12月28日は横浜FC LEOCトレーニングセンターへ。川崎フロンターレU-13は、26日からJクラブのアカデミーチームや、クラブチームなどのU-13年代の16チームによって競われる横浜FCカップに参加しており、この日が最終日。
横浜FCカップは、16チームが4チームずつ4グループに分かれ、予選リーグを行い、決勝トーナメントに進むことができるのは各グループの1位。フロンターレU-13は横浜FC鶴見、FC東京深川、名古屋グランパスとの予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメントへの進出を決めました。
【川崎フロンターレU-13 横浜FCカップ準決勝 vs 浦和レッズジュニアユース】
12月28日(金)午後0時14分キックオフ 横浜FC LEOCトレーニングセンター 晴れ 25分ハーフ
フロンターレの先発は、GK33濱﨑知康、最終ラインは右から13伊藤颯飛、2江原叡志、6髙橋悠斗、20中原章雅、ボランチは15藤野心魂、10田中陸人、右MF18瀬谷海斗、左MF14志村海里、FW22岡田泰輝、17髙橋宗杜。
青空が広がるものの、風が吹き抜け、靴底をすり抜けるように冷たい空気が体の中へ忍び込んでくる、厳しい寒さに見舞われたLEOCトレーニングセンター。それでも多くの両チームの選手の家族らが集まり、見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、チャンスをつかんだのは浦和。47のパスにエリア左へ抜け出した50がシュート。しかし、濱﨑がセーブ。さらに浦和は浮き球を右サイドに入れ、58がクロスを上げるもここもまた濱﨑がしっかりボールをキャッチ。
フロンターレは、髙橋悠斗が中央に降りてきた志村に縦パスを入れたり、江原がサイドに開いて髙橋宗杜に縦パスを入れ、後ろからの組み立てを図りに。しかし、浦和がボールをものにしたところから攻めに出るのが速く、なかなかエリア内に近づくことができず。
6分には浦和、中盤でボールを奪い、エリア右に持ち込むも伊藤が中へしぼってよくカバー。さらにエリア左に浮き球を入れ、攻めに出てきた浦和。最後はセカンドボールを拾った47がシュートを打ちますが、右へ。
岡田が自陣のエリア近くに下り、コンパクトにしていくフロンターレ。田中や江原がエリア右に顔を出してきた49から囲い込むようにして、ボールを奪うなど、浦和の攻勢によく対抗していきます。
しかし、8分、エリア左へ仕掛けた54がシュート。ボールはバーに弾かれましたが、49が押し込み、0-1。先制点は浦和に入ります。
なかなか決定的な場面をつくることができなかったフロンターレも、ラインを高め、中原が高い位置へ仕掛けるなどしていくと、14分には藤野がエリア前に縦パスをつけ、ボールはエリア左へ。志村がシュートを打つもワンタッチあり、コーナーキックに。
浦和がコーナーキックをしのいだところからカウンターへ持ち込みますが、伊藤に加え、コーナーキックのキッカーの髙橋宗杜もすばやく戻りカバー。
フロンターレも高い位置で田中が寄せ、ボールを奪い、浮き球のパスに岡田がエリア内に抜け出しますがシュートは打てず。
浦和がさらにゴールに迫る場面は続いていきますが、エリア正面で田中がシュートをブロックしたり、折り返しのボールをエリア内で藤野がクリアするなど、フロンターレはしのいでいきます。
23分には浦和、53の縦パスにエリア正面へ49が抜け出すも濱﨑が好セーブを見せ、追加点は許さず。
24分にはフロンターレ、藤野のプレスからボールをものにすると、エリア外右距離のあるところから髙橋宗杜がミドルシュート。枠をとらえますが、GK41がセーブ。前半は0-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレは藤野に代わり7尾川丈、伊藤に代わり5栁沼俊太、志村に代わり11岡野一恭平、岡田に代わり9岡崎寅太郎が入ってのスタート。
浦和がエリア前に浮き球を入れ、混戦となったところを濱﨑がセーブするなどして、攻勢をしのいでいくと、4分には瀬谷のパスにうまく抜け出した岡崎がエリア右へ。切り返してシュートを打つもサイドネットへ。
フロンターレは岡崎も自陣に戻り、浦和の選手にプレスをかけるなどし、岡野一も中央に寄って、縦パスを受け、組み立てを図りに。
8分には浦和、右サイドからのスローインの流れでセカンドボールを拾った54がエリア右へ。シュートを打ちますが右へ。
浦和の高い位置でのボール奪取にも髙橋悠斗、田中がすばやく囲い込み、ボールを奪い返すなどしていくフロンターレ。中央で尾川が巧みなターンで振り切り、岡崎も中央に寄って、コンパクトに。ボールを持つ時間を増やしていきます。
12分には田中に代わり4由井航太。由井が右のCB、江原が左のCB、髙橋悠斗がボランチへ。
フロンターレは浦和が最終ラインでボールを回す場面では、岡崎、髙橋宗杜、岡野一が連動して前からプレスをかけにいき、浦和が蹴り出したボールを尾川がポジショニングよくものにし、すばやく駆け上がった中原へパスを入れ、攻撃へつなげに。
GKの濱﨑もフリーキックから浦和がエリア内に入れたボールをキャッチし、そこからすぐに中原へ預け、攻撃へ切り替えていきます。
15分には浦和、右サイド、センターライン付近でフリーキックを得ると63が左足で入れたボールのこぼれ球を拾い、58がエリア外左からシュート。しかし、ここも濱﨑がセーブ。
16分フロンターレは髙橋宗杜に代わり3深澤陽太が入り、左SB、中原が前線へ。
尾川が中央を持ち上がり、ボールを受けた瀬谷も鋭い切り返しで浦和の選手を振り切り、縦へ仕掛けるなどしていくフロンターレ。20分、濱﨑が前線の岡崎へ入れ、ボールは左サイドの岡野一へ。エリア左、中原が抜け出し、シュートを打つとボールはバーに当たりながらも入り、1-1。フロンターレが追い付きます。
21分には浦和、49がエリア前にうまく抜け出し、前に出た濱﨑もかわし、シュートを打つも左へ。
由井や髙橋悠斗が連係してエリア前でボールをものにし、岡野一にボールが渡ると、機を見て深澤が高い位置へ駆け上がるなど、人をかけた攻めを試みていきます。
24分には髙橋悠斗が前線へ動き出した岡崎や岡野一を狙い、パスを出すと、エリア前にこぼれたボールを、髙橋悠斗が拾い、ミドルシュートを打つも上に。
後半はタイムアップとなり、1-1。決勝へ進むチームはPK戦(3人制)で決めることに。
先攻は浦和、後攻はフロンターレ。
浦和の1人目、47。左へ蹴るも濱﨑が見事にセーブ。
フロンターレの1人目は由井。しかし、正面を突いたシュートは、浦和のGK41がこちらもセーブ。
浦和の2人目は44。左へのシュートは、またも濱﨑がセーブ。
フロンターレの2人目は岡崎。これを決めて、フロンターレはリード。
浦和の3人目、63は決め、1-1に。
フロンターレの3人目、深澤。これを決めて、2-1。フロンターレは決勝への進出を果たしました。
前半0-1 後半1-0 計1-1 PK2-1
得点:中原章雅
フロンターレの先発:33濱﨑知康、13伊藤颯飛、2江原叡志、6髙橋悠斗、20中原章雅、15藤野心魂、10田中陸人、18瀬谷海斗、14志村海里、22岡田泰輝、17髙橋宗杜
交代:伊藤→5栁沼俊太 藤野→7尾川丈 志村→11岡野一恭平 岡田→9岡崎寅太郎 田中→4由井航太 髙橋宗杜→3深澤陽太
このあとの決勝、FC LAVIDAとの決勝は、0-3。フロンターレは準優勝で大会を終えました。
フロンターレU-13の2018年の活動はこれにて終了に。U-12からフロンターレで育った選手もいれば、今年からフロンターレの一員になった選手もいるなかで、関東ユース(U-13)サッカーリーグ2部で優勝を果たすなど、結果も残し、試合を重ねていくにつれ、どんどんいいチームになっていっているように思います。
来年もどんなプレーを見られるのか、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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