4月17日の等々力第一サッカー場。川崎フロンターレU-18と東海大相模との練習試合に続いて、川崎フロンターレU-15の二年生たちの公式戦、メトロポリタンリーグが行われ、ジェフユナイテッド市原・千葉U-15との試合に臨みました。
この記事は、フロンターレに取材を依頼し、了承を得たうえで書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-15 メトロポリタンリーグ vs ジェフユナイテッド市原・千葉U-15】
4月17日(日)午後2時15分キックオフ 等々力第一サッカー場 くもり 35分ハーフ
2連勝中のフロンターレ。先発はGK33高橋壱梛、最終ラインは右から27小川翔太、キャプテンの31木下勝正、26菊池京、中盤の底に28山川陽平、その前に36橋本乃翔、35小川尋斗、右に39小林朝日、左に41三上瑛大、前線には40玉木聖梛。
千葉の先発はGK31榎本慈音、最終ラインは右から35鍋島温心、33斎藤敬太、27伊藤暖、28古川雄規、ボランチは26赤松直季、32大森聖太、右MF43工藤遥馬、左MF48栗原大地、前線委は47伊藤隼人、37鈴木波馬。
U-18の練習試合に続いて、空にはやや雲がかかったなか、始まった試合。
立ち上がりは、千葉がラインを高めていき、フロンターレが後ろからの組み立てを図るところを、前から奪いに行く展開に。2分には、エリア外左で栗原がカット。シュートは枠をとらえられませんでしたが、決定機を先につくっていきます。
千葉もマイボールにすると、最終ラインから丁寧に組み立てに。サイドにうまく展開し、フロンターレのゴールへ迫る場面をつくっていきます。
6分には右サイド、高い位置へ鍋島が上がり、仕掛けていきますが、山根が粘り強く対応。さらにフロンターレの陣内で時間をつくる千葉に対し、フロンターレは尾関も低い位置まで戻り、コンパクトにして対応。
ボールを奪った橋本が、小林につながるようにして対応していきます。
うまく中央を使い、山川を経由して左に展開を図るなどするフロンターレでしたが、なかなか攻めには持ち込めず。
7分には、千葉、左サイドから斜めに栗原が仕掛け、エリア右へ浮き球のパス。これは髙橋がセーブ。
さらに千葉が左右にテンポよく動かし、セカンドボールに対しても寄せの速さを見せ、そこから攻めに持ち込む場面をつくっていきます。
それでもフロンターレは、菊池や小川尋斗がボールをカット。また、木下も空いたところをカバーするなど、しのいでいきます。
14分には、千葉、伊藤暖の縦パスを、間で大森が受けて左に展開。栗原が前に持ち出して、右に展開すると、エリア外右、赤松がシュートを打ちますが、髙橋がセーブ。
しかし、16分、千葉は高い位置でボールをカット。鈴木がミドルシュートを打つと、これが決まり、0-1。千葉が先制点をものにします。
追い掛けるフロンターレは、玉木がボールをおさめ、そこから小川尋斗がリターンを受けて、左に展開。次第に相手陣内で時間をつくっていくと、19分には、小川尋斗の縦パスがエリア左に通り、抜け出した橋本がシュートを打ちますが、千葉はブロック。
さらに左に流れたボールを拾った三上がクロスを入れますが、榎本がセーブ。しかし、ようやく相手エリア前での場面をつくっていきます。
一方の千葉は、20分、右コーナーキックを得て、ニアで伊藤暖がシュートを打ちますが、フロンターレはブロック。
さらにセカンドボールを拾い、左右に動かしていく千葉。23分には、左サイド、栗原から右に展開。折り返しに、エリア外右、工藤がシュートを打ちますが、高橋がセーブ。
さらに正面で受けた工藤から右に展開。鈴木が持ち込み、シュートを打ちますが、高橋がセーブ。
フロンターレは24分、橋本に代わり30長崎亘佑が入り、最終ラインは右から山根、山川、菊池、長崎、ボランチに木下、その前に小林、小川尋斗、右に小川翔太、左に三上、前線に玉木と位置も入れ替えていきます。
なおも千葉は、左サイド、栗原が斜めにエリア前に仕掛ける姿勢を見せていきますが、左SBから右SBへ移った山根が粘り強く寄せていき、奪い取っていきます。
木下や小川尋斗がボールに触れる時間が増えていき、高い位置で奪った木下が前に入れたボールを、玉木がおさめるなどして、相手陣内でプレーする場面も増えていきます。
31分には、山根の縦パスに小川翔太が高い位置へ。小川翔太が折り返したボールは正面の玉木がおさめ、そのパスに小林がエリア正面へ。シュートはブロックに遭いますが、うまく連係してフロンターレがチャンスをつくっていきます。
33分には、中央、木下の浮き球に、小林がエリア内へ走り込みますが、榎本がセーブ。
さらに高い位置で玉木や木下、小川翔太が囲い込むようにしてボールを奪うなど、フロンターレは距離感良く対峙する場面が増えていきます。
千葉も、アディショナルタイムには、中央の赤松がうまくターン。そこから左に展開し、栗原が仕掛けて折り返しますが、シュートにはつながらず。
前半は0-1でタイムアップとなります。
後半フロンターレは、GKが高橋から21岩田幹太郎、玉木に代わって32尾関悠太が入り、最終ラインは右から山根、山川、菊池、長崎、ボランチは小川尋斗、木下、右MF小川翔太、左MF尾関、前線には小林、三上に。
立ち上がりは千葉、左サイド、栗原から中央の大森へつながり、大森のパスに、右サイド高い位置へ、鍋島が抜け出していきますが、フロンターレは長崎が寄せていき、正面でセカンドボールを拾った小川尋斗は右サイドを突くパス。
うまくおさめられなかったっものの、守備から攻めへのつながりを見せようとしていきます。
フロンターレは、木下や小川尋斗が多くボールに触れ、小川尋斗のスルーパスに、小川翔太が高い位置へ仕掛けて、コーナーキックを得るなど、相手陣内で時間をつくっていきます。
千葉も、フロンターレのフリーキックをしのいだところからカウンターに持ち込もうとしていきますが、山根がカバーし、それをさせず。
6分には、エリア外右でファールを受けたフロンターレ。すばやくリスタート、正面に展開し、木下の縦パスに、尾関がエリア正面へ。切り返してシュートを打ちますが、上に。
さらにフロンターレは、うまく間で受けた尾関のパスに、三上が左サイドの高い位置へ抜け出しそうになるなど、エリア前で時間を重ねていきます。
8分には、正面の木下から右に展開。山根が高い位置へ。クロスは千葉のブロックに遭い、右コーナーキックに。
コーナーキックをしのいだ千葉は、後ろから組み立てを図っていきますが、10分、最終ラインから後ろに戻したボール、追い掛けていったのは三上。これを奪って、シュートを打つとこれが決まり、1-1。
ついにフロンターレが追いつきます。
フロンターレは、中央で木下や小川尋斗、さらに尾関も寄ってボールをものにしていき、千葉は、伊藤隼人がうまく入れ替わって起点となっていきますが、フロンターレは山川や菊池が粘り強く対応していきます。
山根の浮き球を、うまく小林が間で受けたり、木下から右に展開し、小川翔太が仕掛けるなどしていくフロンターレ。
14分には、高い位置でカット。小林のパスに、三上がエリア右へ抜け出してシュートを打ちますが、榎本がセーブ。直後には、正面で受けた三上がうまく前を向いて、シュートを打ちますが、左へ。
フロンターレは高い位置で、小林や三上を先頭に連動して追い込んでいき、最終ラインでは、右に流れ、エリア内をうかがう伊藤隼人に対して、菊池が前へいかせずに対応していきます。
17分には、高い位置で三上、小林がプレスにいき、ボールをものにしたフロンターレ。右サイドに展開し、小川翔太が仕掛けて折り返すと、正面にうまく入り込んだ木下がミドルシュートを打ちますが、上に。
千葉はここでGKが榎本から41服部瑞希に交代。
なおもフロンターレは、小川尋斗がよくボールを奪い、そこから三上、小川翔太との連係で右サイドから攻めていくなど、ゴールに向かうプレーを重ねていきます。
18分には、右に開いた三上のパスに、小川翔太がエリア正面やや右へ。シュートを打ちますが左へ。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは、うまく囲い込んでボールをものにしていき、三上とのパス交換から小林が仕掛けていく場面をつくるなどしていきます。
千葉は、栗原が左サイドで受け、斜めに仕掛けようとしていきますが、山根が小林につながるようにして対応。
浮き球に、三上が右サイドへ流れ、小川翔太とかかわって、右サイドの高い位置でボールを回し、三上がカットしたボールを、小川翔太が右サイドで受け、ふたたび受けた三上のパスに、山根が高い位置へ抜け出すなど、うまく連係して、ゴールを目指していきます。
24分には、小川尋斗のスルーパスに、小林が正面へ抜け出してシュート。これはポストに。
直後には千葉、正面をうまく運んでいき、右に展開。エリア外右、鈴木がシュートを打ちますが、上に。
千葉はここで工藤、大森、伊藤暖、古川に代わり、29藤井サリュー、40川端琉太、42井倉大惺、36早松煌貴。
最終ライン、菊池や山川、間に小川尋斗や木下が入り、後ろから回していこうとするフロンターレ。左サイドでカットした長崎から中央を経由して右の小川翔太へつながり、木下が縦パスを入れるなどしていきます。
29分、フロンターレは左に展開。尾関が高い位置へ。尾関のパスに、エリア正面やや左に抜け出したのは三上。シュートを打つと、ゴール右に決まり、2-1。フロンターレが勝ち越しのゴールをものにします。
千葉の伊藤隼人に対して、山川が前を向かせずに対応していくなど、守備でも粘り強くプレーを続けていくフロンターレ。パス交換から木下が正面へ迫り、守備でも山川が前に出たところを、山根がカバーするなど、集中力を保って、プレーしていきます。
32分には、小川翔太が足をつって外へ。代わって37富田周平が入ります。
33分には高い位置で千葉、栗原がカットしますが、山川が奪い返す好守。攻めに転じたフロンターレは、小林から小川尋斗へつながり、小川尋斗から左に展開、三上がクロスを入れるも、シュートまでは至らず。
さらに山川の浮き球を、三上がおさめ、木下から右の山根、山根のパスに、木下がエリア外正面やや右へ。ここでは千葉にファールがあり、シュートには至りませんでしたが、うまく連係して迫っていきます。
菊池や木下が出足よくボールをカットするなどしていくフロンターレ。小川尋斗や木下、尾関らが囲い込んで奪い、右サイドでは富田や山根がカバー。いい距離感でプレーを重ねていきます。
アディショナルタイムに入り、さらに点を狙っていくフロンターレ。37分には、中央、木下のスルーパスに、三上が抜け出しますが、オフサイド。
試合はここでタイムアップとなり、2-1。
千葉の良さが出た前半から、立ち位置を変え、流れを引き寄せていったフロンターレ。あきらめずに追い掛けていって奪った同点ゴールなど、気持ちの部分でも強さを見せたことが心にのこるかたちで、3連勝を飾りました。
前半0-1 後半2-0 計2-1
得点:三上瑛大2(フロンターレ) 鈴木波馬(千葉)
フロンターレの先発:33高橋壱梛、27小川翔太、31木下勝正、26菊池京、28山川陽平、36橋本乃翔、35小川尋斗、39小林朝日、左に41三上瑛大、40玉木聖梛
交代:橋本→30長崎亘佑 高橋→21岩田幹太郎 玉木→32尾関悠太 小川翔太→37富田周平
控え:45岡本栞汰 25メンディーサイモン友 42白倉凛生
(文中敬称略)
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