「感謝の気持ちを示すということで、全力でこれからもプレーしていきたい」 / DF新井秀明


早坂勇希(川崎フロンターレ)や大曽根広汰(藤枝MYFC)、小川真輝(FC岐阜)、伊従啓太郎(ヴィアティン三重)、桝谷岳良(おこしやす京都AC)、村田聖樹(アゼルバイジャン、スムガイトFK)、デューク・カルロス(ラトビア、ヴァルミエラFC)といった、2017年の川崎フロンターレU-18の卒団生たち。同じ代のU-15出身、髙岸憲伸(水戸ホーリーホック)も含め、多くの選手が、それぞれの場所でプレーを続けています。

 

中央大、J3福島ユナイテッドFCを経て、昨季関東サッカーリーグ1部の東京ユナイテッドFCに加入したのがDF新井秀明。

U-18時代は不動のCBとして、チームを支え、2016年のプリンスリーグ関東最終節では、アディショナルタイムに決勝ゴールを決めるなど、攻撃でも鮮烈な印象を残した選手でした。

 

2016年のプリンスリーグ関東最終節で、決勝ゴールを決めた新井秀明選手

 

CBとしてチームを支えた新井秀明選手

 

中央大時代の新井秀明選手

 

東京ユナイテッドでの1年目は、全試合に出場。2年目の開幕戦となった4月6日の桐蔭横浜大学FC戦(小石川運動場)でも先発フル出場。

筆者自身は、フロンターレU-15生田の関東ユース(U-15)サッカーリーグ、東京ヴェルディジュニアユース戦後だったため、会場に到着したのは後半途中からでしたが、フロンターレU-18時代と同様に、CBとしてチームを支え、2-0での勝利に貢献する姿を見ることができました。

 

東京ユナイテッドFCの新井秀明選手

 

試合後に、これまでとこれからについて、話を聞かせてもらいました。

 

新井秀明選手


-まずはお久しぶりです。

お久しぶりです。



-1回福島ユナイテッドに行って、去年から東京ユナイテッドに行って、ということだったと思うんですけど、まず福島ではどうでしたか?

そうですね。1年間だけでしたけれども、プロっていう世界を経験して、なかなか試合に出られない期間が続いて、苦しい期間ではあったんですけど。

そこから得た学びだったりというのは、すごく大きなものがあったので。

去年からですけど、このチームに来て、少しでも還元できたら、と思っています。


-今は働きながら?

そうですね、ちょうど4月1日から働き始めて、今週1週間、初めての仕事ということで。両立という部分できつさはあったんですけど。
その両立をするためにこのチームに来た、というのもありますし。今は楽しみながらできているかな、と思います。


-ちなみに仕事は今何をやっているんですか?

スポンサーであるみずほ銀行に入社しました。



-なるほど、これからはサッカーと仕事を両立しながら。

そうですね。どっちも全力で頑張りたいと思います。


-東京ユナイテッドはどうですか? けっこうお客さんも入っていると思うんですけど。

リーグとしては関東1部というところで。なかなか、Jリーグを応援する方たちからしたら、もしかしたら、あまり知られていない部分はあるかもしれないんですけど。
そういったなかでも、こうやって今日も含めて、多くの方々に来ていただいているので。
少しでもそういった方々に、感謝の気持ちを伝えるっていう意味でも、全力でプレーするっていうことが大事なのかな、というふうに思っています。


-今年の目標って何かあったりしますか?

去年このチームに来て、全試合出ることができたので。引き続き、今年もその部分を継続しつつも、例えばゴールであったり、アシストであったり。数字の部分を去年よりもっと増やしていきたい、というふうに思っています。


-ありがとうございます。周りのフロンターレの同期の選手はけっこう頑張っているじゃないですか。それもいい刺激になっていたりとかします?

そうですね。自分は1年間でプロっていう世界からは外れてしまったんですけど、周りの同期は、高卒のデューク・カルロスなんかも含めると5年、6年と続けているのがあって。本当に尊敬する部分もありますし、応援している部分もありますけれども、それと同時に自分も、関東1部っていう世界ではありますけど、負けないように頑張りたいと思っています。

-サポーターの人にメッセージなどもらえますか?

いつもあたたかく応援していただいて、ありがとうございます。ユースの時から毎試合、足を運んでもらってうれしかった部分もありますし、時々サポーターの方々に、今も来てもらっている部分があるので。そういった方々に対しても、感謝の気持ちを示すということで、全力でこれからも引き続きプレーしていきたいと思いますので、応援、よろしくお願いします。

 

 

福島ユナイテッドでは苦しい時期も経験したことや、サッカーと仕事の両立に挑んでいる今について、語ってくれた新井秀明。

「全力で」というフレーズに、新たな道に対する前向きな気持ちが表れているように思いました。

サッカーと銀行。ほかの同期の選手にはない経験を積み重ねながら、この日小石川運動場の観客席を埋めた多くのサポーターを沸かせる活躍を見せていきますように。これからも、応援しています。

(文中敬称略)

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