法政大 – 桐蔭横浜大 / 関東大学サッカーリーグ1部第20節


11月4日は、法政大城山サッカー場へ。

関東大学サッカーリーグ1部は第20節を迎え、法政大と桐蔭横浜大が対戦。
川崎フロンターレ加入内定、フロンターレU-18出身のMF山内日向汰が試合に臨みました。

【関東大学サッカーリーグ1部第20節 法政大 vs 桐蔭横浜大】
11月4日(土) 午後2時キックオフ 法政大城山サッカー場 晴れ 185人

ここまで2勝6分け11敗、勝ち点12、得点27、失点45、得失点差ー18、11位。残留を争う法政大。
先発は、GK21川崎淳、最終ラインは右から3木村恵風、17薬師田澪、26梅津龍之介、7今野息吹、ボランチは8渡邉綾平、キャプテンの14吉尾虹樹、右MF10高橋馨希、左MF11中川敦瑛、前線には30前田康尋、20大畑凛生。

桐蔭横浜大は、7勝6分け6敗、勝ち点27、得点38、失点31、得失点差+7、6位。優勝の可能性はなくなったものの、全日本大学サッカー選手権出場の可能性が残る桐蔭横浜大。


先発は、GK1西澤翼、最終ラインは右から2五十嵐聖己、27大川和貴、5飯島大地、4田中大生、ボランチは13佐藤颯、キャプテンの8山内日向汰、右Mf15池田柚生、左MF9井出真太郎、前線には10白輪地敬大、6笠井佳祐。

季節外れの暑さに見舞われた3連休の中日の法政大城山サッカー場。開放されたスタンドには、多くの選手の家族らやサッカーファン、そして両チームのメンバー外の部員らが集まり、法政も桐蔭横浜も熱い声援を送る、非常時にいい雰囲気のなか、キックオフの時を迎えました。

 

キャプテンを務めた山内日向汰選手




立ち上がりは、法政大、ラインを高め、球際の厳しさも見せ、桐蔭横浜大のエリア前に。3分には左サイドから攻勢に出ると、今野の斜めのパスに、吉尾がエリア左へ進入。しかし、桐蔭横浜大は大川がカバー。最後は西澤がセーブします。

桐蔭横浜大は、最終ラインに山内や佐藤がかかわって後ろからテンポを上げ、まわしていきこうとしますが、法政大は厳しくプレス。
4分には中盤でボールを奪い、左サイド、中川敦瑛敦瑛が抜け出し、折り返し。これに対して、桐蔭横浜大は田中がカバー。

GKの西澤が少し傷んで、3分ほどの中断を経たのち、ペースを握るのは法政大。左サイド、今野が高い位置へ抜け出し、仕掛け、さらにパス交換から吉尾がエリア右をうかがうなど、いい動きを見せていきます。

桐蔭横浜大も、法政大の攻めをしのいだところからカウンターに。中央で山内がパス交換と個人技を交え、前に持ち出し、エリア右に持ち込むと、ブロックに来た相手をよく見て、それを剝がし、ニアを狙ったシュート。
しかし、法政大も体を張った必死の守り。惜しくも得点はならず。それでも、ここぞというところでの個の力を見せ、ゴールをおびやかす場面をつくっていきます。

しかし、ゴール前での場面をつくるのは法政大。出足の良さからボールを奪い、切れのある動きを見せる中川敦瑛が、右サイドからのパスに、エリア正面へ抜け出すなどしていきます。
桐蔭横浜大としてはなかなか前に出られない時間が続いていきます。

19分にはさらに桐蔭横浜大にアクシデント。池田が負傷し、ピッチの外へ。代わって7神田洸樹。

20分には、中盤でルーズボールを拾った法政大。中川敦瑛がエリア外正面へ。ミドルシュートを打ちますが、枠外。21分には、左サイドでボールをものにした中川敦瑛が斜めにボールを入れると、正面でおさめた渡邉は左サイドに流れ、そのパスに、大畑が正面へ。しかし、桐蔭横浜大はコンパクトな、粘り強い守り。

直後にも法政大、左クロスが右サイドに流れ、拾った木村が高い位置へ。木村はエリア内へ折り返しますが、西澤がセーブ。

24分には、中央で渡邉がセカンドボールを拾い、右に展開すると、スルーパスに、エリア正面右、中川敦瑛が抜け出しシュート。桐蔭横浜大は体を張り、ブロック。
右コーナーキックとなり、渡邉が右足でボールを入れると、薬師田がヘディングシュート。さらにこぼれ球、エリア正面で前田がシュート。枠をとらえますが、西澤がセーブしていきます。

うまく中川敦瑛や髙橋が間に顔を出していく法政大。正面でおさめた大畑がスルーパス、これに高橋が抜け出しそうになるなど、エリア前でのプレーを続けていきます。

桐蔭横浜大も中央で山内がセカンドぼるを回収、最終ラインに戻し、動かそうとしていきますが、ラインを高め、前から圧力をかけてくる法政大の前に、なかなか前にはいけず。
それでも33分には、右サイド、五十嵐が高い位置へ持ち上がり、クロス。法政大のブロックに遭い、右コーナーキックに。
井出が右足でニアにボールを入れると、五十嵐がシュート。しかし、枠外。

36分には、法政大にファールがあり、エリア外左でフリーキックを得ると、井出が直接狙いますが、川崎がセーブ。ゴールとはなりませんでしたが、桐蔭横浜大も徐々にチャンスをつくっていきます。


法政大が高い位置でボールを奪い、正面に中川敦瑛が迫る場面では、コンパクトに、粘り強く対応を続けていく桐蔭横浜大。
法政大は、最終ラインから梅津が攻撃参加。クロスを入れていきますが、西澤がセーブしていきます。

40分には、法政にファールがあり、桐蔭横浜大はすばやくリスタート。佐藤とのパス交換から、エリア前に仕掛けた山内は巧みに相手を剝がし、エリア右へ。
シュートを打ちますが、上に。

法政大も41分には、薬師田のフィードに、大畑がエリア左へ。ボールをおさめますが、大川が寄せ、最後は大畑にファールがあったとの判定。それぞれゴール前での場面が増えていきます。

45分、法政大は左サイドからうまく正面へ吉尾が持ち込み、エリア右へラストパス。これに抜け出したのは木村。倒れ込みながらも、押し込んで、1-0。先制点は法政大へ。

木村恵風選手のゴールで法政大が先制


応援する部員たちがチャントで盛り上げ、家族が拍手を送る中、さらにたたみかける法政大は、46分、前田のポストプレーから、高橋がエリア外正面へ。ミドルシュートを打ちますが、これは上。

さらに47分には、前田がエリア外右へ抜け出し、折り返し。しかし、佐藤が足を粘り強く伸ばし、これに対応。
48分には、右サイドでフリーキックを得ると、左へ流れたボールを拾った今野がクロス。梅津がヘディングシュート。しかし、右に。

前半は1-0でタイムアップとなります。



後半桐蔭横浜大は笠井に代わり11渡邉啓吾。
立ち上がりには、桐蔭横浜大。左サイドから攻勢に出ると、エリア外左で山内がシュート。しかし、惜しくも決まらず。
それでも、桐蔭横浜大は、最終ラインの大川や飯島がボールを持つ場面が増え、下がり目で受けた山内のパスに、五十嵐が高い位置をうかがい、セカンドボールも佐藤が回収。
ペースをつかんでいきます。

6分には、右サイド、流れて受けた白輪地がキープ。そのパスに、山内がエリア外右へ。ミドルシュートを打ちますが、左に。

8分には、山内から左へ展開すると、切り返しを交え、翻弄した井出は弧を描くようなシュート。しかし、上に。

中央に井出も顔を出しながら、テンポ良くボールを回していく桐蔭横浜大。9分には、井出が左サイド、高い位置からクロス。こぼれ球を拾い、山内がエリア正面へ。シュートを打ちますが、その前にファールがあったとの判定。


法政大も、11分には左コーナーキックを得ると、渡邉のボールに、大畑がヘディングシュート。しかし、左へ。

しかし、だんだんと法政大も、ボールを奪ったところから前に行けるように。
桐蔭横浜大が、間でうまく受けたところを、中央で吉尾や渡邉がカット。そこから縦に持ち込む動きを見せるなどしていきます。
すると16分、法政大は、左サイドから今野が折り返し。前田がエリア左へ抜け出すと、これに対して桐蔭横浜大がファール、との判定。

キッカーは高橋。ゴール右に決め、2-0。法政大が突き放します。

高橋馨希選手がPKを決め、法政大が突き放す



桐蔭横浜大は、田中のパスに、井出が左サイドから斜めの仕掛けを見せたり、白輪地との連係から田中が高い位置へ顔を出したりと、攻勢を強めていきますが、法政大の守りも堅く、なかなかシュートにはつながらず。

22分、法政大は足をつった大畑に代わり、29青木俊輔。
24分、桐蔭横浜大は白輪地に代わり28肥田野蓮治が入ります。

すると25分、桐蔭横浜大は、井出のパスに、エリア左へ。肥田野が進入。法政大がいったんブロックしたところ、こぼれ球を拾った肥田野が倒れ込みながらもシュートを打つと、ゴールへ決まり、2-1。
桐蔭横浜大が1点をかえします。

肥田野蓮治選手が決めて、2-1



浮き球を、肥田野や渡邉が競り、セカンドボールに対しても、相手を上回る反応の良さを見せていく桐蔭横浜大。
右へ流れて受けた山内のスルーパスに、肥田野がエリア内へ抜け出しそうになるなど、攻勢を続けていきます。

一方の法政大も、中央にうまく顔を出した中川敦瑛がセカンドボールを回収。右サイドに展開すると、抜け出した前田が折り返していきますが、エリア内を田中がカバー。

法政大は、33分、高橋に代わり9久保征一郎。
34分には、フリーキックを得た法政大。渡邉が入れたボールに、久保がヘディングシュート。しかし、西澤の正面。

35分には、桐蔭横浜大、浮き球を正面でうくまくおさめ、山内が迫りますが、法政大はブロック。
さらに桐蔭横浜大は、38分神田に代わり20笹沼航紀が入ります。

コンパクトに守り、自分たちでボールを持つ時間もつくりながら、機を見て、ゴールを狙っていく法政大。
38分には、高い位置でボールをカットし、中川敦瑛がエリア外正面やや左へ。ミドルシュートを打ちますが、右に。

40分には桐蔭横浜大、法政大の攻勢をしのぎ、カウンターに持ち込むと、井出がパス交換からエリア正面へ。しかし、川崎がセーブしていきます。

山内や佐藤がかかわって、ボールを回していく桐蔭横浜大。それに対して、法政大は青木がプレスバックにいくなど、コンパクトにタイトな対応を続けていきます。

43分法政大は交代。前田に代わり23松村晃助。

44分には桐蔭横浜大、右サイド、開いて受けた五十嵐のパスに、山内が右サイド、高い位置へ。山内は折り返しますが、法政大は体を張り、ブロック。
さらに飯島のフィードに、渡邉が左サイド、高い位置へ。正面に顔を出した井出につながり、そのパスに山内が抜け出しそうになりますが、法政大は粘り強く対応していきます。

46分、法政大は足をつった梅津が外へ。代わって6松岡迅。

井出が縦に仕掛け、山内も前にうまく持ち出しながら、攻勢を強めていく桐蔭横浜大。
法政大も、それに対して、構えて対応。48分には、高い位置で松村がカットし、そのパスに青木がエリア右へ。GKの西澤を引きつけた放ったシュートは枠をとらえますが、田中が倒れ込みながらも、ライン上でカバーする素晴らしいプレー。
左コーナーキックを得て、高い位置でキープを図る法政大でしたが、桐蔭横浜大も厳しく寄せていき、自分たちのボールにしていきます。

すると50分、桐蔭横浜大は、右サイド、スペースに渡邉が抜け出し、これに対して法政大はブロック。
左コーナーキックを得ます。GKの西澤もエリア内へ上げ、ゴールを狙う桐蔭横浜大。
笹沼が左足でボールを入れると、遠いサイドで拾った飯島はエリア内へ浮き球。これを山内が頭で競り、最後は渡邉が押し込み、2-2。
ついに桐蔭横浜大が追いつきます。

 

山内日向汰選手が競る
渡邉啓吾選手が決めて、2-2


勝利の欲しい法政大は、左サイドでスローインを得ると、エリア内へGKの川崎を上げ、今野のロングスローからゴールを狙いますが、シュートにはつながらず。
試合はタイムアップとなり、2-2。

ともに勝利が欲しかった両チーム。しかし、勝ち点1を分け合うことになりました。




前半1-0 後半1-2 計2-2

得点:木村恵風、高橋馨希=PK(法政大) 肥田野蓮治、渡邉啓吾(桐蔭横浜大)

法政大の先発:21川崎淳 3木村恵風 17薬師田澪 26梅津龍之介 7今野息吹 8渡邉綾平 14吉尾虹樹 10高橋馨希 11中川敦瑛 30前田康尋 20大畑凛生
交代:大畑→29青木俊輔 高橋→9久保征一郎 前田→23松村晃助 梅津→6松岡迅
控え:1中川真 18日高華杜 15揖斐俊斗 25中村翼 19石井稜真

桐蔭横浜大の先発:1西澤翼 2五十嵐聖己 27大川和貴 5飯島大地 4田中大生 13佐藤颯 8山内日向汰(c) 15池田柚生 9井出真太郎 6笠井佳祐 10白輪地敬大
交代:池田→7神田洸樹 笠井→11渡邉啓吾 白輪地→28肥田野蓮治 神田→20笹沼航紀
控え:21木戸雄登 12後藤海 29關澤駿介 16斉藤夏 30永井大士

 

この日も、何度もドリブルや、シュートで相手のゴールをおびやかすプレーを見せた山内。かつてプリンスリーグ関東で対戦した吉横浜F・マリノスユース出身の吉尾や、今野(三菱養和SCユース)、渡邉(前橋育英)、中川敦瑛(横浜FCユース)といった選手たちと、また大学の舞台で競い合うところを見られたことも、うれしいものがありました。

残りは2試合、そのプレーで桐蔭横浜大に、少しでも大きなものをもたらしますように。

活躍を楽しみにしています。



(文中敬称略)  

晴天の法政大城山サッカー場
キャプテンを務めた山内日向汰選手
コイントスに臨む山内日向汰選手。法政大のキャプテンは横浜F・マリノスユース出身の吉尾虹樹選手

山内日向汰選手と横浜FCユース出身、法政大の中川敦瑛選手

山内日向汰選手

木村恵風選手が飛び込み、ゴールを決める
先制点は法政大へ
後半、法政大がPKを得る

法政大が突き放す
山内日向汰選手

肥田野蓮治選手が決めて、2-1
山内日向汰選手

青木俊輔選手がシュート

田中大生選手がカバー

山内日向汰選手が競る

2-2。桐蔭横浜大が追いつく

最後はロングスローからゴールを狙った法政大
2-2でタイムアップとなった

 

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