フロンターレU13 – アントラーズつくばジュニアユース / 関東ユース第3節


7月11日、等々力第一サッカー場では、川崎フロンターレU-13が、関東ユース(U-13)サッカーリーグ第3節に臨みました。

フロンターレは、ここまで湘南ベルマーレU-13、FC LAVIDAと対戦し、2連勝。この日は鹿島アントラーズつくばジュニアユースと対戦しました。

この記事は、フロンターレに取材を依頼し、書かせていただきました。

また、残念ながら当日カメラが故障してしまったため、写真は過去のものを使わせていただきます。

【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部A第3節 vs 鹿島アントラーズつくばジュニアユース】
7月11日(日)午後3時57分キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり一時雨 30分ハーフ

フロンターレの先発は、GK50髙橋壱梛、最終ラインは右から13小川翔太、5藤田明日翔、キャプテンの4菊池京、3長崎亘佑、ボランチは8木下勝正、15小川尋斗、右MF17橋本乃翔、左MF7尾関悠太、前線には9白倉凜生、18小林朝日。

アントラーズつくばの先発は、GK16牧野澪音、最終ラインは右から5篠崎健人、キャプテンの4粟津千尋、3中村一平、2芝野来希、ボランチは6俣野寛太、8福岡勇和、右MF10安塚悠真、左MF13高木春翔、前線には7高山大世、9奥田陽。

この日は太陽がそそぎ、厳しい暑さだった等々力第一サッカー場。しかし、選手たちがアップをするころには雷鳴もまじえて黒い雲が近づき、試合が始まるころには時折強い風も吹きつけ、天候が急変することを感じさせられるなか、試合は始まりました。

立ち上がり、最終ラインから縦パスを入れ、小川尋斗や木下のフォローも得て、セカンドボールも回収していくフロンターレ。ラインを高め、藤田の縦パスを白倉がおさめ、そのパスに右サイド、橋本が縦に仕掛ける姿勢を見せるなどしながら、相手陣内で時間をつくっていきます。

2分には、橋本が右サイドでファールを受けてフリーキックに。キッカー、小林がボールを入れ、セカンドボールを拾い、左へ展開。尾関が縦に仕掛け、エリア左へパスを入れていきますが、アントラーズつくばのGK牧野がカバー。

アントラーズつくばも、エリア前、高山を走らせるように浮き球を入れていきますが、藤田が小川翔太につながるようにして、対応。さらに橋本も中央に寄り、木下との連係からマイボールに。小川尋斗が中央でボールをカット、すぐさま前を向いてスルーパスを出すなど、守備から攻めへのつながりを見せていきます。

9分には左サイド、尾関にボールが渡り、前に持ち出す動きを見せた尾関は、後ろへ戻し、ボールは長崎へ。長崎が左クロスを入れると、エリア内、合わせたのは白倉。ボールはゴールのなかへ。1-0。フロンターレが先制点をものにします。

フロンターレはさらに左サイドで尾関がうまく前に持ち込み、また、木下がボールをカットし、一気に縦に仕掛けていくなど、攻勢に。一方のアントラーズつくばも、12分には右サイドに展開。安塚がエリア外右へ仕掛け、折り返しますが、菊池がカバー。

右コーナーキックとなり、高木が左足で精度の良いボールを入れていきますが、シュートにはつながらず。

しかし、直後、フロンターレは後ろから組み立てていこうとしたところ、ボールを俣野がカット。俣野のパスに抜け出した安塚が押し込み、1-1。ややもったいないかたちで、フロンターレは追いつかれてしまいます。

さらに勢いに乗り、左サイド、高木の仕掛けからゴールに迫るアントラーズつくば。フロンターレは、藤田がカバーし、しのいでいきます。

再びボールを動かしていくフロンターレは、菊池の縦パスを中央で小川尋斗、やや下がり目に下りた白倉とつなぎ、白倉がワンタッチではたいたボールを受けた木下が、エリア前、動き出した小林にスルーパスを出すなど、うまくかかわりあいながら、勝ち越しのゴールを狙いにいきます。

一方のアントラーズつくばも16分には、福岡がエリア前でカット。そのスルーパスにエリア左へ奥田が抜け出しますが、藤田がブロック。アントラーズつくばのコーナーキックが続きますが、フロンターレはこれをしのいで、1-1で飲水タイムとなります。

 

飲水タイム明け、中央で前を向こうとするアントラーズつくば、福岡に橋本や小川尋斗が囲い込むようにして寄せにいき、白倉が中央の下がり目でボールを受ける一方で、木下が高い位置へ飛び出すなどしながら攻めを試みていくフロンターレ。

しかし、アントラーズつくばも前を向いたところからの攻めが速く、20分には、左サイドより、安塚にボールが渡り、安塚はオーバーラップしてきた篠崎へパス。篠崎が高い位置から折り返すも、菊池がブロック。右コーナーキックとなり、高木が左足で入れたボール、俣野が合わせますが、左に。

直後にはフロンターレ、藤田から右サイド、小川翔太へつなぎ、小川翔太が斜めに入れたパスを、中央の下がり目で白倉がダイレクトで左へ展開。抜け出した尾関が仕掛けていきますが、アントラーズつくばはカバー。

さらに23分には中央で受けた木下が、うまくかわして、一気にエリア外正面へ。枠をとらえたミドルシュートは、牧野が阻みましたが、意表を突いた意欲的な仕掛けで迫っていきます。

フロンターレはさらに、木下の縦パスを巧みなターンでおさめた小林が、エリア右、白倉を狙いスルーパスを出すなどし、ゴールを狙いに。

24分にはアントラーズつくば、高山が中央でカット。そのスルーパスにエリア左へ奥田が抜け出す決定的な場面をつくりますが、高橋が前に出て阻む好セーブ。

27分にはフロンターレ、小川尋斗から左へ展開。尾関がうまく時間をつくり、駆け上がった長崎へ。長崎のパスをエリア外正面で受けた白倉がスルーパス。エリア左へ小林が抜け出しますが、俣野がセーブ。

さらに尾関が小林とのパス交換から高い位置へ仕掛けようとするなど、フロンターレはエリア近くでプレーを増やそうとしていきます。

一方のアントラーズつくばもラインを高め、コンパクトに。29分には正面でセカンドボールを拾った俣野が前に持ち出し、ミドルシュート。枠をとらえたものとなりますが、高橋がセーブ。しかし、こぼれたボールに詰めた安塚がゴール左に決めて、1-2。フロンターレは追いかける展開に。

30分にはフロンターレ、尾関からエリア左へ抜け出した木下とつなぎ、木下は駆け上がった長崎へパス。長崎の折り返しはアントラーズつくばがブロックし、左コーナーキックに。小林が右足で入れたボール、ニアで白倉が合わせますがこれは上に。

前半のアディショナルタイム、1分は終わり、1-2でハーフタイムとなります。

 

後半フロンターレはGKが高橋から46岩田幹太郎、白倉に代わり23三上瑛大。アントラーズつくばは高山に代わり、11笹島拓翔。笹島、安塚が前線、奥田が右に。

前半途中から降り始めた雨の粒が大きくなるなか、攻勢に出るのはアントラーズつくば。1分には安塚のパスに、奥田がエリア外右へ。ミドルシュートはサイドネットをたたいたものの、フロンターレのゴールをおびやかしての入りに。

さらに立て続けにコーナーキックを得て、セカンドボールをものにし、フロンターレの陣内で時間を重ねるアントラーズつくば。3分には右コーナーキックを得て、高木がボールを入れるとエリア内で混戦に。最後は安塚が押し込み、1-3。フロンターレはさらに突き放されてしまいます。

フロンターレは小林が下がり目に落ちて、ボールをおさめ、菊池の縦パスに小川翔太が高い位置へ仕掛けていくなど、攻める姿勢を強めていきます。

11分には橋本に代わり22山根春人が入り、右SB、小川翔太が右MFに。

13分には小川翔太が仕掛けて右コーナーキックを得て、小林がボールを入れると、セカンドボールを拾った小川尋斗のパスに、木下が正面へ。シュートは枠をとらえますが、牧野がセーブ。

後半の飲水タイム明け、アントラーズつくばは、牧野に代わり1斎田大武、安塚に代わり15三角小次郎、奥田に代わり14川崎大空、高木に代わり12櫻井秀吾。

16分には、正面で前を向いた三角が縦に仕掛け、エリア内へ入り込もうとしますが、藤田が対応。セカンドボールをものにしたフロンターレは、小川尋斗のスルーパスに、うまく尾関が抜け出しますが、ボールをおさめることはできず。それでもいい動き出しでゴールに迫っていきます。

三上がボールをおさめ、右サイド、小川翔太が仕掛けていき、また、小川尋斗の右サイドを突くパスに、山根が高い位置へ抜け出そうとするなど、相手陣内で時間をつくろうとしていくフロンターレ。しかし、27分、アントラーズつくばは左サイドでボールをカット、芝野のパスを受けた櫻井がエリア左へ持ち込みシュートを打つと、これが決まり、1-4。

「まだ時間はある、まだ時間はある」「1点でも返しに行こう」。ピッチ外から見守る選手たちに背中を押されるように、ゴールを目指していくフロンターレ。長崎のパスを三上がおさめ、三上から小林へ展開。うまくマークをはがした小林は縦に持ち込もうとしていきますが、アントラーズつくばの守りに阻まれ、シュートまではいけず。さらに岩田のフィードに、尾関が左サイドの高い位置へ抜け出しそうになりますが、アントラーズつくばもしっかり対応していきます。

試合はタイムアップとなり、1-4。フロンターレはリーグ戦を3試合終えての戦績は2勝1敗となりました。

前半1-2 後半0-2 計1-4

得点:白倉凜生(フロンターレ) 高山大世、安塚悠真2、櫻井秀吾(アントラーズつくば)

フロンターレの先発:50髙橋壱梛、13小川翔太、5藤田明日翔、4菊池京(c)、3長崎亘佑、8木下勝正、15小川尋斗、17橋本乃翔、7尾関悠太、9白倉凜生、18小林朝日

交代:白倉→23三上瑛大 高橋→46岩田幹太郎 橋本→22山根春人

アントラーズつくばの先発:16牧野澪音、5篠崎健人、4粟津千尋(c)、3中村一平、2芝野来希、6俣野寛太、8福岡勇和、10安塚悠真、13高木春翔、7高山大世、9奥田陽

交代:高山→11笹島拓翔 安塚→15三角小次郎 奥田→14川崎大空 高木→12櫻井秀吾 牧野→1斎田大武

 

関東ユースの後には練習試合が行われ、フロンターレはGK51岡本栞汰、最終ラインは右から11富田周平、2メンディーサイモン友、8木下勝正、22山根春人、ボランチは14平尾玲旺、15小川尋斗、右MF17橋本乃翔、左MF23三上瑛大、前線には9白倉凜生、20玉木聖梛。

アントラーズつくばは、GK1斎田大武、最終ラインは右から14川崎大空、3中村一平、4粟津千尋、12櫻井秀吾、ボランチは7高山大世、10安塚悠真、右MF9奥田陽、左MF13高木春翔、前線には15三角小次郎、11笹島拓翔。

立ち上がり、岡本も加わり、後ろからの組み立てを図りにいくフロンターレは、エリア前でアントラーズつくばにボールをカットされ、コーナーキックを与えるなどしていきますが、それをしのいでいくと、うまくエリア左へ抜け出そうとした高木に対して、富田が粘り強さを見せ、ボールを奪い返すなど守備で好プレーを見せていきます。

4分には山根のパスに左サイドへ流れた玉木が仕掛けていき、左コーナーキックに。キッカーの三上が右足でボールを入れると、ボールは直接ゴール右へ決まり、1-0。

さらに平尾がセカンドボールをものにし、リターンを受けたメンディーのパスに富田が高い位置へ。富田から受けた橋本から中央の小川尋斗とつながり、かかわりあいながら前に出ていこうとするフロンターレ。ボールを奪われても、プレスバックに行った玉木が奪い返し、左の山根に展開するなど、自分たちでボールを動かす時間をつくり、平尾や小川尋斗がうまく間で受け、山根が高い位置へ顔を出すなどしながらゴールの前に。

10分には、小川尋斗から間で受けた三上のスルーパスに、白倉が反応しますが、シュートまではいけず。

さらに縦パスをおさめた白倉がはたいて、富田が右サイド、高い位置へ抜け出すなど攻勢を強めていくと、12分には白倉がおさめ、受けた玉木のパスに三上がエリア左へ。シュートは右にそれたものの、好連係を見せていきます。

14分には、小川尋斗から左へ展開。山根、三上とつなぎ、仕掛けた三上の折り返しが右へ流れたところ、拾った富田がエリア外正面やや右へ。ミドルシュートは枠をとらえますが、斎田がセーブ。

直後にはアントラーズつくば、笹島がエリア左へ抜け出しますが、メンディーがカバー。左コーナーキックに。ここでアントラーズつくばは、粟津に代わり2芝野来希、中村に代わり5篠崎健人。

コーナーキックのセカンドボールをエリア右で安塚が拾い、クロスを上げると、頭で合わせたのは篠崎。1-1に。

フロンターレは17分、小川尋斗に代わり7尾関悠太、木下に代わり5藤田明日翔。中央でうまく尾関が切り返しながらボールをキープ。下がり目に白倉が落ちる一方で、橋本や富田が前に顔を出すなどしていくフロンターレでしたが、練習試合は雷雲が近づいたためにタイムアップ。1-1。

この日は初めての敗戦となったフロンターレ。しかし、これからが楽しみになるようなプレーもあったことも確かなもの。敗戦を糧にしながら、どんな進化を遂げていくのかがとても楽しみなチームであると思います。

(文中敬称略)

以下の写真は横浜F・マリノスジュニアユース追浜との練習試合から

先発したGK高橋壱梛選手
右SBとして先発した小川翔太選手は後半途中から右MFとして仕掛ける姿勢を見せた
最終ラインを担った藤田明日翔選手
キャプテンをつとめた菊池京選手
左SBの長崎亘佑選手はアシストを記録
積極的にシュートを放った木下勝正選手
ボランチを務めた小川尋斗選手は好パスも見せた
右MFとして先発した橋本乃翔選手は中央寄りでもプレー
うまく前に持ち出した尾関悠太選手
白倉凜生選手は先制ゴールを記録。下がり目から好パスも
小林朝日選手はうまくボールをおさめ、起点に
三上瑛大選手は練習試合でコーナーキックを直接決め、1ゴール
岩田幹太郎選手は後半から出場(左から3人目)
山根春人選手は右SBで出場。練習試合では左SBとしてプレー
マリノスジュニアユース追浜との練習試合には出場しなかったメンディーサイモン友選手も練習試合に出場
練習試合ではボランチとしてプレーした平尾玲旺選手
練習試合で右SBとしてプレーした富田周平選手。粘り強くボールを奪いにいった
練習試合で前線に入った玉木聖梛選手

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