海外からの招待チームも含めたU-12世代のチームが集まり行われるU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ。三回目の大会が8月27日、4日間の日程で始まりました。
今年は海外からはスペインのFCバルセロナとRCDエスパニョール、アルゼンチンのデポルティーボ・カミオネーロス、さらにU-12ベトナム代表が参加。計16チームが4つのグループに分かれ、上位2チームが決勝トーナメントへ進みます。
川崎フロンターレU-12はバルセロナ、名古屋グランパスU-12、ブレイズ熊本と同じAグループ。一日目はバルセロナ、グランパスとの対戦。
【川崎フロンターレU-12 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ グループリーグ第1戦vsFCバルセロナ】
8月27日(木) 午前9時50分キックオフ くもり ヴェルディグラウンド
11人制 25分ハーフ
初戦の相手は昨年の優勝チームでもあるスペインのバルセロナ。
フロンターレの先発はGK1番青山海、DFは右から2番佐々木輝大、3番田鎖勇作、5番甲斐翔大、25番高井由大、ボランチはキャプテン8番小室愛樹、4番山田新己、右MF6番秋葉拡人、左MF14番佐川新太郎、FWは9番石原央脩、10番五十嵐太陽。開幕カードとなったこの試合、多くの観客が見つめるなかでキックオフ。
試合が動いたのは3分、バルセロナが右から崩し、最後はエリア右フリーで受けた10番ペラス ルイス・マルクがゴール左へ流し込み0-1。フロンターレは先制を許してしまいます。
一方のフロンターレは10分、エリア外右で山田がファールを受け、セットプレーのチャンス。
甲斐が左足で直接狙いますが、やや回転のかかったシュートは左へそれていきます。
直後には田鎖の縦パスを受けた石原がエリア右で前を向いてシュートに持ち込みますが、これはブロックされて枠内へ飛ばすことはできません。
一方のバルセロナも右サイドからボールを奪った17番バ・ママドゥ サイドウがゴールへ迫りますが、甲斐が体をうまく寄せてボールを奪い返す好守をみせます。
直後にはコーナーキックの流れから佐々木、小室とボールが渡り、最後は佐川が1対1となりますがシュートは左へ。
18分には再びフロンターレがパスを回してゴールへ迫り、最後は五十嵐がエリア内でファールを受けると主審の判定はPK。これを五十嵐が自ら決めて1-1。フロンターレが同点に追い付きます。
バルセロナは23分に左コーナーキックからこぼれ球を拾ったキャプテン8番シモンズ・チャビ ケンティン シェイがシュートに持ち込むも青山が抑えて、得点は許さず。
前半は1-1でタイムアップ。
後半は立ち上がりにカウンターを受け、右クロスを入れられると最後はマルクに押し込まれ1-2。再びフロンターレは追いかける展開に。
7分にはフロンターレもパス交換からエリア左から斜めに入った佐川がゴールへ迫りますが、これはGKに防がれ、10分には中央のパス回しからボールが左へ流れると再び佐川がこれを拾いシュートに持ち込みますが、これは右へ外れてしまいます。
18分には小室のパスを受けた五十嵐がエリア前でバルセロナの選手を引き付けて右へパスを送ると秋葉がこれを受けてシュートに持ち込みますが、これは決められず。
19分には山田に代わり7番南暖が入り右MFに。秋葉がボランチへ。
20分にはエリア左で甲斐が倒され得たフリーキックから佐川がフリーでシュートを放ちますが、これは右へ外れてしまいます。
24分にはバルセロナがカウンター。右サイドからシュートに持ち込まれ、青山はいったんは防ぎますが、走り込んだ23番ロウア ムハンドヤムナ・ナディルに押し込まれて1-3。フロンターレは黒星でスタートとなりました。
打たれたシュートの数はそれほどではありませんでしたが、バルセロナの寄せの速さはなかなかないもの。ボールを持つ時間帯はバルセロナが多かったように思います。フロンターレは普段はないようなパスミスもありましたが、そんななかでもキャプテン小室がうまく相手を外してボールを運び、五十嵐も前線で起点になるなど見せ場も作っていました。また甲斐や佐々木も1対1で強さをみせていたのが印象的。スコアは差をつけられましたが、見応えのある試合となりました。
前半1-1後半0-2計1-3
得点:五十嵐太陽=PK(川崎)ペラス ルイス・マルク2 ロウア ムハンドヤムナ・ナディル
【川崎フロンターレU-12 U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ グループリーグ第2戦vs名古屋グランパスU-12】
14時15分キックオフ
続いての試合は名古屋グランパス戦。初戦のグランパスはブレイズ熊本に5-2で勝利。フロンターレが決勝トーナメントへ進むためにはここで勝つことが必要でした。
フロンターレの先発はGK19番長田澪、DF2番佐々木輝大、3番田鎖勇作、5甲斐翔大、25高井由大、4番山田新己とキャプテン8番小室愛樹がボランチ、右MF6番秋葉拡人、左MF14番佐川新太郎、FWは9番石原央脩、10番五十嵐太陽。
GKが青山から長田に代わったことを除けば同じメンバーで試合に臨みました。
試合は立ち上がりからグランパスのプレスに苦しみ、フロンターレは普段のようなパスワークを出すことができません。体もどこか重く、パスを引き出す動きも少なめ。横パスをさらわれる場面が目立ち、グランパスに攻撃を許す場面が増えていくと、7分にはボールが左へ渡り、フリーで受けた8番谷澤春斗にゴール右へ流し込まれて0-1。先制を許してしまいます。
フロンターレは直後に甲斐がインターセプトをしたところからカウンター。佐川がゴールへ迫りますが、DFに寄せられてシュートは打てず。さらに田鎖が持ち上がりミドルシュートで狙いますが、これは枠外。懸命に打開を図っていきますがなかなか追いつくことはできず、前半は終了します。
後半は山田に代わって7番南暖が入り右MFに。秋葉がボランチに下がってのスタート。
立ち上がりにさらに追加点を狙ってくるグランパスにいきなりPKを与えてしまったフロンターレ。11番甲田英將が蹴ったシュートは左ポストを叩きます。
点差は開かなかったものの攻撃ではなかなかチャンスを作れないフロンターレ。10分にはCBに秋葉、ボランチ石原、FW甲斐と位置を入れ換えて得点力のある甲斐をゴールへ近づけて打開を図ろうとします。
14分には右クロスがこぼれたところを佐川が拾いエリア左からシュート。しかし、これはGK正面。
すると17分にはグランパスに追加点。ボールをエリア正面まで運ばれると、最後は甲田に決められて0-2。
20分には佐々木に代わって15番松長根悠仁が入り右SBに。直後にボールを失うと10番佐藤大晴がGK長田と1対1になりますが、後ろからカバーに入った松長根がブロックする好守を見せます。
25分にはコーナーキックをしのいだところからカウンターに持ち込み甲斐がエリア左をドリブルで打開して左からクロスを送ると逆サイドで合わせたのは五十嵐。頭で決めて1-2。しかし、センターサークルへボールを運び、リスタートとなったところで試合終了を告げる笛が鳴ってしまいました。
初戦を勝利し勢いのあったグランパスに対して疲れも残っていたのか体も重そうにみえたフロンターレ。なかなか良さを出せず、2敗。決勝トーナメント進出とはなりませんでした。
前半0-1 後半1-1 計1-2
得点:五十嵐太陽(川崎) 谷澤春斗、甲田英將(名古屋)
(文中敬称略)
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