9月18日の日立柏総合グラウンド。U-15の二年生たちの公式戦、メトロポリタンリーグに続いて、関東ユース(U-15)サッカーリーグ、川崎フロンターレU-15 vs 柏レイソルが行われました。
この記事は、柏レイソルに取材をお願いし、書かせていただきました。
【川崎フロンターレU-15 関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部A第15節 vs 柏レイソルU-15】
9月18日(日)午後0時半キックオフ 日立柏総合グラウンド 雨 40分ハーフ
関東ユース(U-15)サッカーリーグ2部Aは、首位鹿島アントラーズが、前日のTOKYU S Reyes戦を5-2で勝利し、10勝3分け1敗、勝ち点を33まで伸ばし、抜け出す状況に。
フロンターレは、13試合を終え、6勝4分け3敗、勝ち点は22で2位。このままの順位ならば、2部Bの2位のチームと行われる1部昇格決定戦へ進むことができます。
先発は、GK1松澤成音、最終ラインは右から27小川翔太、28山川陽平、キャプテンの5林駿佑、6関徳晴、ボランチは18平内一聖、4楠田遥希、右MF10平塚隼人、左MF7ステンパールカ大翔、トップ下8新堀翔、前線には9小野口天。
二年生の小川翔太、山川が先発に入りました。
一方のレイソルは、12試合を消化し、5勝4分け3敗、勝ち点は19。
フロンターレは、等々力第一サッカー場で対戦した際には、1-1で引き分け。
関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会準々決勝では、1-3。レイソルが勝利しています。
雷雨の影響を受けて、メトロポリタンリーグに中断があり、開始は30分遅れ。
それでも、ピッチの脇の木陰に設けられたベンチに、両チームの選手の家族らが腰を下ろし、傘を手にさすなどして、見守るなか、試合は始まりました。
立ち上がり、ゴールに迫るのはレイソル、1分にはエリア右、抜け出した11鹿住拓登がシュート。しかし、松澤がセーブ。
さらに、フロンターレにファールがあり、フリーキックからゴールを狙うレイソル。
しかし、フロンターレは平塚がクリア。そのボールに、小川翔太が左サイドへ抜け出し、仕掛けると、折り返したボールは、右サイドへ。
エリア外右、ステンパーがシュート。レイソルの体を張った守備に阻まれたものの、決定的な場面をつくっていきます。
フロンターレはテンポ良く、ボールを動かしていき、右サイドで平塚、平内、小川翔太がボールを動かしていき、小川翔太のパスに、平塚がエリア右へ。
ここでも、レイソルの守備が最後は阻んだものの、フロンターレらしく、ボールを動かし、うまく間を突きながら、ゴールへ迫る場面をつくっていきます。
一方のレイソルも、5分には、24加茂結斗のスルーパスに、澤井がエリア右へ。澤井は切り返して折り返し。
しかし、松澤が足でクリア。さらに右サイドに展開。クロスを入れていきますが、林がクリア。
レイソルの攻撃に対して、集中力を保ち、フロンターレは対応していきます。
7分にはフロンターレ、中央で平内がボールをカット。新堀へつながり、新堀は左サイドに展開。
間で受けた小野口が、エリア外正面へ持ち込み、ミドルシュート。しかし、左へ。
レイソルがボールを持ち、エリア前にボールを入れてくる場面では、小川翔太がしぼってマイボールにするなどし、攻撃の芽を摘み、そこから前に出ていくフロンターレ。
9分には、小川翔太が右クロス、左に流れたボールをステンパーが拾い、キープ。ボールは追い越した関へつながり、関はエリア左へ進入。折り返しますが、レイソルはクリア。
レイソルも11分には、中央で加茂がカット。そのまま一気に、エリア外正面へ運び、シュートを打ちますが、フロンターレはブロック。
互いに相手のエリア前へ迫る場面をつくっていきます。
ラインを高く保ち、最終ラインの林や山川、楠田らが触れ、平塚が中央に寄る一方で、小川翔太が高い位置へ顔を出すなどし、ボールを動かすフロンターレ。
平内が左サイドを突くパスを入れ、ステンパーが高い位置でキープ。下がり目で受けた関が、クロスを狙うなど、両サイドを使いながら、ゴールを目指していきます。
15分には、林の浮き球を小野口がおさめ、小野口から右サイド、小川翔太へ。小川翔太のパスを受けた平塚は、右サイドの高い位置へ。クロスを入れると、エリア外左、ステンパーがシュート。
しかし、レイソルのGK1ノグチピント天飛が好セーブ。
フロンターレはさらに、自陣でボールをカットした小川翔太が平塚にいったん預け、高い位置へ抜け出し、右クロスを入れ、またコーナーキックのセカンドボールを拾い、左サイドから関が精度の高いクロスを入れるなど、ゴールへ迫っていきます。
17分には、左サイドのスローインの流れから、新堀から関へとつながり、正面へ持ち込んだ関は、ミドルシュート。しかし、ノグチピントがセーブ。
18分には、レイソル、フィードに10廣岡瑛太がエリア内へ。しかし、山川がカバー。
さらに19分には右サイドで、19徳田波音がボールをカット。エリア右へ6安倍千暉が進入しますが、フロンターレは人をかけて、囲い込んでの守り。
21分には、スルーパスに右サイドへ流れた澤井が抜け出し、右クロス。しかし、エリア内へしぼった小川翔太が頭でクリア。
集中力を保ち、守っていきます。
飲水タイム明け、25分にはフロンターレ、平塚のスルーパスに、小野口が正面へ。シュートを打つも、ノグチピントがセーブ。
後ろから組み立てを図るレイソルに対し、前から連動して奪いにいくフロンターレ。
28分には、エリア外左で楠田がファールを受け、フリーキックに。
平塚が左足でボールを入れると、セカンドボールを拾った楠田は左に展開。ルーズボールを拾った新堀が折り返しますが、ノグチピントがセーブ、
レイソルは、澤井が下がり目で受けて、組み立てにも参加し、そこから前に出ていきますが、フロンターレは山川や関が出足よくボールをカットするなど、守備でもいいプレーをつづけていきます、
29分には、平内から左サイド、関へ。関からステンパーとつながり、ステンパーからリターンを受けた関は、エリア外左でミドルシュートを打つも、ノグチピントがセーブ。
30分には、平内が中央でカット。エリア外左、楠田へつながり、楠田はミドルシュートを打ちますが、レイソルはクリア。
左コーナーキックとなり、新堀がボールを入れると、エリア外右、山川がシュート。ここでもノグチピントのセーブに阻まれましたが、チャンスをつくっていきます。
しかし、直後にはレイソル、浮き球にエリア正面へ澤井が抜け出すと、松澤が交錯。ここで松澤が退場に。
10人となったフロンターレは、新堀に代わり16井澤明己が入り、GKに。
井澤のファーストプレーとなった、エリア外正面でのフリーキック。キッカーの廣岡は直接右足で狙うも、壁に当たり左コーナーキックに。
徳田が右足でボールを入れると、遠いサイド、23上原伶音が合わせ、ワンタッチあり、今度は右コーナーキックに。
コーナーキックのセカンドボールを拾ったレイソルは、エリア内へ浮き球を入れ、ボールはゴールに入りそうになりましたが、井澤がかき出し、そうはさせず。
フロンターレは、前線に小野口を据え、ステンパーが時には自陣の左サイドをカバーするなど、コンパクトにして対応していきます。
しかし、40分、レイソルは左からクロス。これに頭で合わせたのは澤井。ボールはゴールのなかへ。0-1。先制点はレイソルに入ります
追いかける展開となったフロンターレ。アディショナルタイムに入り、41分には、平塚から小川翔太と右サイドからの攻めに。小川翔太が右クロスを入れると、左サイドでボールを拾ったステンパーは、エリア外左へ。
仕掛けて、左コーナーキックを得ると、平塚が左足で入れたボール、セカンドボールをステンパーが拾い、右クロス。しかし、ノグチピントがセーブ。
アディショナルタイムに入り、43分にはレイソル、左サイド、高い地位へ抜け出した加茂が折り返すも、林はクリア。
前半は0-1でタイムアップとなります。
日立柏総合グラウンドに、また雷雲が近づいてきたため、30分ほど遅れて始まった後半。
フロンターレは、立ち上がり、右サイドでのパス交換から小川翔太や平塚が高い位置をうかがうなど、しっかりつないでいく姿勢を見せ、相手陣内で時間をつくっていきます。
2分には、レイソル、右サイドからの攻めに。安倍が高い位置へ抜け出しますが、フロンターレはブロック。
フロンターレは、山川がボールをカット、間で楠田が受け、右に展開するなど、数的不利でも自分たちでボールを動かす場面をつくり、レイソルの攻めに対しても、コンパクトに粘り強く対応していきます。
8分には、小野口がボールをカット、左に展開。楠田からステンパー、ステンパーから関とつながり、関は左クロス。
セカンドボールを拾った平塚は、右サイドを突き、小川翔太を走らせるパス。ラインを割ったものの、両サイドを使っていきます。
レイソルも、澤井や鹿住が下がり目で受ける一方で、加茂が高い位置へ顔を出すなど、立ち位置を変えながらの攻めに。
しかし、フロンターレは浮き球に対して、ステンパーがエリア内をカバー。ボールをカットした関が、そのまま前に持ち上がるなど、粘り強く対応し、そこから攻めにつなげようとしていきます。
12分には、レイソル、右クロスにエリア内、澤井がヘディングシュートを打ちますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
徳田がボールを入れると、セカンドボールを拾ったレイソル、左サイドに展開し、加茂から正面の廣岡とつながり、廣岡は右に展開。13長澤然が、エリア外右でシュートを打ちますが、左に。
フロンターレも、16分には、平塚が中央でカット。持ち上がった平塚から、左サイド、小野口へつながり、小野口のパスに、小川翔太がエリア右へ。シュートを打つも、ノグチピントがセーブ。
直後には、小野口が高い位置でカット。エリア右へ進入しますが、レイソル、長澤がカット。
攻撃に転じたレイソル、長澤のパスを受けた加茂が、エリア左へ仕掛けますが、山川がカバーしていきます
ボールをカットした小川翔太が仕掛け、右コーナーキックを得るなどしていくフロンターレ。
コーナーキックをしのいだレイソルのカウンターに対しても、切り替えが速く、自陣に戻り、対応していきます。
後ろからレイソルが回していこうとする場面では、前から連動して奪いにいき、フロンターレのスローインを得て、その流れから平内が高い位置へ抜け出し、折り返すなどしていきます。
レイソルも、23分には、左サイドからの攻めに。エリア外左、長澤がミドルシュートを打ちますが、ワンタッチあり、左コーナーキックに。
しかし、フロンターレはそれをしのいで、小川翔太が出足よくカット。フィードに小野口が前線へ動き出すなど、長いボールも交え、チャンスをつくろうとしていきます。
飲水タイムをはさんで、フロンターレは、小川翔太、楠田、平内、平塚、小野口に代わり、24藤田明日翔、3陶山響、38奥田悠真、15佐々木雄基、11恩田裕太郎。
最終ラインは右から山川、藤田、林、陶山、関がボランチ、その前に奥田、佐々木、前線にはステンパー、恩田。
29分にはレイソル、エリア外正面でフロンターレにファールがあり、フリーキックに。キッカーの加茂は直接右足で狙うもワンタッチあり、右コーナーキックに。
徳田が遠いサイドにボールを入れると、安倍が合わせるもフロンターレはブロック。続いての左コーナーキックも、フロンターレはしのいでいきます。
32分には、さらにレイソル、左コーナーキックを得ると、廣岡が右足で入れたボール、上原が合わせるも枠外。
フロンターレは、右に流れた恩田から中央の奥田を経由して、左の陶山へ。陶山のフィードに、ステンパーが高い位置へ動き出すなどしながら、ここぞというところで前へ出る姿勢を見せ、ボランチに入った関が、ボールを何度も奪い取るなど、追加点を狙いにくるレイソルの攻めにも対応していきます。
37分には、右サイドで山川がボールをカット。受けたステンパーが一気に右サイドの高い位置へ。折り返すも、ノグチピントがセーブ。
39分には、さらに関が右サイドでボールをカットし、左サイドを突くパス。陶山がエリア左へ動き出しますが、ノグチピントがセーブ。
直後にはレイソル、浮き球に、澤井がエリア左へ。井澤をかわして、シュートを打つも左に。
アディショナルタイム、セカンドボールをものにした関が、右サイド、ステンパーを走らせたり、また、左サイドの陶山のフィードに、恩田が動き出したりするなどして、ゴールへ向かっていくフロンターレ。
レイソルも高い位置でキープを図り、そこから追加点を狙って、エリア内へ浮き球を入れていきますが、林が中央の恩田へつながるように対応していきます。
44分には、スローインの流れから、恩田が高い位置へ。恩田が左サイドから折り返すと、エリア右、佐々木がシュート。枠をとらえますが、ノグチピントがセーブ。
試合はここでタイムアップ。0-1。勝利したのはレイソルとなりました。
この結果、鹿島に続く勝ち点22には、フロンターレと、レイソル、TOKYU S Reyesに並ぶことに。フロンターレとしては、昇格決定戦に進むためには、多くの勝利が求められます。
この日のフロンターレは、関東クラブユースサッカー選手権では敗れたレイソルに対して、自分たちで主体的にボールを動かしてゴールに迫る場面もつくったのが印象的。
また、一人少なくなってからも、選手それぞれが集中力を切らさずにやり抜いて、レイソルの攻撃をしのいだところからチャンスもつくっていきました。
それらのことは、必ずこれからの戦いにもつながるものになると思います。
前半0-1 後半0-0 計0-1
得点:澤井烈士(レイソル)
フロンターレの先発:1松澤成音 27小川翔太 28山川陽平 5林駿佑(c) 6関徳晴 4楠田遥希 18平内一聖 10平塚隼人 7ステンパールカ大翔 8新堀翔 9小野口天
交代:新堀→16井澤明己 小川→24藤田明日翔 楠田→3陶山響 平内→38奥田悠真 平塚→15佐々木雄基 ステンパー→11恩田裕太郎
(文中敬称略)
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