9月30日、日本体育大健志台キャンパスサッカー場で行われた関東大学サッカーリーグ2部第14節。第2試合は、1部への昇格を争う日本体育大と、都リーグへの降格圏、11位の東京農業大との対戦。試合中、東京農業大の監督やコーチの横には、控えに入った川崎フロンターレU-18出身のGK1深谷星太選手(4年)の姿がありました。
日体大がフリーキックやコーナーキックを得て、得点を狙いにいく場面では、メモ帳を手に、先発出場したGK21内野将大選手をはじめ、東京農業大の選手たちに声を張り上げ、身振り手振りを交え、指示を送る。自らゴールを守っている時と同じように。
試合は、日体大が右MFの19山下諒也選手のドリブルや、SBの3原田亘選手のクロスに合わせたFW11平川元樹選手のシュートなどで何度もゴールをおびやかしながらも、東京農業大の選手たちの体を張った選手で得点を許さない展開に。
後半激しくなった雨でピッチに水がたまり、日体大が苦しむなか、東京農業大は、攻守の切り替えの良さで上回り、ゴールへ迫る場面をつくりだしていくと、20分、コーナーキックからDF13瀬戸山俊選手が決め、先制。
その後の日体大の反撃を東京農業大はしのいで、試合は0-1でタイムアップ。東京農業大が勝ち点を12に伸ばし9位拓殖大、10位東海大との勝ち点差を2に詰めることになりました。
試合終了を告げる笛とともに、スタンドに詰めかけ、声援を送っていた東京農業大の選手らに向かって、真っ先にガッツポーズを見せ、喜びをあらわにした深谷選手。試合に出ていなくとも、チームを支え、メンバーに入らなかった選手たちとともに戦っている。そう思わされるものがありました。
これからも続くであろう厳しい残留を懸けたリーグ戦。ピッチに立っている選手たちはもちろん、深谷選手らチームを支える人たちの想いがかなうような結果を得られることを願っています。
【関東大学サッカーリーグ2部第14節 日本体育大vs東京農業大】
9月30日(日)午後2時キックオフ 雨 日本体育大健志台キャンパスサッカー場
前半0-0 後半0-1 計0-1
得点:瀬戸山俊(東京農業大)
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