2022年プレミアリーグファイナルを最後に卒団したフロンターレU-18の3年生の中で、2020年、東急SレイエスFCからフロンターレU-18に加入したのが、MF吹田航晟。
新型コロナウイルスの影響を受け、9月に開幕を迎えたプリンスリーグ関東第1節、桐生第一戦、後半36分からピッチに立つと、最初のプレーとなったフリーキックで、DF田鎖勇作のゴールをアシストする鮮烈なデビュー。その後は、CBやボランチ、SBと、さまざまなポジションをできるマルチロールとして、チームを支えました。
卒団のあいさつでは、「まだこのチームで唯一進路が決まってなくて、ちょっと正直焦る気持ちも少なからずある」と語っていた吹田。
2023年シーズンは、東急SレイエスFCのトップチームに加入。神奈川県社会人サッカーリーグ2部Bブロックで出場を重ね、時にはAnker フロンタウン生田のピッチでも、プレーしています。
11月5日、Anker フロンタウン生田で行われた神奈川県社会人サッカーリーグ2部Bブロック、エブリサ藤沢ユナイテッド vs 東急SレイエスFC後に、レイエスに加入した経緯や今後などについて聞きました。
-お疲れさまでした。まずはレイエスに入った経緯を教えてもらってもいいですか?
ユース終わって、一般受験して落ちてしまって。サッカーがなくなったあとのことを考えて、勉強できる学校に行きたいな、って考えていて。
浪人をしていて。中学の頃にレイエスに入っていて、そのつながり。ご縁がありまして、この1年、ここでやらしてもらっている、という状況です。
-社会人でサッカーをやると、ユースとはだいぶ違うのかな、と思うんですけど、それはどうですか?
本当に年代が広くて。みんな仕事をやりながら、やっている選手が多いので、ユースではなかった、いろんな話が聞けることが多くて。
そういう意味では、すごく刺激を受けている、という感じはします。
-なるほど、同じ年代の選手ではなくて、けっこう年上の人がいて、その人たちから話を聞くのが、すごい身になっているような…
そうですね、同い年は実際に今いなくて、すべて年上の人たちで、すごい新鮮な感じで。仲良くさせてもらって。また、違った環境でやらせてもらっている感じです。
-ユースでのプレーは役立ったりしています?
そうですね、もちろん活きますし、やっぱりその時のがあってこそ、今プレーができていると思うので、本当にユースでの生活は大きかったな、って思っています。
-今、ポジション的には、今日は右SBと、CB…
前半は、サイドハーフでやっていて、3バックでやっていて、後半はシステム変えて、CBやっていたんですけど。
いつもは3バックの、後ろだったらどこでもやって、ボランチはたまに、ぐらいで、サイドハーフはたまにやる感じで。ユースの時もそうだったんですけど、けっこういろんなポジションをやっている感じです。
-これから目指すものというのは、また、大学、受験して…?
そうですね、大学今年、受験して。大学サッカーで挑戦したいなって自分で今考えていて。大学サッカーで勝負するというのが今の自分の目標です。
-やっぱり大学でけっこう活躍している選手もいて、刺激になっている?
そうですね、同年代に本当にすばらしい選手がいっぱいいて、トップに上がった3人とかにも刺激を受けて。連絡とかもちょいちょい取っていて。
本当にみんな頑張っていて。刺激、受けている感じなので。自分も大学でもう1回挑戦したいと思っています。
-けっこうAnker フロンタウン生田にも来ていると聞きました。どうですか?
いや、ここでやりたかったな、という…。こんなか入ってみたいな、っていうのは正直思いますね。
-ユースの結果とか気にしたりとかしています?
そうですね。気にしています。
-どうですか?
いや、もう。首位にはいないですけど、本当に上位で戦っていることがすばらしいと思いますし。本当に、メンバーも素晴らしい選手層で。
本当に、自分もその競争をした身として、大変な状況の選手もいますけど、本当に強いチームだな、っていうのは改めて思いますね。
-個人的に期待する選手はいますか?
柴田君(柴田翔太郎)とか、岡野一君(岡野一恭平)とかは、練習の後の自主練で、1対1で毎日、けっこうやっていて。毎回練習していたので。
仲もいいですし、期待しているところはあります。
-なるほど、ありがとうございます。それでは、サポーターの人に。その後を気にしている人もいると思うんですけど、メッセージなどをいただけますか?
ユース卒業した後も、追いかけてくれる人がいて。本当にありがたく思っています。これから自分自身、もっと活躍して、大学でもう1回挑戦できるように、がんばっていきたいと思いますので、引き続き、温かい目で見ていただければ幸いです。
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この日対戦したエブリサ藤沢ユナイテッドがそうであるように、Jリーグでも活躍した選手たちとも対戦できる神奈川県社会人サッカーリーグでのプレーは、ほかの同期たちにはない大きな財産。必ず、これからにつながっていくと思います。
2023年のこの1年を糧に、思い描いている大学サッカーという舞台に立ち、そして、同期たちにも負けない活躍を見せていきますように。これからも、とても楽しみにしています。
(文中敬称略)
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