4月17日の等々力第一サッカー場。川崎フロンターレU-15の二年生の公式戦、メトロポリタンリーグに続いては、関東ユース(U-15)サッカーリーグ。フロンターレは、ジェフユナイテッド市原・千葉U-15との試合に臨みました。
この記事はメトロポリタンリーグと同様、フロンターレに取材をお願いし、書かせていただきました。
【関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aブロック前期第4節 vs ジェフユナイテッド市原・千葉U-15】
4月17日(日)午後5時キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 40分ハーフ
フロンターレは、第2節の鹿島アントラーズジュニアユース戦を0-0で終えたあと、第3節のWings U-15戦は0-1。
ここまで1分け2敗、得点は0、失点は2。
先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から24藤田明日翔、23ペイシェンス海翔、キャプテンの5林駿佑、ボランチは4楠田遥希、その前に10平塚隼人、38奥田悠真、右に15佐々木雄基、左に7ステンパールカ大翔、前線には9小野口天。
藤田、奥田と二年生が二人入ってのスタートに。
千葉は1勝2敗、得点と失点はいずれも6。
先発は、GK1大和久悠真、最終ラインは右から2喜多優斗、5福岡壮志、4眞鍋波留也、14佐藤友孝、ボランチは20石橋拓己、その前に10篠原怜音、37姫野誠、右に11篠原蓮人、左に8内田隼翔、前線には9近藤絆生。
雲のあいだから時折太陽が顔を出すものの、やや肌寒さも感じるなか、始まった試合。
立ち上がりはフロンターレも、千葉も後ろから丁寧な組み立てを図る展開に。フロンターレが前から小野口や奥田、ステンパーや佐々木らが奪いにいけば、千葉は中盤の石橋や姫野、篠原怜音が締めて奪い取ろうとしていきます。
フロンターレは、エリア前で千葉が回していこうとするところ、楠田がボールを奪うなどしていき、フィードに抜け出そうとしていく千葉の近藤に対しては、ペイシェンスがしっかり攻撃につながるようなかたちにして対応。
5分には千葉、篠原怜音の縦パスに、正面やや右へ姫野が抜け出すと、フロンターレはファール。フリーキックに。キッカーの姫野は右足で直接狙いますが、フロンターレはブロック。
セカンドボールを拾った篠原怜音のシュートは枠をとらえますが、松澤がセーブします。
直後にはフロンターレ、楠田から左に展開。ステンパーから関につながり、関は左クロス。佐々木が迫りますが、大和久がセーブ。
千葉も直後には、中盤の間でうまく受けた篠原怜音の縦パスに、近藤が高い位置へ動き出しますが、林が寄せていき、エリア内へは近づかせず。
さらに喜多の縦パスに、篠原蓮人が高い位置へ動き出しますが、関がカバー。中盤にボールをつなげていきます。
千葉はさらに、中盤で奪い左に展開、内田が仕掛けていきますが、藤田が粘り強く寄せていき、ここでもエリア内へは近づかせず。
フロンターレは、下がり目に小野口が下り、プレスバックからボールを奪い、受けた平塚はすぐさま左に展開。関につなげ、ラインを高めながらテンポを上げ、ボールを動かしていきます。
11分には、右サイド、藤田が佐々木にいったん預け、高い位置へ。抜け出して折り返そうとしますが、オフサイド。
最終ラインでペイシェンスや林、関らがかかわりあい、左右に動かしつつ、フィードに奥田が高い位置へ動き出すなど、長いボールも交えていくフロンターレ。
12分には正面で楠田がカット。いったん平塚に預け、ふたたび受けた楠田は左に展開。ステンパーにつながり、ステンパーは正面へパス。楠田から、平塚とつながり、平塚のスルーパスに、奥田がエリア内へ抜け出しますが、千葉も最後のところで守っていきます。
13分には千葉、中央から左に展開。佐藤とのパス交換から内田が高い位置へ。内田の折り返し、エリア内左、抜け出した近藤がシュートを打ちますが、枠はとらえられず。千葉としては決定的な、そして、フロンターレとしてはひやりとする場面に。
事なきを得たフロンターレは、間で平塚が受け、奥田や関とかかわりあい、受けたステンパーが左サイドを仕掛けるなどして前に出ていき、林のフィードに抜け出した小野口が高い位置でキープを図るなどして、エリア前で時間をつくりに。
千葉の攻めに対しても、林が奥田につながるようにして対応するなど、守備から攻撃へつながるようなかたちをつくっていきます。
飲水タイムが明け、20分にはフロンターレ、正面でボールを奪い、平塚のパスに、佐々木がエリア正面へ抜け出しシュートを打ちますが、大和久が好セーブ。
千葉も22分には、右サイドでうまく入れ替わった篠原蓮人が仕掛けていきますが、フロンターレは奪い返し、シュートは打たせず。
最終ラインの間に楠田が下り、いったん右の佐々木につなげ、中盤の平塚から最終ライン、林、ペイシェンスとつながり、ペイシェンスが前線へ斜めに速いパスを入れ、リズムをつくろうとしていきます。
千葉は石橋が持ち上がり、下がってきた近藤に預け、起点をつくろうとしますが、フロンターレは奥田が戻ってカット。最終ラインに戻してボールを保持する時間をつくっていきます。
25分には、平塚から右に展開。佐々木が仕掛けてクロス。遠いサイド、ステンパーが迫りますが、千葉の守りが阻んでシュートは打てず。
さらにフロンターレは高い位置で、平塚や楠田がうまく間に顔を出し、関やステンパーが高い位置へ。佐々木もパス交換からエリア前をうかがうなどして、人をかけて攻めていきます。
一方の千葉も、27分には、姫野がボールを奪い、左に展開。佐藤が抜け出して折り返すと、またもニアに走り込んだ近藤がシュートを打ちますが、上に。ここぞというところで、決定的な場面をつくっていきます。
最終ラインのペイシェンス、林に、小野口が中盤まで下がるなどし、楠田や奥田が中盤でかかわってボールを動かしていくフロンターレ。
31分にはふたたび千葉、左に展開し、クロスにエリア内ニアに近藤が走り込み、右へ流れたボールは篠原怜音が拾いますが、林がカバー。
直後にはフロンターレ、楠田や平塚、佐々木も中央に寄ってボールを動かし、平塚のパスに、小野口が抜け出し、右サイドを仕掛け折り返しますが、千葉の守りが阻んでいきます。
さらに最終ラインに楠田が間に入り、両サイドを使って前絵に出ていくフロンターレ。千葉にボールが渡っても、平塚や楠田が奪い返していきます。
35分には、奥田から平塚とつながり、平塚から右の藤田へ。藤田から間で平塚が受け、平塚のスルーパスに、奥田が正面へ抜け出しますが、大和久が阻んでシュートは打てず。
直後には、ペイシェンスの縦パスを小野口が下がり目でおさめ、受けた平塚は左サイドを突くパス。、ステンパーが抜け出しますが、オフサイド。
37分には中央で楠田がカット、縦パスを正面で受けた奥田はスルーパス。エリア内へステンパーが反応しますが、大和久がセーブ。
さらにフロンターレは、楠田や平塚がうまく間で受けながら縦パスを入れていき、人をかけて攻めを試みていきます。
38分には千葉、姫野から右に展開。右クロスに、エリア内、近藤が抜け出しますが、うまくおさめることはできず。
さらに40分には、左サイド、内田がボールをカット。そのパスに近藤が高い位置へ。近藤が折り返すと、遠いサイドで篠原怜音がシュートwっを打ちますが、枠外。
アディショナルタイムには、中盤で姫野、篠原怜音とつながり、篠原怜音のスルーパスに、篠原蓮人が抜け出しそうになりますが、林がカバー。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半立ち上がりは、千葉、右サイドからの攻めに。クロスを入れると、立て続けに内田がシュートを打ちますが、枠は取られらず。
さらに右に開いた近藤のパスに、喜多が高い位置へ。クロスを入れると、正面で姫野がシュートを打ちますが、上に。
千葉はフロンターレが中央を使おうとしたところをカットし、エリア前に迫り、眞鍋のサイドチェンジを、右サイドで篠原蓮人がおさめ、駆け上がった喜多が高い位置へ抜け出して、厚みのあるサイド攻撃を見せていきます。
フロンターレはコンパクトに。うまく中盤で奥田がカット、最終ラインのペイシェンスや林、平塚が間に下り、関もかかわり、後ろからテンポをつくろうとしていきます。
6分には、千葉、中央に寄った内田から右に展開。篠原蓮人のクロスは、フロンターレが体を張ってブロック。拾った千葉は、右サイドから喜多が精度の高いクロスを入れていきますが、松澤がセーブ。
しのいだフロンターレは、平塚や奥田が中央で動かし、左サイドのステンパーがエリア内をうかがう動きを見せるなどして、ゴールを狙いに。
8分には、右サイド、藤田から佐々木とつながり、正面の楠田へ。楠田のスルーパスに、奥田、小野口が反応しますが、大和久がセーブ、
フロンターレは、さらに中盤で楠田がセカンドボールをものに。カットしたペイシェンスがすぐさま佐々木へつなげ、守りからの切り替えの良さを見せていきます。
10分には、ペイシェンスの縦パスに、楠田が高い位置へ抜け出し、楠田のリターンを正面やや右で受けた佐々木は折り返し。正面やや左で関がシュートを打ちますが、千葉はブロック。
左コーナーキックとなり、それをしのいだ千葉は姫野が縦に仕掛け、速攻に持ち込もうとしていきますが、楠田が奪い返し、それをさせず。
直後には千葉、ボールを奪って左に展開。左サイド、内田はエリア右を突くパス。近藤が迫りますが、さわることはできず。
小野口が中盤まで下がり、佐々木が中央に寄るなどコンパクトにして千葉と向き合っていくフロンターレ。マイボールにすると、平塚が左サイドを突くパスなどで揺さぶり、最終ラインでは楠田や林、ペイシェンスや藤田がテンポよく回していきます。
14分には、正面で小野口がカット。右サイド、奥田を走らせ、奥田のパスに藤田が高い位置へ。クロスを上げると、遠いサイド、ステンパーが抜け出しますが、千葉の守りに遭い、ステンパーのファールに。
千葉も最終ラインで組み立てつつ、正確なフィードで揺さぶっていきますが、林がカバー。ペイシェンスにつなげ、最終ラインからの組み立てに転じていきます。
16分には、林から中盤の平塚へ。平塚から左に展開し、関から受けたステンパーが持ち上がり、正面へ斜めに仕掛け、そのパスに、佐々木がエリア右へ。シュートを打ちますが、千葉はブロック。
フロンターレはさらにルーズボールに対して、佐々木がうまく体を入れ、マイボールに。藤田が出足よくボールをカットするなど、高い位置でプレーを重ねていき、小野口も高い位置でカット。右サイドを仕掛けて折り返すなど、エリア前でプレーを続けていきます。
19分には、千葉、中盤からせめて、エリア外右、抜け出した篠原蓮人がシュート。これはわずかに左。
飲水タイム明け、21分には、篠原怜音がカット、左に展開すると、内田が仕掛けて、ボールは正面の篠原怜音へ。シュートを打ちますが右に。
直後にはフロンターレ。楠田が奪い、そのパスに佐々木が右サイド、高い位置へ。折り返しに奥田がエリア右、飛び込みますが、大和久が阻みシュートは打てず。
すばやく攻めに転じた千葉は、右サイドから持ち込み、エリア外右、篠原蓮人がシュート。枠をとらえますが、松澤がセーブ。
千葉はここで篠原蓮人に代わり7金井隼翔。
浮き球に対して、林が平塚につながるようにして対応。林の左サイドを突くパスに、ステンパーが動き出し、中央に寄った佐々木がボールを奪い取るなどしていくフロンターレ
平塚や楠田がセカンドボールをものにし、高い位置で関がカバーし、ボールを奪って、林、ペイシェンスにつなげ、後ろから丁寧に組み立てを図っていきます。
29分には、ペイシェンスの縦パスを間で楠田が受け、最終ラインの林へ。林が左サイドを突くパスを入れると、抜け出したステンパーが仕掛けて折り返し、エリア前、奥田のシュートは千葉がいったん阻むも、拾った奥田が押し込んで、1-0。
ついにフロンターレは今季初得点。先制点をものにします。
追い掛ける展開となった千葉は、直後、左サイドからの攻めに内田が仕掛けていき、エリア外左でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。
キッカーの篠原怜音がボールを入れると、セカンドボールを拾った千葉は右に展開していきますが、折り返しは関がブロック。
さらに千葉が、最終ラインの眞鍋のフィードから揺さぶっていきますが、フロンターレはコンパクトに。セカンドボールをものにして、しのいでいきます。
サイドで数的優位をつくりながら、前に出ていく千葉。32分には左サイドからクロスを入れていきますが、林が頭でクリア。直後にはエリア右で、金井がボールをおさめシュートを打ちますが、体を張ってフロンターレは阻み、続いては右クロスがゴールの前に入りますが、松澤がセーブ。
体を張り、研ぎ澄ましてフロンターレは守っていきます。
34分には、千葉、最終ラインの眞鍋が持ち上がり左に展開。内田から佐藤へつながり、佐藤は精度の高いクロスを入れますが、エリア近くをステンパーがカバー。
フロンターレは36分、佐々木に代わり11恩田裕太郎、楠田に代わり14藤井漣祐。
千葉のサイド攻撃は続いていきますが、林が競ったボールをステンパーが拾い、恩田も中へ寄って平塚や藤井との連係からマイボールにするなど、冷静に対応していきます。
37分には平塚のスルーパスに、小野口がエリア左に抜け出し、シュートを打ちますが、大和久がセーブ。
直後にもスルーパスから。フロンターレは、ふたたび小野口がエリア正面へ、シュートを打つと、今度はこれが決まり、2-0。突き放したフロンターレ。大きな1点をものにします。
フロンターレは、藤田に代わり13佐藤壱隆、奥田に代わり22榎本司。
試合はまもなくタイムアップとなり、2-0。攻守に粘り強く戦い抜いたフロンターレ。
得点を決めた奥田や小野口が、ベンチの前で見守っていた控えの選手たちのもとへ、走っていき、喜びを分かち合った場面が印象的な、チームの一体感を感じるかたちで、うれしい初勝利を飾りました。
前半0-0 後半2-0 計2-0
得点:奥田悠真、小野口天(フロンターレ)
フロンターレの先発:1松澤成音、24藤田明日翔、23ペイシェンス海翔、5林駿佑(c)、6関徳晴、4楠田遥希、10平塚隼人、38奥田悠真、15佐々木雄基、7ステンパールカ大翔、9小野口天
交代:楠田→14藤井漣祐 佐々木→11恩田裕太郎 藤田→13佐藤壱隆 奥田→22榎本司
控え:19斎藤准也 3陶山響 8新堀翔 17山田留偉 18平内一聖
(文中敬称略)
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