川崎フロンターレが柏レイソルとのJ1最終節を3-2で勝利した翌12月20日は等々力第一サッカー場へ。川崎フロンターレU-15の2年生たちの公式戦メトロポリタンリーグは最終戦を迎え、横浜F・マリノスジュニアユースとの試合に臨みました。
この記事は、了解を得たうえでマスクをつけ、距離に気を配ったうえで写真やメモなどをとり、書かせていただいています。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs 横浜F・マリノスジュニアユース】
12月20日(日)午前10時半キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ
フロンターレの先発は、GK50松澤成音、最終ラインは右から29加治佐海、23山中大輝、22土屋櫂大、27柴田翔太郎、中盤の底に25田所莉旺、その前に36関田和智、32齊名優太、右に37香取武、左に38児玉昌太郎、前線には41八田秀斗。フィールドプレーヤーは2年生、GKの松澤はフロンターレU-13所属の1年生というメンバー構成に。
青空が広がったものの、身を縮こませるような冷たい風が吹くなか、始まった試合。フロンターレは、立ち上がり、後ろから組み立てていこうとするマリノスに対して、八田や香取から連動してプレス。マリノスが左サイドに展開していっても、香取が自陣のエリア近くまで戻り、コンパクトにして対応。マイボールにしていきます。
フロンターレも、田所や山中、土屋が多くボールに触れボールを動かしていくと、4分には田所の左サイドへのパスを柴田がおさめ、そのパスに児玉が抜け出しますが、オフサイド。さらに中盤の18に対して、関田がうまくプレスをかけ、ボールを奪い取るなど、マリノスのボール回しにも対抗していきます。
5分には浮き球のパスに、マリノスの10がエリア前に迫りますが、柴田がしぼってカバー。さらに左サイドの15が中へ切れ込み、エリア内に浮き球のパスを入れると、10が抜け出しそうになりますが、土屋が体をうまく入れ、ゴールキックに。9分には、中央に下がった10がエリア右を突くパスを出しますが、ここでも土屋がカバー。集中して、対応していきます。
GKの松澤も加わり後ろからボールを回し、攻めに持ち込んていこうとするフロンターレ。12分には、右サイドから斜めに香取が仕掛け、右サイドへ流れた八田へパスを送ると、八田はクロスを入れますが、マリノスはブロック。右コーナーキックに。
フロンターレにエリア内でファールがあり、シュートには結びつきませんでしたが、自陣からボールを回していこうとするマリノスに対して、高い位置で関田がカット。そのパスを受けた香取がエリア内へターンで振り切りながら仕掛けようとするなど、相手陣内でチャンスをつくろうと試みていきます。
14分には、マリノス、中盤の5のパスに抜け出した8がエリア右へ仕掛けていきますが、土屋がブロックし、最後は松澤がセーブ。フロンターレも直後には、中央で関田がカット。関田から受けた齊名はエリア右、八田を狙いスルーパスを出しますが、おさめられず。それでも、守備から攻撃へのつながりを見せていきます。
左右にボールを動かしながらテンポよくボールを回していくフロンターレ。一方のマリノスも中盤でボールを奪い取り、中央でボールを動かそうとしていきますが、フロンターレは齊名がカバー。山中につけて、そこから加治佐に展開するなど、しっかりつながるように対応していきます。
なかなか両チームに決定機がないなか、試合は飲水タイムに。飲水タイムが開けて、26分にはフロンターレ、土屋が持ち上がり、左サイドを突くパスを出すと、柴田からエリア左へ飛び出した関田につながりますが、関田の折り返しはマリノスがブロック。
マリノスも、27分には浮き球をエリア内でおさめた10がシュートを打ちますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。8が入れた地を這うような低いボール、ニアで12がシュート。フロンターレが防いだところ、右サイドに展開したマリノス、クロスを上げると遠いサイドに10が迫りますが、土屋がカバーしていきます。
さらにマリノスがフロンターレのゴールへ迫る時間は続き、29分には6から右へ展開。8がクロスを入れると、正面で2がシュートを打ちますが、松澤がセーブ。
しのいだフロンターレも、関田や八田、山中や田所らが多くボールに触れながら糸口をさぐっていくと、30分には齊名のパスに左サイドの高い位置へ抜け出した児玉がエリア内へ仕掛ける姿勢を見せて、クロスを上げますが、GK1がセーブ。
さらに左に加治佐が開き、間で関田がうまく顔を出すなどして細かくボールを動かしていくと、33分には土屋から齊名とつながり、齊名から左へ展開。柴田につながり、柴田のパスに児玉がエリア左へ走り込みますが、ラインを割り、ゴールキックに。
マリノスも35分には、12のフィードにエリア右へ8が飛び出しそうになりますが、松澤がカバー。児玉へすぐさまつなげ、攻めにつなげる姿勢を見せていきます。
ロスタイムに入り、36分には田所の左サイドを突くパスに、児玉が高い位置へ。児玉のクロスに八田が飛び込みますが、さわることはできず。前半は0-0でタイムアップとなります。
後半も互いにボールを動かしていく姿勢を見せ、攻めの機会をさぐりに行く展開に。1分にはフロンターレ、香取がカット。中央の齊名のスルーパスに、児玉がエリア左へ抜け出しますが、オフサイド。さらに関田のプレスからボールを奪い、田所から左サイド、児玉へ展開するなど、フロンターレがいい守備から攻撃へつなげていく時間が続いていきます。
5分には、関田がボールをものにし、齊名へ。齊名のパスにエリア右へ八田が抜け出しそうに。これを防いだマリノスはエリア前に浮き球を入れていきますが、土屋が前に出てカバー。さらに中央で関田が仕掛けたところ、ボールを奪ったマリノスは、5から15へ展開していきますが、山中がカバーしていきます。
マリノスも、GK1や9、最終ラインの20や12が多くボールに触れ、右へ開いた8に展開していきますが、柴田が粘り強く寄せ、フロンターレのスローインに。フロンターレも、土屋や山中、田所が多くボールに触れていくと、11分には田所のパスに児玉が高い位置へ。そのパスにエリア前に齊名が抜け出しますが、マリノスはカット。今度は攻めに転じたマリノス、15が縦に仕掛けていきますが、山中がカバー。さらに中央で10がカットしていきますが、土屋がすぐさま奪い返し、さらに左サイドから攻めてくるマリノスに対して、香取も下がってコンパクトに対応していきます。
拮抗する展開が続くなかで、最終ラインからボールをつなげ、高い位置でもボールを奪ってゴールを狙いにいくフロンターレ。15分には柴田が左サイドでボールをカット。そのパスに仕掛けた児玉が左コーナーキックを得ると、柴田が右足で入れたボール、セカンドボールを拾った香取がエリア左へ仕掛けていきますが、マリノスの守備も粘り強く、ゴールキックに。
すると17分、マリノスは仕掛けた15がエリア右へ抜け出し、シュート。ニアに決まり、0-1。先制点はマリノスへ。
フロンターレはここで関田に代わり24岩坪瑛太が入り、CB。土屋が右SB、児玉が右のウイング、柴田が左のウイング、加治佐が左SB、香取が中盤の前に。
両サイドを高くし、ラインを高めながら前に出ていくと、22分には、うまく間で受けた齊名から右サイドを突くパスが出ると、児玉が高い位置で折り返したボール、ゴール前に走り込んだ柴田が合わせますが、シュートは上。さらに山中のフィードを正面でおさめた八田から左へ展開。受けた加治佐がエリア前に仕掛けて、シュートを打ちますが、マリノスはブロック。
一方のマリノスも、15が縦に仕掛けていきますが、土屋が粘り強くカバーしていきます。
フロンターレは25分、齊名に代わり34村瀬悠馬。26分には、中央でボールを奪った香取のパスに柴田がエリア外左へ。しかし、シュートはマリノスがブロック。
さらに追加点を狙いにくるマリノスに対して、田所がうまくカバー。ボールを保持する時間をつくっていくフロンターレ。村瀬が間でボールをうまく受け、山中や岩坪、松澤もときにはエリア外に出ながらボールを動かしていきます。
28分には、フロンターレは香取に代わり39坂本錠が入り、八田とともに2トップに。村瀬がボランチに。
29分には、岩坪の縦パスを坂本がおさめ、左へ展開。柴田が仕掛けてクロスを入れると、児玉が合わせたシュートは枠をとらえますが、マリノスがライン上でクリアする好守を見せ、惜しくもゴールとはならず。
さらに30分には、田所の浮き球に、エリア内へ八田が動き出しますが、マリノスも集中した守りを見せ、これをカバーしていきます。
すると31分、マリノスは中央を15が仕掛けて、エリア左へパスを出すと抜け出した10が、ループシュートを決めて、0-2に。フロンターレは突き放されてしまいます。
中央の村瀬のパスに、左サイドから斜めにエリア内へ柴田が動き出したり、柴田や加治佐の連係、右サイドでは土屋も高い位置へ上がるなど攻勢を強めるフロンターレ。35分には、土屋のパスを下がり目で受けた坂本がエリア内へ浮き球を入れると、八田が飛び込みますが、GK1がセーブ。
ロスタイムに入り、さらに田所のフィードをエリア内でおさめた八田がシュートを打ちますが、GK1がセーブ。直後には、坂本から右へ展開。児玉が高い位置で折り返すと、八田が正面へ迫りますが、マリノスの守備に遭い、シュートは打てず。
さらにフロンターレは田所や村瀬がセカンドボールをものにし、土屋とのパス交換から児玉が高い位置でクロスを入れるなどしていきましたが、ゴールにはつながらず。試合は0-2でタイムアップとなりました。
前半0-0 後半0-2 計0-2
フロンターレはメトロポリタンリーグを6勝1分け3敗、勝ち点19、得点16、失点11で終えることになりました。最終戦は勝利で飾ることはかないませんでしたが、新たなかたちも見せ、当初とは違ったものも見せていることは、これからがとても楽しみになるものがありました。最終学年を迎える来季、選手としてもチームとしてもさらにさまざまなものを積み上げて、素晴らしい姿を見せられますように。2021年シーズンをとても楽しみにしています。
フロンターレの先発:50松澤成音、29加治佐海、23山中大輝、22土屋櫂大、27柴田翔太郎、25田所莉旺、36関田和智、32齊名優太、37香取武、38児玉昌太郎、41八田秀斗
交代:関田→24岩坪瑛太 齊名→34村瀬悠馬 香取→39坂本錠
(文中敬称略)
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