前日の初戦でラストプレーまでもつれる激闘の末、茨城ロボッツU18を下し、B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP での初勝利を手にしたU18川崎ブレイブサンダースは、同じく広島ドラゴンフライズU18を大差で下し、2回戦に駒を進めた滋賀レイクスU18との対戦となりました。
B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2023 2回戦
U18川崎ブレイブサンダース – 滋賀レイクスU18
2023/12/1(金) 10:00 日環アリーナ栃木 Aコート
川崎のスターティング5は5 山口朝陽、9 大津光合、10 寺田潤平、11 佐久間翔三、12 畑中駿景。1回戦と同じスタートとなりました。
対する滋賀は6 北川俊、10 山村龍駕、14 松尾和、15 梶原悠真、17 坂本龍志がスターティング5となりました。
1q、5 山口朝陽がジャンプボールを制したポゼッション、川崎のオフェンスからスタートします。
すぐに9 大津光合がミドルジャンパーを沈め、この日最初の得点とします。滋賀もすかさず6 北川俊のエンドラインドライブからのレイアップで対抗。
その裏のオフェンスで川崎は10 寺田潤平が3ptを決めると、直後にも12 畑中駿景のオフェンスリバウンドからのゴール下で加点。
7:30には山口の素晴らしいディフェンスからポゼッションを奪うなど、ディフェンスでも魅せていきます。
6:50、11 佐久間翔三のカットでフリーになった山口への合わせからイージーバスケットを決めると、6:01にも佐久間のドライブへ引きつけられたヘルプディフェンスでフリーになった畑中が冷静にゴール下を決めて11-2。
これにはたまらず滋賀の寺下太基HCがタイムアウトを要求。川崎にとっては最高の滑り出しになりました。
タイムアウト明け、川崎はスターティング5全員を交代。コートに送り出されたのは4 水品皓暉(c)、6 小野崇、7 西田瑛久、13 豊田陽大、14 安彦海音。
5:27には滋賀。13 庄司拡徒のスティールでポゼッションを得ますが、ボールをファンブル。ここに飛び込んだのは川崎4水品。庄司と水品はボールを争うも、こぼれてしまい、それを拾った滋賀6 北川俊がファウルを受けながらシュートを決め、バスケットカウントのフリースローも決めて11-5。タイムアウト後のスコアをしっかり確保します。
しかし、ここから川崎の猛攻が始まります。
トランジションでボールを持った豊田から大津へのログングパス。これを大津が冷静に決めると、4:14には6 小野崇のオフェンスリバウンドからキックアウトを受けた大津が得意のディープ3を決めて16-5。立て続けに佐久間の3pt、小野のファストブレイクで21-5とし、滋賀を突き放します。
ここで、滋賀は前半2回目のタイムアウト。前半のタイムアウトを使い切ります。
タイムアウト明けにも川崎は7 西田瑛久のフリースロー、佐久間のロングパスから走っていた畑中のゴール下でリードを20点とすると、締めくくりは安彦。
ミドルドライブで切り込むとファウルを受け、態勢を崩すもシュートを決めきってバスケットカウント。フリースローは惜しくも落ちますが、27-5とビッグクォーターにしました。
2qは互いに拮抗した展開に。
まずは滋賀が14 松尾和のフリースローで得点すると、川崎は8 上原一芦のロブパスから西田がエンドラインドライブを決め対抗。
落ち着きを取り戻した滋賀は松尾と17 坂本龍志の合わせや15 梶原悠真のゴール下からの得点でスコアを伸ばしていきます。
対する川崎は山口のペイント内からのスコア、上原と大津のファストブレイク、小野のミドルジャンパーでここまで35-10。
6:40、滋賀8 宮田來夢が美しいコーナースリーを射抜くと、川崎は小野のユーロステップからの得点で対抗、更に佐久間のブロックショットなどが飛び出し、拮抗した展開となります。3:41、安彦の果敢なドライブで得たフリースローが2本決まると、ルーズボールを拾った大津のファストブレイクで43-17。
滋賀は宮田の3pt、松尾のフローター、梶尾のフリースローなどで加点するも、川崎は大津のアクロバティックなスクープショットや西田の3ptなどで対抗し、このクォーターも23-21、合計50-26とリードして前半を終えました。
後半、川崎はスターティング5をコートに送り出しました。
まずは川崎。大津からコーナーステイしていた山口へ。山口はしっかりと3ptを決めきり後半の口火を切ります。
しかしすかさず滋賀は庄司のフリースローで得点を返します。ここから滋賀の猛攻が始まります。
9 川端遼太郎、庄司のミドルジャンパー、川端のセカンドチャンスからのゴール下、松尾のドライブなどで加点。対する川崎は小野のスティールから大津がレイアップ、大津のフリースロー、佐久間のスティールから上原のドライブなどでスコアを伸ばしますが、3:12までに60-42と詰められたところで、この試合川崎は最初のタイムアウトを要求します。
しかしタイムアウトが明けても滋賀の勢いが止まりません。北川の果敢なドライブへのファウルで得たフリースローを2本沈めると、梶尾のフローターで加点されます。川崎はクォーター最後に西田がプルアップで3ptを沈めましたが、このクォーターを14-20と滋賀に詰められてしまいました。
4qもシーソーゲームに。
9:10、滋賀は松尾がドライブから難しい態勢でのシュートを決めきると、川崎は畑中のキックアウトからコーナーステイしていた小野の落ち着いた3ptで対抗。
滋賀は庄司がミドルジャンパーを難なく決めれば、川崎は大津と畑中の合わせからイージーバスケット。
そこからは滋賀の展開に。庄司のドライブを皮切りに、梶原がエンドラインドライブは決めきれませんが、セカンドチャンスを沈めて加点。更に10 山村龍駕がトップの位置でスティールするとワンマン速攻を決めて連続得点。
苦しい展開でも堪えられるのが川崎。6:20、大津が深い位置から3ptを決めて滋賀の追走をなんとか食い止めます。しかし滋賀は松尾のミドルドライブ、山村のレイアップなどでついに点差は10点に。
2:49、川崎は上原が24秒をいっぱいに使ってオフェンス。最後の最後でミドルジャンパーを決め、粘ります。
ここで滋賀がタイムアウト。試合は最終盤へ。
タイムアウト明け、滋賀は見事に狙い通り梶原が3ptを決め、点差は一桁に。
しかしうまく時間を使う川崎にそれ以上点差を詰めることはできずにファウルゲームへ。
最終的に78−65というスコアで川崎が勝利することとなりました。
破れた滋賀も、中盤以降の追い上げはさすがの展開でした。
試合中、両チームの選手がそれぞれをヘルプアップする様子など、とてもいい光景が多くありました。またこのような痺れる試合ができますように。
勝った川崎は、1qのリードを守り切っての勝利となりました。この大量リードはコーチ陣の的確なスカウティングの賜物だったはず。チーム一丸となって準々決勝へと駒を進めました。対戦相手は昨年の王者、レバンガ北海道U18です。どれだけ戦えるのか、どれだけ爪痕を残せるのか、楽しみでなりません。
川崎-滋賀
1q 27-5
2q 23-21
3q 14-20
4q 14-19
合計 78-65
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