U17日本代表候補 – 関東大学選抜 / 練習試合


4月30日は、高円宮記念JFA夢フィールドへ。

4月27日からU-17日本代表候補のトレーニングキャンプが行われており、川崎フロンターレU-18からはDF柴田翔太郎、DF土屋櫂大、さらに追加招集選手としてDF加治佐海の3選手が参加。

4月30日には関東大学選抜との練習試合が行われました。

U-17日本代表候補は、6月のAFC U17アジアカップタイ2023、そして、アジアカップ4強以上で出場できる11月のFIFA U17ワールドカップを目指す年代に当たります。


【U-17日本代表候補 練習試合 vs 関東大学選抜】

4月30日(日) 高円宮記念JFA夢フィールド くもり時々雨 45分×3


45分×3本行われた練習試合。

1本目、U-17日本代表候補はGK12雨野颯真(前橋育英)、最終ラインは右から2松本遥翔(鹿島アントラーズユース)、26黒木雄也(サガン鳥栖U-18)、15土屋櫂大(川崎フロンターレU-18)、キャプテンの13小杉啓太(湘南ベルマーレU-18)、ボランチは11宮川大輝(ガンバ大阪ユース)、17山本丈偉(東京ヴェルディユース)、右MF19川村楽人(東京ヴェルディユース)、25望月耕平(横浜F・マリノスユース)、前線には20名和田我空(神村学園)、22山口太陽(FC東京U-18)。


関東大学選抜は、週末の関東大学サッカーリーグで出場の機会がなかった1年、2年生で構成。

1本目は、GK12西星哉(拓殖大)、最終ラインは右から櫻井稜(法政大)、21多久島良紀(明治大)、28土橋公哉(東洋大)、5中村琉聖(東洋大)、ボランチは13清川遥(拓殖大)、18井野佑優(国士舘大)、右MF22廣井蘭人(筑波大)、2高足善(明治大)、24前澤拓城(明治大)、25小湊絆(法政大)。

練習試合に臨むU-17日本代表候補の選手たち


時折強い風が吹き抜け、さらに雨も時折、降る中、行われた練習試合。


立ち上がりは、関東大学選抜が高い位置でボールをカット。ゴール前に迫っていきますが、U-17日本代表候補は土屋や小杉がカバー。2分には、ふたたび高い位置で関東大学選抜がボールをものにし、清川がミドルシュート。しかし左へ。


うまく右に流れて、前澤がボールをキープ。小湊もかかわり、右SBの櫻井が積極的に前に出ていくなどし、関東大学選抜が高い位置でのプレーを続けていきますが、U-17日本代表候補は、土屋や黒木らが体を張った守り。

6分には左サイド、高い位置へ抜け出した前澤に対し、土屋が粘り強く対応。最後はボールをカット。そこから小杉へつながり、小杉は右サイドへ展開。

U-17日本代表候補は右サイドから攻撃に持ち込むと、最後は高い位置で川村が折り返しますが、西がセーーブ。

右コーナーキックとなり、山本が左足でボールを入れると、セカンドボールを拾い、正面の宮川から右サイド、高い位置へ残っていた山本へ。

山本はクロスを入れていきますが、これはシュートにはつながらず。


11分には、中央で名和田がボールをものし、そのパスに山口が左サイド、高い位置へ抜け出し、シュート。しかし、西がセーブ。


すると、ふたたびゴールに迫るのは関東大学選抜。正面で小湊がおさめると、中央の井野がパス交換から右サイドの高い位置へ。

井野はエリア内へ向かっていく姿勢を見せ、折り返していきますが、U-17日本代表候補はブロック。


さらに関東大学選抜が、櫻井が高い位置へ顔を出すなど、ゴールの前での時間をつくっていきますが、小杉が体を張った守備で阻むなど、U-17日本代表候補はしのいでいきます。


15分には、左サイド、中村から正面へ速いボールが入り、これを井野がおさめますが、土屋が粘り強く寄せていき、前にはいかせず。

U-17日本代表候補は、GKの雨野に土屋、黒木が多く触れながら、後ろからの組み立てを図っていきますが、関東大学選抜のプレッシャーも厳しく、なかなか前に行けない時間が続いていきます。

16分には、一本のフィードからチャンス。浮き球を正面で山口がおさめ、リターンを受けた名和田がエリア外正面でミドルシュート。しかし、上に。


一方の関東大学選抜は、右サイドから櫻井が斜めの仕掛け。右へ流れた小湊へつながり、小湊はエリア内へ仕掛けていきますが、小杉がカバー。最後は雨野がセーブ。

ところが、直後関東大学選抜は、高い位置でボールをカットすると、前澤がシュートを決め、0-1。先制点は関東大学選抜に入ります。


組み立てのところを狙われ、失点してしまったU-17日本大法候補。それでも、雨野や土屋、黒木が関わって、後ろからの組み立てを試みていきます。

それに対して、関東大学選抜は、雨野が中盤へ入れた縦パスを狙って、ゴール前に迫るなどし、おびやかしていきます。


19分には、左サイド、高足から正面、小湊へつながり、小湊は高い位置へ持ち込んでいきますが、土屋がカバー。

さらにU-17日本代表候補が、山口へつけたところをカット。そこから関東大学選抜が正面へつけていきますが、土屋がカバーしていきます。

21分には、エリア外右へ川村が抜け出すも、GK西がエリア外に出てカバー。シュートにはつながらず。


すると23分、関東大学選抜は、小湊が左サイドから斜めに入り込む動きでエリア内へ。これに対して、U-17日本代表候補はファール。

関東大学選抜がPKを得ます。

キッカーは、小湊。これを自ら決め、0-2。関東大学選抜が突き放します。


一方のU-17日本代表候補も、25分右サイドで松本がカット。川村へつながり、パス交換から松本が仕掛け、右コーナーキックに。

右コーナーキック、小杉が左足でボールを入れると、うまく飛び込んだ山口が決め、1-2。

U-17日本代表候補が1点を返します。

U-17日本代表候補が1点を返す




直後には、関東大学選抜、櫻井が右サイドから斜めに仕掛け、前に持ち出し、下がり目で受けた井野はエリア内左へ浮き球のパス。


しかし、土屋がカバー。さらに中村のクロス、小湊がニアで反応。しかし、雨野がセーブ。最後は小杉がクリア。

さらに関東大学選抜が、最終ラインでボールを回しながら、井野の縦パスを起点に、ゴールの前に迫る場面をつくりますが、U-17日本代表候補は人数をかけての守り。

関東大学選抜が高い位置で奪い返し、なかなか前に出られず、耐える時間が続いていきます。


36分には、関東大学選抜、中村の左サイドを突くパスに、小湊が抜け出し、折り返すと高足がエリア左へ。ここでも、土屋が粘り強くカバー。


37分には清川の縦パスに、前澤が正面へ抜け出しますが、土屋が厳しく寄せていき、最後は雨野がセーブ。



U-17日本代表候補も、40分には、山本の間を突くパスを、名和田がおさめ、そのパスに山口がエリア外左へ。

山口は折り返しますが、関東大学選抜のブロックに遭い、左コーナーキックに。


左コーナーキック、名和田が右足でボールを入れると、松本が飛び込みますが、枠へは飛ばすことはできず。

U-17日本代表候補は、この際に山口が傷めて、外へ。

山口に代わり、28杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18)が代わって入ります。


1本目は1-2でタイムアップ。試合後にはPK戦(3人制)も行われ、こちらは後攻のU-17日本代表候補が3-2で制して、ハーフタイムとなります。





2本目、U-17日本代表候補は、GK23荒木琉偉(ガンバ大阪ユース)、最終ラインは右から2松本遥翔(鹿島アントラーズユース)、26黒木雄也(サガン鳥栖U-18)、15土屋櫂大(川崎フロンターレU-18)、ボランチは17山本丈偉(東京ヴェルディユース)、11宮川大輝(ガンバ大阪ユース)、20名和田我空(神村学園)、右に19川村楽人(東京ヴェルディユース)、左に9吉永夢希(神村学園)、前線には7佐藤龍之介(FC東京U-18)、キャプテンの28杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18)。

関東大学選抜は、GK12西星哉(拓殖大)、最終ラインは右から9鈴木新(拓殖大)、3工藤珠凜(国士舘大)、27川口航平(東京国際大)、6伊藤竜海(東京国際大)、ボランチは16久永瑠音(桐蔭横浜大)、17原田天(東海大)、右MF23齋藤晴(東京国際大)、左MF20遠山湧斗(中央大)、前線には4吉田眞翔(東京国際大)、26本間凜(国士舘大)。

土屋櫂大選手


布陣を変更したU-17日本代表候補、立ち上がりには土屋が少し持ち上がり、その縦パスを間で名和田が受け、山本を経由して左サイド、吉永へ。

吉永が前へ持ち出し、クロスを入れると、遠いサイドで川村がシュート。これは右に外れたものの、チャンスをつくりだしていきます。

3分には、正面、間で受けた名和田から杉浦へ。杉浦はエリア外左でシュート。これに対し、西がセーブ。

さらに左サイドから正面へ斜めのパスが通り、エリア内へ川村が飛び出しますが、西がセーブ。

立て続けにU-17日本代表候補がチャンスをつくっていきます。


一方の関東大学選抜も、6分には高い位置でボールをカット。本間がエリア左でシュートを打ちますが、ポストを叩き、ゴールのはならず。


さらにU-17日本代表候補が最終ラインで土屋や黒木、松本、山本や宮川も加わって、組み立てを図り、それに対して、関東大学選抜が前から奪いに。

10分には関東大学選抜、高い位置でカットし、吉田が正面へ。しかし、土屋がブロック。
そこから攻めに転じたU-17日本代表候補は、黒木の縦パスをうまく間で山本が受け、左サイド、吉永へ。
吉永がクロスを入れると、川村がヘディングシュート。しかし、これはオフサイド。

すると直後には関東大学選抜。エリア外左で本間がカット。そのままシュートを打つとこれが決まり、0-1。2本目も先にゴールをものにしたのは関東大学選抜に。


U-17日本代表候補は、土屋のパスを起点に、左サイド、吉永が仕掛けたるなどしていくと、15分には、宮川から受けた土屋から左サイドを突くパス。
抜け出した吉永は縦への仕掛け。

左コーナーキックとなり、U-17日本代表候補はショートコーナーを選択。佐藤がクロスを入れると、遠いサイドで松本が折り返しますが、関東大学選抜はクリア。

さらに中盤で山本や宮川が動かして、名和田のパスに、杉本が抜け出しそうになるなど、うまくU-17日本代表候補が連係していきます。

関東大学選抜も高い位置でカット、ゴールに迫りますが、土屋が粘り、ボールをしっかり吉永へつなげるかたちで対応していきます。


18分には、名和田のパスに、川村が正面へ。川村はシュートを打ちますが、枠はとらえられず。

関東大学選抜も、19分には、齋藤がエリア右へ進入。荒木が飛び出したところをかわして、シュートを打ちますが、土屋がライン上をカバー。

さらに齋藤が右サイド、高い位置からの折り返し。ニアで吉田がシュート。しかし、右にそれていきます。


22分にはU-17日本代表候補に交代。GK23荒木琉偉(ガンバ大阪ユース)、最終ラインは右から4本多康太郎(湘南ベルマーレU-18)、18大川佑梧(鹿島アントラーズユース)、10内川遼(市立船橋)、ボランチは6木實快斗(セレッソ大阪U-18)、21川合徳孟(ジュビロ磐田U-18)、7佐藤龍之介(FC東京U-18)、右に14柴田翔太郎(川崎フロンターレU-18)、左に9吉永夢希(神村学園)、前線に28杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18)、24山本吟侍(高川学園)。

関東大学選抜は、GKが西から①ベンマムンアミン(桐蔭横浜大)、最終ラインは右から伊藤、工藤、川口、鈴木。再開となって間もなく伊藤に代わり8橋本紫生(国士舘大)が入ります。

関東大学選抜はコーナーキックからゴールを狙うも、U-17日本代表候補のGK荒木がセーブ。

荒木はすぐさま前へ送り、杉浦から中央を経由して、右サイドの柴田へ。柴田は縦へ仕掛け、右コーナーキックに。

2本目途中から出場の柴田翔太郎選手



U-17日本代表候補は、ショートコーナーを選択。こぼれ球に、杉浦が反応。シュートを打ちますが、ボールはクロスバー。

29分には、高い位置でU-17日本代表候補がボールをカットすると、正面へ川合が持ち込みシュート。ここでもポストに阻まれましたが、チャンスをつくっていきます。

一方の関東大学選抜も31分には左サイドへ展開すると、左クロスに遠いサイド、齋藤がヘディングシュート。しかし、左に。

さらに原田の縦パスを起点に、左へ展開していきますが、本多がカバー。関東大学選抜はここで、原田に代わり11小川雄輝(中央大)。


関東大学選抜は左へ展開し、遠山が仕掛け、エリア内へ迫ろうとしていきますが、柴田と川合が挟みこむようにして対応。粘り強く寄せていきます。

さらに高い位置で連動し、奪ったところから関東大学選抜がエリア近くに迫る時間が続いていきますが、最後のところの精度で、シュートに行けない時間が続いていきます。

それでも、U-17日本代表候補がボールを回していこうとする場面では、プレスバックや人をかけての囲い込みで、対抗。

しかし、次第にU-17日本代表候補が木實や川合がうまくサイドに展開し、前に出る時間をwつくっていきます。

35分には、木實から左サイド、吉永へ。吉永がクロスを入れると、右サイドにボールが流れ、ボールは正面へ。正面に顔を出した内川が縦パスを入れると、エリア内、山本がおさめ、反転からシュート。しかし、左に。

37分には、吉永が佐藤とのパス交換から左サイドからの折り返し。しかし、関東大学選抜はブロック。

38分には、木實のスルーパスに、山本がエリア内へ。ゴール左を狙い、シュートを打ちますが、わずかに枠はとらえられず。

さらに下がり目で、山本がうまくおさめて起点となり、前で時間をつくっていくU-17日本代表候補。

38分には、吉永の左クロスが右に流れ、拾った柴田が右クロス。これを山本がエリア内でおさめますが、シュートを打つことはできず。



一方の関東大学選抜も、39分には、左サイドでのスローインの流れからフィードに、吉田がエリア正面へ抜け出しますが、オフサイド。

ふたたびテンポを上げ、両サイドを生かしながら前に出ていくU-17日本代表候補は、川合が中央でうまく受け、前に持ち出しながら、サイドを突くパスでチャンスをつくるなどしていきます。

42分には、GKの荒木から中盤の木實へ。木實から中央へ寄った佐藤へつながり、佐藤から左サイド、吉永、ふたたび佐藤が左サイドで受け、そのパスに、山本がエリア右へ。

しかし、芝に足をとられたのか、おさめることはできず。それでも、テンポの良いパス回しから、ゴールに迫る場面をつくっていきます。

44分には関東大学選抜、右サイド、高い位置から齋藤がクロス。しかし、遠いサイドを柴田がカバー。

45分には、U-17日本代表候補、佐藤から右サイド、柴田へ。柴田のパスに、山本がエリア内へ進入するもシュートには至らず。

2本目は0-1でタイムアップ。そのあとのPK戦(3人制)は、後攻の関東大学選抜が3-2で制します。



3本目。

U-17日本代表候補はGK1上大誠(モンテディオ山形ユース)、最終ラインは右からキャプテンの14柴田翔太郎、4本多康太郎(湘南ベルマーレU-18)、18大川佑梧(鹿島アントラーズユース)、10内川遼(市立船橋)、ボランチは21川合徳孟(ジュビロ磐田U-18)、6木實快斗(セレッソ大阪U-18)、右MF27加治佐海(川崎フロンターレU-18)、左MF8高橋旺良(中央学院高)、前線には木吹翔太(サンフレッチェ広島ユース)、山本吟侍(高川学園)。

関東大学選抜は、GK1ベンマムンアユン(桐蔭横浜大)、最終ラインは右から8橋本紫生(国士舘大)、29神山友陽(拓殖大)、30渡邉雄大(東海大)、10鷹取駿也(中央大)、ボランチは14仲野隼斗(東洋大)、11小川雄輝(中央大)、右MF12生地慶多(東洋大)、前線には19小笠原大河(拓殖大)、20遠山湧斗(中央大)。

3本目に臨むU-17日本代表候補のメンバー。柴田翔太郎選手はキャプテンを務めた


立ち上がりから、球際で厳しく寄せていき、ボールを奪い取る場面をつくるU-17日本代表候補。

2分には、加治佐がボールを奪い取り、柴田が高い位置へ。柴田の折り返しは、ブロックされるもセカンドボールをものにし、今度は加治佐が高い位置へ。

加治佐がクロスを入れると、エリア左、うまく走り込んだ山本がシュート。これが決まり、1-0。3本目はU-17日本代表候補が先制します。

ゴールを奪った山本吟侍選手
加治佐海選手はアシストを記録


直後にはボールをおさめた山本から右へ展開。柴田が高い位置からクロスを入れると、こぼれ球を拾った山本が正面でミドルシュート。ワンタッチあり、左コーナーキックに。

キッカーは柴田。右足でボールを入れると、ニアで内川がシュート。これはベンマムンがセーブ。

さらに左サイド、高橋が縦に仕掛け、折り返すと正面へうまく入り込んだ加治佐が枠をとらえたシュート。ここでもベンマムンが阻みましたが、次々にゴールへ迫っていきます。


内川のフィードに、正面へ山本、木吹が動き出し、前に出ていくU-17日本代表候補。

関東大学選抜も、神山と渡邉がしっかり対応し、チャンスにはつながらないものの、高い位置から連動し、ボールを相手陣内で奪う場面をつくっていきます。

8分には、右サイド、柴田から中央の川合へ。川合のスルーパスに、エリア右へ木吹が抜け出しますが、関東大学選抜の寄せに遭い、シュートにはつながらず。


一方の関東大学選抜も、9分には橋本が右サイド、高い位置へ抜け出してのクロス。これは大川がクリアし、右コーナーキックに。

右コーナーキック、小川がボールを入れるとこぼれ球を拾った関東大学選抜は、右サイドで小川、仲野とパス交換。最後はエリア右へ小川が飛び出しますが、ここでも大川がクリアしていきます。

10分には、さらに右コーナーキックを得た関東大学選抜。ショートコーナーから最後はエリア右、井上がシュート。しかし、上林がセーブ。


関東大学選抜の攻勢をしのいだU-17日本代表候補は、再び前線の山本や木吹がいい動き出しを見せ、また中盤の川合が高い位置へ飛び出す動きを見せるなど、相手陣内で時間をつくっていきます。

13分には、U-17日本代表候補の左コーナーキックを関東大学選抜がしのいだところ、左サイドで柴田と内川の連係からボールを奪い、中央の加治佐へ。

加治佐のスルーパスに、エリア内へ木吹が抜け出し、関東大学選抜が阻んだところ、エリア右へ飛び出した加治佐がゴール前に仕掛けていきますが、最後はベンマムンがセーブ。

加治佐海選手




関東大学選抜も、間にボールを差し込みながら、前に出る時間をつくっていくと、15分には中盤やや右寄りで受けた橋本から右サイド、生地へ。

生地の浮き球を正面で小笠原が粘り、シュート。しかし、枠はとらえられず。


一方のU-17日本代表候補も、上林が前線へ送ったボールを、木吹がおさめ、正面へ山本が迫りますが、関東大学選抜の守備陣はしっかり対応していきます。

18分には、エリア外左でU-17日本代表候補にファールがあり、関東大学選抜のフリーキックに。

リスタートからサイドを変えた関東大学選抜は、右クロス。エリア内、遠山がシュートを打ちますが、上林がセーブ。


U-17日本代表候補はさらに中盤でマイボールにした加治佐が、木吹とのパス交換からエリア内へ進入しようとするなど、奪ったところから前に出ていく力を見せていきます。

関東大学選抜も、小笠原が左サイド、高い位置へ斜めに流れ、起点になろうとしていきますが、加治佐と柴田が挟みこむようにして対応。

23分には、関東大学選抜、左サイドへ展開し、井上の左クロスは右へ流れ、鷹取が右クロス。しかし、上林がセーブ。

さらにラインを高め、関東大学選抜が押し込む時間をつくりますが、U-17日本代表候補はコンパクトに、距離感良く対応を続けていきます。


27分には、上林が前にボールを送ると、木吹がおさめ、正面の山本へ。しかし、シュートを打つことはできず。

しかし、28分、U-17日本代表候補は高い位置でボールをカットすると、木吹のパスに、山本がエリア左へ。山本がシュートを打つとこれが決まり、2-0。突き放します。

たたみかけるU-17日本代表候補は、加治佐が高い位置でボールをカット。縦に仕掛け、右コーナーキックを得ると、30分にはそのセカンドボールを拾い、内川の左クロスに山本がヘディングシュート。

これは枠をとらえられませんでしたが、いい流れを続けていきます。

33分には、セカンドボールをものにした木實から受けた加治佐が再び右サイドを仕掛け、右コーナーキックに。

木實が左足でボールを入れると、セカンドボールを拾ったU-17日本代表候補は、木實のクロスのこぼれ球を拾い、エリア右で加治佐がシュート。しかし、右に。

さらにU-17日本代表候補は、中盤でうまく前に持ち出した川合のスルーパスに、山本がエリア右へ。それを追い越した柴田が、エリア内へ仕掛ける動きを見せるなどしていきます。


38分には、加治佐のパスに、川合がエリア右への飛び出し。しかし、関東大学仙波敦はブロック。

40分には、U-17日本代表候補、高橋がファールを受け、外へ。

U-17日本代表候補が10人となったところ、ボールを奪った関東大学選抜は左サイドへ展開していきますが、加治佐がカバーしていきます。

U-17日本代表候補は、高橋に代わり6吉永夢樹(神村学園)が入り、左MFに。


ここから関東大学選抜が、攻勢を強め、右サイド高い位置へ生地が抜け出し折り返すなどしていきますが、U-17日本代表候補は、エリア近くに人をかけての守り。

44分には、右サイド、高い位置へ抜け出した生地のリターンを、正面で橋本が受け、シュートを打つも枠外。

試合はタイムアップとなり、2-0。3本目はU-17日本代表候補が勝利しました。

3本目のあとに行われたPK戦はU-17日本代表候補が先攻での5人制。10人目までは互いに成功させ、互いにGKが蹴った11人目は、上林のシュートを、ベンマムンが止めたのに対し、ベンマムンは枠をとらえられず、2巡目までもつれこみ、最後は上林が生地を止めて、12-11で決着。

フロンターレU-18では、加治佐が2回蹴り、いずれも成功。また、柴田も1回蹴り、こちらも決めています。


①1-2

得点:名和田我空(U-17日本代表候補) 前澤拓城、小湊絆=PK(関東大学選抜)

U-17日本代表候補のメンバー:

12雨野颯真(前橋育英) 2松本遥翔(鹿島アントラーズユース) 26黒木雄也(サガン鳥栖U-18) 15土屋櫂大(川崎フロンターレU-18) 13小杉啓太=c(湘南ベルマーレU-18)

11宮川大輝(ガンバ大阪ユース) 17山本丈偉(東京ヴェルディユース) 19川村楽人(東京ヴェルディユース) 25望月耕平(横浜F・マリノスユース)

20名和田我空(神村学園)22山口太陽(FC東京U-18)

交代:山口→28杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18)



関東大学選抜のメンバー:

12西星哉(拓殖大) 櫻井稜(法政大) 21多久島良紀(明治大) 28土橋公哉(東洋大) 5中村琉聖(東洋大)

13清川遥(拓殖大) 18井野佑優(国士舘大) 22廣井蘭人(筑波大) 2高足善(明治大) 

24前澤拓城(明治大) 25小湊絆(法政大)


②0-1

得点:本間凜(国士舘大)

U-17日本代表候補のメンバー:

23荒木琉偉(ガンバ大阪ユース) 2松本遥翔(鹿島アントラーズユース) 26黒木雄也(サガン鳥栖U-18) 15土屋櫂大(川崎フロンターレU-18) 

17山本丈偉(東京ヴェルディユース) 11宮川大輝(ガンバ大阪ユース) 20名和田我空(神村学園) 19川村楽人(東京ヴェルディユース) 9吉永夢希(神村学園) 

7佐藤龍之介(FC東京U-18) 28杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18)=c

// 23荒木琉偉(ガンバ大阪ユース) 4本多康太郎(湘南ベルマーレU-18) 18大川佑梧(鹿島アントラーズユース) 10内川遼(市立船橋)

6木實快斗(セレッソ大阪U-18)、21川合徳孟(ジュビロ磐田U-18) 7佐藤龍之介(FC東京U-18) 14柴田翔太郎(川崎フロンターレU-18) 9吉永夢希(神村学園) 28杉浦駿吾(名古屋グランパスU-18) 24山本吟侍(高川学園)


関東大学選抜はのメンバー:12西星哉(拓殖大) 9鈴木新(拓殖大) 3工藤珠凜(国士舘大) 27川口航平(東京国際大) 6伊藤竜海(東京国際大) 16久永瑠音(桐蔭横浜大) 17原田天(東海大) 23齋藤晴(東京国際大) 20遠山湧斗(中央大) 4吉田眞翔(東京国際大) 26本間凜(国士舘大)

交代:西→ベンマムンアユン(桐蔭横浜大) 伊藤→橋本紫生(国士舘大)

③2-0

得点:山本吟侍(U-17日本代表候補)



U-17日本代表候補のメンバー:
1上林大誠(モンテディオ山形ユース) 14柴田翔太郎(川崎フロンターレU-18) 4本多康太郎(湘南ベルマーレU-18) 18大川佑梧(鹿島アントラーズユース) 10内川遼(市立船橋)

21川合徳孟(ジュビロ磐田U-18) 6木實快斗(セレッソ大阪U-18) 27加治佐海(川崎フロンターレU-18) 8高橋旺良(中央学院高) 16木吹翔太(サンフレッチェ広島ユース) 24山本吟侍(高川学園)

交代:高橋→9吉永夢樹(神村学園)

関東大学選抜のメンバー:1ベンマムンアユン(桐蔭横浜大) 8橋本紫生(国士舘大) 29神山友陽(拓殖大) 30渡邉雄大(東海大) 10鷹取駿也(中央大) 

14仲野隼斗(東洋大) 11小川雄輝(中央大) 12生地慶多(東洋大) 19小笠原大河(拓殖大) 20遠山湧斗(中央大)


◇試合後、加治佐海、土屋櫂大の2選手に話を聞きました。



加治佐海選手

〇お疲れさまでした。代表は初めてということで、代表合宿を振り返ってみて、どうでしたか?

周りの守備の強度だったりとか質だったりっていうのは本当に高くて、 自分が今までやっていたのが足りないと思ったので。だから、これからもっと、チームに帰っても、またこの経験をしっかり還元して、チームを強くするのもそうですし、自分としても成長して、代表に帰ってきたいと思います。

〇今回は追加招集ということで、いつどのようなかたちで話を聞かされましたか?

代表の活動が始まる2日前に、育成部長の方から聞かされました。

〇長橋監督からは、何か言葉をかけられましたか?

「頑張って来いよ」、と。すごい、重みのある「頑張って来いよ」というか。たくさん言葉をかけるんじゃなくて、一言だけかけられて。自分にはとても重みがあるように感じられました。


〇すごい刺激になったのではないか、と思うんですけど、代表でのプレーはどうでしたか? これを踏まえて、こういったところを伸ばしたい、とかはありますか?

今回だったら、クロスでアシストはできましたし。けど、そのクロスの質っていうのももっと上げていかなきゃいけないですし。

自分のドリブルが切れっていうのが、今回の代表では存分には発揮できなかったと思う。もっと切れを出していくのもそうですし、 そのドリブルと、その技術っていうのを上げて、プレミアだったりとか、これからの代表活動にもかかっわて活躍していきたいです。


〇今日練習試合でアシストもしましたけど、ある程度手応えをつかめた部分もありますか?


守備で貢献できた、というのはひとつだと思うんですけど、もっとハイインテンシティ―のなかで、戦うっていうことを代表のなかでも要求されていますし、チームの方でも 自分、途中交代が多いですけど、最後まで走りきるっていうところが自分の課題だと思うので、この最後まで戦うっていう強度を上げていくのが、自分の課題だと思います。


〇空いて、プレミアリーグがまた始まりますけど、それに向けての意気込みなどを聞かせてください。

高体連が4戦続くんですけど、やっぱり球際だったりとか、空中戦が多くなっていく中で、戦うっていうのはそうですし、その中で自分たちがサッカーをしなければいけないので、その強度が高い中でも球際でも負けないし、復術でも負けないというのを、しっかり体現してチームの勝利に貢献できたらいいと思います。


〇チームの勝利に貢献するようなプレーをできれば、また代表にもつながってくると思うんですけど、それはどう思いますか?


やっぱり、その結果っていうのが大事なところだと思うので、そのチームの勝利にまで導くゴールだったりアシストだったりができれば、また呼んでもらえるんじゃないかと思うので、引き続き頑張っていきたいです。


〇最後にサポーターに、コメントをいただけますか?


この前の尚志戦もそうですし、大宮戦もそうですし、アウェーなのに、ホームのような雰囲気をつくってくださって。本当に感謝していますし、力になっています。

そのサポーターの応援に応えれるようなプレーを自分は、もってできると思うので、引き続き、応援よろしくお願いします。

 

土屋櫂大選手

〇お疲れ様でした。今日の試合を振り返ってみて、どうでしたか。大学生が相手で普段とは違ったと思うんですけど、どうでしたか?


そうですね、自分たちより2個3個上の大学生相手に対して、スピードだったり、フィジカル的な面では、自分よりレベルの高い選手が多かったので、そういった選手たちに対して、どこまでやれるかっていうのは意識して、今日トレーニングマッチに取り組んできました。

〇実際マッチアップして、やっぱり違いましたか?

元青森山田の小湊絆選手、そういった選手と今回のゲームで対峙したんですけど、やっぱりスピードも全然自分より速いですし。一歩の速さとかもあったので。そういった選手に、まだ自分はスピードで勝れていない部分があったので、そういったところはポジショニングだったり、そういった別のことでサポートして、 そういった選手に対峙できるようにやっていきたいな、と思います。

 

〇組み立ての部分では、ビルドアップの部分では、結構待ち味なども出せていたのかなと思うんですけど、そのあたりはどうでしたか?


前半、相手が前からプレッシャー来たなかで、パスの質だったり、その遠く見ながらビルドアップするっていうのはまだまだ、自分には足りない部分があるな、というのを肌で実感したので。そういったところは、止める蹴るの質だったり、そのビルドアップの中でのポジショニングだったりは、チームに戻って、やっぱり徹底してやっていかなきゃって、思いました。


〇今後、また代表の活動に向けて、自分の課題として、消化していこうというものはありますか?


そうですね。やっぱり1カ月後のアジア予選に、自分は本当に入りたいんで、そこに向けて、この1カ月間、筋トレだったり、体を大きくする部分もそうですし。

やっぱり足元の部分だったり、止める蹴るの質はまだまだ足りていないと思うので。そういったところはこの1カ月、本当に真剣に取り組んでいかないと、アジア予選に選ばれることはないなと思うので、そういったところは常に意識して、練習でフロンターレに帰っても取り組んでいきたいなと思ってます。


〇ありがとうございます、またプレミアの方の話に変わりますけど、プレミアリーグの市船戦に向けて意気込みなどを教えてください。


そうですね、市船戦、来週になると思うんですけど、この4日間で、自分が得たものは たくさんあるので。そういった今回取り組めたことをチームに戻って、自分が中心となって還元していかなきゃなと思ってるので。やっぱり市船戦に向けて、この1週間全力で取り組んで、勝利のために、勝つために、それをしていきたいと思います。


〇また、サポーターの方にコメントをいただけますか?

サポーターの皆さん、いつも応援ありがとうございます。この間の尚志のアウェーもそうですし。ああいったところまで応援していただけるっていうのは、ほんとに自分たちの力になるので。

市船戦もたくさんのフロンターレサポーターで埋め尽くしてくれるとありがたいです。応援よろしくお願いします。

 

4日間の合宿を終え、チームでの活動に戻るフロンターレU-18の3人。

関東大学選抜との練習試合では、それぞれ、フロンターレU-18でも見せているようなプレーを、代表でも見せ、チームに貢献しようとする姿が心に残りました。

そして、話を聞いた加治佐、土屋の2選手からは、課題を見つめ、さらにいいプレーをするために、さらに前に進んでいく姿勢がうかがえたことが印象に残りました。

これまで代表に選ばれた選手たちがそうであったように、3人が代表活動で得たことは、必ずフロンターレU-18にも生きていくものになると思います。

 

 

(文中敬称略)

円陣を組む関東大学選抜
練習試合に臨むU-17日本代表候補の選手たち

土屋櫂大選手
厳しく寄せていく土屋櫂大選手

U-17日本代表候補、前橋育英の雨野颯真選手
前澤拓城選手のゴールで関東大学選抜が先制する

土屋櫂大選手

土屋櫂大選手
PKを小湊絆選手が決め、0-2に
U-17日本代表候補、鹿島アントラーズの松本遥翔選手

U-17日本代表候補が1点を返す

FC東京U-18の山口太陽選手が決めた

U-17日本代表候補、東京ヴェルディユースの山本丈偉選手
粘り強い守備を披露した土屋櫂大選手

厳しく競り合う選手たち
声をかけられる土屋櫂大選手
2本目に臨むU-17日本代表候補
土屋櫂大選手は3バックの左でプレー
u-17日本代表候補、神村学園の名和田我空選手
2本目から登場のU-17日本代表候補、神村学園の吉永夢希選手

シュートを打つU-17日本代表候補、名古屋グランパスU-18の杉浦駿吾選手
名和田我空選手
山本丈偉選手
土屋櫂大選手

吉永夢希選手が突破を図る

2本目途中から出場の柴田翔太郎選手

代表では右サイドでプレー

U-17日本代表候補、ジュビロ磐田U-18の川合徳孟選手
柴田翔太郎選手
U-17日本代表候補、高川学園の山本吟侍選手
横山夢希選手
柴田翔太郎選手

U-17日本代表候補、FC東京U-18の佐藤龍之介選手
3本目に臨むU-17日本代表候補のメンバー。柴田翔太郎選手はキャプテンを務めた

U-17日本代表候補、市立船橋の内川遼選手
加治佐海選手
柴田翔太郎選手

柴田翔太郎選手
ゴールを奪った山本吟侍選手

加治佐海選手はアシストを記録

柴田翔太郎選手
コーナーキックのキッカーも務めた

U-17日本代表候補、サンフレッチェ広島ユースの木吹翔太選手

加治佐海選手

山本吟侍選手

2ゴールの活躍を見せた
加治佐海選手

柴田翔太郎選手
PK戦も行われた
加治佐海選手が決める

柴田翔太郎選手も決めた

2度目のPKに臨む加治佐海選手

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