11月25日は、保土ケ谷園サッカー場へ。
プレミアリーグEASTは第21節を迎え、川崎フロンターレU-18は柏レイソルU-18との一戦に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 プレミアリーグEAST第21節 vs 柏レイソルU-18】
11月25日(土) 午前11時キックオフ 保土ケ谷公園サッカー場 くもり 352人
前節FC東京U-18との“多摩川クラシコ”を2-0で勝利した川崎フロンターレU-18は、首位青森山田との勝ち点差は4、勝ち点43の2位。連覇のためには勝利が求められる試合。
先発は、GKゲームキャプテンの16菊池悠斗、最終ラインは右から2江原叡志、6由井航太、5土屋櫂大、32関德晴、ボランチは25矢越幹都、10尾川丈、右MF7志村海里、左MF11岡野一恭平、前線には9岡崎寅太郎、13髙橋宗杜。
U-17日本代表から戻ってきた土屋がさっそく先発に入り、FC東京U-18戦では途中出場だった髙橋宗杜が先発に入りました。
レイソルは、勝ち点33の4位。プレミアリーグEASTの前半戦は2勝5分け4敗だったのに対し、後半戦は首位青森山田や3位尚志にも勝利するなどし、7勝1分け1敗と好調。
先発は、GK21沖田汰志、最終ラインは右から11大木海世、17福島大雅、ゲームキャプテンの8池端翔夢、10関富貫太、ボランチは5田村心太郎、2伊達歩由登、右MF25黒沢偲道、左MF19吉原楓人、前線には15戸田晶斗、18ワッド モハメッド サディキ。
フロンターレとレイソルは、プレミアリーグEASTの前半戦では第10節で対戦。その際はフロンターレが矢越幹都が2得点。レイソルは9近野伸大が2ゴールを挙げ、2-2で引き分けています。
前日トップチームは鹿島アントラーズとのナイトマッチ(〇3-0)を戦ったあとの午前11時キックオフの試合。それでも、家族に加え、多くのフロンターレサポーターがゴール裏につどい、声援を送る。
熱のこもった雰囲気のなか、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりは、レイソル、右サイド、大木が縦に持ち上がり、受けた戸田は右に展開。高い位置へ抜け出した黒沢のクロスは左に流れ、拾った吉原が間を縫うような仕掛けを見せますが、フロンターレは体を張った
守りを見せ、左コーナーキックに。
左コーナーキック、黒沢が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾った田村がエリア前に仕掛けていきますが、フロンターレは人数をかけ、コンパクトに守り、シュートは打たせず、しのいでいきます。
レイソルは、最終ライン、池端が右サイドを突くフィード。これに黒沢が抜け出しそうになりますが、岡野一が下がって関との連係からカバー。
さらに正確な浮き球のパスから起点をつくろうとするレイソルですが、フロンターレは土屋が対応。
5分には、ワッドが浮き球を競り、左サイド、吉原がエリア左へ仕掛けようとしますが、江原が粘り強く対応していきます。
さらに最終ラインでボールを動かしていくレイソル。フロンターレはそれに対して、高い位置から連動、厳しくプレスをかけ、6分には高い位置で岡崎がカット。
岡崎から髙橋宗杜、矢越とつながり、矢越は最終ラインの由井へ。由井の間を突くパスに、矢越が右サイド、高い位置へ。これに対して、レイソルはファール。
フロンターレはフリーキックを得ます。
キッカーは矢越。右足で浮き球のボールをゴールの前に入れると、土屋がうまく沖田の前に入り込んで、競りますが沖田がセーブ。
しかし、フロンターレはここからレイソルのパス回しに対しても、中盤では尾川や矢越、さらに岡崎も下がり目でプレス。左サイド、流れて受ける戸田に対しては、由井が厳しく寄せていくなど、球際の厳しさを見せながら、
対応する場面が続いていきます。
9分には、中盤で尾川が髙橋宗杜に縦パスを入れると、ボールをおさめた髙橋宗杜から再び尾川とつながり、尾川はエリア正面へ。ここはレイソルの厳しい守備に遭い、シュートには行けず。
さらに髙橋宗杜が高い位置でカットし、スルーパス。エリア内へ岡崎が抜け出しますが、ここでもレイソルの守りに遭い、シュートまでは行けず。
しかし、フロンターレもゴールに迫る場面をつくっていきます。
由井や土屋、関がボールに触れる機会が増え、テンポの良いパス回しも出せるようになってきたフロンターレ。土屋の右サイドを突くフィードを、江原がおさめるなど、高い位置でのプレーも増え、11分には左サイドから好背に出ると、岡野一がエリア外左へ持ち込み、折り返し。これに尾川が反応しますが、オフサイドに。
13分には、由井から江原と右サイドでつながり、江原の浮き球のパスに、抜け出した志村がエリア正面右へ持ち込み、志村からエリア外正面の小川へ。尾川はスルーパス。
エリア正面右、髙橋宗杜がシュート。しかし、沖田がセーブ。
直後にはレイソル、池端が右サイドに正確なフィードを送ると、エリア右、ワッドが抜け出しますが、関が厳しく寄せ、マイボールに。
さらにGKの沖田が中央へ正確なパスをつけると、左サイドに展開したレイソルは、吉原がマークをうまく剝がし、エリア外正面へ、持ち込もうとしていきますが、由井がカバー。
レイソルは15分にも、関富の縦パスから左サイド、吉原、戸田が左サイドで連係。しかし、最後のところでフロンターレも対応。シュートは打たせずに、しのいでいきます。
再び土屋、由井、関が多くボールに触れ、由井のフィードに、高い位置へ髙橋宗杜が動き出すなど、長短のパスを交え、ゴールを目指していくフロンターレ。
17分には、尾川がエリア外正面左へ斜めの速いパスを通すと、関がミドルシュート。しかし、枠はとらえられず。
レイソルは、前線のワッドに正確なボールを供給。さらに起点を高い位置でつくろうとしていきますが、尾川や由井が囲い込むように速い寄せ。それをさせず。
さらにレイソルが中盤で厳しい寄せからボールをものにする場面をつくっていきますが、岡崎が下がってプレスバック。献身的な姿勢を見せ、ボールをフロンターレのものにしていきます。
20分には、土屋のフィードに、岡野一が抜け出し、エリア外正面左へ持ち込み、角度のあまりないところからシュートを打ちますが、これは右に。
一方のレイソルも、田村や伊達がうまく間で受けながら、池端や関富もかかわってボールを動かし、左サイドに開いた吉原が正面へ持ち込む場面をつくるなどしていきますが、フロンターレもエリア前でコンパクトに、集中した守りを披露。
26分には、レイソルの攻勢をしのいだところから、関が左サイドを仕掛け、正面へボールを送ると、エリア内、髙橋宗杜がをおさめ、後ろに戻したボール、エリア外正面左、走り込んだ岡崎がエリア正面やや右へ。
岡崎はシュート。しかし、ボールはポストに。
フロンターレはセカンドボールを拾いますが、これに対して、レイソルはファール。フロンターレのエリア外正面右でのフリーキックに。
キッカーは矢越。直接シュートを打ちますが、沖田がセーブ。
レイソルも、直後には池端が右サイドを突くフィード。黒沢が高い位置へ抜け出しますが、関が対応し、レイソルの右サイドでのスローインに。
その流れからワッドがエリア前に抜け出そうとしていきますが、関が対応。
28分には、福島のフィードに、ワッドがエリア正面へ抜け出しますが、由井がカバー。最後は菊池がセーブ。レイソルも、正確な長いボールからチャンスをつくっていきますが、フロンターレの守りが上回っていきます。
フロンターレは由井や土屋、矢越が触れ、岡野一が左サイドから斜めに仕掛ける姿勢を見せるなど、再びレイソルの陣内へ。
由井のフィードに、髙橋宗杜が抜け出す場面をつくりますが、レイソルの守りが阻んでいきます。
すると33分には、レイソル、左サイドで関富、吉原がパス交換。関富がエリア正面左へ抜け出し、シュートを打ちますが、これは右にそれていきます。
ワッドにボールを集め、高い位置で時間をつくるレイソル。しかし、フロンターレも岡野一が下がり目で、体をうまく入れ、マイボールにするなど、チーム全体で守備の部分でも体を張りながら、これに対応していきます。
37分には、レイソルの攻勢をしのいだところから、矢越がスルーパス。これに抜け出した岡崎がエリア正面右へ抜け出し、折り返しますが、ワンタッチあり、右コーナーキックに。
キッカーは矢越、右足でボールを入れると、関がヘディングシュート。ゴール前左に流れたボールに、岡崎が迫りますが、惜しくもさわることはできず。
一方のレイソルも、直後にはGKの沖田から中盤の伊達へ正確なパスが通り、伊達から田村、関富、再び田村と動かし、最終ラインで受けた池端は右サイドを突くフィード。
これに黒沢が抜け出しますが、関が寄せ、シュートは打たせず。前節初スタメンで攻守に存在感を見せた関。この試合でも、体を良く張り、局面局面で素晴らしい守りを見せていきます。
レイソルはさらに関富が正確なサイドチェンジ。右サイドから攻勢に出ようとしますが、岡野一が粘り強く体を入れ、レイソルのファールに。
するとフロンターレは、43分、左サイドでのスローインから、エリア正面やや左で受けた岡崎は、うまく反転も交えてエリア正面やや左へ。レイソルの守りが阻んだところ、
こぼれ球に詰めた髙橋無畦森がシュートを打ちますが、沖田がセーブ。右コーナーキックとなり、矢越は右足で遠いサイドへボールを供給。流れたボールを拾った由井は、ゴールの前に浮き球を入れていきますが、これはラインを割り、シュートには結びつかず。
互いに、技術の高さとうまい連係を見せていく中、終盤、45分にはレイソル、沖田の速いパスを、中央に下りた戸田が受け、そこから左サイド、吉原へ。吉原は左サイドからエリア外正面左へ持ち込み、シュート。しかし、菊池がセーブ。
アディショナルタイムには、レイソルがフロンターレ陣内右サイドでフリーキックを得ると、キッカーの戸田は遠いサイドに入れていきますが、菊池がしっかり、セーブ。
前半は0-0でタイムアップとなります。
後半も前半序盤と同様、レイソルがピッチの幅を使いながら、うまく間にボールを差し入れ、ゴールに迫る立ち上がりに。
2分には左サイド、吉原がドリブルで間を縫うような仕掛けを見せ、迫っていきますが、江原が粘り強く寄せていき、ブロックし、シュートは打たせず。
これでレイソルが得たコーナーキックをしのいだフロンターレは、さらに中盤にボールを入れながら、前に出ていこうとするレイソルに対し、岡崎がプレスバック。矢越との連係からボールをものにしていきます。
5分には由井のフィードを髙橋宗杜がおさめ、髙橋宗杜から右サイド、志村へ。縦に仕掛けた志村が右クロスを入れると、岡崎がヘディングシュート。しかし、左に。
レイソルも、関富が中央を持ち上がり、右に展開。大木が高い位置へ抜け出しますが、関がここでもカバー。
さらに左サイド、戸田が流れて受け、縦に持ち上がろうとしますが、江原・由井が厳しくプレス。フロンターレのスローインにするいい対応を見せていきます。
土屋や由井が開いて、矢越や尾川も下がって受けながら、動かしていくフロンターレ。GKの菊池のフィードに、岡崎がエリア左へ抜け出す場面をつくるなど、長いボールからもチャンスをつくり、レイソルがボールをものにしても、セカンドボールを尾川がものにするなど、次第に自分たちでボールを持つ場面が増えていきます。
レイソルも、ワッドがボールをおさめ、高い位置で時間をつくり、フロンターレのファールで得たフリーキックからゴールを狙いますが、菊池がエリア内へ入ったボールにしっかり対応し、チャンスとはさせず。
11分には、フロンターレ、矢越から受けた志村は、右サイドからエリア正面右へドリブル。レイソルが体を寄せてきたところ、セカンドボールを拾った尾川は左へ展開。岡野一のパスに、エリア左へ岡崎が抜け出しそうになりますが、レイソルの最終ラインも集中した対応。
直後には、左サイドで、尾川、岡崎とつながり、左サイド、開いた岡崎はエリア正面を狙い、スルーパス。これに志村が反応。ここでもレイソルの守備の集中力が素晴らしく、シュートにはつながりませんでしたが、うまく息を合わせながら、フロンターレがごーるをおびやかす場面をつくっていきます。
レイソルも直後には、持ち上がった関富のパスに、エリア内、田村が飛び出しますが、由井がインターセプト。由井はすぐさまフィード。これに反応した髙橋宗杜が動き出し。これはラインを割りましたが、守備から攻撃へ切り替えの速さを、フロンターレは見せていきます。
レイソルのエリア前でのボール回しに対し、コンパクトに、粘り強い対応を続けていくフロンターレ。テンポの良い、間に正確なパスを入れてくるレイソルに対し、最後のところでシュートは打たせずに対応していきます。
するとお16分には、フロンターレ、土屋のフィードに岡野一がエリア左へ。これはレイソルの守りに遭うも、直後には矢越の浮き球のパスに、髙橋宗杜が抜け出し右サイド、高い位置でキープ。
そこから江原、志村がかかわり、エリア外右で受けた矢越は、正面へ持ち込む動きを見せながら、エリア外正面、岡崎へ速いパス。これをダイレクトで岡崎がはたくように、エリア正面右へ送り込むと、抜け出したのは髙橋宗杜。倒れ込みながらも、シュートを打つとゴール右へ決まり、1-0。
素晴らしい、多くの選手たちがかかわった連係から先制点を決めたのはフロンターレ。ゴール裏のサポーターたちが歓声を上げる中、ゴールの喜びを分かち合うフロンターレの選手たち。
レイソルも直後には、伊達がうまく間で受け、右サイドを突くパスを繰り出していきますが、中で合わせることはできず。
さらにGKの沖田も加わり、最終ラインの池端が右サイド、大木を走らせるような、長いパスを入れていきますが、これはつなげることはできず。
フロンターレはここで岡野一に代わり17柴田翔太郎が左MFへ。先発の土屋に続き、U-17ワールドカップ帰りの柴田もさっそくプレミアリーグEASTのピッチに立ちます。
直後には、フロンターレ、矢越のパスに志村が反応。高い位置へ、粘り強い仕掛け。レイソルの守備の対応も粘り強く、シュートには行けませんでしたが、かつてのレナトのチャントを基にした志村のチャントで、その背中を押していくフロンターレのサポーター。ピッチ外から、そのプレーを後押しし続けていきます。
レイソルは、黒沢に代わり27小林剣生が入り、右SB、大木が左SBに回り、関富が右MFへ。
22分には、正面へ持ち込んだ志村がスルーパス。これに柴田が反応。エリア前へ。レイソルの寄せに遭ったところ、こぼれ球に詰めた志村がシュートを打ちますが、これは左に。
23分には、レイソルの右サイドからの攻めに対し、柴田がカバー。柴田はスルーパス。これに岡崎が反応しますがオフサイド。
レイソルは、直後には中央で戸田が受け、右サイドを突くパス。これに関富が抜け出しますが、関が対応し、フロンターレのボールに。
すると25分には、左サイドからの浮き球を髙橋宗杜がおさめ、そのパスに岡崎がエリア右へ。鋭い動きからシュートを打ちますが、これは上にそれていきます。
最終ライン、福島や池端、GKの沖田もかかわって動かしていくレイソル。それに対し、フロンターレは髙橋宗杜、岡崎らが連動してプレス。簡単には前に入れさせず、自分たちのボールにもしていきます。
29分には、GKの菊池から左サイド、柴田へ正確なボールが入り、関にいったん預けた柴田は、受け直して、高い位置への仕掛け。ここはレイソルも1対1の強さを見せ、対応していくも、30分には右サイド、江原が高い位置へ抜け出し、クロス。ボールは左サイドへ流れ、柴田が高い位置からクロスを入れると、エリア外正面、こぼれ球を拾ったのは矢越。ミドルシュートは枠をとらえますが、沖田が手を伸ばし、これを弾きながらも阻む素晴らしいプレー。
右コーナーキックとなり、柴田が右足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったフロンターレは、矢越の左サイドを突くパスに、岡崎が反応。エリア左へ持ち込みますが、レイソルもここでも粘り強く対応。シュートにはつながらず。
レイソルはここで戸田に代わり7青木空斗。
32分にはレイソル、小林が右サイド、高い位置へ。しかし、土屋が対応。さらにセカンドボールを拾い、右クロスが入りますが、菊池がセーブ。
34分には、さらにレイソル、正面左へ吉原が持ち込み、田村にいったん預けて、受け直し、シュートを打ちますが、土屋が背中でブロックし、これを阻む好守。
さらにレイソルの攻勢が続いていきますが、フロンターレはコンパクトに、いい対応を続けていきます。
レイソルは36分、福島に代わりU-15所属の中学3年、フロンターレU-15とも関東ユース(U-15)サッカーリーグなどで対戦した、46加茂結斗がピッチへ。
直後には、その加茂から右サイドを突くパス。しかし、フロンターレはこれをカット。縦パ差ウを受けた岡崎は高い位置への仕掛け。ここはレイソルがファールとはなりながらも止め、チャンスにはなりませんでしたが、フロンターレは自分たちのボールに。再び攻撃への流れをつくっていきます。
38分には柴田が左サイド、高い位置へ。柴田から左サイド、流れて受けた髙橋宗杜へ。髙橋宗杜の折り返しのセカンドボールを矢越が拾うと、尾川が志村とのパス交換からエリア内へ入り込みますが、レイソルは人をかけ、粘り強い守り。
39分には、髙橋宗杜が浮き球を競り、岡崎がエリア正面へ抜け出しますが、沖田がセーブしていきます。
フロンターレは矢越に代わり30林駿佑がボランチに入ります。
自分たちでボールを動かす時間をつくりながら、ワッドが右クロスを入れるなど、ゴールに迫るレイソルに対し、菊池の落ち着いたセービングなどで、チャンスは作らせないフロンターレ。
ボールを奪われても、林が奪い返し、流れを渡さずにプレーを続けていきます。
42分には、岡崎に代わり41恩田裕太郎。
最終ラインでボールを動かすレイソル。GKの沖田も積極的に受けていきますが、フロンターレは連動してプレス。恩田が沖田からボールを奪い取りそうになる、あわやという場面もつくり、サポーターの拍手を沸き起こしていきます。
44分には、髙橋宗杜がプレスバックからマイボールに。尾川につながり、尾川はスルーパス、柴田がエリア左へ。しかし、レイソルの守りに遭い、シュートは打てず。
アディショナルタイムは4分。
髙橋宗杜との連係から柴田が高い位置へ抜け出す場面をつくるなどしていくフロンターレ。
うまく中央、間で受ける関富に対しては、林が対応するなどしていきます。
48分には、左サイド、吉原が仕掛け、最後はエリア正面、関富がシュートを打ちますが、菊池がセーブ。
試合はタイムアップとなり、1-0。
互いに良さを出した素晴らしい試合を制し、フロンターレは勝利をおさめました。
翌26日勝利すれば優勝が決まる青森山田は昌平と対戦し、2-2で引き分け。
この結果、プレミアリーグEASTは首位青森山田(勝ち点48、得失点差+27)、2位フロンターレ(勝ち点46、得失点差+41)、3位尚志(勝ち点46、得失点差+25)の3チームが優勝の可能性を残して、最終節の第22節に臨むことになりました。
フロンターレと尚志は、フロンターレのホーム、等々力陸上競技場で対戦。青森山田はアウェーでFC東京U-18と対戦。
フロンターレとしては、ずっと見守ってきた家族やサポーターの前で勝利する。まずは、それが求められる試合となります。
前半0-0 後半1-0 計1-0
得点:髙橋宗杜
フロンターレの先発:16菊池悠斗(c) 2江原叡志 6由井航太 5土屋櫂大 32関德晴 25矢越幹都 10尾川丈 7志村海里 11岡野一恭平 9岡崎寅太郎 13髙橋宗杜
交代:岡野一→17柴田翔太郎 矢越→30林駿佑 岡崎→41恩田裕太郎
控え:21松澤成音 18八田秀斗 22加治佐海 28香取武
レイソルの先発:21沖田汰志 11大木海世 17福島大雅 8池端翔夢(c) 10関富貫太 5田村心太郎 2伊達歩由登 25黒沢偲道 19吉原楓人 15戸田晶斗 18ワッド モハメッド サディキ
交代:黒沢→27小林剣生 戸田→7青木空斗 福島→46加茂結斗
控え:51関優翔 30廣岡瑛太 13市村健
「1年間積み上げてきた、フロンターレらしいサッカーを、素晴らしいチームの尚志を相手に、どれぐらいできるか。チャレンジしていきたい」
長橋康弘監督
-まずは今日の試合を振り返って、お願いします。
先週、FC東京戦もそうだったんですけど、とにかく私たちのやるべきことは、「目の前のゲーム、とにかく勝つしかない」ということで、1週間準備してきました。
選手たちには、試合の前にですね、メンバーに入れなかった、悔しい思いをしている選手と、サポーターにちゃんと気持ちを届けようと。しっかりプレーしようというふうに話しました。
-相手のレイソルは尚志にも勝って(第20節レイソルは3-0で勝利)、勢いもあるチームだったと思うんですけど、それについてはどうですか?
後期にすごい成長したチームだな、と思っていまして。一人一人能力があるチームと分かっていたんですけど、それがチームとして機能し始めて、勝ち点とともに自信をつけてきたチームなので。
やった感触も、「本当に素晴らしい選手たちだな」という感触がありました。ただ、そんななか、選手たちは気持ちで上回ってくれた、というふうに思っています。
-前半チャンスがありながらも入らなかった。前半の入りはどうでした?
いつも立ち上がりがあまり良くないなかで、今日は良かった方かな、というふうに思っています。ただ、「決めるところは決めないと苦しいゲームはある」というのは今シーズン、ずっと言ってきたことではあるんですけど、やっぱり、まだそういったところで、チャンスを決めきれるようにしていかないといけないかな、というふうに思っています。
-かなり前の方から守備をして、かなり頑張っていたと思うんですけど、ディフェンスについてはいかがですか?
今日、特にですね、FWの選手、あとサイドハーフの選手が。(レイソルは)ビルドアップを得意とするチームで、さらには長いボールを正確に蹴れる選手が多くてですね、そのへんのところを自由に蹴らしたら、かなり押し込まれるんではないか、ということは想像できたので。特に前の選手たちは、自由を奪うというところが今日は大事になってくるというなかで、非常に頑張ってくれた、と思います。
-もっと得点が取れた部分もありますか?
そうですね、決定機はあったので。ああいうところでゲームを決めきる力というのは、今後の課題かな、というふうに思います。
-前節から関君がスタメンですけど、彼の良さというのは何でしょう?
あの身長で、足元も非常に器用ですし、右左も蹴れて、スピードもあるんですね。本当に素晴らしい可能性がある選手だと思っています。今、成長しています。
-1点取った後、柏さんが選手交代をしてきて、けっこう押し込まれる時間帯もありましたけど、ハラハラして見ていたんですけど、あの時間帯、どういうふうに考えていましたか?
まず、交代で今日ベンチに入ってもらった選手たちは、今日は勝つしかない、という状況なので。守備の選手をあまり入れることなく、というんですかね。それで、彼らの試合中の気持ちの入り方、見たときに、苦しい時間になるかもしれないですけど、彼らなら、今日の彼らなら、やってくれるという自信はありました。
-その期待に応えてくれた、ということ。
そうですね、本当にみんな戦ってくれた、と思います。
-U-17のワールドカップから2人、土屋君と柴田君が帰ってきました。彼らについて、成長などはどうですか?
はい、帰ってきてから、本当に「燃え尽きてしまったんじゃないか」という心配はあったんですけど、土屋も柴田も翌日からですね、来てくれて。
トレーニングで決めていこう、と思っていたんですけど、すごく気持ちの入った練習をしてくれて。「これなら、行ける」ということで、自信をもって入ってもらいました。
-彼らが帰ってきたことで、彼らの経験がフロンターレU-18にとっても財産になるのかな、と思うんですけど、それについてはどうですか?
そうですね、まさしく、帰ってきてすぐにトレーニングに来てくれたこと。そして、やっぱり悔しい気持ちがあったなかで、それがトレーニングで、気持ちで出ていたので。
「もっと成長しないといけないんだ」というのが、トレーニングのひとつひとつに出ていて。そこにやっぱり選手たちは反応するんですよね。
帰ってきてくれて、周りがすごく良くなった印象を受けた1週間でしたね。
-いよいよ、あと1週間ですけど、この1週間、どんなことをやっていきますか?
優勝の可能性があるかないかは、明日の青森山田の結果に寄るんですけれども、ただ、私らもうひとつですね、サポーターの前でできる、ということ。
そこに対して、1年間積み上げてきた、フロンターレらしいサッカーを、素晴らしいチームの尚志を相手にですね、どれぐらいできるか、ということ。チャレンジしていきたい、と思います。
-3年生は引退になる。
もっと入れられればいいんですけど、本当に悔しい思いをしている3年生がいて、そういった選手たちの気持ちを、感じながらプレーしてほしい、と思います。
-今日も多くのサポーターが来ていました。そういったサポーターの方にコメントなどをいただけますか?
今日も本当に背中を押してくれてありがとうございます。とにかく、サポーターの気持ちに応える。そのために、「結果と内容にこだわろう」と言ってきた1年間でした。
ラスト、最終戦ですね、何とか、内容と結果、ともに満足のいくようなプレーをしたいと思っていますので、また、引き続き来週も応援、よろしくお願いします。
「等々力でやれるんで。みんなでフロンターレらしいサッカーして、勝ちたい、と思います」
DF2 江原叡志選手
-お疲れさまでした。まずは今日の試合、振り返ってもらっていいですか?
まずは、絶対勝たないといけないということで、チーム全体としても気持ちが入っていて。前半は0-0で折り返したんですけど、後半立ち上がりも意識して入って。
最後1点、宗杜が決めてくれて。勝つことができて、素直にうれしいです。
-柏が攻めてくるとき、特に前半は左サイドからが多かったような印象があるんですけど、それはどうでした?
そうですね、相手のマッチアップした19番の選手(吉原楓人)が、縦にも行けるし、中にも行けるという、ドリブルに特長がある選手で、少しやられてしまった部分もあったんですけど。
後半は味方のヘルプっていうところも活用しながら、うまく抑えることができた、と思います。
-ここまで多くが無失点の試合 (フロンターレは21試合中14試合が無失点) ですけど、守備ですごく手ごたえを感じているのかな、と思うんですけど、それについてはどうですか?
そうですね、相手の時間になったり、ゴール前に行かれたりするっていうのはあるんですけど、最後の最後、体を張るっていう部分は、チーム全体としても守備陣としても、みんな思っているので。
その想いっていうのが無失点という結果につながっているかな、というふうに思います。
-U-17から2人が帰ってきて、周りの選手も「自分が出る」っていう気持ちがあると思うんですけど、練習の雰囲気とかはどうですか?
やっぱり一人一人、みんなうまいですし、常に競争心もあって、紅白戦の時も、Aチーム、Bチーム、分かれるんですけど、ずっとバチバチで。
とても面白い紅白戦になっていて。そうですね、みんな、「出たい」という競争心があると思います。
-この前クロスでアシストして、(第20節横浜F・マリノスユース戦、クロスで岡野一恭平のゴールをアシストした) すごい良いクロスだったと思うんですけど、自分でも攻撃で良さを出せるようになった、という手ごたえはありますか?
そうですね、この1年間クロスの練習を、練習前とか練習後にしてきて、だんだんクロスの精度も良くなってきて。自信もついてきて、その結果がアシストの数も多くなって、それにつながっているのかな、と思います。
-トップの練習試合でもアシストをしていましたけど、それも自信につながってます?
めっちゃ、自信になっています。自分は正直、攻撃はそんなに得意という感じでもなかったので。トップでもクロスでアシストというのができて、少し自信が出てきて。
また、チャレンジしよう、試合でチャレンジしようと。成長できていると思います。
-フロンターレの右サイドはストロングポイントと思っていて、それについては?
はい、今だったら海里(志村海里)、前は海が一緒にやっていて。サイドの関係性はうまくできていますし、ボランチの幹都(矢越幹都)もだんだんかかわってきて。
右サイドからでも攻めれるようになってきたかな、と思います。
-来週はアカデミー生活、集大成の等々力ですけど、そこに向けてはどうですか?
まずは明日の山田の結果次第なんですけど、そこは信じるしかないんで。ラスト、あと1試合なんですけど、ファイナルに行けるように。
そして、等々力でやれるんで。みんなでフロンターレらしいサッカーして、勝ちたい、と思います。
-1点取った後に、柏が選手交代で前に出てきて、ハラハラして見ていたんですけど、どんなふうに思ってやっていました?
いや、結構自分もハラハラしていて。自分たちも行って、相手も来てという。オープンな展開になっていたかなと思うんですけど、やっぱり集中力を切らさなかったので、最終的には失点もゼロで終わることができた、と思います。
-U-17の日本代表の右SBが帰ってきましたけど、それについては。
そうですね、自分も取られないように、という想いもありますし、そこで徐々にお互いに成長できる部分もあるので。自分が出ている分、活躍して。自分が出ている分、しっかり活躍したいと思います。
-今日もサポーターがすごくいい雰囲気をつくってくれていたと思うんですけど、最後の等々力での試合に向けて、サポーターにメッセージなどをいただけますか?
たくさんの応援が、しっかり自分たちが最後まで走れる力になりました。最後、等々力もファイナルに向けて絶対に勝ちたい試合なので。
自分たちのフロンターレらしいサッカーを見せるので。ぜひ、力を貸してほしいです。応援、よろしくお願いします。
「ゼロで終われたことは良かったんですけど、前半もそうですし後半最後も危ないシーンが続いていたので修正点があると思います」
DF5 土屋櫂大選手
-ワールドカップ、お疲れさまでした。疲れ、あるんじゃないかな、と思うんですけど、それについてはどうですか?
そうですね、水曜日帰ってきて、木、金って。自分の中で、コンディション戻っていないところはあったんですけど、どうにかこのゲームに、テン近い状態になってきたのかなと思うので。
自分を信じて使ってくれた長橋監督に感謝したいです。
-行って帰ってきて、自分の中で変わったものってありますか?
そうですね、感じたのは日本で自分が武器と思っていたヘディングが世界では通用しない部分があって。また自分を見直して、今後もっと。もっと武器と言えるように、トレーニングしていかないといけないというふうに思っています。
-今日の試合なんですけど、前半は握る時間が長くて、逆にカウンターのリスクもあったと思うんですけど、そのあたりはどういうふうに考えていました?
そうですね、ビルドアップのところは自分たちが、相手の背後をどんどん突けという指示もあったので、強気で背後を狙うことを意識してやっていたので。
その分、リスク管理のところは、相手が前に残っている枚数プラス1というのは、キーパーと隣の由井さんとそのあたりのところは意識してできて、ゼロという数字で表すことができたと思います。
-先制した後に、柏が交代でパワーかけてきて、押し込む時間をつくりましたけど、そのあたりはどういうふうに考えていました?
先制して、そのあとの5分が大事だっていうのは菊池さんと会話していたので。相手の選手、誰が入ってきてもやることは変わらない、ということはみんなで共有し合いながらやっていました。
-数字的にゼロで終われたということについてはどうですか?
ゼロで終われたことは良かったんですけど、やっぱり前半もそうですし、後半最後も危ないシーンが続いていたので、そこは修正点がたくさんあると思いますし。
また、来週、最終節。明日山田がどうなるか分からないですけど、自分たちがやることは変わらないので。来週のゲームに向けて、1週間、このチームでやれるのももう少ないので。
そこはチーム全員で、共有してやっていきたいと思います。
-終盤足つっていましたけど、それは疲労もあったんでしょうか?
そうですね、自分そんな足つることはないんですけど、自分でもびっくりして。残り2分だったので。2分ならやれるって頑張りました。
-さっきヘディングのところが課題だって言っていましたけど、対人のところでは自信がついたんじゃないですか?
そうですね、地上戦っていう部分では、自分も体、フィジカルで体当てて、奪えたり、我慢して我慢して、相手のシュートに足を伸ばしてブロックしたりっていうのは、自分の中でできた部分ではあったので。
そこは、自信にしていければなっていうふうに思っています。
-改めて、久しぶりのフロンターレでの試合になりましたけど、それはどうでした?
そうですね、1カ月離れてチームに戻ってきて。やっぱりこのフロンターレの選手たちはみんな足元があってうまいですし、中盤のオガジョーさん(尾川丈)とか、矢越に当てていれば、攻撃の起点になってくれるので。
そこは、前の選手に任せながら、後ろの選手はゼロっていうところでやっていけたのかな、と思います。
-サポーターの方に、最終節へ向けて、メッセージなどいただけますか?
今日もあれだけのサポーターが駆けつけてくれて。あんなに声も出してくれて。自分たちの本当に力になったので。改めて「川崎フロンターレはすごいな」って思いましたし。
ホーム最終戦、来週ありますけど、その試合も多くの人が駆けつけてくれたら、ありがたい、と思います。
「ファイナルまで行けるって信じているので。等々力で優勝決められたら最高だなって思うので。そこに向けて、本当に自分たちは戦うので、そこを見てほしいなって思います」
DF17 柴田翔太郎
-お疲れさまでした。だいぶ疲れもあるんじゃないかと思うんですけどどうですか?
そうですね、休みなく、日本に帰ってきて。疲れもあるんですけど。そんななかでやらないといけないと分かっていたので。
-日曜日の試合(スペイン戦)、ある程度手ごたえはつかめたんじゃないですか?
それなりに自分も結果を残して、自分もスペイン戦で自信を持ったなかで、多少なりとも良さを出せたのかな、と思うんですけど、スペイン戦、結果的に結果を残せなかったので。
何もできなかったといっていいと思いますし、そこは悔しい結果が残っていると今は思っています。
僕たちはスペインに本気で勝てるって思っていましたし、グループステージ3戦終えて、スペイン戦、一番やれると思った相手だったので。自分たちのサッカー、できていましたし。
だからこそ、上に行きたかったので。悔しいです。
-今日、ベンチスタートでしたけど、悔しさはあったんじゃないか、と思うんですけど。
いや、もちろん、帰った時に「自分がスタメンで出てやろう」と思っていましたし、自信をもって帰ってきたなかで、ベンチスタートだったので。
「まだ自分のアピールが足りないのかな」と思いますし、ヤスさんの信頼をまだつかみきれていないのかなと。悔しさはありましたけど、少しでも自分が成長した姿を見せられたらいいかな、と思っていたんですけど。
守備の面で、貢献できたとは思うんですけど、結果に結びつくところはなかったので、そこはまた来週試合があるので1週間、アピールしたい、と思います。
-ボール持つと、必ず2枚ぐらいケアに来ていて、ワールドカップ効果なのかなと思って見ていたんですけど。
どうなんですかね。逆に自分は使うこともできたのかな、と思っているので。サイド張っているだけじゃなくて、逆側からのクロスに中に入ったりとか、右SBとは違っていたので、よりゴールというところに怖い選手にならないといけないと思っていたので。そこを意識しました。
-終盤相手がパワーをかけてきたなかで、追加点欲しかったと思うんですけど、そういったところでは悔いが残る?
1-0よりも2-0のほうが試合運びが楽になると思いますし、1点入ったから良かったですけど、そのあとはたたみかけられなかったので、そこは自分たちの最後のところのクオリティーがまだまだだなと思いますし。
ただ、1-0で残り時間少ないなかで、後ろ左SBのノリ(関德晴)が1年生だったので。少しでも彼を楽にしてあげられるようにというのは、思っていました。
-これで連戦が終わって、明日の結果次第ではあるんですけど、最終節に向けてはどうですか?
今日勝ったことで、山田にプレッシャー与えられたと思いますし、僕たちは信じるしかないので。まだ、みんなとサッカーしたいですし、去年ファイナルで負けて悔しさを味わっているので。
このメンバーで最後、EAST取って。ファイナル優勝したい、と思っています。
-そのためにもサポーターのみなさん、鳥栖戦に行かない方はぜひ?
そうですね。アウェーの山田の時も、アビスパ(天皇杯準決勝)と重なっていたと思うんですけど、何人かの人が駆けつけてくれたので本当に力になりましたし、それをピッチで示せる、感謝を示せる場があるので。
そういったところで恩返ししたいと思います。
-今日は久しぶりのフロンターレでの試合になりましたけど、それはどうでしたか?
ワールドカップに行っているときも、フロンターレの結果、気になっていましたし。本当にここのクラブでの練習だったり、みんなの支えがあったからワールドカップに行けたと思っているので、少しでも大きくなった姿をここに帰って見せたいですし、この前のF東戦もいるメンバーで、つなげてくれたので。今度は最後。本当に最後ですけど、自分がちょっとでも力になれたらなと思って、気持ちを高めてやっていけたらなと思います。
-次節に向けてサポーターの方にメッセージをもらえますか?
本当に最終盤だと思うので、自分たちは今日みたいなサッカーをして、勝ち続けて、絶対ファイナルまで行けるって信じているので。熱く声援を送ってほしいですし、次は等々力になるので。
等々力で優勝決められたら最高だなって思うので。それに向けて本当に自分たちは戦うので、そこを見てほしいなって思います。
「自分はうまくはないですけど強いですし走れますし、そういうところでチームに貢献できれば、いいなって考えがすごいあります」
FW13 髙橋宗杜
-お疲れさまでした。まずは試合について振り返ってもらっていいですか?
やっぱり前半から相手の狙いは明らかで。前のでかい選手に、当ててきてすごい厄介でしたね。
それでけっこう苦しい時間帯が続いて、それを焦らずに自分たちのサッカーして。点取れて勝てて良かったです。
-先制ゴール取りましたけど、そのシーンについて振り返ってもらっていいですか?
トラ(岡崎寅太郎)がゴール前で、前向いて。いい感じにディフェンスラインとキーパーの間にボール、流してくれて。自分はちょっと遅れて反応したんですけど。
キーパーに当てないようにちょっと浮かして。シュート打って、入って良かったです。
-今日は久しぶりの先発でしたけど、どういった気持ちでこのゲームに臨みましたか?
次先発できたら、チームのために何か、走って。「自分のできることをやろう」って思っていて。それができて、良かったですね。
-自分のできることっていうのは具体的に。
守備のところとか、献身的な守備をやろうってすごい意気込んでいて。今日のレイソルも後ろでつないできて。ロングボールだったり、自分がいい形で蹴らせないように、献身的に走ろうとは思っていました。
-あれだけ守備で走っていて、最後まで走力落ちないのはすごいなって思いました。前半戦控えが多くて、スタメンで出て最後は体力落ちないのかなと思うんですけど、それはどうですか?
自分のストロングは、スタミナっていうところはやっぱりあるので。試合の最後まで、今日は初めてフルで出してもらって。運動量落とさないで、自分のやることをできました。
-あれだけの運動量で走るってけっこう大変だと思うんですけど。
今日は違いましたね。気持ちというか。すごい追い込まれて。気持ち。技術じゃない何かがあったと思います。
-残りの3試合で二つ勝って。何かチームが成長しているって感じるところってあります? すごい良い体験していると思うんですけど。
徐々にチームの一体感とか士気とかが上がっているのを感じますし、もっと早くやっていればよかったと言えばそれで終わっちゃうんですけど、何かここに来てすごい楽しいですし、いいですね。
-最後にやりたいことって何かあります?
やっぱり、やり続けて今日のような試合ができれば、個人としてもチームとしても絶対勝てると思うので。優勝信じて、やるだけだと思います。
-中学生からフロンターレに入って、あと少しでフロンターレでのアカデミーの生活が終わる。思うところもあるのかな、と思うんですけど、それはどうですか?
やっぱりジュニアユースでもすごい試合に関われていたかっていうと、そんなに出ていなかったので。ここに来て、最後の1年で、すごい試合にかかわらせてもらえて、活躍できて、すごいうれしいですし。
ちょっとしかないですけど、このメンバーで戦えることをかみ締めながら、頑張りたいなと思います。
-自分としても6年間で、すごい成長したって感じる?
はい。やっぱりジュニアユース入ってきて、一番下手な状態で入ってきて。今も一番下手なんですけど、すごいうまくなったなって瞬間が何度もありますし、すごい育ててもらえました。
-自分の良さをすごく出せるようになったのかなって感じていて。持ち味を。それはどうですか?
フロンターレってうまくいなきゃいけないっていう概念というか固定概念、偏見が自分の中ですごいあって。
でも最近は、自分の良さを出せれば、ミスしてもOKですし。個人の役割がありますし。自分はうまくはないですけど、強いですし、走れますし、そういうところでチームに貢献できれば、いいなって考えがすごいあります。
-前半相手がブロックつくっていて、繊細なパスワークが必要なのかなって思っていたんですけど、どんなイメージをしていました?
やっぱり自分が背後、走ることによって、海里(志村海里)だったり、サイドハーフの選手が受けれて。トラ(岡崎寅太郎)だったりが、空いたスペースで受けて。
ボランチも持ってきて。前に進入するっていうのは、思い描いていましたね。
うまくいっていたシーンも何回もあったと思いますし、最後のところで決めきれないシーンが何回もあったので。そこは改善点ですね。
-岡野一君のサイド、封じられていた印象があったんですけど、あっち側に力をかけていた印象あります?
やっぱり恭平のところでいつも、チャンスをつくれる印象があったんですけど、今日は縦切られていて。中に恭平が向くシーンが多かったんですけど、警戒されていたと思います。
-宗杜君が成長するために取り組んできたことを教えてもらえますか?
取り組んできたこと。誰よりも練習してきたし、誰よりも一生懸命やれることやってきたと思うので。日常でできることを、すごい自分は徹底してやってきたと自分は思っているので。
そういうところですかね。
-具体的には?
自分は家がすごい川崎から遠いところにあって。そこで親がすごい良い環境をつくってくれていて。近くにジムがあったり、近くに医療大学があったりして。
良い環境を親がつくってくれて。そういうところで走り込んだり、筋トレしたりっていうのは、小さなころからやっていたので。両親にはすごい感謝しています。
-身の回りの環境が育ててくれた?
はい、誰よりもいいと思っているので。自分がやんないといけないと思っています。
-ご両親は意図して環境つくってくれている?
まあ、運も味方していると思うんですけど。家に酸素カプセルがあって。それは両親が買ってくれたもので。自分が怪我した時に。
運もありますし、やっぱり両親がお金かけてくれているので。恩返ししなきゃなって思っています。
-ああいうふうに最後バラバラで喜びを分かち合えましたけど、またサポーターの方にメッセージをいただけますか?
今回勝てて、次回も自分たちの優勝を信じて、応援していただきたいと思いますし、自分たちも優勝信じて、一生懸命サポーターの方のために、戦うので次回も応援をしていただけたらな、と思います。
◇このメンバーでできるのもあと少し。
必要とされているのはただひとつ勝利のみ。それを手にするために1週間、また選手たちもスタッフたちもトレーニングに取り組んでいきます。
12月3日、1年間積み上げてきたものを胸に臨むフロンターレ。今年最後の等々力での試合を終えたときに、どんな景色が広がっているでしょうか。
(文中敬称略)
◇写真はかんちさん、まゆげカワウソさんからもいただきました。ありがとうございます。
※かんちさん撮影
※まゆげカワウソさん撮影
※だいち撮影
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