12月8日等々力陸上競技場で行なわれたプリンスリーグ関東最終節、川崎フロンターレU-18 vs 帝京のあとは、等々力第一サッカー場へ。川崎フロンターレU-15の2年生たちがメトロポリタンリーグの最終戦、横浜FC戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs 横浜FCジュニアユース】
12月8日(日)午後3時57分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 35分ハーフ
フロンターレの先発は、GK33菊池悠斗、最終ラインは右から20江原叡志、18由井航太、23髙橋悠斗、26中原章雅、ボランチはキャプテンの25藤野心魂、32尾川丈、右MF29岡野一恭平、左MF28名賀海月、前線には34岡田泰輝、35髙橋宗杜。
一方の横浜FCは、フロンターレU-12出身、17永田滉太朗が先発に入りました。
次第に日が陰り、プリンスリーグ関東の際と比べると気温も落ちてきた等々力第一サッカー場。フロンターレも横浜FCも多くの選手の家族らがフェンス越しに選手たちを見つめるなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ラインを高くし最終ラインに、藤野が下り、両サイドを高めながら前に出ていくフロンターレ。尾川のパスに右サイド高い位置へ岡野一が流れ、リターンを受けた江原が中央をうかがう姿勢を見せ、高い位置で岡田がキープ。2分には、江原のパスをエリア外右で受けた藤野のパスに、髙橋宗杜がエリア右へ抜け出そうとしますが、ここは横浜FCの守備に遭い、シュートには至らず。
さらに由井がボールをカットしたところから一気に前に。江原がサイドを変え、左サイドで名賀のパスに、中原がエリア外に左へ仕掛けていくなど、フロンターレが押し込む時間は続いていきます。
一方の横浜FCも、マイボールにすると、後ろからの組み立てを図り、左SBの4が高い位置へ。これに対しては江原が対応し、前にはいかせず。髙橋宗杜がおさめたボールを、岡田が受け、中央に寄った名賀が右サイドに体を向け、右の江原へ展開するなど、多くの選手がかかわりながら攻めの機会をさぐっていきます。
8分には右の岡野一から藤野を経由して左へ展開。中原のクロスに、エリア内、岡田が迫りますが、横浜FCの守備に阻まれ、シュートまではいけず。直後には横浜FC、エリア外右で11がうまくおさめ、正面で15がシュートを打ちますが、上に。9分にはルーズボールを正面でおさめた15がシュートを打ちますが、菊池がセーブ。
次第に横浜FCが前に迫る場面は続き、最終ラインの3の縦パスを11が正面で、ダイレクトでさばこうとしますが、フロンターレは由井がカバー。前線の15がおさめ、11から右へ展開し、右MFの永田が下がり目で受け、右SBの2が駆け上がるなどしていきますが、髙橋悠斗の縦パスを中央で岡田がおさめるなど、やや押し込まれるなかでも、守備から攻めにつなげようとしていきます。
中盤の6や10がうまくサイドにつけながら前に出てくる横浜FC。16分には、エリア外左へ4が迫りますが、岡野一がブロック。さらに右からの折り返し、エリア内で11がおさめますが、藤野が寄せシュートは右へそれていきます。
フロンターレも由井が前に走り出す髙橋宗杜にフィードを入れ、中盤で藤野や尾川、名賀がボールをものにし、再び自分たちでボールを持つ時間をつくり、中原や江原もそれぞれのサイドで、前に出る場面を増やし、相手の攻めに対しても、髙橋悠斗がエリア右へ抜け出そうとする11からボールを奪うなど、いい対応を続けていきます。
24分には、藤野から尾川と中盤で動かして、尾川から左へ展開。中原のクロスに、エリア内、髙橋宗杜がニアで合わせますが、左へ。さらに中央でボールを名賀がものにし、藤野のパスに岡野一がエリア右へ。シュートを打つも左へ。26分には、尾川から左へ展開。左サイド高い位置で中原が受け、リターンを受けた尾川が正面へ浮き球を入れると、藤野が競ったボール、最後はエリア左で岡田がシュートを打ちますがブロック。
さらに髙橋悠斗の縦パスを受けた岡野一が縦へ仕掛けたり、左に開いた髙橋悠斗が、エリア右へ動き出す髙橋宗杜を狙いフィードを入れたりしていくフロンターレ。
由井や髙橋悠斗、尾川や藤野がボールに多く触れ、岡田がボールをキープすると、中原が高い位置へ顔を出すなどしていきます。32分には、左サイド寄りでスローインを受けた岡田が前を向き、エリア左へ動き出す名賀を狙いスルーパスを出しますが、ここは横浜FCの守備に遭いシュートは打てず。
一方の横浜FCも、左からの浮き球に、永田が正面へ抜け出そうとしますが、中原が寄せ、前にいかせず。前半はタイムアップ。0-0でハーフタイムとなります。
後半フロンターレは、髙橋宗杜に代わり36岡崎寅太郎。夜の帳が下りて、ピッチを照明が照らすなか、フロンターレは藤野がスライディングで粘りボールをものにしたり、岡田が中央に下がり、横浜FCからボールを奪い取るなどしていきます。4分には、岡崎のパスに、岡野一がエリア右へ。シュートを打つも横浜FCはブロック。さらに右サイドのスローインから岡崎がエリア右へ。右コーナーキックとなり、中原が左足でボールを入れると、藤野が合わせ、エリア外右に転がったボール、走り込んだ中原がシュートを打ちますが右へ。得点とはなりませんでしたが、次々にゴールへ迫っていきます。
7分には、右サイド、岡野一とのパス交換から江原が右クロスを上げると、ニアで岡崎が頭で合わせますが上に。そして、9分、フロンターレは岡野一との中央へ仕掛ける姿勢を見せ、エリア右へパス。岡崎が相手の寄せに遭いながらも、右足を振り抜くと、ボールへゴールのなかへ。1-0。ついにフロンターレは先制します。
さらにフロンターレは高い位置で岡崎がボールをものに。左の名賀へ展開し、名賀のパスに、岡田がエリア内へ仕掛けていき、横浜FCのエリア右を突くパスにも、由井がカバーしていきます。12分には、藤野がうまく間でボールを受け、左へ展開。中原の浮き球に、岡田がエリア内へ抜け出そうとしますが、これはクリア。
一方の横浜FCも、3の縦パスを間で14が受け、左サイド高い位置の4へ。4のクロスは右へ流れ、エリア内へボールを入れていきますが、由井がクリア。拾った岡崎が縦に仕掛けて、攻めに持ち込み、名賀が中央に寄り、右サイドの高い位置で江原、またプレスバックから岡田がボールをものにするなど、相手陣内で時間をつくっていきます。
15分には、岡田から右へ展開。江原の折り返しに、ニアで岡崎がシュート。これは横浜FCのGK1がセーブ。さらにエリア外左からエリア左へ、岡田が仕掛けていきますが、横浜FCも粘り強く寄せ、シュートまではいけず。17分には、名賀がボールをカット。中央で受けた岡田から左へ展開。エリア左、岡崎が迫り、岡田とのパス交換からエリア内左へ仕掛けていきますが、オフサイド。得点とはならずとも、前線の2人がうまい連係と個の力を見せて、ゴールへ迫っていきます。
フロンターレは18分、岡田に代わり27瀬谷海斗が入り右MF、岡野一が左MF、名賀が前線へ。20分には、尾川から右へ。瀬谷がエリア右へ向かう姿勢を見せて、パスを出すと岡崎がエリア右へ。仕掛けていったところで横浜FCの守備に阻まれましたが、ゴールへ迫っていきます。
髙橋悠斗や由井が前に持ち出し、藤野や尾川が間で受け、ボールを動かしていくフロンターレ。オフサイドとはなりましたが、髙橋悠斗のフィードに岡崎がエリア内へ抜け出すなど、長いボールも交えて攻めていきます。
横浜FCも左から中央へ10が仕掛け、迫りますが、フロンターレは人をかけて守りに。27分には、中央からのパス交換から14が正面へ。枠内上をとらえたシュートを打ちますが、菊池が手を伸ばし弾き出す好セーブで防いでいきます。
瀬谷が中央へ仕掛け、右のスペースを江原が駆け上がり、クロスを入れるなどしていくフロンターレ。時には岡崎が中盤に下がり、前に尾川が仕掛けるなどしていきます。
31分には、岡野一に代わり31志村海里。交代で入った志村も、高い位置で厳しい寄せからマイボールにし、左へ展開。中原が高い位置へ上がるなど、うまく試合に入っていきます。33分には、横浜FCもエリア右を狙いパスを出しますが、中原がカバー。そこからボールは岡崎へ渡り、守備から攻めに。右から瀬谷がエリア内へ仕掛け、志村が左サイドからエリア内へ向かっていくなど、最後まで得点を狙う姿勢を見せ続けたフロンターレ。試合はタイムアップとなり、1-0。
今季のメトロポリタンリーグを勝利で締めくくり、7勝4分け5敗で終えることになりました。
怪我などのため離脱した選手もいましたが、多くの選手がいいプレーを重ねていったフロンターレ。これから冬の期間を経て、U-15の最後のシーズンにどんなチームになっていくのか、楽しみにしています。
前半0-0 後半1-0 計 1-0
得点:岡崎寅太郎
フロンターレの先発:33菊池悠斗、20江原叡志、18由井航太、23髙橋悠斗、26中原章雅、25藤野心魂(c)、32尾川丈、29岡野一恭平、28名賀海月、34岡田泰輝、35髙橋宗杜
交代:髙橋宗杜→36岡崎寅太郎 岡田→27瀬谷海斗 岡野一→31志村海里
(文中敬称略)
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