8月8日は時之栖スポーツセンター裾野グラウンドへ。全国から集った32チームにより競われるニューバランスチャンピオンシップが8月6日から行われており、この日は最終日。1次リーグを3連勝し、2次リーグを2勝1敗、首位で勝ち上がった川崎フロンターレU-12は、江南南サッカー少年団との準決勝に臨みました。
【川崎フロンターレU-12 ニューバランスチャンピオンシップ準決勝 vs 江南南サッカー少年団】
8月8日(木)午前8時55分キックオフ 時之栖スポーツセンター裾野グラウンド くもりのち晴れ 20分ハーフ 8人制
フロンターレの先発は、GK1井澤明己、最終ラインは右から2榎本司、3林駿佑、7柏村涼太、中盤は6楠田遥希、5関徳晴、前線には、11ステンパールカ大翔、キャプテンの13新堀翔。
富士山こそ雲に隠れているものの、次第に晴れ間も顔を出し、蝉の声もにぎやかな時之栖スポーツセンター裾野グラウンド。両チームの選手の家族らが見つめるなか、試合は始まりました。
キックオフとともにセンターライン手前から林がミドルシュートを打ち、ゴールを目指していくのはフロンターレ。林のシュートは枠をとらえましたが、江南南のGK1がしっかりセーブ。
一方の江南南も、直後にはエリア外右でファールを受けると、37が直接右足で狙いますが枠はとらえられず。
試合は次第にフロンターレがボールを握る時間に。最終ラインの林が右へ開いた榎本へ縦パスを入れ、新堀を経由して左サイド、高い位置の柏村へつなげるなどしていき、2分には楠田から受けた林が持ち上がり、ミドルシュート。これもまたGK1がセーブしましたが、迫っていきます。
江南南は、4分には、フロンターレが後ろでボールを回そうとするところを突いてボールを高い位置で奪い、正面で31が1対1となりますが、シュートは上に。
ひやりとする場面、事なきを得たフロンターレは、楠田が時折後ろに下り、関も自陣の左サイドに下がり、柏村を高い位置へ押し上げるようなかたちで、ボールを回していきます。5分には、林のフィードに、柏村が左サイド、高い位置へ抜け出し、そのまま前へ。折り返しに、ステンパーが走り込みますが、江南南の守備も粘り強くシュートは打てず。
それでもフロンターレは左へ流れてボールキープを図る31に、榎本や関が囲い込むようにしてボールを奪い、楠田を経由して左サイドの新堀へつなげるなど、切り替えの良さを見せていきます。
江南南もパス交換から11が中央突破を図るも、フロンターレは楠田がうまく奪い、マイボールに。さらに6分には10がエリア左へ仕掛けていきますが、ステンパーが粘り強く寄せ、シュートはブロック。守備でもひたむきにプレーを重ねていきます。
江南南のコーナーキックもしのいだフロンターレは、7分には柏村が左サイドを仕掛け、またも折り返すとニアに榎本が飛び込みますが、ここでもまた江南南はブロック。
さらに井澤も加わり、林や楠田、関が多くボールに触れ、林がステンパーを狙い、フィードを入れるなど長いボールも交えながら機会をうかがっていくフロンターレ。8分には関の縦パスを、左サイドで受けた柏村が中央へ仕掛けてミドルシュート。しかし、江南南の体を張った守備に遭い、枠へは飛ばせず。10分には、関のパスに、柏村が左サイド高い位置へ。折り返しに、ニアに飛び込んだ新堀がシュートを打つも左へ。
給水タイムを挟んでさらに13分にはコーナーキックのセカンドボールを拾い、ステンパー、榎本、関と回し、エリア左の新堀へ。新堀がシュートを打つも右へ。
さらに15分には、左サイド、ステンパーからリターンを受けた楠田から正面の関へ。関のミドルシュートはGK1がはじきながらも阻んで右コーナーキックとなり、こぼれ球を拾ったフロンターレは、正面で新堀がゴール右を狙いシュートを打ちますが、わずかに右へ。
一方の江南南も17分には、右サイドから攻勢に。エリア右へ30が抜け出しそうになるも、榎本が中へしぼり、それをさせず。
19分には、再びフロンターレ。楠田の縦パスを中央で新堀が受け右へ展開。ステンパーに渡り、正面へ戻すと関がミドルシュートを打つもGK1がセーブ。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がりからゴールへ迫ったのは江南南。キックオフとともに37が放ったシュートは井澤がセーブ。さらに前からのプレスでボールをものにすると、10がエリア左でシュート。枠をとらえますが、井澤がわずかにさわり、得点とはならず。続けてエリア前で混戦となり、12がミドルシュートを打つも上に。
攻勢を粘り強くしのいだフロンターレは、ラインを高めながら縦へボールを入れていき、榎本が右サイド高い位置で受けたり、ボールを奪った林が前へ持ち出し、エリア右のステンパーへつなげたりし、再び相手陣内での時間をつくっていきます。
4分には、左サイドの柏村からエリア外正面の楠田へ。楠田のミドルシュートはブロックされ、左コーナーキックに。フロンターレはここでステンパーに代わり8吉田志生。
コーナーキックをしのいだ江南南はカウンターへ持ち込み、11がエリア右へ抜け出すも、フロンターレも切り替えが速く、榎本がブロック。右コーナーキックとなり、37が入れたボール、30が合わせますが左へ。
エリア正面に間に顔を出した吉田がボールを受け、楠田へつなげ、楠田から左サイド、柏村へつながると、関が高い位置へ駆け上がり、攻めに厚みを加えようとしていくフロンターレ。相手に渡っても榎本が高い位置で取り返し、吉田へつなげるなどしていきます。
7分には榎本に代わり4陶山響。陶山が最終ラインの左へ入り、柏村が右へ。
柏村が右サイドから中央へ仕掛ける動きを見せ、関から左サイド高い位置の陶山へつなげるなど、両サイドをうまく使いながら前へ出ていくと、9分には林、関と縦へつなげ、関からエリア外左、陶山へ陶山に対して、江南南のファールがあり、フロンターレはフリーキックを得ます。キッカーは新堀。直接狙うも右へ。
多くのセカンドボールをものにし、前に出ていくフロンターレ。11分には陶山が仕掛けて左コーナーキックを得て、新堀がボールを入れると、林が合わせるも江南南も必死の守りを見せて押し込むことはできず。
給水タイムをはさんで、江南南がボールをものにしても吉田が粘り強く足を出して奪い返すなど、マイボールにしていくフロンターレ。陶山が左サイド高い位置へ抜け出し、折り返したり、林から受けた関がエリア左でシュートを打ったりするなどしていきます。
15分には林のフィードをエリア左で新堀が折り返すと、吉田が迫るも江南南の守備に阻まれ、惜しくも打てず。
フロンターレは16分、楠田に代わり14奥田悠真。直後には再び陶山が左サイドへ。ニアへの折り返しに新堀が飛び込むもまたもや江南南の守備。18分には、柏村のフィードを吉田が折り返す、正面の新堀へ渡りそうになるも吉田がオフサイド。直後には林がボールを奪い、縦パスに新堀がエリア外右へ。しかし、シュートはGK1がセーブ。
20分にはフロンターレが人をかけて攻めに出ようとしたところを、30が中央でボールをカットし、エリアの前に。1対1となり、井澤もかわして30がシュートに持ち込みましたが、ゴールの前に戻った林がクリアする好守。さらに拾った30のシュートは上に。後半はここでタイムアップとなり、PK戦へ。
まずは3人ずつが蹴って競うPK戦。先攻の江南南は、2人目がポストに当てたのに対し、フロンターレは林、関、そして、最後は新堀が決めて、3-2。この結果、フロンターレは決勝への進出を果たしました。
前半0-0 後半0-0 計0-0 PK3-2
フロンターレの先発:1井澤明己、2榎本司、3林駿佑、7柏村涼太、6楠田遥希、5関徳晴、11ステンパールカ大翔、13新堀翔(c)
交代:ステンパー→8吉田志生 榎本→4陶山響 楠田→14奥田悠真
(文中敬称略)
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