います。

 

○フロンターレのサポーターの方へのメッセージをお願いします。

ジュニア、ジュニアユースと、本当に6年間お世話になりました。

「フロンターレでプロになる」っていう夢を持って、フロンターレに入りましたけど。

その夢はかなえることはできませんでしたけど。

関わり方は、絶対サッカーからは離れないですし。等々力は自分のホームタウンでは絶対にあるので。

まずJリーグで、どこを一番に応援しようってなったらフロンターレですし。

自分の娘、息子ができた時に、フロンターレのスクールに入らせたり、アカデミーに入らせることができれば一番うれしいので。

その時はよろしくお願いします。

 

 

フロンターレU-12時代の城田優選手
フロンターレU-15時代の城田優選手
日大藤沢時代の城田優選手。等々力で行われた全国高校サッカー選手権大会1回戦、西原戦でメンバーに入った
城田優選手とフロンターレU-10時代からのチームメート、松尾凜久選手

 

 

◇

4年間プレーした日本大文理学部では1年目から多くの試合に出場。大学最後のシーズンとなる今季は全22試合に先発、フルタイム出場を果たし、キャプテンマークも巻き続けた城田優。

最後の試合でも何度もボールに触れて、さまざまな局面に顔を出し、試合終了を告げる笛が鳴るまで、全力を尽くしたその姿を見られたことはとてもうれしいものがありました。

これから、どんな道へ進んでいくのか。とても楽しみにしています。

 

 

◇以下の写真は横浜国立大戦から。

 

 

 

 

 

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