2月25日は、保土ケ谷公園サッカー場へ。
神奈川県クラブユース新人戦は、決勝を迎え、川崎フロンターレU-18は、横浜FCユースとの試合に臨みました。
【川崎フロンターレU-18 神奈川県クラブユース新人戦決勝 vs 横浜FCユース】
2月25日(日) 午後0時40分キックオフ 保土ケ谷公園サッカー場 雨
SC相模原U-18との準決勝を4-0で勝利。連覇が懸かるフロンターレ。
先発はGK16松澤成音、最終ラインは右から2柴田翔太郎、4林駿佑、キャプテンの5土屋櫂大、15関德晴、ボランチは14八田秀斗、10矢越幹都、右MF8知久陽輝、左MF11児玉昌太郎、前線には7加治佐海、9香取武。
昨年はプレミアリーグWESTで5位となり、今季は再びプレミアリーグEASTに参戦する横浜FCユース。
準決勝では、横浜F・マリノスユースを2-2、PK4-3で下しての勝ち上がり。
先発は、GK31櫻井斗真、最終ラインは右からキャプテンの18小漉康太、36菅野心人、34家田唯白、27佃颯太、ボランチは17高橋友矢、37秋元颯太、右MF35松尾蒼大、左MF20中台翔太、トップ下32岩崎亮佑、前線委は30前田勘太朗。
控えには、フロンターレU-12出身の新1年DF6川端里季が入りました。
朝から冷たい雨が降り続く、凍えるような寒さの保土ケ谷公園サッカー場。それでも、メインスタンドには多くの選手の家族らが集まり、フロンターレも横浜FCも、ゴール裏に多くの幕を出し、太鼓も交えて、チャントやコールで選手たちの後押しをする素晴らしい雰囲気の中、キックオフの時を迎えました。
立ち上がりは、横浜FCが最終ラインの菅野や家田、GKの櫻井も加わりボールを動かす展開に。間にパスを入れていき、左サイド、流れて受けた前田がエリア前に仕掛ける場面をつくりますが、これには林が対応していきます。
2分には、中央に下りてボールをおさめた前田が右サイドを突くパス。これに松尾が抜け出し、エリア右へ仕掛けようとしていきますが、関がカバーしていきます。
横浜FCの攻勢をしのいだフロンターレも、左サイドで矢越、児玉、関がテンポよく動かし、次第に相手陣内で時間をつくれるように。
5分には、矢越のパスを受けた児玉が左サイドからエリア左へ持ち込みシュート。これは櫻井のセーブに遭い、得点とはならなかったものの、フロンターレはさらに加治佐や柴田、香取が右サイドでうまく関わり合いながら、高い位置での時間をつくり、8分には、加治佐のパスに、香取がエリア正面右へ抜け出し、シュート。しかし、右に。
それでも、横浜FCが後ろから組み立てを図る場面では、しっかり前から構え、奪いに行く姿勢を見せていくフロンターレ。
すると、9分、エリア内で加治佐がボールをカット。これを加治佐がしっかり決めて、1-0。横浜FCとしては、少しもったいないかたち。それでも、チャンスを逃さない冷静さで、先制点はフロンターレに入ります。
追いかける展開となった横浜FCも、中盤で高橋がうまく間で受け、前に持ち出す動きを見せ、正面に速いパスをつけていきますが、林がしっかり知久につながるようなかたちで対応。
11分には、左サイドからのスルーパスに、エリア正面へ、松尾が抜け出しますが、関がカバー。
12分には、右サイド、高い位置へ抜け出した松尾のパスに、エリア右へ小漉が進入。しかし、土屋がカバー。
横浜FCの攻勢は続き、左サイドで佃、中台とつながり、中台がクロスを入れると、これをおさめた高橋がエリア前でシュート。しかし、右に。
さらに横浜FCが、下がり目に前田も顔を出しながら、ボールを回していく時間をつくりますが、フロンターレはじれずに、コンパクトにして対応。
前田が縦パスに抜け出しそうになる場面では、関がボールをカット。クロスに対しては、エリア内で林がシュートは打たせずに、対応。守備で集中したいいプレーが続いていきます。
16分には、さらに横浜FC、高橋のスルーパスに、前田が抜け出し、エリア右へ仕掛けていきますが、土屋がカバー。土屋から松澤へつながり、松澤から関へ。
関から中央の八田にパスが通ると、八田の縦パスに、児玉が左サイドからエリア外左へ。児玉から矢越とつながり、最後はエリア正面右、加治佐がミドルシュート。
これは枠はとらえられなかったものの、フロンターレも再びチャンスをつくっていきます。
18分にはまたも横浜FC、中盤で高橋がうまく右を突くパス。これには関が対応。関から中央へ顔を出した児玉につながったところ、ボールを奪った横浜FCは、高橋のスルーパスに、エリア内へ前田が抜け出しそうになりますが、林が対応。
さらに右サイド、小漉のパスに、前田が高い位置へ抜け出しそうになりますが、ここでは土屋がカット。土屋から中央に下りていた加治佐につながり、加治佐は左へ展開。
抜け出した児玉がエリア外左に持ち込み、折り返し。ここは横浜FCの体を張った守りに遭い、シュートには結びつきませんでしたが、ここでも守備から一気にゴールの前に出ていく場面をつくったフロンターレ。切り替えの良さを見せていきます。
すると23分には、フロンターレ、関から八田、八田から右サイド、そこから中央につながり、ボールは左サイド、関へ。
関がエリア外左でクロスを入れると、エリア内、飛び込んだのは香取。ヘディングシュートが決まり、2-0。
見事な連係からフロンターレがさらにゴールをものにします。
右サイドで柴田や知久が連係。うまく右サイド、間で受けた柴田のスルーパスに、香取が高い位置へ動き出すなど、攻勢を続けていくフロンターレ。
横浜FCがエリア前にボールを入れてきても、土屋が競り、セカンドボールは八田がものに。中央に寄った関や、知久がかかわり、矢越が右サイド、高い位置へ飛び出すなど、テンポよく、前に飛び出す姿勢を続けながら、ゴールを目指すプレーを続けていきます。
林、土屋に間に八田が顔を出し、低い位置で受けた矢越の浮き球のパスに、関が高い位置へ動き出すなど、間をうまく突くプレーも見せていきます。
27分には、中央で受けた知久から矢越、これもまた中央に顔を出した児玉につながり、児玉は左サイド、関へつなげると、関は左サイドからエリア正面へうまく持ち出し、
ミドルシュートを狙いますが、横浜FCの体を張った守りが阻んでいきます。
28分には、横浜FC、左サイドからクロスを入れると、エリア内、松尾が飛び込みますが、松澤がシュートは打たせず、ボールをセーブ。
ここぞというところで、集中したいい守りで、対応していきます。
すると28分、フロンターレは加治佐が相手陣内でボールをカット。スルーパスに、エリア正面右へ抜け出したのは、香取。櫻井が前に出て阻もうとしたところ、浮かせてシュートを打つとこれが決まり、3-0。フロンターレがさらに突き放します。
後ろから組み立てを図る横浜FCに対し、香取や加治佐らが前から厳しく追っていき、簡単にはつながせないフロンターレ。セカンドボールをものにした八田がすぐさま右サイドにパスを送ると、柴田が高い位置へ仕掛ける場面をつくり、林や土屋に松澤も加わり、後ろから組み立て。八田や矢越が左右にうまくボールを入れるなど、フロンターレがボールを握る時間が続いていきます。
37分には横浜FC、高橋が左サイド、高い位置へ抜け出して折り返すと、正面に岩﨑が迫りますが、八田がカバー。最後は松澤がセーブ。
攻めに転じたフロンターレは、土屋の右サイド、対角を突いたフィードを知久がおさめ、知久は中央へ持ち運び、ボールは八田へ。
八田から左に展開すると、関が折り返したところ、香取がエリア内へ迫りますが、横浜FCの菅野がカバーしていきます。
知久も中央に寄り、八田や矢越とかかわり、ボールを回していくフロンターレ。中央で受けた加治佐の縦パスに、児玉が高い位置へ飛び出すなど、攻勢を続けていきます。
横浜FCも、前田が下がり目でおさめ、小漉が高い位置へ顔を出すなど、フロンターレのエリア前に迫る場面をつくりますが、フロンターレはコンパクトに対応。
加治佐が中央でマイボールにし、そこから再び自分たちでボールを回す時間をつくっていきます。
すると42分には、間で受けた知久から児玉、児玉から関とつながり、関が右サイドへ浮き球を入れると、柴田が高い位置で折り返し。
これに反応した香取がシュートを打つと、櫻井はセーブするも、こぼれ球に詰めた加治佐がゴールへ決めて、4-0。
多くの選手がかかわり、最後にはボールへの反応の速さで上回った、いいかたちでさらに突き放します。
横浜FCも、高い位置へ前田が持ち込む場面をつくりますが、関がブロック。低い位置に下りていた香取が受け、そこから自分たちでボールを再び動かしていくと、44分には林の左サイドを突くパスに、関が高い位置へ。関は切り返して、エリア外左でシュート。これはサイドネットに。
前半は4-0でタイムアップとなります。
後半フロンターレに交代はなし。横浜FCは、岩﨑に代わり40柴草哲晟。櫻井に代わり41大亀司。
立ち上がりには横浜FC、右サイド、高い位置へ松尾が抜け出していきクロス。しかし、エリア内で林が対応
ここからフロンターレは、右サイド高い位置へ、香取が抜け出し、追い越した柴田へ。柴田が折り返すと、エリア内へ知久が飛び出しますが、オフサイド。
しかし、いいかたちをつくったフロンターレ。直後にも、八田のスルーパスに、柴田が高い位置へ抜け出し、右クロス。エリア内へ飛び出した香取はさわることはできなかったものの、いいかたちをつくっていきます。
横浜FCも、左右にボールを動かし、中央で前を向いた秋元からいい縦パスが入りますが、土屋が前には入らせず。
さらに中央を使い、動かそうとする横浜FCですが、八田がカットしていきます。
土屋の縦パスを中央で受けた加治佐のスルーパスに、児玉が高い位置へ抜け出すなど、高い位置でのプレーを続けていくフロンターレ。
8分には、土屋がボールをカットし、左に展開。関がクロスを入れると、エリア内、頭で合わせたのは土屋。ヘディングシュートは枠はとらえられなかったものの、思い切りの良い攻撃参加に。
すると10分には、中央の香取から右サイド、知久へ。知久がクロスを入れると、エリア内、飛び込んだのは柴田。ヘディングでのゴールが決まり、5-0。
素晴らしいかたちで、フロンターレがさらにゴールをものに。ゴール裏で声援を送っていたサポーターのもとへ駆け寄る柴田。ピッチの選手はもちろん、ピッチ脇で見守っていた控えの選手たちも駆け寄って、ゴールを全員で喜び合います。
12分、フロンターレは香取に代わり23楠田遥希が入り右のCB、林がボランチ、八田が前線へ。
横浜FCも、左に開いた柴草のパスに、中台が正面へ仕掛ける場面をつくり、そこから右に展開していきますが、土屋がカバー。
さらにエリア内へ浮き球を入れていきますが、柴田がエリア内をカバー。柴草が右サイドにも顔を出し、松尾がクロスを入れていきますが、ここでもフロンターレはエリア内で集中したいい対応を見せ、シュートは打たせずにしのいでいきます。
横浜DFCは、19分松尾に代わり29内堀大貴が入り左MF、中台が右MFに。秋元に代わり22谷田蓮都。
20分には再びフロンターレ、左サイド、児玉から関へつながり、関は切り返しからのクロス。遠いサイド、柴田が飛び込みますが、ここは大亀がセーブ。
しかし、ここでも両SBがかかわり、ゴールへ迫るいい形をつくっていきます。
フロンターレはさらに林が中央に顔を出し、加治佐から八田とつながり、八田のパスに知久が右サイドの高い位置へ。知久の仕掛けに対しては、横浜FCが粘り強く対応。そこから横浜FCは左サイドに展開しようとしていきますが、フロンターレの戻りが速く、最後にはオフサイドを取り、シュートは打たせない、いい対応を見せていきます。
フロンターレは林に代わり6齊名優太。知久に代わり17恩田裕太郎。恩田が前線、加治佐が右MFに。、
23分には、横浜FC、中央の高橋から左サイドを突くパス。これに内堀が抜け出しますが、ここでは知久が対応。
24分にはフロンターレ、矢越がボールを奪い、そこから右サイド、加治佐へ。加治佐の縦パスに、正面へポンだが抜け出し、シュートを打ちますが、大亀がセーブ。
さらに下がり目で八田がおさめ、右サイド、加治佐へ。加治佐から正面右に顔を出した矢越につながり、矢越はミドルシュート。しかし、ブロックに遭い、枠へは飛ばせず。
それでもフロンターレは齊名や児玉、関が左サイドでテンポの良いボール回しを見せ、27分には、右サイド、柴田から下がり目の矢越にボールが渡ると、矢越のクロスに、エリア内、飛び込んだ児玉がヘディングシュート。、これは左にそれたものの、ここでもゴールに迫る、いいかたちをつくっていきます。
27分には、中央に顔を出しボールを奪った柴田。そのスルーパスに、エリア左、抜け出した児玉がシュート。しかし、枠はとらえられず。
横浜FCも右サイド、中台がパス交換から高い位置へ抜け出そうとしますが、関がカバーしていきます。
29分には、フロンターレ、加治佐の縦パスに、恩田が右サイド、高い位置へ。恩田がクロスを入れると、エリア内、齊名が飛び込んでヘディングシュート。
しかし、大亀がセーブ。
フロンターレはさらに八田が下がり目に下りて受け、スルーパス。高い位置へ児玉が動き出す場面をつくり、楠田のフィードに、加治佐が高い位置へ動き出し、下がり目で受けた齊名の縦パスに、児玉が裏を取り、エリア左へ飛び出していくなど、相手をよく見ながら、プレーを続けていきます。
31分フロンターレは児玉に代わり38奥田悠真、関に代わり25平内一聖。
土屋の縦パスを奥田が間で受け、下がり目で矢越もかかわり、平内が高い位置へ仕掛ける場面をつくるなどしていくフロンターレ。
35分には、横浜FC、中央、間に顔を出した柴草から左サイド、内堀へ。内堀から正面で受け直した柴草から右サイドに展開。小漉の縦パスに、中台がエリア右へ抜け出しますが、奥田がカバー。選手は代わっても、フロンターレはコンパクトに、いい対応を続けていきます。
36分には、左サイドから齊名がクロス、恩田が競ると、エリア左、飛び出した平内がシュート。ここは横浜FCのブロックに遭いましたが、位置を流れの中で変えながらチャンスをつくっていきます。
横浜FCも、39分には中央でボールをカットした内堀が右サイドに持ち出し、エリア正面へ折り返していきますが、楠田がカバー。
さらに前に出てこようとする横浜FCに対し、フロンターレは八田や土屋が出足の良さを見せ、ボールをカットしていきます。
40分には、右サイド、加治佐から中央の恩田へ。恩田から左サイド、奥田につながり、いったんは横浜FCが寄せてくるも、ルーズボールをものにした奥田はエリア正面へ持ち込み、シュート。ここは大亀がセーブ。
さらに齊名から平内とつながり、平内のパスに、八田が正面右へ。ここは横浜FCの守備に遭うも、ゴールに迫り続けるフロンターレ。
平内が背後を取り、高い位置へ顔を出すなど、エリア近くでのプレーをつくっていきます
アディショナルタイムに入り、46分には、加治佐が仕掛け、左サイド、奥田へ。奥田のシュートのこぼれ球を、右サイドで恩田が広い、キープ。そこからエリア右へ仕掛けていくと、最後は八田がシュート。しかし、上に。
フロンターレサポーターの歌う「アバンテ」のなか、試合はタイムアップ。5-0。
フロンターレは新人戦を、昨年に続き、優勝という最高の結果で終えることになりました。
プレミアリーグEASTで今季再び戦うことになる横浜FCも、自分たちで主体的にボールを動かし、チャンスをつくることのできる素晴らしいチーム。そういった相手に、ハードワークを欠かさず、攻守に素晴らしいプレーを積み重ねて、勝利したことは、これからの大きな自信につながるものになると思います。
プレミアリーグEASTの開幕まで、あと1カ月余り。多くのものを積み重ねて、どんな2024年のシーズンの幕開けを迎えるのか、とても楽しみにしています。
前半4-0 後半1-0 計5-0
得点:加治佐海2、香取武2、柴田翔太郎
フロンターレの先発:16松澤成音 2柴田翔太郎 4林駿佑 5土屋櫂大(c) 15関德晴 14八田秀斗 10矢越幹都 8知久陽輝 11児玉昌太郎 7加治佐海 9香取武
交代:香取→23楠田遥希 林→6齊名優太 知久→17恩田裕太郎 児玉→38奥田悠真 関→25平内一聖
控え:21岩田幹太郎 24柏村涼太 29藤田明日翔 30菊池京 32長崎亘佑 34小川尋斗 35木下勝正
横浜FCの先発:31櫻井斗真 18小漉康太(c) 36菅野心人 34家田唯白 27佃颯太 17高橋友矢 37秋元颯太 35松尾蒼大 20中台翔太 32岩崎亮佑 30前田勘太朗
交代:岩﨑→40岩﨑哲晟 櫻井→41大亀司 秋元→22谷田蓮都 松尾→29内堀大貴
控え:6川端里季 3小島頂嵯 2椿渥裕 11浅井翔 7福岡湊大 8高原由翔 9齋藤翔
(文中敬称略)
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