2022年初参戦のプレミアリーグEASTで、初優勝した川崎フロンターレU-18。
開幕戦の大宮アルディージャU-18戦、PKで、チームのプレミアリーグ初ゴールを決めたのはMF川口達也。
それに先駆けて行われた日本高校選抜とのNEXT GENERATION MATCHでも決勝点を決めるなど、そのプレーは多くのサポーターの印象に残っているのではないでしょうか。
シーズンの後半戦では、怪我で苦しい時期も過ごした川口。
卒団後は、関東大学サッカーリーグ2部の関東学院大でプレー。インディペンデンスリーグや新人戦を中心に、出場を重ねています。
10月21日、慶應義塾大下田グラウンドで行われたインディペンデンスリーグ、慶應義塾大U-22A vs 関東学院大U-22Bでも先発出場。試合後に話を聞きました。
-大学ここまでどうですか?
ユースではできなかったこと、大学ではのびのびやれているなっていうのを感じているっていうのと、あとは自分のウィークとかフィジカルの部分っていうのを重点的に、成長させてもらっているなというふうに感じます。
-ポジション的には右のウイングというか、右…
右サイドハーフです。
-やってみて、どうですか?
フロンターレの時と変わらないんですけど。求められていることがよりゴールとか、クロスとか結果につながるパスとか、その一歩前のキーパスとか、そういうのを求められているので。
自分の特長がうまく出せているのかなっていうふうに思います。
-じゃあ、けっこうやりがいがあるというか…
そうです。
-大学入るとフィジカルで苦しんだりする選手もいると思うんですけど。そういうのは感じない?
チームの環境がけっこう充実しているので。毎日通ったりして。トレーナーの方と話しながら、自分がどこが足りないのかっていうのをしっかり確認しながらというか、ウィークを本当に補っていけてるなっていうふうに感じています。
-自分でウィークポイントっでどういうところに感じていたりするんですか?
とりあえず、線がずっと細いっていうので。まずは体の分厚さをつくるっていうのと、もっとサイドハーフとして、スピードとか瞬発力つけたいので。そういうメニューを組んでもらって。
それをやって見てもらっている感じです。
-ユースの最後、後半戦のほうは怪我で苦しんでいたという感じでしたけど、それはもう大丈夫ですか?
1回筋肉系ので、離脱したんですけど、それ以外は今シーズン、怪我なくやれています。
-けっこうユースの同期の選手とか会ったりします?
します。Iリーグの会場で会ったりとか。
-対戦とかもありました?
意外と対戦はないかもしれないです。会場で会ったりとか。でも季晋(五木田季晋)とか出ているのを見て、すごい刺激になっています。
-やっぱり自分もやらないと、と?
そうです。
-今日も見てきて、フル出場ではなかったですけど、全然やれていてすごいなって思いました。
頑張ってますよね。同じ大学の身として刺激になっています。
-大学で1年目、今日Iリーグが終わって、これから新人戦もあったりとかして。目標って何かありますか?
まずは1年生なので。自分の個の力をもっともっと上げて。来年から、それこそできるくらいの力をつけたいな、と思います。
-プレミアの結果とか気にしたりしていますか?
見てます。
-どうですか?
頑張ってて。やっぱりフロンターレが勝ってくれたら嬉しいし、2連覇してくれたら嬉しいって思います。
-個人的に期待する選手っていますか?
期待する選手…。泰輝(岡田泰輝)ですね。フロンターレのなかだとちょっと異質な感じで。独特なものを持っているので。個人的にも仲いいですし。期待しています。
-大学卒業するときに、こうなっていたいとかありますか?
もちろん、プロ目指して、今やっているんで。プロの世界に行けたらいいなって思っています。そのなかでやっぱり、より高いレベルのところに行くために、今は個の力。もっともっと強化して。
フィジカルの部分や、技術の部分をもっともっと成長していけたらと思います。
-フロンターレのサポーターの人にメッセージなど、いただけますか?
今でもフロンターレのサポーターとか、応援のチャントとか聞くと、川崎華族の方を思い出しますし。
「フロンターレってやっぱり恵まれていたんだな」っていうふうに感じるので。またそういう自分を応援してくれていたサポーターの人に、プロの世界で成長した姿を見せられるように、ほんとに死ぬ気で練習して、強くなった姿でプロに戻りたいって思います。
◇
のびのびやれている。成長させてもらっている。そう語る姿に、大学での日々が充実感にあふれている、ということを感じさせられる川口。
この日慶應義塾大下田グラウンドに到着したのは後半20分過ぎ。
見られたのは、30分ほどでしたが、ドリブルで仕掛け、プレースキッカーを任され、左クロスに飛び込んで、決定的なヘディングシュートも打つなど、U-18のころと同様、そのプレーには確かな輝きがありました。
大学でさらに成長して、再びサポーターの前で、活躍する姿を見せることを、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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