12月19日は等々力第一サッカー場へ。
川崎フロンターレU-13は、関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部Aブロック第13節、FC東京U-13深川戦に臨みました。
フロンターレは、11試合を終え、8勝1分け2敗、勝ち点25、得点23、失点17、得失点差+6の首位で、残り3試合。前日に3位大宮アルディージャU-13が鹿島アントラーズつくばジュニアユースに敗れており、12試合を消化して勝ち点は21のままに。
また、13試合を消化した2位鹿島アントラーズつくばジュニアユースの勝ち点が23。フロンターレは、勝てば勝ち点を28まで伸ばし、両チームに上回れる可能性がなくなるため、優勝の懸かった試合に。
一方、FC東京深川は12試合を終え、勝ち点は11で7位湘南ベルマーレとは勝ち点差1、8位三菱養和SC巣鴨ジュニアユースとは勝ち点差2の6位。
8チームが出場するリーグ戦の1部の各ブロックからは下位2チームが降格することになっており、FC東京深川としても勝利を切望する状況で、この日を迎えました。
この記事は、フロンターレに取材を依頼したうえで書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-13 関東ユース(U-13)サッカーリーグ1部A第13節 vs FC東京U-13深川】
12月19日(日)午後0時10分キックオフ 等々力第一サッカー場 晴れ 30分ハーフ
フロンターレの先発は、GK50高橋壱梛、最終ラインは右から13小川翔太、5藤田明日翔、8木下勝正、6山川陽平、ボランチはキャプテンの15小川尋斗、7尾関悠太、右MF23三上瑛大、左MF10奥田悠真、前線には18小林朝日、20玉木聖梛。
FC東京深川の先発は、GK1渡邊麻舟、最終ラインは右から2安西健吾、18田中理久、4新田遥人、15小川稜太、ボランチは3星山珂凰、6福田一平、右MF8田中遥大、左MF9工藤正太郎、前線にはキャプテンの10友松祐貴、13京増倫泰。
厳しい寒さの朝から一変、好天に恵まれ、あたたかな陽気のなか、始まった試合。
フロンターレは立ち上がり、右サイドの裏を突くパスに小林が抜け出し、折り返し。左サイドでセカンドボールを拾った山川に対し、FC東京深川はファール。
フリーキックを得たフロンターレは、山川が右足でボールを入れると、こぼれ球を拾った尾関は、左サイドの裏を突くパス。FC東京深川がクリアしたため、シュートにはつながらなかったものの、出足の良さでフロンターレが上回っていきます。
2分には左サイドのスローインの流れから、奥田、山川とつなぎ、左サイドに開いた山川は、正面を突くスルーパス。これに三上が抜け出しそうになりますが、FC東京深川のGK渡邊が阻み、シュートまではいけず。
それでもフロンターレがFC東京深川のゴールをおびやかす時間が続いていきます。
4分には、FC東京深川、フィードに工藤がエリア左へ抜け出しますが、オフサイド。さらにFC東京深川は、最終ラインからの組み立てを図るフロンターレに対し、前からプレス。ファールを誘い、ボールも奪い取り、高い位置でプレーをできるようになっていきます。
すると7分、FC東京深川は、エリア外正面やや左でフロンターレにファールがあり、フリーキックを得ます。キッカーは友松、右足で直接放ったシュートは枠をとらえ、GK高橋は反応するも、、防ぎきれず、ボールはゴールのなかへ。0-1。先制したのはFC東京深川。フロンターレは追いかける展開に。
フロンターレは、さらに中盤にプレスをかけ奪いにくるFC東京深川に対し、小川尋斗が厳しくクリーンにボールを奪い返すなどして対抗。尾関や奥田らもかかわりあいながらボールを動かしていきます。
9分には、右に開いた小林から、正面やや右で小川尋斗が受け、左へ展開。パスを受けた山川は、エリア外左でシュートを打ちますが、FC東京深川はブロック。
10分にはFC東京深川、田中理久の右サイドの裏を突くパスに、田中遥大が抜け出しそうになりますが、高橋がエリア外に出て、これをクリア。攻撃の芽を摘んでいきます。
さらにプレスの速さからフロンターレ陣内でボールを奪い取るFC東京深川。12分には、中央を持ち上がった星山が、エリア正面へ鋭い縦パスを入れていきますが、山川がしぼってマイボールに。奥田へつなげ、守りから攻めへつなげっようとしていきます。
14分には、山川が奥田につなげ、小川尋斗を経由して、右サイドを上がった小川翔太がクロスを入れると、エリア正面、玉木が抜け出しますが、FC東京深川の寄せも速く、シュートまではいけず。
直後にはFC東京深川、田中遥大のパスに、工藤がエリア左へ抜け出しますが、木下がブロック。体を張って、守っていきます。
飲水タイムをはさんで、左サイドからの攻めに持ち込んだフロンターレ。うまく入れ替わった小林が一気に左サイドを仕掛け、折り返すと、エリア左、シュートを打ったのは奥田。ボールはゴールのなかへ。1-1。相手の間隙を突くように、フロンターレはついに同点のゴールをものにします。
フロンターレは直後には中央で小川尋斗、尾関、小川尋斗とつないで左へ。ボールは奥田につながり、奥田のパスに、小川尋斗がエリア左へ。シュートには至りませんでしたが、いい距離感でゴール前に迫っていきます。
相手のハイボールに対しても、木下が競ったボールを、小川尋斗がおさめるなど、しっかり対応を続けていきます。
21分には、フロンターレがコーナーキックをしのいでカウンターに持ち込もうとしたところ、FC東京深川が奪い返し、友松のパスに田中理久がエリア右へ抜け出し、シュートを打ちますが、高橋の好セーブでゴールとはさせず。
23分には、ふたたびFC東京深川、安西の右クロスが左へ流れ、こぼれ球を正面で拾った星山がシュートを打ちますが、右へ。
24分には、今度はFC東京深川が右コーナーキックを得て、友松がボールを入れると、エリア内で混戦になりますが、高橋がセーブ。
25分には、友松から右へ展開。安西がクロスを上げると、遠いサイド、工藤が迫りますが、カバー。そこから奥田へつなげ、中央の尾関、小川尋斗を経由して右サイドの小川翔太へ展開し、守備から攻めへのつながりを見せていきます。
FC東京深川、エリア前に迫る友松に対しては、木下がうまくボールを奪い、そこから山川へつなげ、また、浮き球に対しても藤田が競ったボールを、奥田がおさめ、山川の攻め上がりにつなげるなどしていくフロンターレ。
28分には、山川が左サイドでボールをカット。そのまま、持ち上がり、エリア内へスルーパスを出すと、奥田が抜け出しそうになりますが、渡邊がセーブ。
下がり目で玉木もかかわり、三上や奥田も中央へ顔を出しながらボールを動かそうとしていくフロンターレ。
30分には、FC東京深川、友松が中央で前に仕掛け、右へ展開。田中遥大が折り返しますが、藤田がブロック。
アディショナルタイムには、フロンターレ、尾関、奥田とつないで、奥田のパスに、小川尋斗が左サイドへ。小川尋斗から高い位置で受けた山川が左クロスを上げると、エリア右、三上が迫りますが、FC東京深川の守りに阻まれ、シュートには至らず。
前半は1-1でタイムアップとなります。
後半立ち上がりには、フロンターレ、藤田から右へ展開。三上のパスに、小林が高い位置へ。FC東京深川はクリアし、スローインに。
その流れから、小林が相手と入れ替わって右サイドの高い位置へ仕掛け、クロスを入れると、正面へ奥田が迫りますが、FC東京深川は友松がカバー。
フロンターレは、さらに、奥田や尾関、小川尋斗がルーズボールをものにし、小川翔太が高い位置へ仕掛け、クロスを入れるなど、相手陣内で時間をつくっていきます。
6分には、小林がエリア左へ抜け出し、シュートを打ちますが、左へ。さらに尾関、玉木と正面でつなぎ、玉木のスルーパスに、奥田がエリア正面へ抜け出しますが、シュートは渡邊がセーブしていきます。
左サイドでは山川が出足の良さを見せ、さらに藤田がときには高い位置に出てボールを奪うなど、守備でしっかりフロンターレは対応を続けていきます。
なかなかフロンターレの陣内で時間をつくれなかったFC東京深川も、5分には右サイドからの攻めに。田中遥大のエリア右を突くパスを出していきますが、高橋が飛び出し防ぎ、左コーナーキックに。
このコーナーキック、友松がボールを入れると、遠いサイド、こぼれ球に詰めた安西が押し込み、1-2。ふたたびFC東京深川がリードします。
フロンターレはここで玉木に代わり11富田周平が入り、左MF、奥田が前線へ。直後には、左サイドから攻めに持ち込んだフロンターレ。富田から山川とつながり、奥田が高い位置へ。折り返しますが、中で合わせることはできず。
右サイドから安西や田中遥大がクロスを入れるなどして、追加点を狙いに来るFC東京深川。フロンターレはそれに対して、木下がエリア内でしっかりつながるようなかたちで対応するなどしていきます。
11分にはフロンターレ、下がり目で奥田が出したスルーパスに、小林が右サイドの高い位置へ。折り返しはFC東京深川がクリア
右コーナーキックとなり、奥田がボールを入れると、左サイドに流れたボールを拾った木下は、エリア左へ仕掛け、最後はエリア内、奥田が迫りますが、FC東京深川はブロック。
フロンターレは、小川尋斗や尾関らがうまく間で受け、富田や山川もかかわってボールを動かし、正面でボールをものにした尾関がパス交換からエリア内へ抜け出そうとするなど、人をかけた攻めを見せていきます。
14分にはFC東京深川、工藤に代わり7中野寛基。
15分には、フロンターレ、藤田がボールを奪い、右へ展開。相手と入れ替わった小林が仕掛けて、一気に高い位置へ。しかし、折り返しはFC東京深川がブロックします。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは奥田に代わり4菊池京が入り左のCBへ。木下がボランチ、尾関が左MFに。
FC東京深川は16分には、下がり目で受けた友松が左サイドを突くパス。抜け出した中野が仕掛けていきますが、小川翔太が粘り強く対応していき、最後はゴールキックとなります。
小林が高い位置へ仕掛け折り返し、また、三上が高い位置で厳しいプレスから自分たちのスローインを得るなど、相手陣内でプレーを続けていくフロンターレ。
21分には、小川尋斗から右へ展開。三上が仕掛けて折り返すと、エリア右、小川尋斗が迫りますが、渡邊がセーブ。
直後には、渡邊に反則があり、フロンターレはエリア正面での間接フリーキックに。木下がすらしたボール、小林が直接狙いますが、枠はとらえられず。
FC東京深川も、田中理久も精度の良いロングパスを出すなどして、サイドに展開していきますが、山川や小川尋斗がしっかり対応。26分には、友松が自陣でボールをカット。一気に正面へ仕掛けてシュートを打ちますが、左へそれていきます
FC東京深川は、ここから中央をしっかり締め、寄せの速さもふたたび見せ、フロンターレがなかなかゴールに迫れない時間が続いていき
それでも、FC東京深川の攻めには、エリア右を突くパスに、高橋が外に出て対応するなど、向き合っていきます。
アディショナルタイムに入り、31分には、友松のパスに、田中遥大が右サイドの高い位置へ。シュートを打ちますが、左へ。
32分にはフロンターレ、小川尋斗が右へ展開。小川翔太の折り返しはクリアされ、右サイドでのスローインに。その流れから三上が高い一会で折り返しますが、渡邊がセーブ。
試合はタイムアップとなり、1-2。勝利したのはFC東京深川となりました。
この日優勝を決めることはできませんでしたが、このあとの練習試合では見事な連係と技術から3ゴールを奪ったフロンターレ。
試合での悔しさをばねにして、残り2試合、相手を上回るようなプレーを見せて、目指すものをつかみとれることを願っています。
そして、この日等々力第一サッカー場でボールを追いかけた選手たちが、将来等々力陸上競技場や味の素スタジアムで行われる多摩川クラシコで、対戦することを楽しみにしています。
前半1-1 後半0-1 計1-2
得点:奥田悠真(フロンターレ) 友松祐貴、安西健吾(FC東京深川)
フロンターレの先発:50高橋壱梛、13小川翔太、5藤田明日翔、8木下勝正、6山川陽平、15小川尋斗(c)、7尾関悠太、23三上瑛大、10奥田悠真、18小林朝日、20玉木聖梛
交代:玉木→11富田周平 奥田→4菊池京
FC東京深川の先発:1渡邊麻舟、2安西健吾、18田中理久、4新田遥人、15小川稜太、3星山珂凰、6福田一平、8田中遥大、F9工藤正太郎、10友松祐貴(c)、13京増倫泰
交代:工藤→7中野寛基
(文中敬称略)
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