9月に入り、神奈川県では全国高校サッカー選手権神奈川県大会2次予選が始まっています。22、24の両日には2回戦が行われ、川崎フロンターレU-15出身の選手たちもそれぞれ試合に臨みました。
【全国高校サッカー選手権神奈川県大会2次予選2回戦 日大藤沢vs県立市ヶ尾】
9月24日(月)午前9時半キックオフ 日大藤沢NFグラウンド くもり一時雨 40分ハーフ
日大藤沢NFグラウンドで行われた第1試合では、日大藤沢の2年生、フロンターレU-15出身の7有山佑汰が先発出場。
最終ラインから前線にかけ、4-3-2-1、クリスマスツリーのような並びのチームで、中盤の右を務めた有山は、うまく間に位置を取って組み立てにもかかわり、積極的に前に出る右SB2櫻井風我をサポートしながらも自らも時には前へ。
前半17分にはエリア外右からミドルシュートを打ち、21分にはこの試合で何度も攻撃の起点となった左SB5多田夢都の左クロスに頭で合わせるなど、相手のゴールをおびやかすプレーも披露。U-15のころは、SBながらゴールも陥れるプレーを見せていた片鱗ものぞかせ、チームに貢献していきます。
ゴールに迫りながら、市ヶ尾の粘り強い守備をなかなか破れずにいた日大藤沢。それでも前半23分、多田がエリア外左から入れたボールを24成定真生也が決め、ついに先制。1-0とすると、34分には再び多田の左クロスから突き放し、2-0に。
4-0と日大藤沢がリードを広げた後半20分すぎには、フロンターレU-15出身の1年生MF16猪狩祐真がピッチへ。中盤の左に入り、この試合スピードのある仕掛けから存在感を放っていた市ヶ尾の10岡下航貴に対して、他の選手とともにうまく囲い込みながらボールを奪い取るなど、守備から試合に入ると、うまく前を向いて、エリア近くにも進入。
35分にはエリア外左からエリア右、フリーの選手にスルーパス。シュートは左へそれたものの決定的な場面を演出。短い時間ながらも確かな存在感を示して、チームに貢献していきます。
試合は26分、多田のエリア外左からの、観客をどよめかす見事なミドルシュートでさらに1点を追加した日大藤沢が5-0で勝利。3回戦では、横浜隼人と対戦することになりました。
前半2-0 後半3-0 計5-0
【全国高校サッカー選手権神奈川県大会2次予選2回戦 星槎国際湘南vs市立橘】
9月24日(月)午前11時半キックオフ 日大藤沢NFグラウンド 晴れ 40分ハーフ
続いて行われた第2試合、星槎国際湘南と川崎市立橘高校との試合では、市立橘の3年生、DF4佐藤怜が左SBで先発出場しました。
8田中隼太や10高畠涼が多くのセカンドボールを拾い、そこから攻撃へとつなげていく市立橘。前線の7新井直登、9柳澤桂太に左MF14安部粋が絡み、ゴールへ迫っていきます。
佐藤も積極的に高い位置へ上がり、決定的なシュートにつなげるクロスを上げたり、前半20分にはエリアの前に顔を出し、こぼれ球を拾い、シュートを試みに。
橘は前半36分、田中隼人のボール奪取から右に展開し、折り返しをエリア左で新井が決め、先制し、0-1でハーフタイムとなります。
後半1分、星槎国際エリア前でフリーキックを得て、ゴール右をとらえたシュートを放つも、GK1田中頼樹の好守でしのぐ立ち上がりに。星槎国際湘南の2内田碧空、8沢田峻一郎の攻め上がりに対して、佐藤もクロスをブロックするなどしていきます。
市立橘は、GKの田中頼樹が安定したセーブを見せ、切り替えの良さで上回り、新井や柳澤を起点に追加点を狙いに。後半30分には星槎国際のカウンターを水際で防いで、高畠が前線へボールを送ると、抜け出した新井がこの日2点目となるゴールを決めて、0-2に。
フル出場となった佐藤は、交代した高畠に代わり、ゲームキャプテンを務める場面も。前半に比べると前へ出る場面は少ないながらも、最後までスピードのある仕掛けでゴールに迫った内田に対応していくなど、していきます。
試合は0-2でタイムアップとなり、市立橘が3回戦へ駒を進出。夏の高校総体でベスト8に進出した三浦学苑と対戦することになりました。
前半0-1 後半0-1 計0-2
得点:新井直登2(市立橘)
フロンターレを離れ、高校サッカーの道へ進んだ3選手。Jリーグのサポーターにも優るとも劣らない熱い観客が集まる、華やかさも持ち合わせた舞台で、チャントやコールを受け、生き生きとプレーするところを見られたことはとても嬉しくなるものでした。それぞれの3回戦での活躍を願っています。
(文中敬称略)
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